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2015-09

シンポジウムのお知らせ「クマと人との共存」について考える(島根県益田市)

9月19日(土)20日(日)に島根県益田市匹見で、上記シンポジウムが開催されます。

主催は益田地区広域市町村圏事務組合、共催はWWF、後援はJBNです。

お申込み等の詳細は、WWFのホームページから見ることができます。

以下は、そのリンクです。

http://www.wwf.or.jp/join/action/event/2015/09/post_224.html

シンポジウムは2日間あり、

一日目:◇フィールドツアー「匹見町内におけるツキノワグマの仕業を探る」

二日目:◆シンポジウム「もっと知ってもらいたい匹見とクマの実態」~クマをはじめとする野生動物とのあつれきの軽減に向けて~

となっております。

2日目のシンポジウムは、ピッキオの玉谷宏夫氏、島根県中山間地域研究センターの澤田誠吾氏のお二人が話されます。

 

直前のお知らせで申し訳ございませんが、ご参加出来る方は上記からお申し込みください。

内戦のシリア、1060万人が住居失う 全人口の半分 

武力で解決しようとする愚かさ

(熊森から)

いつまで人類はこんな愚かなことを繰り返すのでしょうか。本当に悲しいです。バックに、武器弾薬を売って大儲けする死の商人たちが、うごめいているのでしょうか。

昨年度、日本は武器輸出禁止三原則を見直し、包括的に認めて、日本の防衛産業の海外進出を後押しすることに変わりました。もう一度、武器輸出は禁止にもどすべきだと思います。武器があるから戦争になるのです。

人類がこの地球で生き延びるためには、あらゆる国の戦争に加担しないという強い姿勢が、日本にも必要です。

お金を儲けるよりも、地球環境を守ることの方が大切です。子供はみんなわかりますが、一部の大人たちは、こんな簡単なことがわからないようです。

戦争は最大の自然破壊であり、人間をはじめ生物たちの最大の生息環境破壊であることを思うと、自然保護団体として看過できません。

武力での解決は、憎しみの連鎖を生むだけです。

70年前の敗戦で、ほとんどの一般日本国民は、武力で物事を解決しようとすると、敵も自分たちも、どんなに筆舌に尽くしがたい悲惨なことになるのか、身を持って学びました。

全人類が、1日も早くこのことに気づいて、核だけではなくすべての武器を放棄する方向に進んでもらいたいものです。

 

 

以下は、CNNニュースからです。

 

国連などは13日までに、内戦下にあるシリアで戦闘などに巻き込まれ、居住先を失った住民が約1060万人に達したと報告した。2011年の内戦開始前の総人口の約半数に当たる。内乱を逃れ出国したシリア人の数は約410万人。多くはトルコなどの国を出て、亡命を求めるため欧州諸国へ向かった。

以下、略

「安全で、一番安く、クリーン。これ、全部うそだ」 小泉元首相、原発を語る

(熊森から)儲けたいために嘘をつく。これも狂気の一つだと思います。

政府も、電力会社も、福島原発事故からなぜ学べなかったのでしょうか。みなさん頭のいい人たちなのに、本当に疑問です。

空から放射性物質が降ってくる。森や動物を守っている場合ではない。何とかしてほしい。これは、3.11福島第一原発事故の時、熊森本部に寄せられた東日本会員たちからの声です。

もう、自然保護以前の問題です。

大事なものは国土や命ではないのですか。なぜ、お金なのですか。熊森は自然保護団体として、原発再稼働を即刻辞めるべきだと思います。

 

以下、朝日新聞から

小泉元首相(73)が朝日新聞の単独インタビューに応じ、川内原発1号機が営業運転を再開するなど原発再稼働の動きが進んでいることについて、「間違っている。日本は直ちに原発ゼロでやっていける」と語った。政府や電力会社が説明する原発の安全性や発電コストの安さに関して「全部うそ。福島の状況を見ても明らか。原発は環境汚染産業だ」と痛烈に批判した。

 

小泉氏は、07年の新潟県中越沖地震や11年の東日本大震災など、近年、日本で大きな地震が頻発していることから「原発は安全ではなく、対策を講じようとすればさらに莫大(ばくだい)な金がかかる」と主張。原発が温暖化対策になるという政府の説明についても、「(火力発電で発生する)CO2より危険な『核のゴミ』(高レベル放射性廃棄物)を生み出しているのは明らかで、全然クリーンじゃない」と語った。

