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2016-04
【くまもり本部】アースデイ、ロハスフェスタに出店します!
- 2016-04-28 (木)
- くまもりNEWS
くまもり本部は、5月に、私たちの自然保護に対する熱い思いを、より多くの方々に伝えるために、下記の3つの環境イベントへ出店します。お近くの皆さん、是非ご来場ください。
★アースデイ神戸【5月4日(水)5日(木)】
場所:みなとのもり公園(兵庫県神戸市中央区小野浜町)
アクセス:ポートライナー貿易センター駅より徒歩5分
開催時間4日:11時~17時 5日:10時~16時
入場無料
★アースデイはまでらこうえん【5月8日(日)】
場所:浜寺公園(大阪府堺市西区)
アクセス:南海本線浜寺公園駅、阪堺電車浜寺駅前駅より徒歩すぐ
開催時間:10時~16時
入場無料
リンク:https://earthdayhamadera.wordpress.com/
★ロハスフェスタ【5月13日(金)~15日(日)】
場所:万博記念公園(大阪府吹田市千里)
アクセス:大阪モノレール万博記念公園駅より徒歩すぐ
入場料:350円(小学生以下無料)※別途公園入園料(大人250円・小中学生70円)
リンク:http://osakaspring.lohasfesta.jp/
内容
ワークショップ:木工工作体験(参加費:¥500)、くまもり紙芝居の上演
展示:クイズパネル、くまもり活動紹介
販売:くまともりとひと、会報86号
アースデイ、ロハスフェスタは、日本最大級の環境イベントで、他の地域でも開催されています。地球環境や自然食に関心のある方が、多数来場されます。ご興味のある方、お近くにお住まいの方は、ぜひ遊びにきてください。
熊本地震のお見舞い
- 2016-04-18 (月)
- くまもりNEWS
4月14日の益城町の地震は午後9:26分でした。
その時、事務所でパソコンをいじっていたので、すぐにニュースを察知できました。
熊森本部では、熊本県支部長らにすぐに安否確認の電話を入れました。なかなか電話がつながりません。やっとつながって、聞いてみるとかなり局地的だったようです。
ところが、こんなことってあるのでしょうか。4月16日の午前1時25分震度6強マグニチュード7.3の地震が発生。
これは阪神淡路大震災と同じ規模で、こちらが本震なのだそうです。この地震があったことを知ったのは、何時間も後です。阪神間に住む私たちは20年前を思い出してぞっとしました。再び安否確認の電話をし直しました。4月14日は大丈夫でも、その16倍という4月16日の地震では、かなりの被害が出ている模様です。
なかなか電話がつながらないと不安になりますが、家がつぶれている訳ではなく、余震が凄くて、怖いので避難所に行っていたという場合もありました。熊本県の支部長も、心当たりのある県内会員の安否確認をして下さっています。まだ全容はわかりません。
「熊本で大地震が起きるぞという話など聞いてなかったので、不意打ちだった。こんな大地震にあうといろいろと考えてしまう。人間にはどうしようもない大きな力がこの世にあることを改めて思い知った。自然は人間がコントロールできるようなものではない」無事だった会員さんのお話です。
余震が怖くて車中泊を強いられている方の場合は、店が開いていないので、水も食料もないが自衛隊が来てくれたということです。何か送ろうと思いましたが、道路が寸断されているので、物資の輸送は自衛隊以外は当分不可能だろうとのことです。ボランティアもまだ受け入れられないそうです。被災者のみなさん、本当に大変だと思います。私たちが支援できそうなことを調べてみます。
P.S その後、熊本や大分の続報が入ってくるにつれて、私たちの想像以上に大変な状況になっていることがわかってきました。被災されているみなさんに心からお見舞い申し上げます。
熊森としては、飼育動物たちや、野生動物たちにも大きな被害が出ているのではないかと、胸がいたみます。
4月10日 きれいにそうじしました 「とよ」の運動場
- 2016-04-17 (日)
- 大阪府 | 豊能町誤捕獲クマ「とよ」
