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2015-08

7月31日 観光客誘致のための世界自然遺産登録ではおかしい

原生的な自然が残されているゆえに、世界自然遺産に登録された北海道知床。

キャプチャ

 

観光客を原則として受け入れないぐらいの覚悟がなければ、原生的自然は劣化していく。

観光客を誘致するための世界自然遺産登録なら、おかしい。

とりあえず、上の写真のようなことが起きないよう、観光客をさらに制限すべき。

8月2日(祝) 福島第一3号機プール、巨大がれきの撤去作業終了

福島第一3号機プール、巨大がれきの撤去作業終了
【写真】霧が立ちこめる中、福島第一原発3号機の使用済み燃料プールから2台のクレーンで巨大がれきをつり上げた=東京電力提供

東京電力は2日、福島第一原発3号機の使用済み燃料プール内に沈んでいた重さ約20トンの巨大ながれきを撤去した。2011年3月の水素爆発でプール内に落下したがれきの中で最も大きく、プール内に残る核燃料566体の取り出しに向けて、大きな障害が取り除かれた。

巨大がれきは、プールの核燃料を原子炉に出し入れする際に使われていた「燃料交換機」という設備。もともと約35トンだったのを水中カッターなどで切断して約20トンまで小さくした。

撤去作業は2台の大型クレーンを使い、カメラで監視しながらすべて遠隔操作で行った。東電によると、原子炉建屋上部にあるプールの真上からワイヤを下ろし、3個の専用フックで巨大がれきをつかみ、正午前からつり上げを開始。途中で落とすと核燃料を損傷させる恐れがあるため、プールの壁などにぶつけないよう慎重に操作し、約1時間半で地上に下ろす作業を終えた。この日は他の屋外の全工事を止めたという。

(以上、朝日レジタルより)

 

熊森から

やりました! 難工事に成功していただき、国民として素直にうれしいです。日本の技術力はやはりすごいと思いました。事故後ずっと後処理に従事してくださっているみなさん、本当にありがとうございます。この後も、一歩一歩、慎重に後処理を進めていってください。

 

ただし、海外に原発を売るのは絶対にやめてほしいと思います。事故が起きた時、責任が取れないからです。

 

7月10日 幼獣グマは捕獲後山奥に放獣をと、市担当者に願い出る→去年から市の嘱託職員である捕獲隊員(猟友会員)が拒否③

この幼獣グマが殺処分されそうになっているのは、市の意向によるものと判断した熊森は、4名で市の担当者を訪れました。事前にアポをとったところ、午後3時に来るようにと言われました。

 

午後3時にお伺いすると、いきなり、4時から次の公務が入っているので、1時間で終わらせてくださいと行政担当者に言われてしまいました。

 

熊森はあわてて、今回の幼獣グマを殺処分する必要などないと思うのに、なぜ殺処分を決定されたのか、行政担当者に聞き取りを始めました。しかし、この後、何を聞いても、質問に答えられたのは、行政担当者ではなく、全てが、去年から嘱託職員となったという捕獲隊員(猟友会員)の方でした。

 

この捕獲隊員が、このクマを殺処分しなければならない主な理由を6点あげられましたが、私たちにはどれも疑問で納得がいかないものばかりでした。

 

 

熊森から

行政担当者は、ふつう3年で部署が変わるので、一つのことに専門知識を持つのは難しいかもしれませんが、

捕獲隊員に任せずに、しっかり勉強して、行政担当者として自分の頭で考えて責任を持って答えていただきたかったと残念に思いました。

 

この後、熊森はみんなで現地や旅館街を再び見てまわりました。

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住民のみなさんは、もし、幼獣を見つけたら、どんなにかわいくても、心を鬼にして怒って欲しいと思います。棒を持って追いかけまわしてもらっても良いと思います。食べ物は絶対に与えないでください。クマは、山に逃げて帰るはずです。

 

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集落近くに設置された罠の蜂蜜の匂いは、何キロ先ものクマを旅館街に呼び寄せていることにもなります。

この幼獣がかかったら、絶対に山奥へ放獣してやって欲しいです。

 

地球環境を保全し、持続可能な文明を取り戻すためには、日本人ひとりひとりが自然や生き物たちへの共感をとりもどしていかねばならないと思います。

 

この件は、県の本庁に訴えるしかないと思いました。

 

 

 

7月8日 殺処分ではなく奥山放獣を 幼獣グマが目撃された旅館街の現地調査と県出先行政への申し入れ②

さっそく、現地を調査してみようということになり、熊森本部から6名が出かけて行きました。

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旅館街の裏がすぐ山です。どこから幼獣グマ出てきたのか、みんなで手分けしながら探し歩いてみました。

 

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裏山は放置された竹林が繁茂しており、近年はあまり人が入っていない感じでした。

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裏山

 

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民家のすぐ近くの裏山にある空家の前に、クマ捕獲罠が設置されていました。(2基)