鬼怒川越水は人災で、太陽光発電業者の土手付近の掘削工事が原因と住民が指摘

欲に狂わない徳ある国民に 
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 (熊森から)今回の大雨で被災されたみなさんに、心からお見舞い申し上げます。熊森本部では、電話で会員の安否確認を行いましたが、茨城県常総市会員とはいまだに連絡が取れません。(9月13日現在)
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今回の大変な災害に対し、自然保護団体として私たち熊森は、日本列島は災害列島であることを再確認しました。しかし、その後、常総市住民たちから、太陽光発電業者による土手付近掘削工事が原因であるという指摘が出たことを知って、改めて越水個所を見てみると、まさしく太陽パネルの設置場所から越水しています。
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私たち自然保護団体がいくらがんばっても日本の自然が守れないのも同じ構図です。お金儲けを第一とする一部の人達が欲に狂い、行政と裏でつながって、責任ある大人の国民の常識では出来ないような無茶な事業を行うのです。まさに、もうかれらは狂っているので、周りが意見などしても聞く耳を持ちません。
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次に、今回の太陽光発電業者による土手付近掘削工事を危惧して以前から声を上げていた住民の方の証言をネットニュースで読みました。
行政担当者の住民の声を徹底的に無視した態度に、怒り心頭に達しました。
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私たちも熊森活動で、このような行政担当者に何度も出会ったことがあります。公務員は公僕であるということを教えられていない公務員がいるのではないかと疑ってしまいます。今回のような公務員には、きっちりと責任を取ってもらって、国民が公務員を育てていかなければならないと思いました。この様な人災がもう起きないように。
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もちろん、人間性を失っていないすばらしい公務員も、少しはおられます。このような方に出会った時は本当にうれしくなります。
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資料①朝日新聞

 北関東や東北を中心に降った記録的な豪雨により浸水被害を受けた茨城県常総市若宮戸地区で、民間の太陽光発電事業者が鬼怒川の土手付近の掘削工事をしたことが、水害の要因になったのではないかと住民らが指摘している。川があふれた現場は工事場所周辺とみられ、地元住民は昨年から、危険性を訴えていた。

この地区は、鬼怒川が決壊した三坂町地区の上流約5キロにあり、10日は決壊より前に越水被害を受けた。

常総市議会の昨年5月定例会の会議録によると、若宮戸地区の鬼怒川沿いには堤防のない区間が約1キロあり、自然の土手が堤防の役割を担ってきた。昨年3月、住民からの通報で、そのうち約150メートルにわたって高さが約2メートル削られていたことがわかった。この区間は民有地で、民間の太陽光発電事業者がソーラーパネルを設置するために掘削したという。

この地区で農業を営む小林康裕さん(66)は昨春、関東地方整備局の担当者に「何とかしないと危険だ」と電話で訴えた。地区の自治会や市議にも危険性を訴え、議会で取り上げられたという。小林さんは「不安が的中した。誰がどういう理由で、土手の掘削を認めたのか、明確にしてほしい」と憤る。

市側の指摘を受け、鬼怒川を管理する国土交通省下館河川事務所は、削られた部分に土囊(どのう)を積み上げた。その後、堤防を早急に設置するため、測量や設計を実施するなど、対策を本格化させたところだった。(千葉卓朗、牛尾梓)

資料②日刊スポーツ9月12日

越水「人災だ」住民反対押し切りソーラーパネル設置

鬼怒川から大規模な水害が発生した茨城県常総市で11日、住民の逆井(さかさい)正夫さん(67)が「これは人災だ」と訴えた。同市若宮戸地区では、昨年3月ごろから大規模太陽光発電所(メガソーラー)が建設されたことがきっかけで自然堤防が削り取られた。豪雨による濁流はその場所から越水し、住宅地をのみ込んだとみられる。

近隣住民で最後までメガソーラーの建設に反対していたのは逆井さんだった。昨年3月ごろから常総市、国土交通省の担当者らに鬼怒川氾濫の恐れを訴えた。今回の水害では同市三坂地区の堤防が決壊し、若宮戸地区で越水が発生した。

建設場所は私有地だったが、「生命や財産を失う不安があった。それらを守る権利が国民にはある」と声を上げ続けた。しかし、同年5月には、同市石下庁舎の職員に「何かあれば自己責任で逃げてください」と切り捨てられた。「鼻つまみ者にされたんだ」。役所に味方にされず、逆井さんは地域で孤立していった。

高さ2~3メートルの自然堤防が約150メートルにわたって切り崩された。メガソーラー建設地に自宅が面している遠藤玲子さん(59)は「自然堤防と生い茂った木々のおかげで、2階からでも昔は鬼怒川は見えなかった」という。