最近「とよ」は食べ物でつっても寝室に入ってくれなくなり、運動場のお掃除ができず困っていました。
4月10日午前6:30、副住職さんから、寝室に「とよ」閉じ込め成功の電話をいただきました。
チャンスです。5名で駆けつけて、久し振りに12:30まで、きれいにおそうじしました。
プールはピカピカ。地面も新しいパレットを敷き詰めてやり、きれいになりました。
寝室の戸をあけてやると、すごいスピードで飛び出して、運動場をダッシュしていました。
冬籠り前はあんなに肥っていた「とよ」ですが、今では元の体型に戻っています。よかった。ブドウをおいしそうに食べているところです。
新しいパレット、気持ちいいね。
きれいにしてもらったプールの水を、うれしそうにごくごくと飲んでいました。何度も何度もプールに入っていました。本当に水が好きなクマさんです。
結局「とよ」を、6時間も寝室に閉じ込めていたことになります。「とよ」、ごめんね。
3月17日 兵庫県野生動物保護管理運営協議会 クマ爆発増加説に基づき、西日本で先陣を切ってなんと「クマ狩猟再開案」
この日の協議会で、兵庫県行政から「平成28年度兵庫県ツキノワグマ保護計画案」が発表されました。
内容は、予想された通り、「クマが爆発増加し続けており、県内推定生息数が940頭を超えた。環境省は800頭を超えたら狩猟再開としているので、今秋11月15日から1か月間、狩猟者一人当たり1頭までという条件で、クマの狩猟を20年ぶりに再開する」というものでした。
ちなみに、兵庫県猟友会は、今回、クマ狩猟再開の申し入れなどしていないばかりか、反対に、捕獲上限総数などもっと規制を強めなければ、クマを捕獲し過ぎてしまうのではないかと心配されていました。
協議会風景
協議会の委員メンバーが推移していく中で、今や最古参となった委員歴15年の熊森会長森山まり子が、直ちに原案反対の意見を述べました。
意見は2分間以内と決まっています。いつものことながら、2分間ではとても反論しきれません。時間が超過して委員長から注意を受けました。
検討会とか協議会とかいっても、結局は資料は行政が用意した原案だけであり、行政の会議は時間厳守ですから、深い検討や協議にはなりません。
まして、野生動物問題を、野生動物を殺さない方法で解決しようと主張している熊森の意見など、この場では異端であり、人間が野生動物を殺すことによって野生動物の生息数を管理していくという時代の流れの中で採用されることなどありません。
「無用の殺生」を忌み嫌うわたしたち大多数の一般国民の感覚からすると、聞くのも堪えがたいつらい内容の会議であり、出席に関しては、毎回誠に気が重くなります。しかし、出席しなければ、行政情報が何も得られないので、自然保護団体としては出席しなければならないのです。
<森山委員発言要旨>
「表題はツキノワグマ保護計画ですが、クマからみれば、保護の部分はゼロです。中味は完全に管理(=頭数調整殺害)計画になっています。狩猟再開には絶対反対です。まず、4点述べます。
①兵庫県のクマが爆発増加し続け、940頭を超えたと言われているのは、私たちが知る限りひとりの研究者のMCMCベイズ推定の結果だけであり、他に検証者がいない。熊森は、MCMCベイズ推定で野生動物の生息数を推定できるのか疑問を持っているので、他の研究者や他の方法で推定したクマの推定生息数も教えてほしい。
②原案は、集落周辺のクマ数しか見ておらず、彼らの本来の生息地であった奥山が人間にどのように破壊され放置されているのか全くふれていない。こここそ、行政が取り組まねばならない問題だ。
③どこで狩猟をするのか。集落裏か(集落から200メートル離れておればOKとのこと)。山中か。狩猟が再開されれば、山に潜んでいる残りわずかなクマまでもが、怖がって山から出て来てしまうのではないか。
④とにかく、狩猟再開という前に、クマに関する情報を公開してほしい。熊森が、有害駆除されたクマの雌雄や体重など、どこの県でも出してくださっている情報を、情報公開制度を用いて公開依頼したが、全面拒否された。協議会委員の私にすら、基礎データである情報を公開しないのなら、クマ問題について協議のしようがない。