 

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誘引剤は、ハチミツや蜂の巣、魚の頭でした。

 

裏山に登って、旅館街を見下ろしてみました。旅館街がどんなところか見に行ってみようと思った幼獣グマの気持ちがわかるような気がしました。人間に親しみを持ったのかもしれません。

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地元の人達の声も聞いてみようと思い、「幼獣グマの目撃が数回あったそうですが・・・」と旅館街で旅館の人や観光客十数人にインタビューをしてみました。一部、早く殺してしまってくれと言う人もいましたが、旅館の人達も含め、多くの方は、捕まえたら山に逃がしてやったらいいと、優しい気持ちで答えておられました。

 

クマとの共存を進めるために、なんとか殺処分を撤回して、山に放獣するように変えてもらえないかと、熊森は殺処分許可を下した県の出先機関を訪れました。お忙しい中、2時間50分も対応いただきました。

しかし、捕獲されたら奥山に放獣してやってほしいとお願いし続けましたが、殺処分撤回は、して頂けませんでした。

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<行政担当者が語った、殺処分を撤回しない理由>

・一旦許可を出した以上は動かせない。

・市が人身事故の恐れがあると言っている。

・防犯カメラにこのクマが写っていた。(熊森には見せてくれませんでした)

・クマは数が増えすぎている。

・土地の所有者の関係で、電気柵設置や藪の刈り払いがむずかしい。

・ここは、観光地なので、特例である。

 

<熊森から>

県の規定では、クマが山から出てきた場合、いきなり殺処分するのではなく、まず、誘引物の除去、防除、追い払い等をすることになっています。しかし、今回の場合、誘引物が不明なのと、観光地という特殊性のため、いきなり殺処分になったようでした。

 

熊森としては、幼獣を捕獲して殺処分してしまうより、捕獲して山奥に逃がした方が、一般に観光地としての評価は上がると思います。

 

兵庫県のクマが増え過ぎているというのは、ある研究者がコンピューターを使って長時間計算した結果、クマが近年爆発増加していると発表されたことによるものです。しかし、生息地の森が、人工林、ナラ枯れ、シカの食害などにより、ことごとく失われていっているのに、なぜ生息数だけが爆発増加できるのか、私たちはこの研究者の推定生息数に大変疑問です。

 

7月6日 クマ生息地の旅館街で5月より幼獣グマの目撃が数回あり、行政は捕獲→殺処分に向け、箱罠2基を設置①

兵庫県(7月16日、県庁担当部署である兵庫県農政環境部環境創造局自然環境課 電話:078-341-7711 FAX:078-362-3069から公表して良いと言われました)のクマ生息地の旅館街で、幼獣グマの目撃が数回あり、行政は捕殺に向けて、7月2日、鉄製箱罠2基を仕掛けました。

 

<旅館街における幼獣グマの住民目撃情報記録> (行政発表)

●5月13日 早朝6:10

幼獣をちらっと見た。

●6月20日 真夜中1:40

幼獣をちらっと見た。人に気づくとすぐに逃げた。

●6月24日 早朝7:35

幼獣をちらっと見た。人に気づくとすぐに逃げた。

●6月30日 早朝7:15

幼獣をちらっと見た。人に気づくとすぐに逃げた。

●6月30日 夕方17:50  幼獣をちらっと見た。

 

(行政は、この時点で、幼獣グマ捕殺を決定し、檻2基を設置)

 

●7月3日    夕方17:00

幼獣をちらっと見た。人に気づくとすぐに逃げた。

 

(熊森から)

独立直後の若グマの下界調査

1歳半の子グマは、6月のキイチゴが実る頃、母グマが交尾期に入るため母グマから放されます。母グマから独立したばかりのオスの幼獣は、どのあたりで今後暮らしていこうか決めるにあたって、しばしば人里にちらっと顔出しします。しかし、それは、人里に棲もうと考えたわけではなく、ただ、山の下がどんなところか見ておこうと思っただけで、自分なりに納得すれば、8月頃には山奥に帰り、その後は、奥で定住するようになります。

 

人間は寛容の精神を

旅館街で数回目撃された上記幼獣も、そのたぐいであると思われます。この程度で捕殺してしまうのであれば、「クマとの共存」などとても不可能です。もう少し行政には、寛容の精神を持っていただきたいと思います。

 

クマの棲める森があるからこその風光明媚

行政は、観光地であり旅館街であるという特殊性からの殺処分判断だという事でしたが、周りの山がクマの生息地であるという自然の豊かさが、人気の観光地としての風景を生み出しているともいえます。

 

風評被害を恐れる現地に熊森も配慮したい

現地では、旅館街に幼獣グマが顔出したことが広まれば、客が来なくなるという不安があるそうです。ならば、熊森としては、現地にも配慮したい。捕獲は仕方がないと思いますが、殺処分するのではなく、奥山放獣をお願いしたいと思います。

