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2015-04-22

癒されます 週刊文春4月30日号に、大阪府豊能グマ写真 

京都府会員から、本日発売の週刊文春に豊能町誤捕獲グマの記事が載っているという連絡を受けました。

一番の当事者である当協会が取材を受けていないのに、どんな記事になっているのか心配になりました。

 

さっそく、近くのコンビニに飛んで行って文春の立ち見をしたのですが、記事がさっぱり見つかりません。

何かの間違いかもしれないと帰ろうとして、裏表紙から5枚ほどめくったグラビアコーナーに載っているのを、やっとのことで見つけました。

 

プロの写真家が撮ったからでしょう。

まず、クマと住職さんの表情豊かな写真が、とにかくすばらしい。このページを見ているだけで、心が癒されます。見入ってしまいます。

添えてある文章も、読ませます。

 

ほっとしました。皆さんも良かったら、今週の「週刊文春」4月30日号を手にしてみてください。

 

ここに至るまでの、熊森メンバーの大変な努力は一切書かれていませんが、そんなことを世に認めてほしいと思って活動しているメンバーは熊森にはだれ一人いませんから、まあいいかと思いました。

新獣舎への移送時の、当協会の名前を一斉に伏せたマスコミ報道と違って、住職さんの、「獣舎も餌も、日本熊森協会が寄付を募って提供してくれている」というコメントがきちんと載せられています。

 

ちなみに、記事では、このクマの名は、これまで仮称として私たちが使ってきた「トヨ」という名になっていました。

 

クマが、人間と心を通じ合わすことのできるすばらしい動物であることを、この1枚の写真が世に十分に伝えています。この獣舎を建設して良かったと、改めて思いました。寄付してくださった皆さん、本当にありがとうございました。

 

行政に記者会見を止められたこともあって、寄付金はまだ必要経費の半分強しか集まっていませんが、気長に集めていきます。

 

快挙! 神奈川県、犬猫の殺処分ゼロ 

以下、毎日新聞4月16日より

2014年度神奈川県動物愛護センター猫は初、犬は2年連続0

神奈川県は、飼い主に捨てられるなどして県動物保護センター(平塚市土屋)に収容された猫や犬の2014年度の殺処分が共にゼロになったと発表した。

県は「新たな飼い主を探す取り組みの成果だが、収容される動物を減らすのが根本的な殺処分対策。飼い主に最後まで育ててほしい」と呼び掛ける。

 

県によると、13年度にはセンターが収容した猫634匹のうち、398匹が殺処分された。14年度は595匹を収容、野良猫が産んだ子猫が相当数に上るとみられる。

殺処分ゼロは、収容された動物を引き取り、新たな飼い主を探す登録ボランティアの活動によるところが大きい。

 

一方、犬は14年度に収容された508匹のうち、飼い主からの持ち込みが88匹、迷子犬が420匹だった。

統計は3政令市(横浜、川崎、相模原)と横須賀市、藤沢市を除く県全域の実績。

問い合わせは県センター(0463・58・3411)。

 

(熊森から)

本当にすばらしい。日本でこんな時代が迎えられるなど、夢のようです。当協会の会員の中にも、犬猫の殺処分ゼロをめざして涙ぐましい努力を何十年も続けておられるボランティアさんがたくさんいらっしゃいます。今後、犬猫の殺処分ゼロの流れは全国に広がっていくことでしょう。

 

何の見返りも求めずこの運動に本気で関わっておられる名もなき市民や行政担当者など、善意の皆さんのご苦労ご努力に、心からお礼申し上げます。

 

生き物の命を大切にする社会は人間の命をも大切にする社会となります。動物にはもちろん、人間にとってもいい社会となります。

4月16日 威嚇しては寝室に戻る豊能グマ 一般公開1週間目の野生 

この日は、これまでこのクマに餌を与え、移送檻を掃除し、このクマが狭い檻の中で精神的に参ってしまわないようにはげましの声を掛け続けてきてくださった、くまもりのクマ、ベテランお世話隊の人達が集まりました。

まず、獣舎の前で打ち合わせです。

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クマの状態を調べながら、動画を撮影します。

https://youtu.be/Z_QN0xRmYKw

 

クマは見かけと正反対で、とても臆病な動物です。知らない人が次々と見に来るのが、まだ、怖くてたまらないらしく、人が来る度に走って行って、必死に檻に体当たりして威嚇して回っていました。

 

威嚇に忙しく、せっかく与えた大好物の食べ物も、ほとんど手を付けませんでした。まだ人に慣れない野生グマを、一挙に、一般に公開してよかっただろうか。もう少し人間に慣れるまで、非公開にした方が良かったのではないか・・・いろいろと考えてしまいます。

 

しかし、運動場のいたるところに落とされた沢山の糞を見て、人間が来ないときには間違いなくしっかり食べていることが確認されました。人間に会うのが嫌なら、隠れておれる寝室も用意してあるし・・・。もう少し、様子を見てみることにします。クマは、ベテランお世話隊の人達とは、目と目を合わせていました。

 

棒で獣舎の鉄格子をたたいたりした人がいたようです。親しみのつもりかもしれませんが、クマはとても怖がりなので、そっとにこやかに見るだけにしてやってほしいと思います。

 

この日は桜の花びらがプールにたくさん落ちていました。クマの顔に桜の花びらがくっついて泳いでいるのが、とてもかわいかったです。それにしても、まだ寒いのに、クマは何度もプールに飛び込んでいました。

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どんなものを与えていけばいいのか、いろいろと研究しています。

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あんなに大好きだったタケノコやリンゴですが、今はもう食べません。ブドウとキウイが今は大好物です。キウイは丸ごと食べます。干物の魚は、頭を残して食べます。(人間みたいですね) 去年の秋の ドングリ、今春のフキ・・・いろいろ並べて、餌を研究しています。

 

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このクマは、いったん野生で大人になったクマですから、赤ちゃんの時に母を撃たれて孤児グマとなった和歌山でお世話中の太郎や花子とは、かなり嗜好や反応に違いが出てきそうです。いったん飼ったからには、最後まで責任を持って、お寺の方たちと協力して、楽しんでお世話をしていきます。(とてもかわいい顔をしたクマなのですが、あまりにもクマの動きが速いので、写真にうまく撮れません。どなたか、いい方法があれば教えてください)

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