熊森から
毎回の事だが、熊森が意見を言っても取り上げられないので、発言はほぼ無意味である。しかし、言わずにはいられない。
兵庫県で平成26年度に捕殺された大型野生動物数は、ツキノワグマ30頭、シカ45461頭、イノシシ17186 頭、 サル131頭であった。
サルに至っては、豊岡農林管轄の美方地域個体群のサルは平成26年度に7頭が捕殺されたため、もはや美方A群は9頭、美方B群は11頭しかいない。サルについては殺害し過ぎて、他の委員が指摘してくださったが、地域個体群消滅の危機である。サルからすれば、人間は悪魔だろう。人間は、悪魔になってはいけない。
「人間よ、お前、一体何様なんだよ。国土は、地球は、人間のためにだけあるのではないぞ」と、叫びそうになりました。サルを射殺するなんて、人間を殺すのと変わらないと思います。誰がそんなことをしてもいいと認めたのでしょうか。天はきっとお怒りになると思います。
研究者や行政は、野生動物たちの造ってくれる森の恩恵を湧き水という形で受けながら、野生動物たちを害獣扱いしています。本来、心優しい郡部の人達に、環境省方針に従って、野生動物を殺すこと、食べることばかり勧めています。
日本本来の、自然や野生生物と共存してきたすばらしい生命尊厳文化が、野生生物を物としか見ない、数字としてしか見ない、西洋の持続不可能な破滅型近代文明にとってかわられてしまおうとしています。ますます危機感が高まりました。
嘆いているだけではだめで、全生物の生命尊厳文明をこの国に取り戻すため、みんなで集まり一大勢力を作りあげ、一般国民が声を上げていかねばならないときです。
熊森は今後、クマ狩猟再開をやめて生息地復元と被害防除で野生動物問題に対応していくよう、多くの県民のみなさんに訴え続けていきます。
3月26日 くまもり鳥取県支部が、岩手大学青井俊樹先生の講演会を実施
- 2016-04-17 (日)
- くまもりNEWS
鳥取県のクマ生息地のどまんなかである八頭町船岡地区公民館で、午前中にくまもり鳥取県支部総会が開かれました。
午後からは地元の方々にも参加していただき、「クマとの共生を考える」として、青井俊樹先生の講演会を持ちました。
講演会場風景
青井先生は、北海道大学に在学中、北大クマ研究会に所属され、40年間クマ研究の第一人者として活躍されてきた方です。熊森が誕生した1997年の同年に、日本における人間とクマ類との共生を図るために必要な活動、調査、検討および情報交換を行うことを目的に、主に大学のクマ研究者たちが参加する日本クマネットワーク JAPAN BEAR NETWORKを立ち上げられ、初代代表者となられました。
実は、20年ほど前、青井先生が和歌山県の北大演習林におられたころ、くまもり森山会長は青井先生らに案内していただいて、和歌山の山や山に林業家が仕掛けていた熊檻を見て歩いたことがあります。しかし、この1日で、二人は決別してしまいました。
あれから20年、鳥取県支部が企画した講演会の講師名を見て、本部は驚きました。しかし、支部の独自性や判断を尊重し、熊森本部は講演会を承認しました。
当日は、森山会長ら3名が本部から出席しました。青井先生と森山会長。お互いに、心穏やかならぬものがあったと思われます。青井先生は、「敵陣に一人乗り込む気持ちでやってまいりました」と、あいさつされました。森山会長は、「遠い所、しかも、熊森主催の講演会によく来てくださいました」と、感謝の気持ちを込めてあいさつしました。
いよいよ講演会が始まりました。講演が2時間、質疑応答が30分でした。
講演内容はクマたちの命の尊厳を忘れないすばらしい研究や取組の発表で、熊森会員必聴でした。会員のみなさんには、何らかの形で今後、お伝えしたいと思います。また、熊森が教わることも、多々ありました。講演内容の基本姿勢は、まさに熊森と同じであったと思います。
以前、熊森が、当時のクマ研究者たちに違和感を持って決別した原因は何だったのか。もうずいぶん前のことですが、思い出すと、研究者たちがクマを研究したい一心で一生外れない発信機付首輪をクマの首につけたことが大きかったのではないかと思い出されてきました。熊森は、いくら知りたいことがあったとしても、人間が、クマの首に一生外れない重い発信機を付けることは、絶対に許せないことでした。
