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2015-09-06
8月27日 とよ君ファンクラブ 元野生グマの飼育に挑戦
- 2015-09-06 (日)
- くまもりNEWS | 豊能町誤捕獲クマ「とよ」
とよは、お世話に行くと、私たちを見て、すぐに寝室の餌箱の所に飛んできました。
木曜日以外は、お寺が餌や水をやって、健康観察をして下さっています。
まず、お寺との連絡黒板を読んで、1週間に食べたものや体調をチェックします。
今週も元気にしていたことがわかりました。良かったです。
餌箱には新鮮な水と果物を入れます。バナナ10本、スイカ半玉、すぐに食べ終わっていました。追加です。
とよが食べている間に、鉄の扉を閉めて寝室に閉じ込めます。
次に、プールの掃除から始めます。余り掃除が長引くと、もう出たいと言って、扉をたたき始めるのだそうです。この日は、掃除が終わるまで約2時間、とよはおとなしく寝室で待っていました。
最近なぜか、とよはプールに糞をします。自然界では、谷川に入った時、糞尿をしていたのかもしれませんが、プールの水は流れないので、ここでしてもらったら困ります。しかし、どう教えたらいいのかわかりません。とよも、流れない水があることを不思議に思っているかもしれません。
山上には水道がないので、夏場は井戸水だけでは追いつかず、たくさんのポリタンクで運んできた水を、プールに入れていきます。これはかなりの重労働です。やっとのことで、3分の1程度の深さにまで水が入りました。とよには悪いけれど、今日はこれで限界です。だれが給水車かタンク車を貸してください!
運動場の掃除が終わってから、とよがどの果物から食べるか見ようと、運動場に果物を並べてみました。本当はもっと野菜的な物も与えたいのですが、何をやっても市販のクマフードと果物しか食べないので、しかたがありません。トマト、キュウリ、ナス、トウモロコシ、ゴーヤ・・・どれも食べません。
いよいよ、寝室の扉を開けてやります。
なぜか、また、運動場の東端を行ったり来たりの常道行動が始まりました。どうしてこのような行動をとるのか、私たちにはわかりません。以前は必死で行ったり来たりしていましたが、最近は、行ったり来たりしますが、それほど必死でやっているようには見えません。
そのうち、プールに飛び込みました。
とよは、プールが浅いので、一生懸命姿勢を低くして水につかり、ごくごくと音を立ててプールの水をおいしそうに飲んでいました。山にいた時も、こうやって谷川の水を飲んでいたのでしょうか。私たちが見ている間に3回、プールに入り、私たちをちらっと見上げていました。
濡れたままで体も振るわずあがってくるので、せっかく新しく敷いてやった藁が、すぐにぐちょぐちょに濡れてしまいました。仕方がありません。
また常道行動が始まります。運動場に置かれた果物は、ちらりと、目で追っていました。
取りやすかったのか、そのうち、一瞬にして梨をくわえ、常道行動しているところまで持って行って食べました。その早いことと言ったら、一瞬にして食べ終わりです。再び常道行動にもどります。次に狙ったのは、ブドウです。巨峰の所にさっと来て、一房を一瞬にして食べ尽くしました。ペロッとしたら、巨峰が全部消えていたという感じでした。味わって食べているとはとても思えません。
とよ、来週また来るね。元気でね。
この日お世話に来てくださった皆さんです。
とよの獣舎の後ろの柿の木に、実がびっしりと付いていました。甘柿だそうです。実ったら、お寺の皆さんがきっと食べさせてくださると思います。
ほんとうに、ここは抜群によい環境です。心配した夏場の蚊も、そんなに多くはありませんでした。(クマにはフィラリア病はないそうです)
お寺の皆さんに改めて感謝して家路につきました。
8月29日 本部環境教育チーム、丹波市の自然体験施設で紙芝居
- 2015-09-06 (日)
- _環境教育
兵庫県丹波市の丹波自然体験施設でのキャンプに、
くまもり本部環境教育チームが初出演しました。
キャンプ参加者の3分の1は小学生たちで、あとはおとなたちです。
今回の私たちの出番は、午後7時からです。
