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2015-09-18

<本部>9月24日(木)のドングリ豊凶調査参加者を募集!

熊森本部では、毎年この時期、ドングリの豊凶調査を行っています。

興味のある方は、ぜひ、ご参加ください。

平成27年 9月24日(木)

調査場所:兵庫県 鉢伏山

<本部車に同乗又は同行される方>

集合:午前7時45分 西宮市阪急夙川駅南口

<自車で現地集合される方>

集合:午前10時30分 はち高原スキー場

・持ち物:雨具、昼食(現地にはお店がないため、必ずご持参ください)、飲み物、雨具、双眼鏡(あると便利です)

注・舗装されていない悪路も通りますので、高級車で来られないようにお願いします。

注:今年度のボランティア保険に加入されている方のみとさせて頂きますので、ご了承ください。

お申込み&当日携帯:TEL 090-1073-0980 (お申込み期限は、20日正午まで)

2015年山の実り調査実施 ブナ、ミズナラ共に並下

今年の秋のクマの出没を予測するため、本部では毎年9月の初旬にブナとミズナラの豊凶調査を実施しております。

今年は9月11日~16日までかけて、一応兵庫県全域を回ってきました。

A堅果

●ブナ:並下

ブナは氷ノ山近辺では豊作の木が多かったのですが、それ以外の地域では実りが並作以下のものも多くて、全域で平均すると並下という結果でした。

下の写真は、養父市にある妙見山のブナです。

s-IMGP0852

一見、豊作ですが、シイナ率を調べるため、持ち帰って、種子の中身を調べてみました。

シイナ:殻だけで中身がない。動物の食料にならない。

IMGP1211

なんと、種子は100%シイナで、健常種子は見当たりませんでした。これは標高が低い所で採集したため、地球温暖化の影響を受けていると思われます。

ある程度標高の高い場所に生えているブナじゃないと、今や健常種子にならないのだそうです。

 

 

●ミズナラ:並下

IMGP1073

福定のミズナラ

ミズナラもブナと同様並下ですが、ブナよりもさらに実りが悪く感じました。それぞれの場所に1本くらいは豊作の木も生えていましたが、兵庫県全体では、どちらかと言えば不作の木が多かったように感じます。

 

B液果

ところどころに生えていた山ブドウも見てきましたが、山ブドウは鈴なりに実がついている木をいくつか見つけました。

IMGP0869

山ブドウ

 

サルナシもたくさん実がついているものを見つけましたが、数自体をたくさん見れていないので全体の豊凶状況は分かりませんでした。食べてみると、まるでミニキウイです。

IMGP0886

サルナシ

この時期、クマのフンによく入っているアオハダも実っていました。

IMGP0969

アオハダ

 

ミズキもよく実っていると感じました。ミズキはクマノミズキとよく似ています。

今年のクマノミズキは生理落下(完熟しないうちに落ちてしまう)が多いようです。ミズキには生理落下がほとんどありません。

ハチ北 (3)

ミズキ

 

 

今年の兵庫県の豊凶状況ですが、ブナやミズナラなどの堅果類だけではなく、山ブドウやアオハダ、ミズキなどの液果を含めて考えると、そこまで悪くはないのかなと思っています。

ただし、ブナに関しては10月の種子散布時期にもう一度シイナ率を調べに行く予定ですが、その割合によってはブナが不作になることも考えられ、油断はできません。

 

シンポジウムのお知らせ「クマと人との共存」について考える(島根県益田市)

9月19日(土)20日(日)に島根県益田市匹見で、上記シンポジウムが開催されます。

主催は益田地区広域市町村圏事務組合、共催はWWF、後援はJBNです。

お申込み等の詳細は、WWFのホームページから見ることができます。

以下は、そのリンクです。

http://www.wwf.or.jp/join/action/event/2015/09/post_224.html

シンポジウムは2日間あり、

一日目:◇フィールドツアー「匹見町内におけるツキノワグマの仕業を探る」

二日目:◆シンポジウム「もっと知ってもらいたい匹見とクマの実態」~クマをはじめとする野生動物とのあつれきの軽減に向けて~

となっております。

2日目のシンポジウムは、ピッキオの玉谷宏夫氏、島根県中山間地域研究センターの澤田誠吾氏のお二人が話されます。

 

直前のお知らせで申し訳ございませんが、ご参加出来る方は上記からお申し込みください。

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