現在は、調査が終われば遠隔操作で、クマの首についている発信機を外してやっています。この問題はもう追求すべきことではなくなっていますし、20年間の間に、気が付けばお互いに同じ道を歩くようになっていたのかもしれません。
また、当日、クマ生息地の会員のみなさんや会場に来てくださった地元の方々の発言を多々聞けて、大変参考になりました。どなたも、2010年のクマ大量捕殺年以来、ほとんどクマを見かけなくなったと証言されていました。
同じ東中国山地の隣接県で、兵庫県側は、クマが爆発増加していると言い、鳥取側はほとんどいなくなったと心配している。1頭まで正確に数えられるサルなどと違って、これだけ科学技術が発達した今でも、クマの生息数の推定は不可能で、神のみぞ知るなのです。
森山会長 青井先生 鳥取県圓田支部長
結果として、とてもいい講演会になりました。森山会長は、青井先生を鳥取空港まで送って行き、喫茶店で、飛行機の時間ぎりぎりまで話し込み、さまざまな点で意気投合していました。すっかりわだかまりが解けたようでした。これから良いお付き合いをしていけそうです。
この様な機会を作って下さった鳥取県支部長をはじめ支部スタッフのみなさんに、心から感謝します。
講演会場に来てくださっていた地元の方の中から、熊森新会員が誕生しました。ご出席くださった地元のみなさんも、ありがとうございました。
自然保護に必要な情報を官民で共有する兵庫県に
私たちの生存を支える地球環境は、今世紀末まで持つのだろうか。
こんなことを心配しなければならないまでに、地球環境は悪化の一途をたどっています。
今こそ、官民が力を合わせて、自然保護に取り組まねばなりません。
くまもり本部は昨年度、クマ保全、クマたちが造る水源の森保全、クマによる地元の生活被害・農業被害問題解決に必要なため、兵庫県の野生動物行政を担当している兵庫県森林動物研究センターに兵庫県のクマ情報を教えてもらおうと思いました。
その1
(電話で依頼)
①平成27年度兵庫県で有害捕殺または錯誤捕獲されたクマたちの、捕獲場所、雌雄、年齢、体重、何回目の捕獲、胃内容物。
②これまで、クマたちに発信機付き首輪をつけて調査したことによってわかったこと。
以上を教えていただけますか。
<兵庫県森林動物研究センターの回答>
兵庫県では依頼内容は兵庫県立大学の研究者たちが調べており、彼らの知的財産なので、一切教えられません。
その2
(本年1月19日に情報公開請求制度を使って書類で依頼)
私たちが欲しい情報は、研究者の知的財産の部分などではなく、県民の税金で調査された基礎データ部分だけです。
民主主義国家を支えるのは、徹底した情報公開なのです。
<兵庫県森林動物研究センターの回答>
情報公開請求内容の全面公開拒否を意味する、公文書非公開決定通知書(知事名2月2日付)がくまもり本部に届きました。
その3
(3月31日に、公文書非公開決定通知書に対する異議申立書を兵庫県に提出)
今の所、兵庫県行政から何の連絡もありません。
(くまもり感想)
ちなみに、兵庫県内における平成27年度の公文書非公開決定通知書に対する異議申立件数は、数件だけです。県として隠ぺい体質がある訳ではないようです。どこの県でも教えて下さっている、捕殺されてしまったクマが、オスかメスかなどに至るまでを全面非公開とする兵庫県森林動物研究センターの姿勢を大変残念に思います。自然保護団体に情報を出さない本当の理由は何なのでしょうか。
去年夏、兵庫県豊岡市の観光地で子グマが目撃され、有害駆除されようとしているという記事が珍しく新聞に出たことがあります。熊森は現地に飛んで行って、子グマが駆除されないように、地元の人達にクマに対応する方法を伝えたり、クマの追い払いなどをしました。これがいけなかったのでしょうか。
去年秋、兵庫県豊岡市の集落の柿の実に、夜、クマがやってきて、次々とドラム缶檻に掛けられて駆除されているのを知って、熊森は現地に飛んで行きました。地元の方たちと話し合い、地元の許可を得て柿の実を取り、山に運んで、クマが集落に出て来ないようにしました。住民の皆さんには感謝されたのですが、これがいけなかったのでしょうか。
