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2015-08-05

北秋田市の「熊森」と「くまくま園」ツアーの下見(3日目)

7月20日(3日目)

ゴンドラを使ってお花畑で有名な森吉山頂上をめざしました。

残念ながらこの日は頂上に到達することはできませんでした。

しかし、ゴンドラに乗ると、ブナやミズナラの原生林を真下に手に取るように見下ろせて、感動でした。

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天気は悪いですが、ゴンドラから見下ろした山々

 

今年は秋田のブナは並作と聞いていましたが、ゴンドラから見下ろしたブナにはびっしりと実がついており、圧巻でした。

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森吉山から見おろした原生林の景色

今回の下見は、台風の影響で3日間とも雨やくもりという悪天候の中でのツアーでした。

しかし、それを差し引いても秋田県の豊かな自然や「くまくま園」は感動できる楽しいツアーでした。

関西組は18:50秋田空港で帰路につき、20:15伊丹空港に帰り着きました。

 

 

今回の下見で、具体的なツアー計画を立て直し、実際に参加者を募ってツアーを実施していきたいと思います。

熊森は、「くまくま園」を訪れる人やリピーターが増えて、秋田だけではなく、日本の「くまくま園」、世界の「くまくま園」と「くまくま園」がなっていくことを願っています。

八幡平クマ牧場から救出されたクマたちが、最後の1頭まで終生保護飼育していただけますように、「くまくま園」の入場者をもっと増やしていきたいと願っています。

ツアー募集の時は、どうぞご参加ください。

 

 

(今回の下見に初めて参加してくださった方の感想です。)
わたしのように知識がほとんどない者でも、かなり楽しめたうえに、とてもとても感動しました。
 みなさんにもぜひ参加してもらいたいと強く思いました。
 くまもり会員なら、非常に楽しめ、得る物も無限と言っていいほど多いと思います。

8月4日 捕獲罠が4基に増やされ、周囲にまで蜂の巣がばらまかれている 兵庫県○○市やり過ぎ ⑥

心配になって、7月24日と7月29日、8月4日にも、がんばって現地調査に行ってみました。

この幼獣グマ用捕獲罠の設置期限は3度目の延長となり、罠も4基に増やされていました。かかれば殺処分です。

しかも罠の近くには、クマを誘引するための蜂の巣の一斗缶が空っぽになって転がっており、蜂の巣が、罠の中だけではなく、周りのいろんなところにばらまかれていました。(これにより、遠くのクマまで引き寄せて、有害捕殺が拡大される恐れ)罠の外に、魚の頭が置かれていた時もありました。

 

何が何でもクマを捕殺しようとむきになっている人達の様子が伝わってきました。

 

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空になってころがっていた国産ハチミツ一斗缶

 

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捕獲檻の中だけでなく、周囲何か所にも蜂の巣がばらまかれていた(写真中央の白い物)

 

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上の写真中央の白い物(蜂の巣)の拡大写真

 

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罠の外側にも蜂の巣が振り掛けてあった。もうやり過ぎでは? 実際、成獣の目撃も出て来ている。

 

(発想の転換を)・・・そもそも旅館街にクマが出て来なければいいのです。ここまでするのなら、むしろ罠をやめて、山奥に蜂蜜の一斗缶を置いてやればどうでしょうか。クマは山奥に向かいます。殺さない解決法が一番すぐれているのです。

 

このように集落の横にクマの誘引物を大量にばらまいておくことは、集落にクマを引き寄せ続けていることにもなります。観光地の風評被害を恐れて、住民の為に幼獣グマを捕殺したい一心から出た行政行為でしょうが、これでは本末転倒です。本当に地元の人たちはここまでして、多くが殺処分を望んでおられるのでしょうか。

 

行政のこの様な行為によって幼獣グマが集落をいつまでも離れなくなったり、無関係だった成獣グマまでやってきて、それこそ人身事故が発生したら、行政の責任はどうなるのでしょうか。

 

 

熊森としては、この観光地のお客が減ることがあってはならないので、今回の問題において具体的な町の名は差し控えるなど、最大限配慮しました。

熊森は、観光地の特殊性は認めます。よって、クマの早期捕獲には賛成します。

しかし、この罠のかけ方はひどすぎます。

 

兵庫県では、クマは絶滅危惧種であり、保護対象動物なのです。

 

