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2015-06

6月7日 リニア市民ネット・大阪主催 奈良県生駒市リニア勉強会に46人 

リニア市民ネット・大阪主催、日本熊森協会後援の「リニア勉強会」が、関西で次々と会を展開しています。

今回は、初めての奈良県です。40名の会場を用意しましたが、席が埋まるかどうか心配でした。

結果は、46名の方が参加くださり、大盛会。立ち見となったみなさん、申し訳ございませんでした。

 

講師の方々のお話も、良かったです。

 

① 坂田昌子氏「生物多様性から見たリニア中央新幹線」

休憩後、 <アコースティックギター演奏で、活力をもらう>

② 谷口昇氏「リニアに関する大鹿村の現地報告」

現地の苦悩など、いろいろと考えさせられました。

 

どちらにしても、もう、南アルプスでは、トンネル掘削工事が始まります。

1車線の狭い山道を、1日1500台のダンプが行き来することになる大鹿村の悲惨な事態に、多くの国民が、他人事ではないと目を向けて下さるような社会を作っていきたいものです。

 

今回も全ての大手マスコミに取材を依頼しましたが、どこも来てくれませんでした。日本のメディアは、一体どうなってしまったのでしょうか。お上のニュースしか報道しないのなら、ない方がましです。

 

ただし、岩上安身氏が立ち上げられているIWJというメディアが、メディアとしては初めて市民ネット・大阪の取材に来てくださいました。この日の勉強会のもようは、Ustreamで近々公開されると思います。動画撮影をありがとうございました。

 

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次回、第5回勉強会は8月1日奈良市100人会場で予定されています。

 

リニア市民ネット・奈良、リニア市民ネット三重を立ち上げて下さる心意気のある方が現れるのを心からお待ちしています。

 

6月1日 東京の高校1年生に、今年は室谷副会長が講演

毎年初夏に恒例になった、東京の私立高校1年生に対する森山会長の講演。

今年は、森山会長の都合がつかなかったため、室谷副会長が初めて講師を務めました。

本部、環境教育担当者も同行しました。

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森山会長と中学生の時から23年間活動を共にし、先頭に立って熊森活動を進めてきた室谷副会長のお話はどうでしたか。

高校生たちの感想文が届くのが楽しみです。

 

 

6月12日 三重県が放したクマ「捕殺は違法」 県民らが監査請求

以下、6月13日朝日新聞より

 

三重くま美恵さん

三重県いなべ市で捕獲されたツキノワグマを県職員が滋賀県内に連絡せずに放した問題で、三重県内に住む74人が12日、県がクマを捕殺するのは違法として、クマ捜索の費用支出の差し止めを求める住民監査請求書を県完さ委員事務局に出した。

監査請求書によると、ツキノワグマは県のレッドデータブックで絶滅危惧1B類に指定され、養老・鈴鹿山系では特に生息数が少なく、慎重な取り扱いが強く求められる。滋賀県多賀町で女性を襲ったクマと捕殺対象のクマの関連性は極めて薄く、人身被害の恐れについて根拠がない状態で捕殺を認めることはできないと主張している。

74人は、自然保護団体「日本熊森協会」の県支部メンバーらの呼びかけで集まった。元県支部長の三浦美恵さん=明和町=は「人を襲ったのは違うクマなのに殺処分が撤回されない。無実のクマを追い回すのはいじめです」と話す。

クマは12日午後4時現在、捕獲場所から南東約4・5キロのいなべ市の山中にいる。13、14両日には位置の確認は続けるが、捜索する予定はない。

鈴木英敬知事はこの日の会見で「住民の不安を払拭(ふっしょく)したいという地元市町の意向を尊重する」と述べた。

 

 

以下、熊森より

{住民監査請求とは}

 

地方自治体のお金の使われ方をチェックする制度です。

自治体には監査委員というものがあり、そこにチェックをお願いします。

その自治体の住民なら誰でも(一人でも。署名とか集めなくていい)、自己の利益に関係なく公益の視点から請求できます。

その自治体の法人でもいいです。年齢も関係ありません(未成年でもいい)。

支出行為から一年以内に請求する必要があります。

それを受けて監査委員は監査し、請求がもっともかどうかを決めます。

もっともなら自治体に必要な措置を勧告します。

もっともでないなら、理由を付けて請求人に通知します。

 