兵庫県行政及び行政付き研究者は、くまもりが奥山の放置人工林を生き物たちが棲める自然林に復元し続ける一方で、野生動物被害問題を動物を殺さないで解決しようとしていることに、反感を持たれているのでしょうか。
私たちが自然保護活動を進めていく上で、兵庫県に提出をお願いした情報は必要です。情報を開示していただけるまでお願いし続けようと思います。
元野生グマ「とよ」、人に飼われて一年、記念イベントやります!来てね
- 2016-04-07 (木)
- くまもりNEWS
3月15日・16日 くまもり本部の小学3年生向け環境教育
- 2016-04-03 (日)
- _環境教育
3月15日は、伊丹市の小学校で実施しました。
くまもり会員で、環境教育部の一員でもある会員さんの、
娘さんが通っています。
会員さん自ら、校長先生に環境学習の紹介をしてくださり、
この度、授業をさせていただくことになりました。
市の中心にあり、児童数がとても多いため、2時限に分けて授業をさせていただきました。
3月16日は、西宮市の小学校3年生
くまもり会員のお孫さんが通っている小学校です。
山の上にあるので、ちょっと歩けば自然観察ができる、良い立地。
打ち合わせに向かう途中には、ヤマガラに出会いました。
今回の授業は、「森の力と人間」
人工林と自然の森の違いを、クイズ形式で進めていきます。
どちらの小学校も、子どもたちは元気いっぱい。
積極的に発言し、たくさんの独創的な意見をくれました。
今回は、日本の森林の現状を学んだ子どもたちに、
自分たちでもできることを考えてもらいたいという願いを込めて、
くまもりの活動を、動画を交えて普段よりも詳しく紹介しました。
人工林のスギの皮むき間伐の紹介では、子どもたちは大いに盛り上がりました。
「自分たちもやってみたい」と言う声が多く出て、嬉しかったです。
今年のくまもり本部は、阪神間から近場で気軽に楽しめる活動もいろいろと用意しています。
さっそく、5月22日に、親子参加型の皮むき間伐イベントを兵庫県三田市にて開催です。
間伐の他にも、森の紙芝居や間伐材工作など、様々なプログラムを盛り込みました。
楽しい1日になると思います。皆さん是非、ご参加ください!
二校の関係者の皆様、貴重な機会をいただき、
ありがとうございました!(SY)
2016.3.20 昨年植樹した柿の苗木に施肥(兵庫県宍粟市波賀町)
- 2016-04-03 (日)
- くまもりNEWS
天候は、晴れ。気温は13度と、少し肌寒く感じましたが、桜の花がちらほらと咲き始めており、春のおとずれを感じました。
昨年の柿の苗木植樹では、苗木に盛り土をして、鶏糞(肥料)をまき、もみ殻で覆いました。しかし、現在は、雨や、雪の浸食をうけて、盛り土の一部が削られたり、もみ殻が少なくなったりしたので、今日は補給作業を行いました。
この日ご指導してくださった幸福重信さんは、「動物の棲める豊かな環境を復元していこう」と、熱意溢れるお話をしてくださいました。(以下、概要)
「平成16年、山のドングリはほとんど実らず、山からクマが下りてきて、リンゴ園のリンゴをたくさん食べられてしまいました。しかし、奥山はスギやヒノキの人工林であふれ、動物が棲める場所がほとんどない状況から、これからは、すべての生物が、共生できる、持続可能な森づくりをしていく必要があると感じました。リンゴを守っていくだけでは共生にはつながりません。クマがリンゴ園に来なくてすむように、山に柿を植樹して、クマが食べていけるようにバックヤードをつくっていこうと思っています。」
7名の熊森メンバーは皆、幸福さんのお話に胸をうたれました。
作業を終え、山から下りているとき、ヤマセミ(体長38センチの大きな鳥)の巣穴と、野生のテンに会いました。
熊森は、平成17年からこの原観光リンゴ園さんと協力して、リンゴ園裏山の人工林の広葉樹林化を進めてきました。
これからも、地元と都市が力を合わせて、動物たちの姿が見られる場所を復元していきたいです。
熊森活動は自然に触れ合える楽しい活動です。
みなさんもぜひご参加ください。