 

クマヘの誤解

地元では、人身事故発生の危険性を恐れる声もあるそうですが、あまりにもクマという動物を誤解されていると思います。幼獣が、人身事故を起こした例を私たちは知りません。もし罠にかかったら、殺処分せずに、奥山に放してやってほしいです。この地域では、クマは、絶滅危惧種であり、保護動物と規定されているのです。

クマのこと、知っていますか? -岐阜県のツキノワグマ―

 

変えていくのは私たち

以前、C・W・ニコル氏が、日本人はいたいけない子グマまで殺してしまうが、どうしてそんなかわいそうなことが出来るのかわからないと言われていたのを思い出しました。確かに、日本では、赤ちゃんグマであっても、見つけたら殺してしまうところは現在多くあると思います。しかし、猟師仲間に「3つグマ獲るな」という言葉が残っているぐらいですから、祖先は、厳しい自然のなかで一生懸命生きている野生動物たちに、同じ生きとし生けるものとして共感し、優しい気持ちを持っていたと思います。日本を変えていくのは、今を生きる私たちなのです。

 

北秋田市の「熊森」と「くまくま園」ツアーの下見(1日目)

経営破たんした元秋田県八幡平クマ牧場に残されたクマたちは、熊森の運動もあって、秋田県に全頭救命していただき、現在、北秋田市立阿仁クマ牧場「くまくま園」で終生保護飼育されています。

2014年7月19日にオープンした「くまくま園」はこの度、無事1周年を迎えることができました。1年目は黒字経営だったそうで、よかったです。

 

熊森本部は、動物愛護の精神を日本人が思い起こすためのシンボルとしての「くまくま園」と、秋田のクマたちが棲む豊かな「熊森」をセットにしたツアーを企画していきたいと思っています。

この度、本部から会長をはじめとする10名、東京都支部・神奈川県支部から各1名、計12名でツアーの下見に出かけました。

 

7月18日(1日目)

関西組は、7:05大阪伊丹空港発。関東組は、8:55羽田空港発。10時半に秋田県大館能代空港にそろって到着。

マイクロバスに乗車し、現地の自然保護団体「冒険の鍵クーン」さんのガイドで、まず森吉山山麓高原に向かいました。

昼食後、青少年野外活動センターで、この辺りの森で自動撮影カメラで撮影されたクマたちの写真をいろいろ見せていただきました。

その後、実際にクマが撮影された自然豊かなブナ林を案内していただきました。

ガイドさんのお話によると、この時期は親離れをした若グマたちがいろんな場所を試しに歩く時期なので、一年で最もクマをよく見かけるそうです。

今にもそのあたりからクマが出てきそうで、どきどきしました。

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ガイドしてくださった方の説明がとてもすばらしかったです。ツアーの時もこの方にお願いしたいと、一同思いました。

 

 

午後4時に、この日の宿舎である打当温泉に着き、荷物を置いてから「くまくま園」に行きました。

この日は4頭のメスのヒグマが運動場に出してもらっていました。

このあと、全頭のヒグマが個室に入り、食事時間となりました。

どのヒグマも、ガツガツとうれしそうに食べていました。

飼育員さんによくなついて、甘えていました。

みんな元気そうで、いい表情をしていました。

 

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近くで見ると、やはりとても大きいです。

飼育員さんがヒグマたちに深い愛情を持って接してくださっているのが、よく伝わってきました。

日々のお世話、ほんとうにありがとうございます。

 

宿舎に帰って夕食後、入浴、マタギ資料館見学、交流会などを持ちました。

 

 

(7月25日)芦屋市のフェスタで紙芝居上演

先日、兵庫県芦屋市で開催されたフェスタに、

本部環境教育チームで参加しました。

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会場には、クマさん付きのかわいい案内が。

この日は、夏空が眩しい絶好のお祭り日和。

参加者の子どもたちは、会場横の河川敷で遊んだりしていました。

私たちは室内での上演でしたが、太陽の下で遊ぶ子どもたちを見て

夏休みのわくわく感が懐かしくなりました。

 

 

今回は、紙芝居2本とクイズあわせて80分のプログラム。

紙芝居は「どんぐりのもりをまもって」と「ぴっちゅんとぱっちゃのぼうけん」です。

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水プログラムで恒例の、水はどこから来るのかな?クイズでは、

海・池・川・井戸・雨・土・ダム・・・といった意見が集まりました。

毎回、様々な意見が出てきて、面白いです。

中には、熱心に発言してくれる子も。(全部聞けなくてごめんね)

 

学校での環境教育とは違い、参加者の子どもたちはみんなリラックスモード。

 楽しいお祭りの中の、ちょっとした学びの場になれたのかなと思います。

夏休み中には、今のところあと2回、環境教育を控えています。

子どもたちの、夏休みの楽しい思い出に残るものとなるよう、チーム一同頑張ります。(SY)

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