たいてい、監査委員は、もっともでないと言ってきます。

 

これに、不服があれば、

ここで、今度は、住民訴訟という特別な訴訟を起こすことができます。

住民監査請求をしないと住民訴訟は起こせません。

ただし、通知を受けて30日以内にしないといけません。

 

住民監査請求を起こすことで、多くの人達に問題を広報することができます。

 

 

5月31日 大阪のライオンズクラブと4年目の奥山再生合同活動

なんとしても、水源の森、大型野生動物の棲める森を、奥山に取り戻したい。

大阪のあるライオンズクラブが、くま森の奥山再生活動に賛同してくださり、年1回現地作業に汗を流してくださるようになって、4年目です。

集合は新大阪駅。午前7時20分。

伐り出しもできない不要な奥山人工林を除去しようと、今年は、森づくりの名人クマも開始している皮むき間伐に挑戦していただきました。

スギの皮を全周むくことで、スギは水分の引き上げルートを失い、徐々に枯れていきます。

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ライオンズクラブのみなさんの熱心な働きぶりや手際の良さに、熊森本部スタッフたちも脱帽。みるみる作業が進んでいきます。仕事のできる方々なんだと納得しました。

 

ご覧のとおり。数十本のスギの皮むき皆伐が終了。

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後半は、スギ伐採跡地に6本のトチノキを植樹し、シカよけ網をかけてくださいました。

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早朝出発にもかかわらず、昼食抜きで午後2時半まで作業してくださいました。

その後、5月のさわやかな風に吹かれながら、近くの草原でみんなで昼食。

お弁当のおいしかったこと。

 

毎年、作業が奥山に入っていき、きつくなっていきます。

来年は子や孫を連れて参加しなくちゃという声もあちこちで出ていました。

 

こういうものは人海作戦なので、全国のライオンズクラブに奥山再生運動が広まっていただけるといいのになあと思いました。

第18回くまもり全国大会、参加者160名で盛会に終わる 5月24日

ー 子や孫と参加 ー 第18回くまもり全国大会は、北海道から鹿児島まで160名のみなさんがご参加くださいました。

 

・この1年間に亡くなられた顧問、支部長、一般会員のみなさまに黙とうをささげました。

・オープニング 英国の10歳の男の子が歌う

「Tell me why」 に、参加者が大きな衝撃を受けました。

 

・森山会長の基調報告

全生物との共存を実現した祖先の他生物への共感文化を高く評価し、2000年代になってうなぎ上りに増えるクマの目撃数・捕獲数の原因は、冷温帯に残された自然林の急速な下草消失が原因とする熊森見解を発表しました。

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この後は、来賓の皆さんや顧問の先生方、法人会員や個人会員の参加者の紹介、祝辞、祝電と、にぎやかに華やかに会が進みました。

 

・くまもり特別報告は本部作成「豊能町誤捕獲グマ救命」映像

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上映後、救命にかかわって下さった方々にマイクを回しましたが、泣いてしまってうまく答えられません。会場参加者のみなさんも、あちこちで目を赤くされていました。山に帰してやりたかったと、会場みんなで涙しました。「とよ」を、これまでの太郎や花子共々、大切に飼育していきます。

 

・その後、本部・支部からの元気いっぱいの発表が続きました。どの発表も熱くさわやかでとてもよかったと思います。

 

<休憩>

・後半オープニングは、会員による二胡の演奏と歌

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みんなで、聞き惚れました。

 

・次は、お楽しみ、テーブルごとに懇親の時間です。

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みなさん、楽しそうですね。アメリカのノースカロライナ大学の先生も参加くださいました。新しいお友達ができたかな。

 

・最後は副会長たちがしめました。

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・恒例のくまもりエール

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今年も楽しかった、元気が出ましたと、初めて参加くださった方もいつも参加くださる方も、みなさん喜んでおられました。

 

・最後に全員で記念撮影を撮りました。

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参加者のみなさん、0歳から上は○○歳まで、参加してくれた子や孫のみなさん、本当にありがとうございました。

