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2015-12-23

晩秋・初冬の本部 捕殺グマをなくすため、集落のカキもぎ&山運びに奔走しています

熊森本部は、これ以上兵庫県のクマが殺されないようにと、11月12月、兵庫県のクマ生息地をどんどん巡回しています。

 

どの集落の柿の木にまだ実が残っているか、クマは来ているか、捕殺罠は掛けられているか。

11月になると甘柿の時期は終わって、渋柿が熟して来ます。これに、クマが来るのです。

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集落巡回

 

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柿の木にクマが登ったあとがあるか

 

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捕獲罠はかけられているか

注:現在、兵庫県では、捕殺罠にかかったクマは100%殺処分されます。

 

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持ち主の了承を得て、柿もぎ開始

 

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もいだ柿は、みんなでクマが出てきたと思われる山へ運ぶ

 

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クマがいても良い場所に、柿を置いて回る

 

区長さんや猟友会長さんにも会いに行きました。

住民の方にも声を掛けさせていただきました。

柿もぎの後、夜、クマが出て来なくなったと感謝されました。

無事、クマ捕獲罠が撤去されたのを確認しました!

喜んでくださる方や、クマなんか1頭もいらないと言う方など、多様なご意見を聞かせていただきながらの活動です。

全国でこのようなクマ保護活動が展開されるようになればいいなと思います。

これまでに、支部からSOSがあり、本部スタッフたちが支部スタッフたちの応援に飛び出した事が何回かあります。このようなことも、もっと増やしていきたいです。

 

もちろん、くまもりは一方で、クマたちが棲める豊かな森の復元もずっと進めています。

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2015年、地元の方々と何十本もの苗木を植えたクマのための広い柿園

こんな場所があってもいいと思って作りました。秋、苗木は順調に育っていました。

12月には、肥料を入れました。

 

くまもりがこんな活動を続けられるのは、会員の皆さんが、会費や寄付を入れてくださったり、ボランティアで活動を手伝ったりしてくださるからです。

本当にありがたいです。

 

今年はエルニーニョ現象による暖冬ということです。

兵庫県のクマ生息地は12月の後半なのに、まだ積雪がありません。

11月下旬並みの暖かさだそうです。

地元の方の話では、1回目の雪が降って溶け、2回目の雪が降って根雪になったら、一斉にクマは冬ごもりに入るということです。

今年はいつ冬ごもりに入るのでしょうか。わからないことだらけです。

今なおクマの目撃があるため、明日12月24日も、みんなで熊生息地の集落を廻ります。

地元の会員がもっと増えて、手伝ってもらえるようになればいいなと思います。

 

 

 

近畿地方の今年のクマ捕殺数、京都府と兵庫県が突出 それ以外の県は保護体制を堅持

本部は、今年の秋のクマ保護体制に、悔いを残しました。

10月初めに、兵庫県行政に秋のクマ目撃数と捕殺数を確認したところ、目撃は夏より少なく、9月の捕殺数もゼロということでした。

 

2015クマⅠ種2種

 

山の実りが悪い割には、クマは人里に出て来ていないのかな。なぜだろうと思いました。兵庫県は今年は一応クマを第一種の保護対象に指定しているから、今年の秋のクマ捕殺数は、それほど多くないのかなとも思ってしまいました。(これが、失敗でした)

秋のくまもり活動の重点を森の再生に置いて、現場で汗を流してみんなでがんばっていました。

 

ところが、11月初めに再び兵庫県行政に電話をしてみて、この1か月ほどの間に11頭ものクマが有害として捕殺されていたことを知ったのです。

本当にショックでした。捕殺場所はすべて豊岡市で、その中でもほとんどが、Aという町に集中していました。

捕殺

上地図数字は、平成27年度クマ捕殺数

2015.12.17現在

府県によってクマの捕殺数が大きく違うことがわかる。

 

クマは、①直接的にはシカに下層植生を食べ尽くされて、奥山のすみかやえさ場を失い、

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まるで公園状態の豊岡市A町の山奥。

下層植生として残る緑は、シカが食べないアセビだけ。クマは臆病で、姿が隠せないこのような場所にはおれない。

 

②人間が殺した大量のシカを人間が山に放置しています。これにより、クマをはじめとするいろいろな鳥や獣がこのシカ肉を食べ、生態系のバランスが崩れて、大変危機的な状況にあります。

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山に捨てられたシカの有害駆除死体を食べるクマ

 

「なぜ、今秋、こんなに多くのクマが殺されねばならなかったのですか」

くまもりは、思わず大声でたずねてしまいました。

「秋の捕殺理由は、100%、集落の柿に来たからです」との答えでした。

「なぜ殺す前に熊森に教えてくれなかったのですか。そういう時は熊森が柿もぎに出動しますからって、これまで何度も伝えています」

 

今も柿に来て、クマ捕殺罠がかけられている集落がまだあるはずだ。くまもりは直感しました。

すぐに独自で保護活動を開始しました。

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