キャンプファイヤーを囲みながら、
野外でくまもり紙芝居とくまもりダンスを行うという初めての内容に、
本部環境教育チーム一同、わくわくドキドキで挑みました。
いよいよくまもり紙芝居開始。
「このお話は、・・・」と言いかけたら、ドバーッと突然、大雨になりました。
紙芝居はいったん中止。どうなることかと思いましたが、
そのうち、みんなの願いが通じて、
雨が小雨に弱まり、無事再開できました。
紙芝居が終わってからは、
丹波市在住のプロのミュージシャンさんが演奏してくださって、
生音でみんなでくまもりダンスを踊りました。
演奏にどんどんアレンジが加わっていきます。
参加者一同、大いにのってくれました。
音楽の持つパワーを、改めて感じました。
自然の中、夜、生演奏のプロの音楽、キャンプファイヤーと、
非日常的で楽しいこと尽くしの夜でした。
一日中自然の中で過ごしたからか、
教室で見る子供たちと違って、
みんな、ほんとうにのびのび・いきいき。
夏休み最後の楽しい思い出になったことでしょう。
私たちも本当に楽しかったです。
この様な機会を与えてくださったみなさんに、感謝です。
ありがとうございました。(SY)
第20回本部くまもり原生林ツアー無事終了!8月23日(日)
- 2015-09-06 (日)
- くまもりNEWS
集合場所の阪急西宮北口駅近くに、みなさん早々とおそろいくださいました。
おかげさまで、出発予定時刻の午前8時少し前に、バスが出発。
快調なスタートを切ることが出来ました。
行き先は、兵庫県と岡山県の境に位置する岡山県西粟倉村の若杉天然林です。
夏休みの自由研究をしようと親子で参加した子供たち、大学生、大人、現地合流組も合わせて、総勢46名が参加、大いににぎわいました。
今年の原生林ツアーの実行委員長は、22歳の新卒本部職員が務めました。
道中、参加者のみなさんに大いに楽しんでいただき、また、勉強もしていただこうと、本部スタッフ一同、一生懸命準備しました。
バスの中では、目的地到着までの時間を利用して本部スタッフによる様々な企画が催されました。
兵庫県たつの市のたつの公園で一旦下車し、保護飼育されている2頭のツキノワグマを見ました。
首の下に名前の所以となった「月の輪」の白い模様がはっきりと見えました。
次に下車していただいたのは、兵庫県千種町の佐古井の森です。まだ青いミズナラのドングリの実を見ていただきました。
ブナの実はとてもおいしいのですが、豊凶が激しく豊作年が少ないので、クマにとっては冬籠り前の食い込み用食料としては、あまりあてにできません。
クマが頼りにしているのは、このミズナラのドングリです。日本海側では残念ながら、2000年代に原因不明のナラ枯れが起き、江戸時代からずっと生きてきた200年300年の巨木から始まって、ミズナラが大量に一斉枯死してしまいました。
3番目に下車していただいたのは、広大な人工林地帯で人工林の中が見られるところです。
いよいよ若杉原生林の前に到着。班ごとに分かれ、昼食です。
現地の天候は終日晴れ、気温は25℃でハイキング日和。昨年に引き続き、今年も地元の千種高校生徒会が原生林ガイドを手伝ってくれます。
まず、入山に向け、準備体操です。
入り口で記念撮影
班ごとに入山開始です。
ブナやカエデの木々から差し込む木漏れ日。
輝きを見せる冷たく澄んだ沢の水。
様々な鳥のさえずりをききながら、ゆっくり散策・・・。
ああ楽しかった。みなさん、さわやかなお顔で無事帰還。
「天然林は素晴らしい」
「清流の涼しい風が心地よい」
「紅葉の時期に、また来たい。」
みなさんに、大いに楽しんでいただけたと思います。
「ガイド役の若いスタッフのみなさんが、すばらしかった」
参加された皆さんから、このようなご感想を頂くことが出来ました。
日本の奥山の現状も知っていただけました。
ご参加くださったみなさん、千種高校のみなさん、本当にありがとうございました。
無事故で、無事、終了することができました。
渋滞もなく、予定より30分早い午後6時半に、西宮北口で解散しました。
来年の、本部原生林ツアー2016年8月21日(日)に開催いたします。是非、今からご予定ください!!