 

来年もぜひご参加ください。

来年の全国大会は、5月1日です。

会場は兵庫県尼崎市ホテルホップインアミングです。

今から、ご予定を立てておいてください。

遠くの方は、申し訳ございませんが、旅費の積立を開始してください。

 

この日の夕方から次の日の夕方まで、1泊2日の恒例の全国支部長・地区長研修会が西宮市で持たれました。

「どんな会もリーダーで決まる」という森山会長の言葉に、来年も成果を持ち寄れるようにがんばろうと心新たに決意し、研修会を終えました。

支部長・地区長のみなさん、ご苦労様でした。

 

 

 

 

平成26年度誤捕獲グマ放獣時の発信器装着は、ゼロ(近畿圏調査)

平成26年度誤捕獲後放銃されたクマの発信器装着例を近畿地方で調べてみました。

(誤捕獲グマは、原則として全頭放獣されています。例外:京都府3頭兵庫県2頭)

 

 

誤捕獲後放獣されたクマの頭数             発信器装着頭数

三重県     0               -

奈良県     0               -

和歌山県     3              0

滋賀県     6              0

京都府           58               0

兵庫県           87               0

 

誤捕獲グマは捕獲許可を得ておらず、人間側のミスで捕獲してしまったのですから、速やかに現状維持のまま現場復帰させるべきです。

 

三重県は、誤捕獲グマに付けた発信器を何らかの方法で外してやるか、それが無理なら発信器を付けなかったことにして、山中にいるクマの位置確認をやめるべきでしょう。そうすれば、おのずと、このクマはどこにいるのかわからなくなり、捕殺事業は幕引きされます。担当部署や猟友会の皆さんにも、ゆっくり休んでいただけます。

誤捕獲されて、里や人間の怖さを知り、もう2度と出ていくまいと学習して山奥にもどったクマには、危険性はありません。

6月7日(日)早朝 三重県いなべ市クマ捕殺隊集結地でクマの助命を訴える

6月4日に三重県庁を訪れた時、滋賀県で起きた人身事故の加害グマと三重県が放獣したクマは別個体の可能性が高いと獣害対策課の課長も認めていたので、6月7日に三重県がクマを捕殺することになったことを知って驚きました。


6日の夕方、本部から若者6名が現地に行って、集まられた猟友会員の皆さんに、DNA鑑定が出るまで殺さないようにしてくださいと、お願いしてみようということになりました。

7日の早朝3時50分に本部に集まり、午前4時に本部を出発しました。

昨夜は遅くまで、訴えるチラシやプラカードなどを作ったので、ほとんど寝る時間がありませんでした。(筆者は2時間しか寝れなかった)

捕殺隊の集合場所である三重県いなべ市農業公園に6時30分に到着すると、もう、猟友会や行政の方々が20名くらい集まっておられました。

三重県を初め、滋賀、和歌山、愛知など近隣支部から7名の会員が駆けつけて下さっており、感激しました。
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午前7時には、養老町、大垣市、いなべ市の猟友会の方々だけで数十人にもなり、装備の点検や打合せをされていました。

(いなべ市猟友会15名、大垣市猟友会9名、養老町猟友会8名、海津市猟友会11名)

私たちは、「DNA鑑定が終わるまで、クマを殺さないでください!」と、ひとりひとりが猟友会のみなさんに必死に訴えましたが、三重県庁の獣害対策課の方に、止められました。

行政の方々は、クマを殺すと強く決意されているようで、熊森の「クマを殺さないでほしい」という必死の訴えには誰一人耳をかそうとしてくれませんでした。

テレビ局が取材にきていましたが、熊森にはまったくインタビューにきませんでした。
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行政・猟友会の人々が車で山の中向かって次々と出発され始めました。私たちは、その人たちに向かって最後まで、「クマを殺さないでやって下さい」と訴えつづけました。
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いっしょに山に入ろうかとも思いましたが、警察の人に、山に入ってはいけないと止められました。

行政や猟友会の方に、少しでも熊森の想いが通じたのかわかりませんでした。最後の猟友会の車が、駐車場を出発し、現場は閑散となりました。

このクマが殺されないように助けてやろうと思ってやってきたのに、これ以上どうしていいのかわからず、何もできない自分達の不甲斐なさにやりきれない思いでした。

7日夜、三重県庁の獣害対策課に電話したところ、今日はクマを見つけられず、殺せなかったことがわかりました。まだ、クマは生きている!希望が湧いてきました。

熊森みんなで知恵を出し合って、このクマを何とか守りましょう!!

