くまもりHOMEへ

ホーム > アーカイブ > 2015-12-27

2015-12-27

高校生たちは、怒りや感動の感情をすでに忘れつつあるのか

愛読している宮崎中央新聞に、歌手の長渕剛さんのことが載っていた。

 

2004年8月、47歳の彼は、人口4700人の桜島に7万5000人を集めて、オールナイトライブと称して決死の覚悟で9時間、徹夜で歌い続けたというからすごい。

 

彼が、鹿児島県の母校である高校で3年生に授業をした時のこと。

長渕「この前あった秋葉原の殺傷事件の現場にいたらどう思う?」

高校生A「自分が被害に遭わなくてよかった」

高校生B「自分が死ななくてよかった」

 

長渕「どうしてみんなと一緒に助けようと言う人間が一人もいないんだ!みんなの想いが一つになれば犯人を取り押さえる程の大きな力だって生まれるんだ。殴られている友達の痛みも感じようとしないで知らん顔する大人にはなるな、もっと感じろ!」

事件に怒りを感じない、みんなで助けようとせずに傍観している、このような人たちに腹を立てていた長渕さんは生徒たちに真剣に訴えたという。そして、「この子たちは怒りや感動の感情を、高校生にしてすでに忘れつつある」と思ったという。

 

長渕さんは語る「傷つくことを恐れていては何もできない。叫びとは心の底から湧いてくるものであり、怒りや感動という感情がなければ、叫ぶことはできない。大人になっても感動することを忘れない人間にならないと、これからの人生はつまらないものになる

 

くまもりから

傷つくことを恐れて、何も感じないようにする、何も言わないようにする、何もしないようにする。そのような生き方は、長渕さんが言われるように、「1回しかない人生をつまらないものにしている」と思います。

音楽の世界と自然保護の世界、活躍している世界は別でも、同じことを感じている人がいることに感動しました。宮崎中央新聞さん、ありがとうございました。

くまもり会員のみなさん、傷つくことを恐れずに、声を上げ行動しましょう。

リニアの開業で「豊かに」は疑問           山梨日日新聞投書95才

以下、新聞の投書より

◇JR東海のリニア中央新幹線について、過日、中央市で「ストップ・リニア訴訟の会」が開かれ、私も参加した。

リニアは山梨を豊かにし、幸せにすると宣伝されている。

一方、会では山梨の宝である自然を破壊し、JR東海を赤字財政に追い込み、日本の交通網を破壊すると、実例を挙げて説明された。

リニアは磁力で車体を浮上させ、最高時速約500キロで東京―名古屋間を約40分で、大阪までを約67分で結ぶ。

 

◇2014年に着工し、計画では2027年に東京―名古屋間で営業が開始され、2045年には大阪まで開業し、1日約150本の運行が想定されている。

東京―名古屋間は86%がトンネルとなると説明されている。工事費が問題で、名古屋までは5兆5千億円を超え、驚くほどの高額になる見込みだという。工事費は予算より多くなると見られ、土木工事の専門家によると、国や県の工事では予算を上回るのは普通だという。

 

◇リニアの工事では、南アルプスの地下にある断層帯で難工事が予想され、想定外の出水などで工事費は膨らむだろう。JRにはそんなお金はなく、工事は中止になるかもしれない。当然、「ストップ・リニア訴訟」も中止となるだろう。会で受けた説明に私は納得した。もしリニアが開業したら・・・。リニアに客を乗せるために、JR中央線の特急「あずさ」や「かいじ」の運行は少なくなるのではないか。リニアの開業で県民の足は不便になるという分かりやすい話を聞いた。(甲府市95才)

 

くまもりから

95才の方が声をあげられたのはすごいと思いました。わたしたちはこの方より若いのですから、わたしたちもがんばって声を上げねばなりません。

 

日本国始まって以来の最大の自然破壊という側面に蓋をし、とにかく国民間で議論が起きないようにして、国・企業・マスコミが一体となって一気に進められているリニア建設です。

リニア問題を早急に日の当たる所に持ち出し、母なる大地にこんなにも深く長い穴をあけてしまっていいのか、国民みんなで喧々諤々と議論すべきだと思います。

くまもりとしては、クマたちが棲む南アルプスのリニアトンネル貫通工事は、何があっても阻止したいです。

いったん分断した水脈は2度と元に戻せないのですから。

未来の国民に、他生物に、責任を持てるのかということがポイントです。

 

ストップ・リニア訴訟

フィード

Return to page top