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2014-11-28

「野生動物大量駆除の前に、奥山復元・再生を」  高野山真言宗兵庫研修会での森山会長の訴え

11月28日、有馬グランドホテルで開かれた高野山真言宗兵庫県集会で、森山会長の90分間講演がありました。

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ここに来て初めて、空海という方の人となりを少し教わる機会を得て、感銘を受けました。

来年は、高野山開創1200年だそうです。

1200年後も全国に信徒がたくさんおられるというのは、すごいことだと思いました。

 

<以下、会長講演から>

今の世の中、どこまで人間は自分勝手で、弱い者いじめを続けるのか。

リニア中央新幹線問題、沖縄辺野古基地問題、原発再稼働問題、野生動物大量駆除問題・・・

現地では泣いている弱者、怒っている弱者でいっぱいなのに、強大な力を持つものが蹴散らしていく。

国を挙げて、弱い者いじめをしている。

 

 

でも、この現実を知る人は少ない。

強者の論理しか伝えなくなった大手メディアの罪は誠に大きい。

 

 

人間は、これだけ科学が発達した21世紀の今も、自然に生かされている、生かされているだけに過ぎない動物です。

近代文明は、命を生み育む奇跡の星地球の自然環境を、科学技術によって破壊し続けています。

 

ここまで来たら、人間よりももっと大きな力を持つもの、宗教のようなものの力によって、

人類が進めている破滅型現代文明の方向転換を図るしかないのではないでしょうか。

 

 

宗教界のみなさんに、文明の方向転換への期待の言葉を伝えて、会長講演が終わりました。

これからいろんな宗教界のみなさんに、熊森が、わが国の森や動物の現状を語っていかねばならないと思いました。

 

講演会終了後、老僧がやってきて、今日の話を高野山開創1200年でやってほしいと言って帰られました。

 

講演会を企画して下さったみなさん、参加して下さったみなさん、ほんとうにありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

滋賀県長浜市で人身事故を起こしたツキノワグマの報道に欠けているもの

11月27日午前2時半ごろ、滋賀県長浜市尊勝寺町の路上で、新聞配達中だった男性(48)が背後からクマに襲われ、顔や頭を負傷した。長浜署によると、男性は自ら119番し、命に別条はない。

現場は田畑や住宅が点在する地域。約4時間半後に地元猟友会が50メートルほど離れた竹やぶでクマを発見、射殺した。

長浜署によると、ツキノワグマで体長約1・25メートルの雌。同署管内では11月に入ってからクマの目撃は13件目で、17日にも男性(72)が襲われ、腕や手首にけがをした。

 

以上、新聞配達中、後ろから襲いかかるクマ 滋賀・長浜 という報道でした。

 

<熊森から>

このクマは、母熊で、子連れだったそうです。クマは大変臆病な動物です。また、母熊は子どもに対して大変深い愛情を持っています。

 

想像ですが、今回は、母熊によくある、子どもを守るための過剰防衛だったのではないかと思われます。メディアのみなさんには、子連れだったことを報道していただきたかったと思いました。

 

負傷された方には、本当にお気の毒で、心からお見舞い申し上げます。

 

尚、この事件で、当協会の副会長が、2つのテレビ番組でコメントを述べさせていただきました。

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