文:Momi

愛知県、豊根村で誤捕獲されたツキノワグマを放獣

 
 かつて、誤捕獲されたクマをすべて殺処分していた愛知県を思い起こすと、隔世の感があります。生き物や弱者を大切に思う大村知事さんの力が大きいです。

 

以下、クマニュースから

 

愛知県豊根村坂宇場の山中で4日、ツキノワグマ1頭が捕獲され、村は5日、県のマニュアルに従い、クマの健康状態などを確認し、村内の山林に放した。

捕まえたのは3~5歳とみられる子熊。体長110センチ、体重43キロ。4日夕、木や草の芽を食べ尽くしてしまうニホンジカを捕らえるために、県が仕掛けたわなにかかっていた。

5日午前、麻酔で眠らせたまま、置き去りにした。絶滅危惧種で「保護対象のため」(県環境部自然環境課)として、放獣場所は明らかにしていない。豊根村は長野、静岡両県と接するが、人けのない奥山で、県境付近ではないとしている。

(中日新聞)

三重県伊賀市長、現在の混乱は、三重県が原因 いなべ市での誤捕獲放獣グマの殺処分に強く反対

以下、6月6日クマニュースより

 

三重県がいなべ市で捕獲したツキノワグマを滋賀県多賀町の山中に放した問題で、三重県伊賀市の岡本栄市長は5日、クマを殺処分するという県の方針に電話で抗議したことを明らかにした。
ツキノワグマは、県のレッドデータブックで絶滅危惧1B類に指定。岡本市長は「減少しており、種の保存の観点から安易に殺処分してはならない」と持論を語った。

 

取材に対して岡本市長は、現地の住民生活に影響が出ていることに触れ、「一刻も早く生きた状態で捕獲し、適切な場所に放つか、保護するべきだ」との考えを示した。

 

さらに、現在の混乱を、「捕獲した県が、通告なく放したのが原因」と批判。「殺処分するという決定は、すべてをクマに覆いかぶせることになる。同じ行政に携わる者として不適切だと思う」と述べた。

滋賀県庁は、今回の三重県の誤捕獲放獣グマの殺処分に強く反対

三重県の猟友会を名乗る方から、熊森本部に、

①誤捕獲放獣グマを殺処分することになったのは、滋賀県に頼まれたからである。

②三重は殺さない方向も考えているのに、くまもりが三重が殺処分を決めたと言っているのは心外である。

③殺処分するなと言う前に、まずは、発信機を外してほしいとかそういう意見を言うべきではないか。

④三重の人間でもないのに口出しするな。

という、抗議がありました。

 

確認が大切です。

①さっそく滋賀県庁に問い合わせてみました。

くまもり「殺処分してほしいと滋賀県が頼まれたのですか」

滋賀県「そんなことを頼んだことは1回もないし、殺処分してほしいなど思ったこともない。加害個体と別の個体である可能性が大きいので、むしろ殺処分などすべきでないと考えている」

 

②次に、三重県庁に問い合わせてみました。

くまもり「どういう県や市の人達が集まって殺処分を決めたのですか」

三重県「言えません」

くまもり「会議ではどんな意見が出ましたか」

三重県「いろいろな意見が出ました」

くまもり「最終的に殺処分という結論を出されたのは、捕殺許可権限のある三重県ですか」

三重県「そうです。わたしです。」

 

③大いに同感です。熊森は三重県庁に、「誤捕獲グマに発信機を装着したのは失敗で、外してやるべきである」と、すでに申し入れています。

 

④本部より先に、三重県の支部長が三重県庁に、殺処分をしないようにと強硬に申し入れています。熊森は全国組織なので、本部が出ていく事には問題はありません。

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