 

 

北秋田市の「熊森」と「くまくま園」ツアーの下見(2日目)

7月19日(2日目)

阿仁の現役マタギさんに北秋田市の山を案内していただきました。

当然ながら、このあたりの山は、隅々まで知り尽くしておられるそうです。

元八幡平クマ牧場の経営者の長崎氏も来てくださいました。懐かしくて、話に花が咲きました。

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マタギの話を聞きながらバスで移動

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秋田の森は深い。

クマの冬眠穴やクマがアリを食べた跡など、現地案内して下さいました。

 

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冬眠穴

クマに興味のある人なら、もうたまらないツアーだと思います。

 

午後からは、マタギ資料館でいろいろな説明をしてくださいました。

みんな、質問がたくさんあったので、目の前でマタギに直接教えていただいてとてもよかったです。

この方も、ツアーに欠かせない方だと参加者一同が思いました。

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マタギの道具を一つ一つ説明して下さいました

 

午後4時には、再び「くまくま園」に行きました。

この日は「くまくま園」1周年記念ということで、秋田県庁の職員でヒグマ飼育に当時関わられた獣医さんなども「くまくま園」にみなさん来ておられました。

懐かしくて、みんなで再会を喜び合い、ここでも話に花が咲きました。

オープンの1周年記念日のいろんな催しは大盛況だったそうです。

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県や市の職員の方にお話を聞く

 

この日、運動場には3頭のヒグマが出ていました。

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みんな餌をもらおうと、強化ガラスの前に集まってきた。

食事時間になって全頭個室に入ってから、長崎さんが用意してくださったリンゴを1頭ずつにあげました。

クマたちは、リンゴが本当に好きなようで、とても喜んでくれました。

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7月16日 兵庫県庁に幼獣グマ殺処分決定の撤回願いに行くが拒否される⑤

兵庫県では、クマの有害捕殺許可権限は今も県が握っており、市町に降ろされていません。これは、本来希望です。

市町行政に降ろされると、しばしばクマ捕獲隊(=猟友会員)が、クマの捕殺許可権限を実質にぎってしまい、クマ保護の気持ちが弱い捕獲隊員が担当すると、クマ捕殺が暴走する例を、これまでくまもりは見てきました。

 

私たちは、今回の件について、現地を何度も見に行ったり、住民の方々の声を聞いたり、全国におられるクマの専門家の方々にも電話で相談したりして、今回、ドラム缶檻で捕獲するのは良いが、かかった幼獣グマをいきなり殺処分するのではなく、捕獲の恐怖を味わわせたのち、1回は奥山に放獣して、また出てくるか、もう出て来ないか、ようすを見るべきであると、ますます確信するようになりました。

 

7月16日、長年クマに専門的にかかわってきた自然保護団体の声として、会長・副会長2名・スタッフ4名で本庁に出向き、殺処分は妥当でないと上層部に訴えに行きました。

県庁担当者は具体的な理由は言われず、殺処分が妥当であるといきなり返してこられました。地元行政の判断を信頼しているということだろうと思われます。くまもりとしては、このクマの殺処分の不要性を一生懸命説明しましたが、聞き入れられませんでした。地元行政も人間ですから、判断を間違えることもあるでしょう。その時、今のシステムでは、市民団体が訴えても、検証してくださる部署が全くないことがよくわかりました。

 

兵庫県農政環境部環境創造局自然環境課

電話:078-341-7711 FAX:078-362-3069

 

他の都道府県ではどうなっているのか、全都道府県で調べてみたいです。

 

 

7月14日・15日 幼獣グマの殺処分回避を願って、現地調査 ④ 

何の危険性もない幼獣グマの殺処分まで認める社会になったら、もうクマの絶滅なんて止められない。なんとか今回の幼獣グマの殺処分を回避できないか。この思い一つで、この日も暑かったけれど、運転して遠い現地までがんばって行ってみました。

 

7/14

この日の朝、成獣グマが午前5時58分にお寺の中に入って行くのを見た人がいると、地元の人が教えてくれました。今度は成獣グマか。

本来クマは昼行性ですが、集落の近くでは、人間に見つかることを恐れて、夕方→夜間→早朝と動くようです。

お寺の裏に回ってみると、お墓があって、すぐ上の山につながっていました。ここの町は、山すそにへばりつくようにしてできた町です。

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近所のおばあさんが、「今朝、クマが寺にまいりに来たらしいな」と、誰かと話している声が聞こえてきました。

