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2016-08-04
無慈悲なクマ狩猟再開を発案した兵庫県 ⑤みなさん、兵庫県のクマ狩猟再開に反対してください
- 2016-08-04 (木)
- _クマ保全
クマたちには、餌場なし、逃げ場なし、隠れ場なし
そこで、狩猟を楽しむ???のはどんな人
銃の前には、野生動物たちは、たとえクマであっても絶対弱者なのです。
兵庫県の山は、東北や中部と比べると山も浅く奥まで開発が進んでいます。クマ生息地は人工林が多く、わずかに残された自然林は一見緑豊かですが、内部は大部分で下層植生が消え大荒廃しています。
クマたちには、餌場も逃げ場も隠れ場もありません。こんな状態での狩猟再開はむごすぎます。
<春なのにササも下層植生もない兵庫県のクマ生息地内部>
①東中国山地の原生的自然林内部2016年4月23日午後5時22分
②近畿北部地域個体群の自然林内部2016年4月18日午前7時17分
当協会の調査では、本来の奥山生息地にはほとんどクマがいません。この2枚の写真は、1か月間カメラをかけてやっと一瞬、山中横切るクマを撮影できた貴重な写真です。
一方、集落周辺にはクマが集まっており、クマ生息分布にドーナツ化現象が起きていると思われます。
以前、兵庫県の奥山自然林の林床は、ここ他県の奥山のように、人間の背丈より高い下層植生で覆われていた。2013年4月16日
狩猟を再開して奥山に潜んでいるわずかのクマまで追いかけ回わすと、彼らまで人里に出て来るようになり、地元にも生態系保全上にも、よくありません。クマ問題は、スポーツやレジャーとしての狩猟再開ではなく、生息地復元、被害防除、有害駆除で対応すべきです。(日本では、明治までの1200年間、狩猟禁止令がずっと出続けていました。西洋文明である狩猟が入ってきたのは明治です。)
無思慮なクマ狩猟再開を発案した兵庫県 ④県内クマ2個体群の推定生息数合計940頭に大疑惑・・・余りにも過大推定と統計学者が反論
- 2016-08-04 (木)
- _クマ保全
クマは元々自然界で数のバランスがとれていました。人の入らない生息地であれば何頭いたっていいのです。
人間が個体数をコントロールしてやるなどという発想が、そもそもクレイジーで、自然が何かわかっていません。
自然環境さえ復元・再生できれば、自然界から出て行った人間に用はありません。
コンピューターで計算した兵庫県クマ推定生息数2群計940頭が独り歩きしていますが、この数にどこまで信憑性があるのでしょうか。800頭を超えたら狩猟すべきなどという決まりはどこにもありません。
そもそも、兵庫県の推定生息数の算出法が間違っているという専門家の指摘もあります。
<以下>
①第4回日本奥山学会 発表会
②兵庫県階層ベイズモデルによるクマ生息数推定批判 (統計学の観点からの追記)