くまもりHOMEへ

ホーム > アーカイブ > 2016-02-04

2016-02-04

平野虎丸顧問ブログより 憲法に「自然保護」の規定がない日本

  平野虎丸です。ご訪問ありがとうございます。

数年前、熊本の自民党議員さんの勉強会に参加した際、なぜ、日本国憲法の改正が必要なのか、という話がありました。
今の憲法には時代に合わないことがいろいろあるけれども、その中の一つに、自然保護に関する規定がない、ことも挙げられていました。

それで、林野庁は日本の森を食い尽くし、環境省が野生生物を殺しまくっているのだと理解しました。

林野庁が森を食い尽くそうが、環境省が野生生物を悪者にして殺し尽くそうが、それを裁く憲法も法律も日本には存在しないのです。

自然公園法には国立公園内に「特別地域」が設定されていますが、特別地域においても、森林整備と森林保全のための植栽は禁止されていません。

森林整備・森林保全というのは、スギ・ヒノキを植林して林業を行うことです。

植林だけでも自然景観破壊になるのに、林業をすれば、山じゅうに林道が整備され、搬出道が細かくつくられ、山の形状は変わり、土砂流出を招き、近年は土石流災害まで引き起こしています。

ブログ左側のバーにある林業動画をごらんください。

日本の美しい自然景観を次世代に引き継いでいくための「自然公園法」においてさえ、国立公園や国定公園での植林、林業が特別に認められています。
「特別地域」に木や草を植えてはいけないけれども、林業を行うことはよし、とされています。

林野庁に配慮したものと思われます。
国有林は国立公園や国定公園内にあります。

これでは、「国立公園はない」に等しい。
日本の希少な自然は何も守られない。

自然公園法を見る限りでも環境省が林野庁の下になっています。
環境省が林野庁を指導できない。
その上、シカが生態系を破壊しているということになっており、生態系回復事業というのは、(一般人の常識を超えて)、シカの頭数制限、つまり、シカを殺すことが生態系回復事業と呼ばれているのです。
林野庁が日本の山を私物化しているのは目に見えていますが、これが自然公園法に基づいて行われているので、「林野庁が日本の自然や森林を破壊している」といって告発をしても、裁判所では裁くことができないわけです。
林野庁と環境省が殺してしまう日本の自然。

日本には自然を守るための憲法がないから、自然を破壊する法律しかできないのか。
森林法が出来た当時、まだ、原生林がたくさん残っており、原生林伐採を仕事にしていた私も、30年後に原生林がなくなっているなどとは想像も出来ませんでした。

原生林がなくなってからでも、法律を改正することはできたはずです。
憲法に「自然保護」の規定がなくても、実態を見て、現状を改めることはできるはず。

クマやサル、シカ、イノシシ、ニホンカモシカまでが里に出てくるというのは、国立公園内に野生動物の棲みかがなくなっている証です。

これでいいのか  ニッポン。

平野虎丸顧問が、「森林法」と「生物多様性基本法」の改正を要望 議員会館へ上京 平野氏ブログより

平野虎丸です。ご訪問ありがとうございます。

1月20日(水)、朝から飛行機に乗って上京し、最終便で帰熊しました。
日本には、自然を破壊する法律だけしかなく、自然や森、国土を保全する法律がないので、「森林法」や「生物多様性基本法」を改正していただくように、議員会館に要望書を提出してきました。
公務員は、国民に雇われているにもかかわらず、国民の為にならないことばかりしています。
このままでは50年後、日本に自然は残らないかもしれない、という危機感を抱いて行動を始めました。
日本では、自然を破壊する法律ばかりがつくられているのですが、目的は税金を使う為でしょう。
林業を森林と言って税金を注ぎ込んでいるのが公務員です。
公務員が、国民の税金で国民の共有財産である森を壊し、国民に迷惑をかけている今の状況をなんとしても変えていきたいと思っています。
林業も農業もしない土地だけが自然が息づく場所であり、野生動物、野鳥、野草、昆虫たちが安心して生息出来る場所となります。
自然のおかげで林業も農業も出来ます。
自然の働きに感謝して、自然が出来るだけ残るように努力していきましょう。
野生動物たちが棲めない場所は、人間も住むことはできないのです。
山じゅうが木材生産地になれば、いざというときには人間の食糧もありません。
本物の森には水も食料も薬もあります。
生物が生きていける場所は、地球が与えてくれる「森」です。

フィード

Return to page top