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2015-08-06
8月7日三重県いなべ市誤捕獲グマ、山で野生グマとして生存し続けることを認めることで1件落着!
2015年5月17日、三重県いなべ市でイノシシ用捕獲檻に誤捕獲されいったん放獣されたオスのツキノワグマですが、一時期、三重県が再捕獲と殺処分を決定しました。この決定は問題だとして、くまもりは救命の声を上げました。
6月12日、くまもり本部は、三重県がこのクマの捕殺に税金を使うことを認めないとして、三重県に住民監査請求を行いました。しかし、このクマを捕殺するために税金を使おうとしていたのは市だったため、6月30日付で、この住民監査請求は三重県によって却下されました。(市に出すべきだった)
8月7日、三重県庁発表によると、三重県は、このクマが今後もいまのまま山で野生グマとして生存することに問題なしという最終結論を出し、これまで続けてきた電波によるクマ所在場所調査を終了。人里近くに計10基設置していた捕獲オリも全て撤去し、この件を終えました。
ただ熊森としては、このクマの首につけられた一生外れない発信機を外してやれないまま終わってしまったことに、胸を痛めています。三重県は、今回、遠隔操作で首輪を落とせる最新型発信機付き首輪を購入したそうで、次回からはこちらを使用すると言われています。一歩前進です。
今回、滋賀県、三重県、岐阜県及びそれぞれの市町村行政や猟友会員の方々の中に、野生動物たちに共感する心を失っていない人たちが何人かおられました。かれらは、「山の中に逃げ込んだクマを探し出して殺すなんておかしい」とずっと言われていました。今回、クマの命を守る方向で終われたのは、この方たちのおかげであると熊森は思います。(担当者によって、結論はすっかり変わってしまいます。)
また、くまもり本部を初め、各くまもり支部も、今回、本当によくがんばって動いたと思います。
以下、その記事のリンクです。
三重県発表http://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/2015080104.htm
毎日新聞http://mainichi.jp/select/news/20150808k0000m040066000c.html
中日新聞http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20150808/CK2015080802000016.html
これまでこのツキノワグマの命を救うために、たくさんの方々が行政に、電話やFAX、メール、手紙などを使って声を上げて下さいました。このツキノワグマが捕まらないようにと心を痛めてくださった方々も多くおられました。
良い結果に終わりよかったです。みなさまに、心から感謝いたします。
本当にありがとうございました。これからも、全生物と人のため、野生動物たちのすみかや命を守る社会をめざして、みんなで声を上げていきましょう。
8月2日(祝) 福島第一3号機プール、巨大がれきの撤去作業終了
- 2015-08-06 (木)
- くまもりNEWS
東京電力は2日、福島第一原発3号機の使用済み燃料プール内に沈んでいた重さ約20トンの巨大ながれきを撤去した。2011年3月の水素爆発でプール内に落下したがれきの中で最も大きく、プール内に残る核燃料566体の取り出しに向けて、大きな障害が取り除かれた。
巨大がれきは、プールの核燃料を原子炉に出し入れする際に使われていた「燃料交換機」という設備。もともと約35トンだったのを水中カッターなどで切断して約20トンまで小さくした。
撤去作業は2台の大型クレーンを使い、カメラで監視しながらすべて遠隔操作で行った。東電によると、原子炉建屋上部にあるプールの真上からワイヤを下ろし、3個の専用フックで巨大がれきをつかみ、正午前からつり上げを開始。途中で落とすと核燃料を損傷させる恐れがあるため、プールの壁などにぶつけないよう慎重に操作し、約1時間半で地上に下ろす作業を終えた。この日は他の屋外の全工事を止めたという。
(以上、朝日レジタルより)
熊森から
やりました! 難工事に成功していただき、国民として素直にうれしいです。日本の技術力はやはりすごいと思いました。事故後ずっと後処理に従事してくださっているみなさん、本当にありがとうございます。この後も、一歩一歩、慎重に後処理を進めていってください。
ただし、海外に原発を売るのは絶対にやめてほしいと思います。事故が起きた時、責任が取れないからです。