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2015-08-07
▼「地下水保全法案」 議論が進まない理由はリニア? 橋本淳司の週刊「水」ニュース・レポート (2015年7月29日)より
- 2015-08-07 (金)
- くまもりNEWS
現在行われている第189回国会(会期2015年1月26日~9月27日) 中にも成立予定だった「地下水保全法」の議論が進んでいません。 今年2月、水循環基本法フォローアップ委員会から上申された 「地下水保全法案」について、衆議院法制局および関係各省から 膨大な意見書(厚さ3センチ!)が出され、集約すると以下の4 つにまとめられます。 その1「地下水保全涵養負担金条項を削除せよ」 その2「リニア新幹線建設に支障をきたす」 その3「憲法の財産権に抵触の恐れ」 その4「地下水メカニズムがわかった前提で記述されている」 正直、なんでいまさらこんな意見が出てくるのだろうかと思うレ ベルです。水循環基本法が玉虫色であることのツケなのでしょうか。 なかでも、その2には驚きました。 正確には、法案に対する意見書に「リニア」という記載はないの ですが、「トンネル工事中に地下水が湧き出した場合等にも(工 事に対する)規制がかかることになるが、公共事業等に支障が生 じるのではないか」とあります)。 すでに実験線の現場でも集落の水源枯れが起きており、本線も80 %が山岳部のトンネルであることを考えると、同様の水涸れがあ ちこちで発生する可能性があります。 (※詳細については「リニア中央新幹線が水を奪う」を) http://www.aqua-sphere.net/literacy/j/j05.html リニア新幹線は集落の水を枯らし、生き物の生息地を奪う可能性 があるわけで、それに「待った」をかける地下水保全法は成立さ せないということなのでしょう。 地下水保全法は、いままで無法地帯だった地下水の利用・保全 ・涵養のルールを定めたもので、地下水を持続的に活用していく ためにはなくてはならないものです。 それをリニア建設に支障が出るからとストップしてしまうとは、 なんとも本末転倒。 「水は国民共有の貴重な財産」と定めた水循環基本法はいったい 何だったのかと思ってしまいます。
8月1日 リニア勉強会in奈良
- 2015-08-07 (金)
- くまもりNEWS
リニア市民ネット大阪主催の第5回勉強会が、奈良県文化会館で持たれました。参加者56名。
・リニア市民ネット大阪代表の春日先生の挨拶
・講演「自治体から見たリニア新幹線中間駅の経済性」
山田厚 氏 (甲府市議会議員)
・奈良盆地の断層とリニア
日本熊森協会
発表者のみなさんは、生き生きと確信を持って語って下さり、大いに勉強になりました。
山田議員は、わかりやすいパネルをたくさん出して、お話しくださいました。本当によく調べておられます。人生をかけて、リニア問題に取り組んでおられるのが、ひしひしと伝わってきました。議員はこうでなければなりません。
甲府市に予定されている山梨県駅も、奈良駅も、いずれも中間駅ですから、リニア列車は1時間に1本しか止まりません。リニアの利点は唯一「早さ」だけですが、甲府市から新宿に行く時間を比べると、乗り換えなどが相次ぐので在来線と同じになり、値段だけ高くなることがわかりました。
JR東海が計画しているこれらの駅には、駅員を初め、切符売り場、窓口、待合室、売店など何もありません。そんな駅では利用できませんから、結局地元自治体がお金を出して諸施設をつくるはめになり、地方財政が圧迫されることになりそうです。
山田議員が、「リニアはまだ工事が始まっていない。止めるのはこれから」と言われたことで、改めて、もっともっと国民議論を高めていこうという闘志が湧き上がってきました。
ネットニュースのIWJが録画に来て下さいました。ネットに上げてくださるそうです。ありがとうございます。
リンク先はこちらからどうぞ。
リニアは、地下走行86%ゆえに、地下水脈をズタズタにブチ切るという取り返しのつかない国土破壊を招く大問題事業です。これから、もっと多くのみなさんに、この問題を伝えていきたいと思います。
「夢の超特急リニア」は、日本国民の夢なので、夢を壊すようなことは言わないでほしいというお叱りを、わたしたちはこれまで何人かから受けました。
そういう方には、入りやすい入門編として、樫田秀樹著「悪夢の超特急リニア中央新幹線」を読んでいただきたいと思います。これだけの情報社会でありながら、いかに大事なことが、国民にまったく伝えられていないかということに気づかれると思います。
ちなみに、この本は、今年、日本ジャーナリスト会議(JCJ)が選考す る第58回JCJ賞を受賞しました。
7月31日 観光客誘致のための世界自然遺産登録ではおかしい
- 2015-08-07 (金)
- くまもりNEWS
(7月25日)芦屋市のフェスタで紙芝居上演
- 2015-08-07 (金)
- _環境教育
先日、兵庫県芦屋市で開催されたフェスタに、
本部環境教育チームで参加しました。
この日は、夏空が眩しい絶好のお祭り日和。
参加者の子どもたちは、会場横の河川敷で遊んだりしていました。
私たちは室内での上演でしたが、太陽の下で遊ぶ子どもたちを見て
夏休みのわくわく感が懐かしくなりました。
今回は、紙芝居2本とクイズあわせて80分のプログラム。
紙芝居は「どんぐりのもりをまもって」と「ぴっちゅんとぱっちゃのぼうけん」です。
水プログラムで恒例の、水はどこから来るのかな?クイズでは、
海・池・川・井戸・雨・土・ダム・・・といった意見が集まりました。
毎回、様々な意見が出てきて、面白いです。
中には、熱心に発言してくれる子も。(全部聞けなくてごめんね)
学校での環境教育とは違い、参加者の子どもたちはみんなリラックスモード。
楽しいお祭りの中の、ちょっとした学びの場になれたのかなと思います。
夏休み中には、今のところあと2回、環境教育を控えています。
子どもたちの、夏休みの楽しい思い出に残るものとなるよう、チーム一同頑張ります。(SY)