逆井さんは「本当に悔しいよ」と憤る。13年11月に病気で亡くした妻幸子さん(享年60)の遺骨は今も自宅にあった。がれきにまみれた幸子さんの車いすを手に「女房を守るためにも堤防を削るなとずっと戦ってきたんだ」と涙が噴き出た。自宅には濁流が流れ込み、妻が大好きだったバラや家庭菜園も全て流された。

近隣住民の50代女性は建設業者に脅されたという。「危ないから山を崩さないでと言ったら『あんまり騒ぐと、ここに住めなくなるよ。いいんですか』とすごまれた」と振り返る。自宅が壊滅的被害を受けた20代女性は「住民一体となって市なり、国なり訴えたい」と怒りをあらわにした。

削られた自然堤防の代わりには土のうが積み上げられただけだった。逆井さんは「危惧していたことが実際に起こった。こうなってからじゃないと、みんな分からねえんだ」と悔やんでも悔やみきれなかった。【三須一紀】

9月7日 本部森林生態学講座 「温暖化による昆虫の消滅が、クマを絶滅させる」(1日目座学) 

平日ではありましたが、兵庫県西宮市で「森林生態学講座」をもちました。

講師は、昆虫の研究者です。

参加者は、大学生からリタイア組まで計18名。

熊本県の法人会員さん3名も参加されました。みんな熱心にメモを取っておられました。

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2002年に、日本の森で、大異変が起きました。

2002年の冬の気温は、例年と比べてかなり高めで、京都市での月平均気温は1月5.7℃、2月6.1℃、3月10.3℃でした。

ちなみに前年度は、1月3.9℃、2月5.3℃、3月8.6℃でした。

2002年は雪も少なくて、2月の芦生原生林の積雪は10センチしかありませんでした。

 

この年、葉を食べる多くの昆虫が、森から消えました。絶滅したのです。原因は、植物の春の芽吹き時期と昆虫の産卵との時期のずれが起きたことです。

ふつう、卵からかえったいわゆる毛虫は、柔らかい葉しか食べられません。柔らかい葉にありつけなかった毛虫は生き残れません。

毛虫(=蝶や蛾の幼虫)がいなくなると、これらを餌としている、アシナガバチやスズメバチ、小鳥たちのヒナも生きられなくなりました。

沈黙の春です。

 

クマの春から夏にかけての食料は昆虫です。ツキノワグマの舌が異様に長いのは、蟻やハチを食べるためです。

以前はこの時期に拾ったクマの糞の中には、昆虫がいっぱい入っていましたが、最近はもうそのような糞を見かけなくなりました。

いかに山から昆虫が消えたかです。

最近、クマは、6月ごろから、もう食料を求めて、里に出てきます。

その背景にはこの時期の餌だった昆虫の大量絶滅があります。

 

1997年に、気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3、京都会議 )で、地球温暖化を早く止めないと、2050年までに地球上の30%の昆虫が絶滅するという警告が発せられました。

 

人類が、急激な温暖化を何とかして食い止めねばならないということが、この日の結論でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

9月10日 アベマキとクヌギのドングリが待ち遠しい大阪の「とよ」

長野市の宮澤先生によると、7月下旬から8月上旬のある日、カレンダーでも持っているかのように、毎年そのクマ固有の日から、突然に冬ごもり前の食い込みが始まるそうです。そして、いったんスイッチが入ると、朝から晩まで食べ続けようとするということです。冬ごもりをさせないような飼い方だと、食い込みさせる必要はありませんが、私たちは「とよ」を冬ごもりをさせてやりたいと思っているので、秋にはたくさんドングリを与えてやりたいです。

 

もうすぐ、マテバシイのドングリが落ち始めますが、去年試したところ、なぜか、「とよ」はマテバシイは食べません。(注:枝についた青いマテバシイは1度食べました)クマの生息地にないドングリだからでしょうか。アベマキかクヌギのドングリでないとだめなのです。アベマキとクヌギのドングリが落ちるのはまだまだ先です。待ち遠しいです。今年はその他のドングリも食べるかどうか試してみたいと思っています。

 

9月10日のお世話日には、7名が参加しました。

寝室のエサ入れ引き出しを引き出すと、いつものごとく、水も食料も空っぽになっています。健康です。今日の食料第1弾は、バナナとモモです。水と食料で誘導して「とよ」を寝室に閉じ込めてから、獣舎のお掃除です。

