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2015-06-07

愛知県、豊根村で誤捕獲されたツキノワグマを放獣

 
 かつて、誤捕獲されたクマをすべて殺処分していた愛知県を思い起こすと、隔世の感があります。生き物や弱者を大切に思う大村知事さんの力が大きいです。

 

以下、クマニュースから

 

愛知県豊根村坂宇場の山中で4日、ツキノワグマ1頭が捕獲され、村は5日、県のマニュアルに従い、クマの健康状態などを確認し、村内の山林に放した。

捕まえたのは3~5歳とみられる子熊。体長110センチ、体重43キロ。4日夕、木や草の芽を食べ尽くしてしまうニホンジカを捕らえるために、県が仕掛けたわなにかかっていた。

5日午前、麻酔で眠らせたまま、置き去りにした。絶滅危惧種で「保護対象のため」(県環境部自然環境課)として、放獣場所は明らかにしていない。豊根村は長野、静岡両県と接するが、人けのない奥山で、県境付近ではないとしている。

(中日新聞)

三重県伊賀市長、現在の混乱は、三重県が原因 いなべ市での誤捕獲放獣グマの殺処分に強く反対

以下、6月6日クマニュースより

 

三重県がいなべ市で捕獲したツキノワグマを滋賀県多賀町の山中に放した問題で、三重県伊賀市の岡本栄市長は5日、クマを殺処分するという県の方針に電話で抗議したことを明らかにした。
ツキノワグマは、県のレッドデータブックで絶滅危惧1B類に指定。岡本市長は「減少しており、種の保存の観点から安易に殺処分してはならない」と持論を語った。

 

取材に対して岡本市長は、現地の住民生活に影響が出ていることに触れ、「一刻も早く生きた状態で捕獲し、適切な場所に放つか、保護するべきだ」との考えを示した。

 

さらに、現在の混乱を、「捕獲した県が、通告なく放したのが原因」と批判。「殺処分するという決定は、すべてをクマに覆いかぶせることになる。同じ行政に携わる者として不適切だと思う」と述べた。

滋賀県庁は、今回の三重県の誤捕獲放獣グマの殺処分に強く反対

三重県の猟友会を名乗る方から、熊森本部に、

①誤捕獲放獣グマを殺処分することになったのは、滋賀県に頼まれたからである。

②三重は殺さない方向も考えているのに、くまもりが三重が殺処分を決めたと言っているのは心外である。

③殺処分するなと言う前に、まずは、発信機を外してほしいとかそういう意見を言うべきではないか。

④三重の人間でもないのに口出しするな。

という、抗議がありました。

 

確認が大切です。

①さっそく滋賀県庁に問い合わせてみました。

くまもり「殺処分してほしいと滋賀県が頼まれたのですか」

滋賀県「そんなことを頼んだことは1回もないし、殺処分してほしいなど思ったこともない。加害個体と別の個体である可能性が大きいので、むしろ殺処分などすべきでないと考えている」

 

②次に、三重県庁に問い合わせてみました。

くまもり「どういう県や市の人達が集まって殺処分を決めたのですか」

三重県「言えません」

くまもり「会議ではどんな意見が出ましたか」

三重県「いろいろな意見が出ました」

くまもり「最終的に殺処分という結論を出されたのは、捕殺許可権限のある三重県ですか」

三重県「そうです。わたしです。」

 

③大いに同感です。熊森は三重県庁に、「誤捕獲グマに発信機を装着したのは失敗で、外してやるべきである」と、すでに申し入れています。

 

④本部より先に、三重県の支部長が三重県庁に、殺処分をしないようにと強硬に申し入れています。熊森は全国組織なので、本部が出ていく事には問題はありません。

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