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2014-04-07

2014年 4月6日 第5回いきものの森活動 ~雪の中、昨日の続き~

4月6日(日)。今日もいきものの森活動を実施。前回の続きで豊岡市但東町で防鹿柵と植樹予定地への道を作りました。

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昨日とは打って変わってこの日は雨が降ったり、雪が降ったと思うと、雹が降ったり太陽が出たり、帰りには虹まででるという目まぐるしい一日でした。

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道中、道を塞いでいた松の風倒木を処理しました。

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午前中は一昨年前に植えた柿の大苗の様子を見に行きました。

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防鹿ネットも雪になんとか耐えてくれていました。

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しっかり根はついているようです。新芽が出ていました!

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植樹地のそばにタムシバが咲いていました。山の中で、とてもよく目立ちます。クマが大好きで、タムシバの花を食べるそうです。

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西宮ではもう散りつつある桜も豊岡市では満開です。

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お昼はお花見をしました。

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すぐそばに500年のケヤキの巨木がありました。ピンクの人の足元にクマが冬眠できそうな洞があります。

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当然入りました。

この洞はとても大きくて4人同時に入ってもまだ入れそうでした。中に入って立つこともできます。

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午後からは昨日の作業の続きです。

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地ごしらえをする人

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ネットを張る人

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道を作る人

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階段を作る人

最初に分担を決めると、あとはみなさんテキパキと作業を進められていました。

パッチディフェンスの作り方もだんだん覚えてきました!

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ショウジョウバカマ

現場に到着した時には、駆けていくシカの家族を見ることもできたのですが、今日は雪の中での作業ということもあり、いきものの写真を撮る余裕があまりありませんでした。残念。

チームいきものの森、4月の活動はこの日で最後です。

5月の予定は10日(土)、18日(日)、31日(土)になっております。まだ参加したことのない方もお気軽にご参加ください。

また、5月24日には、この場所で柿など実のなる木の植樹イベントを実施します(会報に同封したチラシには5月17日と書いておりましたが、5月24日に変更になりました。)ので、是非みなさまのご参加お待ちしております。

 

 

2014年 4月5日 第4回いきものの森活動 ~今春植樹予定地での道造りとシカ除け柵設置~

4月5日(土)、第4回いきものの森活動を実施。

熊森協会では、集落から離れた山の中に、昔あったように柿の木など実のなる木を植樹して、クマたち野生動物が餌を求めて集落に現れないようにしようとしています。人にも動物にも優しい活動です。

今春予定している植樹場所は豊岡市但東町で、植樹のための下準備として、植樹地への道造りとシカ除け柵であるパッチディフェンスを設置しに行きました。

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最初にこの日の活動が怪我なく無事に進められること、いきものがたくさん棲む森を作れることを願って山の神様にあいさつします。

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まずは作業の計画を立てるために、持てる資材を持って植樹予定地へ登ります。

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植樹予定地はもともと人工林だった場所を、山林所有者が10年ほど前に皆伐し、現在まで放置していたのを提供してくださったものです。スギを植える前は棚田だったようです。ここには、和紙作りのために当時植えられたミツマタがたくさん生えており、今ちょうど黄色い花を満開に咲かせていました。ミツマタは、なぜかシカが食べません。

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この皆伐地の入り口には大きな杉の木が生えています。恒例のサイズ測定です。

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ウリハダカエデ

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シロダモ

皆伐した後に育った木もいくつかありました。

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今回も土の中に埋まる部分に、防腐剤であるクレオソートを塗ります。

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まっすぐ杭を刺すために一人がしっかり支えています。

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一人では重い丸太も、工夫して二人で運んでいます。

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ネット際のミツマタの株を掘り起こしています。防鹿柵をよりしっかりさせるためにも必要です。

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こちらは道づくり隊。一般の植樹参加者が歩きやすいように道を作っています。

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道を作るときなどに倒木が埋まっていたりするのでその木を除去するのにチェーンソーを使いました。

土に埋まっている木を切ると土や石に刃が当たって何度も目立てをしなければなりません。

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この日は天気予報の雨が外れて、一日中天気が良く、気持ちよく作業できました。

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この日は総勢6名で作業にあたりました。

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ヤマネコノメソウ

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フキノトウ

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コゲラ

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シジュウカラ

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ヒメオドリコソウ

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ウマノアシガタ

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メジロ

チームいきものの森にはいきものを見つけるのがとてもうまい人がいます。写真を見せてもらって、こんなにいきものを見つけていたなんて驚きました!同じ日に活動できればたくさんのいきものを発見できます!

