くまもりHOMEへ

ホーム > アーカイブ > 2015-10-28

2015-10-28

10月24日 本部自然農 田んぼの稲刈り

2008年から始まった熊森本部の自然農での米作り。初年度は驚くほど収量が多かったのですが、その後は年々減る一方。原因がわかりません。

今年は地元の方に、毎日の水番をしてもらっての再挑戦でした。

DSC_0024  DSC_0062                                  DSC_0065

 

DSC_0066

豊かな緑の中で、自然を大切に思う仲間との農作業は楽しく充実した時間でした。

しかし、収量が・・・去年よりは多いけれど、こんなに少ないのでは米作りをしていますとは言えません。

岡山県の仲間たちは、たくさん収穫しているというのに、何が問題なのでしょうか。

 

今年は担当者たちだけで、ほんとうに勉強して、いろいろ手を入れてみました。

水番をして下さった地元の方に、「この田んぼは、毎日水を入れても半量がなくなってしまう。ザル田になってしまっているよ」と言われ、びっくり。

いつの間にこんなことになってしまったのか。以前、水が涸れないようにと水のかけ流しをしていた時期があったからだろうか。

 

数年間米作りに挑戦してみて今思うのは、自然農の米作りは素人が月1回田んぼをのぞく程度でできるような簡単なものではないということです。

毎日毎日田んぼを見回って、モグラが畔に穴をあけたらすぐ対処するなど、日々起こる問題に迅速に対応できる体制が必要だとわかりました。

今後、どうしていくか、担当者たちで考えてみます。

 

 

 

 

動物の餌場づくりを進めるくまもり本部 於:兵庫県豊岡市

今年の秋も山主さんのご厚意で、クマ生息地にある集落の裏山の人工林皆伐跡地を提供いただき、クマ止め林として、森の動物たちの餌となる実のなる木の緊急植樹を行いました。

 

9月28日 草を刈って地ならし

集落裏の人工林を抜けると、ミツマタやワラビに覆われた人工林跡地が姿を現す。

s-IMG_2055

 

去年植えた苗木が、シカよけパッチディフェンスのなかでよく育っている。ほとんどの苗木が付いていた。特によく育っていたのはクワだ。人間の背丈の2倍ぐらいに育っているのもあった。

s-IMG_2115

周りの高木は、明治に中国から入ってきたと言われるシンジュ(神樹、別名庭ウルシ)だ。並外れた繁殖力で、独り勝ち。伐採跡地で一気に大木に育っている。

 

パッチディフェンスの中も草で覆われているが、草の種類が中と外で違っている。パッチディフェンスの中の一つでなぜかホオヅキが実っていた。食べてみたらトマトみたいでおいしかった。

s-IMG_2128

 

人間が埋もれてしまうほどに育った植樹予定地の草や低木を刈っていく。シカの食べない植物ばかりが育っている。

 

s-IMG_2072

 

草を刈って軽く耕すと、ここがかつて棚田であったことがわかる。

s-IMG_2089

 

10月16日 シカよけパッチディフェンス張り

杭を打って網を張っていく。杭の打ち込み方が弱いと、春の雪解け時に倒れてしまうので、熟練スタッフたちが杭打ちを担当する。

s-IMGP1825

s-IMGP1829

s-IMGP1833

これで準備万端。あとは植樹するだけ。

 

10月21日・27日 植樹 

今年は、いただいたクヌギとトチの苗木を中心に、植樹していく。

s-IMGP1909

s-IMGP2026

s-IMGP2042

苗木が育つまではパッチディフェンス内にシカが入ると困る。最後に天井部分にピンクのテープを張って植樹を終えた。

 

年々この谷が、実のなる木で埋まっていくのが楽しみです。ここには来年も植樹しますので、みなさんふるってご参加ください。

 

注:熊森は、基本的には奥山人工林を伐採除去し、自然再生による森造りを進めています。しかし、シカ密度が高いなど、自然再生が難しいところでは、緊急避難措置として、一部人為的にクマ止め林となる実のなる木の植樹活動も行っています。

 

 

 

 

 

フィード

Return to page top