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2014-06

職員のお仕事その2

熊森協会は、奥山の環境に関する環境教育活動を行っています。

 

毎年8月には、岡山県西粟倉村にある若杉天然林へ貸し切りバスで「天然林ツアー」を実施しています。

阪急西宮北口駅前を出発して、たつの動物園に立ち寄りツキノワグマと対面。

次に道中の人工林(杉またはヒノキ)を見学して、人工林の林床の植生を観察。

最後に涼しい若杉原生林に行き、のんびり歩きながら人工林と原生林の違いを学びます。

職員は、参加者のサポートやガイドが仕事です。

 

下見に行って、植物や動物、そして昆虫などについて事前に学習しますが、一般の参加者の方にわかりやすく奥山の動植物と環境について説明できることが職員に求められる資質です。

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昨年の原生林ツアーで観察したヒキガエル

 

今年の原生林ツアーは

8月3日(日)

阪急西宮北口駅南側集合:午前7時30分、解散午後7時30分ごろ

申し込みは7月26日(金)本部まで電話・ファックスまたはメールでお申込みください。

Tel:0798-22-4190,Fax:0798-22-4196,mail:contact@kumamori.org

参加費は大学生以上3500円、中高生3000円、小学生2500円です。

定員30名です。奮ってご参加ください。

当日参加者の方を案内するユースリーダーも募集しています。

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6月15日特殊伐採

以前から、日陰になるから切ってほしいとお願いされていた杉の木を伐採しました。

 

本来は民家のそばにある木を切っても動物のエサ場作りにはならないのですが、地元でお世話になっているので感謝の気持ちを込めて伐採させていただきました。

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2014.2.23の風景

上の写真は雪の時期の写真ですが、杉の木のまわりに電線や金網フェンスなどの人工物があり、一歩間違えると人工物を壊してしまうので、非常に難しい特殊な伐採です。

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2014.6.15当日の風景

木を間違いなく山側に倒すために、木に登って枝を打って木の高い位置にロープを掛けてきます。

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上の写真で木の枝を打っているところまで登っています。

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しっかり安全帯もつけて登ります。

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この足の裏についている金属の爪を木に食い込ませながら登ります。

今回お手伝いしてくれたもんきちさんの映像です。

http://youtu.be/3bZ5qQveBes

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伐採後の林床

 

特殊伐採は一日に伐れる本数が限られています。

本当はもっと切りやすい場所をバッサバッサ伐りたいのですが、久しぶりだったので楽しかったです。

 

(iedy)

明日は間伐!

明日と明後日は久しぶりの間伐2連チャンです。

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13日の金曜日だからではありませんが、気合いを入れて今日はチェンソーのメンテナンスをしました。

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チェンソーも毎日使うわけではありませんが、気づいたときにはまめに掃除してあげます。

歯に木くずがたくさん詰まっているのできれいにするとすっきりします。

地味にストレス解消になります(笑)

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事務所は町中にあるので、チェンソーのエンジンをかけると苦情がきちゃうので明日のお楽しみ。

現在、会報作りが追い込みに入っているので事務所は毎晩遅くまで仕事をしていますが、明日と明後日は豊岡事務所で自然農&いきもりの合同合宿なのでおもいっきり楽しんできます!

今日は満月がきれいですね。

(iedy)

 

職員のお仕事その1

くまもり通信を年に4回発行し、全国の会員様へ送付しています。

 

24ページの冊子を発行するため、3か月おきにくまもりの活動を執筆して記事にすることが職員の仕事の一つです。また原稿を全国から集めることが編集担当者の仕事なのですが、締め切りぎりぎりまで原稿が届かず担当者がやきもきすることもしばしば。

 

くまもり職員は全員が記事の執筆をします。文章力とパソコン力が要求される職場です。

原稿が集まったら、記事の編集・レイアウト・画像の処理、そして封筒づめ・発送と、フィールド活動や環境教育などと並行して、およそ1カ月にわたる作業が続きます。封筒づめと発送には多くの会員さんがボランティアで協力してくださいますがそれでも3日間かかります。

これが自然保護団体の仕事かと思うほど、最近はパソコンの前に座っている時間が長い(笑)私は編集担当なので当たり前か!