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糞を取ってから、すのこをプールできれいに洗ってやりました。

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その後、プールを洗って、きれいな水を入れてやります。

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今日は初めて、寝室の屋根に積もった落ち葉の掃除もしました。秋になってきたことを感じます。

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ドングリの代わりに、「とよ」の大好きなクルミをあげることにしました。

 

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常動行動をする場所に、洗ったすのこを敷いて、お掃除完了。

 

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このメンバーでお世話しました。(クマ用のプールです)

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最後に、「とよ」を運動場に出してやります。

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「とよ」はいつものように、獣舎の東端を行ったり来たり、常動行動を開始です。

そのうち、じっと止まったので、わたしたちは、常動行動が終わったのかと期待しました。

しかし、よく見るとオシッコをしていました。

早く常動行動を卒業してほしいです。

でも、最近は、お世話に行った私たちと目を合わせるようになってきたので、「とよ」も少しずつ人間に慣れてきたなと感じます。

いつか、見つめ合ってお話ができるようになるといいな。

 

この国に、こんな魅力的な動物が棲んでいたなんて。日本に生まれて本当によかったと思います。

いつものことですが、参加者一同、「とよ」を観察することによって癒され、満足感いっぱいになって家路につきました。

9月4日 伊丹市の公民館で、くまもりが連続講座の講師を

市民対象の、4回連続講座が兵庫県伊丹市の公民館で企画され、そのうち3回分を熊森が担当させていただくことになりました。

第1回目の講座を務めるトップバッターは、森山会長です。

公民館から与えられたテーマは、「生態系の今と昔」です。

 

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集まられた市民のみなさんに、写真を見せながら2時間、テーマにそって話しました。

会長はこのテーマで講演したのは初めてということでしたが、バイオスフィアの話など、とてもおもしろくて考えさせられました。

みなさん最後まで熱心に聴講されていました。

お手伝いに行ったスタッフたちも、楽しくて聞き入ってしまいました。

来週11日は、環境教育部が2時間の市民講座を担当します。

企画されたみなさん、参加されたみなさんに、くま森に講師を依頼して良かったと言ってもらえるように、がんばります。

なぜ里山放置説ばかりなのか 奥山のナラ枯れ実態を見よ

わが国では、クマが里に出てくると、いつもきまって、里山が放置されているからクマが(調子に乗って)出てきたというコメントがつけられて、報道される。

どうしてこうなるのか。ほんとうにおかしい。

悪いのは、クマと、里山を放置している地元の人たちという説明だが、本当だろうか。

しかし、里山が放置されたのは1960年代のエネルギー革命からだ。

クマたち奥山の生き物たちが山から出てきだしたのは、1990年代、平成になってからだ。

 

現在、クマたちが棲んでいた奥山がどうなっているか、国民のみなさんはご存じだろうか。

わたしたち熊森は、これまで、人が入れないような奥深い山に入って行って調査をし続けてきた。

しかし、今年、そんなことをしなくても、部屋にいながら全国各地の奥山荒廃状況を観察できることに気づいた。

GoogleEarthだ。

 

次の写真は、富山県の奥山の原生的な森で、最近までクマの宝庫だったところだ。

中新川郡

今年の春に行ってみると、クマの生息痕跡は完全に消えてしまっていた。

もはや、ここには1頭もいないと感じた。

冬籠り前のクマたちの食い込み食料となるミズナラが、全部枯れていたのだ。

秋のクマが頼りにして来たのは、たまにしか豊作にならないブナの実ではなく、豊凶の少ないミズナラのドングリだったのだ。

600haの山の中を1日歩いても、生きているミズナラの木が1本も見つからなかった。

帰ってきてから、GoogleEarthで訪れた山を拡大してみると、ミズナラの白骨死体が巨木の原生林の木々の間から、いっぱい浮かび上がってくる。

2007年に、山が真っ赤になっていたから、そのころ枯れたものだろう。

ちなみにそのあたりの山々を調べてみると、どこもかしこもミズナラの白骨死体だらけだ。

わざわざ現地までしんどい思いをして行かなくてもわかるではないか。

みなさん、GoogleEarthで、日本の奥山原生林をチェックしてみてください。

クマたちが、なぜ奥山から出てくるのか、はっきりわかりますよ。

 

ナラ枯れの原因が地球温暖化に関係していることは明らかだ

国は、ナラ枯れの原因を、ずっと、亜熱帯性の5ミリほどの甲虫であるカシノナガキクイムシにしてきた。

虫に責任を負わせるのだ。

しかし、国の調査機関である森林総研の発表を見ても、私たち人類の現代文明が引き起こした温暖化が大きく関与していることは明らかだ。

ナラ枯れ

<森林総研資料より>

 

