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2014-05-22

<お知らせ> 6月7日午後1時~ リニア中央新幹線問題の集会 於:立川市民会館

南アルプス山脈を巨大トンネルでぶち抜くリニア中央新幹線は、山の水脈をずたずたに切ってしまいます。かけがえのない南アルプスの自然を大破壊するものです。騒音や振動で、クマをはじめとする野生生物たちの生存が脅かされます。

人口がどんどん減って縮小社会に向かっている日本で(=適正人口に戻り始めている)、本気でこんなものを、JR東日本や国は作ろうとしているのでしょうか。わたしたちには、狂気としか思えません。次世代や他生物のことに思いを寄せるなら、絶対に作れないだろうと思います。

 

利権のない国民の力で、この無謀なリニア中央新幹線計画を止めねばなりません。

日本自然保護連合会長川村晃生先生(慶応大学名誉教授)のお話は、理路整然としておりすばらしいものです。まだの方は、どうか先生のお話を一度聴きに行ってみてください。

 

以下はその集会のちらしです。

 

 

 

平成のクマ止め林が見事に機能 (2002年植樹分)

写真の場所は、2002年に地元の行政の方と話し合って、クマ止め林復活のために、柿の3年苗を植えたところです。もう、実が付くようになっているのですが、クマが来た気配が例年ありませんでした。ところが、今春、調べてみると、なんと10本の柿の木にクマが来た跡がありました。集落まで行かずに、ここの柿の実を食べて山へ帰っていてくれていたらいいなと思いました。

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見事な熊棚ができていました。

 

日本は、自然との共存に成功してきた、歴史と知恵のある稀有な国です。祖先は、集落と奥山の間に緩衝帯を作って、大型野生動物と棲み分けていたのです。

今国会で、大型動物の大量補殺法案が通ろうとしていますが、殺すことばかり考えないで、奥山から人間が撤退し、自然林を復元する。里山に緩衝帯を復活させて、人と動物が棲み分ける。

里に出て来る動物を何とかしてやろうというばかりでなく、人間側も、戦後自分たちのしてきた奥山自然破壊を反省して、野生動物たちに譲るべきは譲らないと、この狭い国で人と動物が共存することなどできないと思います。

 

それにしても、ここまで折られた柿の木の枝、今年復活できるのでしょうか。

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以前、広島の山奥へ行ったとき、クマが柿の木の枝を折っても、来年いっそう元気に枝を伸ばすと、地元の方が教えてくださいました。本当に前より枝がたくさん出るのか、楽しみにして見ていきたいと思います。

スギ人工林、伐採木の処理にアイディアを!

くまもりは、渓流魚の復活も考えて、沢沿いの人工林から伐採しています。沢沿いに、広葉樹の木が育つと、花に虫がやって来て渓流に落ち、魚の餌になるのです。

兵庫県北西部、ここのスギの木はとてもよく育っているので背が高く、伐採木が地面を埋めるほど多く出ます。広葉樹と違って、針葉樹はなかなか腐りません。伐採木をのけないと、植樹ができません。

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この場所は、道路まで歩いて10分ほどの好立地にあるのですが、それでも、運び出すための道づくりなどを考えると、残念ながら林業としては、成り立ちません。立派な柱になる太い木が沢山育っているのですが、切り捨てるしかないのです。1本の木を何本かに玉切りしてみたものの、木は重くて、動かそうとしてもびくともしません。

 

熊森本部では、伐採した木をどう処理すればいいのか、頭を悩ませています。チップにする、薪ストーブに使ってもらう・・・いろいろ考えて、無料で引き取ってもらえないかと業者などに電話をしてみましたが、どこからもいらないと言われてしまいました。

この山から除去したいので、いいアイディアがあれば、お教えください。

もちろん、欲しい方には、ご一報いただければ無料で差し上げます。小さく切って持ち帰っていただいて結構です。

 

大阪のライオンズクラブが、奥山に広葉樹の植樹 5月11日

大阪のライオンズクラブが、「動物たちに帰れる森を、地元の人たちに安心を」というスローガンの元、植え過ぎた奥山人工林を伐採して、野生鳥獣たちのねぐらや餌場を復元しようとするくまもりの活動に賛同されています。

今年も、くまもりが伐った人工林伐採跡地に広葉樹を植えるため、バスをチャーターして、みなさんでやってきてくださいました。苗木代やシカ除け柵代などを提供していただき、本当にありがたいです。

 

山は広葉樹の芽吹きの季節です。緑の濃さの違いで、自然林と人工林の違いがはっきりわかります。道中、「戦後、奥地をこんなにも多く人工林にしてしまったのか」と、参加された皆さんは改めて驚かれていました。この町の人工林率は73%です。まとまった自然林が残されている所では、「ここには動物たちが棲んでいるかな」と、ほっとされていました。

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濃い緑が人工林。きみどりいろが広葉樹林。

 

2年前に植えた苗木の育ちを見てもらいました。育ちが悪いので、シカ除け柵を立てているものの、もしかしたら、シカが入っているのかもしれません。後で、柵の近くに、自動撮影カメラをセットしておきました。一度調べてみます。

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さて、今年の植樹です。みなさん汗を流して一生懸命取り組んでくださいました。

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この場所は、近くに広葉樹が残っているので、本来ならば、スギの人工林を伐って日光を入れるだけで、森が再生するのです。しかし、今はシカが稚樹を食べてしまうため、苗木を植えて、ある程度大きくなるまでは、柵で囲っておかねばなりません。

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最後に参加者一同とくまもりメンバーで、記念撮影。さわやかな5月の風に吹かれていると、身も心もリフレッシュしていく感じがします。

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里山保全に参加されておられるグループは全国にいくつもありますが、奥山までは、行くだけでも大変なため、奥山荒廃を何とかしようと動かれている人達はほとんどいません。

そんな中、大阪のライオンズクラブが、毎年、年に1回は奥山に広葉樹を植林しに行くと決めてくださいました。その心意気に大拍手です。

 

「鳥獣保護法改正案」  参議院環境委員会審議5月22日午前10時から

 

(傍聴者の感想)・・・傍聴席は10席程用意されていましたが、傍聴者は全部で3名だけでした。既に衆議院を通過している法案だからか、質疑は淡々と進められていきました。国会に来れる場所におられる方は、是非一度、傍聴してみてください。こうやって、国の方向が決まっていくのか。傍聴してみないとわからない国会の役割や国民としての自覚のようなものがあります。

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