 

編集にはMicrosoft Publisher、画像処理にはGIMP2、動画の編集にはEDIUSなど様々なソフトの使い方を勉強しました。間伐や植樹の方法だけでなく、レイアウトや画像処理までできるようになるのがくまもりの職員です。

 

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写真はレイアウト作業をしている職員のSさんです。
彼女はフォトショ使いで特技は折り紙です。

(tsy)

トチノキの苗木

これから熊森協会職員が日々の感動を皆さんにお伝えしていきます。

昨年山に植えたトチノキが芽出していたので、事務所で観察するために1本鉢に入れて持って帰りました。大きくなったら山に帰します。

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少し事務所が明るくなった気がします。

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トチノキの鉢に何やら黄色い幼虫が!

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どこから入ってきたのか分かりませんが、事務所の裏の茂みに放虫しました。

何の幼虫でしょうかー?

(iedy)

6月12日【速報】滋賀県長浜市のトチノキ巨木の伐採阻止を求め、 滋賀県知事に緊急要請

昨年、日本熊森協会は、滋賀県朽木(くつき)で伐採の危機にあったトチノキ等の巨木トラストをしましたが、今度は滋賀県長浜市木之本町でトチノキ巨木林30本程度が買い付けされ伐採予定との情報が入り、本日、滋賀県知事へ伐採阻止を求めた緊急要望書を地元の会とともに提出しました。

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滋賀県知事へ申し入れ

伐採予定地は、琵琶湖の源流にありトチノキの巨木の他、小流域全体がブナ、ミズナラ、シデなど多様な落葉広葉樹林となっており、貴重な水源地であり、クマをはじめとする多種多様な野生動物の棲みかとなっている場所です。

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記者会見

今後、日本熊森協会では、滋賀県支部を中心に地元の会と連携をしながら伐採を止めるため自治体や地元に働きかけを行っていく予定です。

日本の巨木林はほとんど伐りつくされてしまい、天然の巨木の価格が高騰しているため希少価値の高い天然林がブローカーに狙われています。

滋賀県では、巨木伐採に関する動きをつかみやすい状況ができていますが、このような動きは氷山の一角で、全国各地で人知れず巨木が伐採されているのではないかと危惧しています。

 

希少な水源地の巨木伐採を止めるための有効な法的規制はなく、伐採を止めるのはとても難しいのですが、日本熊森協会は、今、まさに伐採の危機にある滋賀県木之本町の巨木林を守るために全力を尽くすとともに、巨木売買の実態に迫り、希少な天然林を守る制度の提言にも力を入れたいと考えています。

●滋賀県木之本町の巨木伐採に関する新聞記事

5月29日朝日新聞

6月10日産経新聞 

滋賀県知事への要望書

現地の地図

 

日本熊森協会 副会長 室谷悠子

日本熊森協会 滋賀県支部長 村上美和子

6月5日 リニア新幹線「相当な環境負荷」 石原環境大臣意見書  

<以下、毎日新聞6月5日記事より>

 

ここから

 

「南アルプスの自然環境保全は環境行政の使命」「事業に伴う環境影響は枚挙にいとまがない」。JR東海のリニア中央新幹線環境影響評価(アセスメント)書に対して石原伸晃環境相が5日示した意見には「今世紀前半最大の開発事業」と目されるリニア計画がもたらす自然破壊への危機感がにじむ。いかに実効性のある影響低減策を講じるか。JR東海の真摯(しんし)な対応と、国の厳しいチェックが求められる。

 

南アルプスをはじめ静穏な山間部を貫くトンネル工事によって、ひとたび周辺の自然環境が傷つけられれば、簡単に元に戻せない被害を生む恐れがある。環境相意見は、トンネル掘削に伴う地下水への影響について「事後的な対応が困難」と指摘。サンショウウオ類など移動能力が小さい希少種についても「一部の種を除き、影響が評価されていない」と断じた。このまま工事が進めば地域的な絶滅すら招きかねない。

 

にもかかわらず、大半が処分先未定の残土問題に象徴されるように、リニア計画は環境影響が未知数な部分が多い。それでもJR東海が着工を急ぐ背景には、リニア事業を成長戦略の一つの柱と位置付ける安倍政権の後押しもある。

 

環境相は「地方自治体や住民の関与に十全を期すこと」も求めた。十分な環境対策なしに突き進めば、沿線住民から批判が出るのは必至だ。【阿部周一】

引用終わり

 

 

<熊森から>

「取り返しのつかない国土大破壊」 リニア中央新幹線建設中止を!

