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2015-07-02

6月24日大阪府豊能町「とよ」のプールの水替え

みなさんの愛情を受けて、「とよ」は、元気です。「とよ」に会いに行くのを毎日の楽しみとする住民も出てきました。誠に、クマは接した人の心をとらえてしまうすばらしい動物です。

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えさは、クマフードと果物などです。この日は、大好物のバナナやビワ、スイカ、モモなどを平らげました。

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「とよ」が、夢中でビワを食べているところです。種は出します。人間と本当によく似ています。スイカも食べるのは赤いところだけです。

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普段、何をどれだけやってどれだけ食べ残したかわかるように、お寺の皆さんが表に1週間分の与えたえさの記録を書き込んで下さっています。毎日食べ残しゼロです。「とよ」が元気なのがわかります。ウメやブルーベリーまで食べています。

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獣舎が山の上なので、飲料水は手に入りますが、プールの水の補給に苦労しています。

この日は、お寺のタンクの水が残り少なかったので、20リットル容器で下から水を運び、プールの水を替えてやりました。

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水が足りなくて、プールの4分の1ぐらいしか入れてやれませんでしたが、「とよ」は、さっそく嬉しそうにプールに入り、水をごくごくと飲んでいました。

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ちゃんと飲み水を獣舎内のステンレス容器に入れて与えているのですが、プールの水の方を飲むのは、野生グマ故でしょうか。

 

 

以上、6月24日分です。

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写真は6月18日のお世話の様子

熊森会員のみなさん、週1回のお世話通い、ありがとうございます。

 

6月23日 放獣グマと人身事故グマは、別グマと判明

三重県は6月23日、放したツキノワグマは滋賀県多賀町で女性を襲ったクマとは別個体だったと発表した。体毛などのDNA型を鑑定し判明した。

三重県は放したクマの捕殺を決めていたが、鑑定結果を受け、捕殺方針を撤回する可能性もあるとしている。多賀町の要請で、同一個体か調べるため、捕獲時に採取したツキノワグマの血液と多賀町の現場付近にあったクマの体毛のDNA型鑑定を森林総合研究所(林野庁外郭団体)に依頼していた。

 

熊森から

「クマは人を襲う」というまちがった思い込みが、大勢の行政、猟友会、市民を巻き込んで、大混乱を引き起こしてきました。

 

銃を持った多くの人間から1か月以上も恐怖の追いかけまわしを受けてきた無実のクマに対して、ごめんなさいでは済まない問題です。また、このようなケガをさせた当事者かどうか確かめもせずに、即殺そうとした冷静さを欠いた社会は、私たち人間にとっても恐しい社会です。

このクマは、人気を感じると猛スピードで逃げて行き、多い日には約10キロ移動したそうです。どんなに怖かったことでしょうか。

相手の立場に立つことが出来る人なら、このクマが味わった恐怖を想像できると思います。

 

本来のクマ生息地であった奥山の人工林部分は内部荒廃して「死の森」となっており、自然林部分も内部荒廃して「沈黙の森」となり、どちらもクマが棲めなくなってきています。

これまでありえなかった場所にクマが出てくることが各地で起きております。

今後はそういう場合、クマ対応に慣れない行政担当者は遠慮せず、慣れた府県の担当者や、当協会のようなクマに詳しい自然保護団体に対応を相談してほしいと思います。わたしたちは、相談や協力を惜しみません。

岐阜県庁が制作した、啓発ちらし、「ツキノワグマとは」は非常によくできています。リンクを張っておきます。

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