カシノナガキクイムシは北上を続けており、何年か前に、ついに秋田県に入ったことを聞いて衝撃を受けた。

今年の夏、北秋田市まで行ってきた。まだ北秋田市には入っていなかった。

地球温暖化がこのまま進めば、カシノナガキクイムシが北秋田市に入るのは時間の問題となる。

人類は、化石燃料を使うのをやめなければならない。

といって、福島原発事故で、原発も使えないことがはっきりした。

人類は、72億にも爆発増加してしまった今、これからどう生きていけばいいのか。

本当に、武器を作って海外に売ってもうけたり、隣人や隣国と憎しみ合って戦争をしたりしている場合ではないのだ。

 

8月27日 とよ君ファンクラブ 元野生グマの飼育に挑戦

とよは、お世話に行くと、私たちを見て、すぐに寝室の餌箱の所に飛んできました。

木曜日以外は、お寺が餌や水をやって、健康観察をして下さっています。

まず、お寺との連絡黒板を読んで、1週間に食べたものや体調をチェックします。

 

今週も元気にしていたことがわかりました。良かったです。

餌箱には新鮮な水と果物を入れます。バナナ10本、スイカ半玉、すぐに食べ終わっていました。追加です。

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とよが食べている間に、鉄の扉を閉めて寝室に閉じ込めます。

次に、プールの掃除から始めます。余り掃除が長引くと、もう出たいと言って、扉をたたき始めるのだそうです。この日は、掃除が終わるまで約2時間、とよはおとなしく寝室で待っていました。

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最近なぜか、とよはプールに糞をします。自然界では、谷川に入った時、糞尿をしていたのかもしれませんが、プールの水は流れないので、ここでしてもらったら困ります。しかし、どう教えたらいいのかわかりません。とよも、流れない水があることを不思議に思っているかもしれません。

 

山上には水道がないので、夏場は井戸水だけでは追いつかず、たくさんのポリタンクで運んできた水を、プールに入れていきます。これはかなりの重労働です。やっとのことで、3分の1程度の深さにまで水が入りました。とよには悪いけれど、今日はこれで限界です。だれが給水車かタンク車を貸してください!

 

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運動場の掃除が終わってから、とよがどの果物から食べるか見ようと、運動場に果物を並べてみました。本当はもっと野菜的な物も与えたいのですが、何をやっても市販のクマフードと果物しか食べないので、しかたがありません。トマト、キュウリ、ナス、トウモロコシ、ゴーヤ・・・どれも食べません。

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いよいよ、寝室の扉を開けてやります。

なぜか、また、運動場の東端を行ったり来たりの常道行動が始まりました。どうしてこのような行動をとるのか、私たちにはわかりません。以前は必死で行ったり来たりしていましたが、最近は、行ったり来たりしますが、それほど必死でやっているようには見えません。

そのうち、プールに飛び込みました。

 

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とよは、プールが浅いので、一生懸命姿勢を低くして水につかり、ごくごくと音を立ててプールの水をおいしそうに飲んでいました。山にいた時も、こうやって谷川の水を飲んでいたのでしょうか。私たちが見ている間に3回、プールに入り、私たちをちらっと見上げていました。

濡れたままで体も振るわずあがってくるので、せっかく新しく敷いてやった藁が、すぐにぐちょぐちょに濡れてしまいました。仕方がありません。

また常道行動が始まります。運動場に置かれた果物は、ちらりと、目で追っていました。

取りやすかったのか、そのうち、一瞬にして梨をくわえ、常道行動しているところまで持って行って食べました。その早いことと言ったら、一瞬にして食べ終わりです。再び常道行動にもどります。次に狙ったのは、ブドウです。巨峰の所にさっと来て、一房を一瞬にして食べ尽くしました。ペロッとしたら、巨峰が全部消えていたという感じでした。味わって食べているとはとても思えません。

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とよ、来週また来るね。元気でね。

この日お世話に来てくださった皆さんです。

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とよの獣舎の後ろの柿の木に、実がびっしりと付いていました。甘柿だそうです。実ったら、お寺の皆さんがきっと食べさせてくださると思います。

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ほんとうに、ここは抜群によい環境です。心配した夏場の蚊も、そんなに多くはありませんでした。(クマにはフィラリア病はないそうです)
お寺の皆さんに改めて感謝して家路につきました。

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