 

 

 

3月22日 祝 神奈川県支部設立総会

待望のくまもり神奈川県支部が設立しました。おめでとうございます。

この日、設立記念総会の会場となった横浜市社会福祉センターに、63名の方がお集まりくださいました。ここまでこぎつけるには、支部長を初め、関係者のみなさんの並々ならぬご尽力がありました。ほんとうにすごいです。

 

本気の神奈川県支部長は、この日、少年のように輝いておられました。

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 写真はあいさつする支部長です。

 

会場後ろには、支部長が現地で撮られた丹沢山地などのすばらしい写真が展示されていました。

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写真展示

 

<丹沢山地のクマ…もう駄目かもしれない>

くくり罠には、一説には、獲ろうと思った動物の3倍もの他の動物が、誤捕獲されるそうです。誤捕獲だから放してやろうと思っても、そばにいくと、動物は殺されると勘違いして暴れるため、全身麻酔という大変な作業を行わない限り、罠から放せません。熊森は、以前から、このような大欠陥を持つくくり罠の使用禁止を訴え続けてきました。

丹沢山地のクマは、あと30頭と言われていますが、シカやイノシシを獲るためのくくり罠に誤捕獲され続け、近年だけでも、やむなく貴重な4頭が殺されました。

 

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 会場風景

 

以下、プログラム順にご報告します。

(1)熊本テレビ「現場初!山は警告する」上映

 

この2012年度熊本テレビ制作番組は、秀作です。この年、阿蘇で起きた大規模土石流の検証番組です。土石流が、戦後の拡大造林によるものかどうかが、争点になっていました。この番組には、熊森顧問の熊本県在住平野虎丸氏の「植えない森」も取り上げられていました。

 

組織を守ろうと必死になっている林野庁の官僚の見苦しい言い訳場面には、思わず、失笑してしまいました。官僚のみなさんは、正直に失敗を認めればいいのにと思いました。その方が、国民も納得して、好感を持ち、林野庁に協力しようと思うようになります。林野庁の絶対に自分たちの非を認めないこっけいな答弁を残念に思いました。

 

現在、大手メディアには、政府広報を流しているだけというジャーナリズム精神を失った情けない番組が多いのですが、地方テレビには、健全な批判精神を失っていない優れた番組がまだあることがわかり、意を強くしました。

 

(2)地元の猟友会員からの勇気ある告発

神奈川県が実施した「水源の森林(もり)造り事業」によって、丹沢山地の下草が大幅に刈り取られてしまい、クマやイノシシなどが姿を隠す場所がなくなり、棲めなくなった現状がよくわかりました。

神奈川県の担当者は、確かにやり過ぎましたと非を認めているということで、どちらも勇気ある人たちだと思いました。こういう人たちだと、熊森も連携できます。

人間は神様ではないので、失敗します。その時は素直に認めて謝り、やり直す。小学生の時に教わった、そんな人間の生き方を、お互い貫きたいものです。

 

(3)渓流釣りの現場から見た渓流魚の激減と奥山の荒廃報告

現在、国は、人里に動物たちが出て来るようになったのは、過疎化高齢化が原因であるとして、野生動物と地元の人達に問題の責任を押し付けています。

まさに、国策の失敗隠しですが、奥山を覗く人がほとんどいないので、国民は簡単にこのようなねつ造報道に洗脳されてしまいます。

しかし、「渓流釣り」をする人は、放置されて大荒廃している広大な奥山人工林を見ておられるので、だまされません。

熊森は、渓流魚の復活を願い、谷川の人工林を伐って、花の咲く広葉樹の木に植え替えていっています。渓流釣りの人達と、熊森は連携できますね。

 

(休憩 )

 

(4)森山会長による支部結成祝い講演

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森山会長は、神奈川県支部結成を心から喜ぶと同時に、「今後の神奈川県支部の発展のために、支部長を支えてほしい。支部長を支えず、支部長の足を引っ張るようなことをすれば、組織はつぶれてしまう。日本の自然を守れるのは市民であり、市民がもっともっと勉強して、知識面でも人間面でも成長しなければならない」と、支部員たちにお願いしました。

 

また、「動物たちのために、次世代のために」とのスローガンの元、奥山間伐を続ける熊森間伐隊の動画を見せて、他者のために生きようとする者だけが、大変な困難を乗り越える力を得、幸せに輝く使命感ある人生を歩めると、自分の人生を振り返って話しました。

 

●この会には、東京都支部長とスタッフ、栃木県副支部長、三重県支部長も参加してくださいました。ごくろうさまでした。みんなで、神奈川県支部を応援していきましょう!

●会終了後、神奈川県支部長は、「今日集って下さった神奈川県会員や、今日出席できなかった神奈川県会員のみなさんを、今後、熊森神奈川の活動にどのように結び付けていけるか、会員をどうやって倍増していくか、これからが支部長としての力の見せどころです」と、抱負を語っておられました。

 

熊森の、東京事務所!神奈川事務所!待望

また、打ち上げ会場では、今後の熊森活動を発展させるために、今一番必要なものは、東京や神奈川に支部の事務所を持つことであるということで一致しました。さっそく、事務所用物件も持っている会員に、薄謝で貸してもらえるよう、会報を通じてお願いしてみることになりました。

 

 

 

 

 

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