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2015-10-22
奈良地区 実のなる木奥山植樹会に企業の新人研修がコラボ
くまもり奈良地区が奈良県五條市の山主さんのご厚意で、人工林伐採後の広大な山に実のなる木を植えさせてもらうようになってから早や5年です。
五條市の人工林率は62%という高率です。
山主さんは人工林を造り過ぎて各方面に大変な弊害が出ていることを良くご理解され、人工林伐採後の山を動物が棲める広葉樹林に戻すことに大いに賛同してくださいました。
奈良地区は毎月の第1日曜を活動日と決めて、みんなで実のなる木を植え続けています。
10月4日の実のなる木植樹会には、奈良にある大手の企業(本社大阪)が新人研修にと就職内定者の大学生たちを派遣してくださいました。
まず、植樹地周辺の山を見渡せる高台にみんなで行きました。
すごい人工林率です。
植樹地到着
伐採跡地は、どこまでもススキが原になってしまっています。
まず、ススキを鎌で刈り取る所から作業が始まります。
植樹予定地は人間の背丈より高いススキでびっしりと覆われていました。「ええっ、これ刈るの?」
ススキを刈り取った場所に、シカよけ網を張ります。
シカよけ網の中に、実のなる木を植えます。今回は、ドングリ以外に、クリ、カキ、サクラも少し植えてみました。
うまく育ちますように
都会育ちの就職内定者のみなさんは、奈良の奥山に行ったこと、こういう活動をしている人々がいたと知ったこと、初めてボランティア活動に参加したことなどに対して、大変感動しておられました。また手伝いに来たいと言ってくださいました。これからも若い力が、奥山広葉樹林復元・再生に参加してくれるといいですね。
みなさんお疲れ様でした。
奈良地区の次回活動は、11月1日です。この日以上に、企業から若い人たちが参加してくれる予定だそうです。
奈良地区のみなさん、よかったですね。
「とよ」がリンゴやカキにそっぽ、ひたすらクリとドングリを1日に10キロ
- 2015-10-22 (木)
- くまもりNEWS | 豊能町誤捕獲クマ「とよ」
やはり野生のクマはリンゴやカキより、シバグリやドングリの方が好きなようです。
10月初め、会員のみなさんから送っていただいたクリや落葉広葉樹のドングリ30キロを、獣舎の運動場に山積みにしてみました。
もちろん大好物のカキ、リンゴ、バナナ、クマフードもこれまで通り寝室の引き出しに入れておきました。
4日目に行くと、30キロのクリとドングリが、殻だけになっていました。
クリ、クヌギ、アベマキは、完全に殻だけ マテバシイのドングリ(中央ロケット型4つ)は食べていない
これまで、あんなに喜んで食べていたカキやリンゴ、バナナ、クマフードには、まったく手を付けていませんでした。
お寺の副住職さんのお話では、とよは7月の末か8月の初めころから、急に食欲が旺盛になって、「あれっ」と思ったそうです。
クリやドングリ等が届くようになってからは、そればかり食べ続けているそうです。
果樹の方がおいしいのでクマが山から出てくるようになったと、以前大学の先生たちが発表していましたが、とよに関しては間違いであることがわかりました。冬籠りするためには、おいしければいいのではなく、クリやドングリの成分が必要なのだろうという人もいます。良くわかりません。
しかも、とよは、去年の9月、その年に初めて入手できた常緑広葉樹のドングリであるマテバシイのドングリを与えると喜んで食べたのに、今年は食べません。
クヌギ・アベマキ・コナラの落葉広葉樹のドングリしか食べません。
ふるさとの冷温帯の落葉広葉樹林で母に教えられたドングリを、食べているのでしょうか。
大量にドングリを食べたからでしょう。獣舎内を拾って歩くと、20キロ位の大量の糞をしていました。表面が黒いのは3日前、茶色いのは2日前、白っぽいのは1日前の糞のようです。
とよは毎日10kgほどのドングリを食べ続けています。
コナラ・アベマキ・クヌギ・クリを集めています。
熊森本部までお送りくださると嬉しいです。
ツキノワグマ「とよ」の動画
- 2015-10-22 (木)
- _クマ保全 | 豊能町誤捕獲クマ「とよ」
今春から、大阪府豊能町高代寺で、お寺と熊森が協力して保護飼育している野生グマの「とよ」(オス5才)です。
(1)常同行動
きけるものなら、「とよ」に、どうしていつも同じところを行ったり来たりしているのかたずねてみたいです。
人が誰もいない時は、していません。
(2)水浴び
「とよ」は水が大好きです。1日に何回もプールに飛び込んで、水を飲んだり体をひたそうとしたりしています。
山上の獣舎なので、山の湧き水しかありません。どうしたらもっとプールの水量を増やしてやれるかが、私たちの今1番の課題です。
(3)ドングリ食べ
秋になって、クリやドングリが届き始めました。「とよ」は、これまで食べていたものは食べなくなって、今は、クリとドングリだけをひたすら食べ続けています。殻をうまく外して食べます。
「とよ」のエサにコナラ・アベマキ・クヌギ・クリを集めています。
マテバシイは食べませんのでお気をつけください。
よく乾燥させて、本部までお送りくださると嬉しいです。