クマが山に入って行ったと思われる跡をたどって、お墓の隅から山に入り、頂上まで登ってみました。

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道中、臆病なクマが身を隠せるものが山の中にあるか、クマの食料になりそうなものがあるかなど調べながら歩きました。

 

 

7/15

この日は、クマの目撃があった反対側の山の尾根まで登って調べてみました。人の入ったあとはありましたが、少しだけでした。

s-IMG_0740南側の山の尾根

このあたりの山の様子が少しずつわかってきました。

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先月見てきた北海道の豊かな山と比べると、食料はそんなにもありませんが、少し棲んでいる動物たちがわかってきました。

どうしたらクマが集落に顔出ししなくなるか、どうしたらクマに出てきたら殺されるぞと伝えられるか、現地でいろいろと考えてみました。

 

2日間の調査を終えて帰る途中、クマが生息する別の町の山中に立ち寄ってみると、前方の山の斜面のシダ原の中でクマの親子が仲良く座っていました。午後5時16分。

 

 

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車が来たのを知ると、母グマはあわてて立ち上がり、すぐ後ろのスギ林の中に逃げて行きました。子グマもあわてて後をころがるようについていきました。一瞬の出来事でした。

クマをもっと見ていたかったという気持ちと、これでいいのだというホッとする気持ちが交差しました。

 

 

 

7月29日 アマゾンの巨大ダムが7割の動物を絶滅させる恐れ

人間のしていることの罪深さに、恐ろしくなります。この地球は人間だけのものではないのです。

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是非、以下をお読みください。

▼「アマゾンの巨大ダムが7割の動物を絶滅させる恐れ」
(日本経済新聞 2015年7月27日)
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO89548120R20C15A7000000/

北秋田市の「熊森」と「くまくま園」ツアーの下見(1日目)

経営破たんした元秋田県八幡平クマ牧場に残されたクマたちは、熊森の運動もあって、秋田県に全頭救命していただき、現在、北秋田市立阿仁クマ牧場「くまくま園」で終生保護飼育されています。

2014年7月19日にオープンした「くまくま園」はこの度、無事1周年を迎えることができました。1年目は黒字経営だったそうで、よかったです。

 

熊森本部は、動物愛護の精神を日本人が思い起こすためのシンボルとしての「くまくま園」と、秋田のクマたちが棲む豊かな「熊森」をセットにしたツアーを企画していきたいと思っています。

この度、本部から会長をはじめとする10名、東京都支部・神奈川県支部から各1名、計12名でツアーの下見に出かけました。

 

7月18日(1日目)

関西組は、7:05大阪伊丹空港発。関東組は、8:55羽田空港発。10時半に秋田県大館能代空港にそろって到着。

マイクロバスに乗車し、現地の自然保護団体「冒険の鍵クーン」さんのガイドで、まず森吉山山麓高原に向かいました。

昼食後、青少年野外活動センターで、この辺りの森で自動撮影カメラで撮影されたクマたちの写真をいろいろ見せていただきました。

その後、実際にクマが撮影された自然豊かなブナ林を案内していただきました。

ガイドさんのお話によると、この時期は親離れをした若グマたちがいろんな場所を試しに歩く時期なので、一年で最もクマをよく見かけるそうです。

今にもそのあたりからクマが出てきそうで、どきどきしました。

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ガイドしてくださった方の説明がとてもすばらしかったです。ツアーの時もこの方にお願いしたいと、一同思いました。

 

 

午後4時に、この日の宿舎である打当温泉に着き、荷物を置いてから「くまくま園」に行きました。

この日は4頭のメスのヒグマが運動場に出してもらっていました。

このあと、全頭のヒグマが個室に入り、食事時間となりました。

どのヒグマも、ガツガツとうれしそうに食べていました。

飼育員さんによくなついて、甘えていました。

みんな元気そうで、いい表情をしていました。

 

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近くで見ると、やはりとても大きいです。

飼育員さんがヒグマたちに深い愛情を持って接してくださっているのが、よく伝わってきました。

日々のお世話、ほんとうにありがとうございます。

 

宿舎に帰って夕食後、入浴、マタギ資料館見学、交流会などを持ちました。

 

 

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