メディアのこれまでの報道責任重大

石原大臣の意見書はもっともである。目先の経済のために、何よりも大切なわたしたちの国土を、取り返しのつかないまでに破壊してしまう、リニア中央新幹線。

国にも財界にもこんなことをする権利はない。リニア中央新幹線を推進しようとしている人たちは、狂っているとしか思えない。愛するのはお金だけで、日本の国土への愛がないのであろうか。

 

これまで、メディアが批判精神を忘れ、財界べったりのリニア持ち上げ記事を書き続けてきたことによって、1973年、第二次改造田中角栄内閣の高度成長真っ盛りの時代の列島改造計画の残滓であるリニア中央新幹線構想が今日まで生き延びてしまい、ついに建設が始まろうとしている。リニア中央新幹線事業がどのようなものか正確に報道すれば、ほとんどの国民は建設反対に回ると思う。

 

今からでも遅くない。メディアにこの国を大切に思う心が少しでもあれば、リニア中央新幹線の建設によって、私たちの命を支えてきた国土はどうなる、生態系はどうなる、このことを正確に報道していただきたい。

 

1か月後に工事開始と言うが、沿線住民やルートにあたる知事たちの建設への不安は、何ら解決されていないのである。

八幡平クマ基金決算報告と阿仁クマ牧場ヒグマ舎オープニング

八幡平熊牧場で飼われていたヒグマたちは、北秋田市阿仁に新しく建設された動物福祉型施設に今年1月全頭移送され、終生保護飼育されることになりました。

 

4月12日に、阿仁熊牧場のツキノワグマが冬眠明けに大量に死亡するという悲しいニュースがありましたが、新施設に収容されているヒグマたちは全頭元気です。

ヒ グマ舎の運動場造成工事は、作業員が思うように確保できなかったということで、かなり遅れておりました。除雪車で雪を除去しながら、運動場造成工事を 進めていただいたようです。ヒグマたちが運動場に出られるのは7月のはじめとなるそうですが、それまでは、ヒグマたちの運動不足を少しでも解消でき るように、獣舎の廊下に順次出すなどの工夫がなされるということです。

ヒグマ舎と19頭のヒグマたちは、2014年7月19日より一般公開されます。7月19日~21日の3日間がオープニング期間です。セレモニーと記念イベントが19日午前10時から予定されています。秋田大陸縦貫鉄道は、この日に合わせてイベント列車を走らせるということです。多くのみなさんに、救命 された熊たちに会いに、阿仁を訪れていただき たいと願っています。

 

 

オープニングセレモニーなどについては、阿仁クマ牧場公式ホームページ

http://mataginosato.web.fc2.com/index.htmlを参照ください。

 

 

 

なお、八幡平クマ救命委員会のウェブサイト

http://lifesaving.hatimanbears.org/

は役割を終えましたので、本年7月19日でサイトを閉じさせていただきます。これまでのご支援ありがとうございました。

経 営破綻した熊牧場に残された熊たちを、全頭救命し、動物福祉型新施設を建設して全頭終生保護飼育をするという秋田県の試みは、世界の動物保護史上に残る快 挙です。人類が、人間中心主義という間違った思想から脱するためにも、メディアの皆さんはぜひ、秋田県のやさしい取り組みを、世界に発信してください。

 

 

4月27日くまもり全国大会には八幡平クマ牧場元経営者の長崎氏が来られ、募金してくださった皆さまと募金の発起人になった熊森協会にお礼の言葉を述べられました。

挨拶感謝の意を述べる長崎氏

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下に、基金の収支をご報告致します。

<収入の部>

寄付             12,699,691円(2014年4月2日現在)
預金利息                1,667円
収入計:                    12,701,358円

 

 

 

<支出の部>

八幡平熊牧場獣舎設備補修および重機修理等  3,995,821円
八幡平熊牧場運営管理費                      3,615,179円
阿仁熊牧場支援金                            1,650,000円
調査記録費                                   840,000円
エサ代                                     476,083円
渉外費                                     271,601円
その他                                        52,766円
支出計:                                              10,901,450円

 

残金:(2014年4月2日現在)            1,799,908円

 

残金は阿仁の新施設展示場等の充実などに使わせていただきます。

八幡平クマ牧場クマ基金にご寄付いただいたみなさん、これまでのご支援本当にありがとうございました。
口座は閉めましたので、今後は振り込みはできませんのでお気を付けください。

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