ホーム > アーカイブ > 2016-08-25
2016-08-25
WWFJが紹介する可能な限り殺さない島根県のすばらしいクマ対応を参考に
- 2016-08-25 (木)
- くまもりNEWS
以前、兵庫県は、自他ともに認める日本一のクマ保護県でしたが、残念ながら、今や、すっかり変わってしまいました。
名前だけは、平成28年度も、「兵庫県クマ保護計画」ですが、中身は、「140頭の殺害計画」です。
今からしようとしていることがわかるように、「兵庫県クマ大量殺害計画」という名にすべきです。
さて、WWFJがHPで紹介してくださっている島根県のすばらしい取り組みから、私たちは多くを学ぶことができます。
まだの方は、是非、読んでみてください。
あたりまえのことですが、山になら、クマ・サル・シカ・イノシシ、何頭いたっていいのです。
以下、WWFJのHPより
- クマが出た!その時、住民の皆さんは…? 島根県匹見町の報告より(2014年7月)
全国的に、クマの出没が懸念されている2014年の秋。クマを殺さずに対応できないのか? という意見が強くある一方で、クマのすむ山林に隣接した地域では、・・・
- 進行中!クマとの共存めざす島根県のモデル柿園(2014年11月)
WWFジャパンと島根県では、ツキノワグマとの共存をめざしたプロジェクトを展開しています。島根県西部に位置する田橋町と横山町は、柿の栽培が盛んな地域です…
- 島根・匹見町でのクマ・プロジェクト、「住民参加」で電気柵のメンテナンス!(2015年6月)
「島根県のクマ聖地」と呼ばれるほど、ツキノワグマの生息密度が高く、クマと人間との距離が近い匹見町。ここでは、2000年から「広域電気柵」の設置が始まり…
- 開催報告:日本のクマプロジェクト最終報告セミナー(2016年7月)
ツキノワグマ個体群の絶滅が心配される四国と、クマの生息数・生息域ともに回復傾向にあり、地域住民の方とのトラブルが問題となっている島根県。この2つの
他にもまだまだありますが、後はWWFJのHPからごらんになってください。
(熊森から)
兵庫県の井戸知事にも、島根県のこの取り組みを届けたいと思います。井戸知事は、頭が良くて優しい方ですから、こんな取り組みがあることを知られたら、こっちの取り組みの方がいいなとわかっていただけるのではないでしょうか。兵庫県でクマ狩猟を再開するかしないか、最終的に決めるのは知事さんだそうです。
それにしても、WWFJさんのまとめ方はすばらしいです。完全に脱帽です。
8月21日 第21回 本部:くまもり原生林ツアー
- 2016-08-25 (木)
- くまもりNEWS
原因不明、年々劣化してゆく原生林に、スタッフ一同不安
今年は、29名の方が参加され、健脚コース2班、ゆっくりコース2班の計4班に分かれて山に入っていただきました。
今年も、地元高校の先生と生徒会長や生徒会役員ら計4人が来てくださり、各班に入ってガイド役として地元のお話などしてくれました。参加者のみなさんからも、大好評でした。地元高校には毎年、お世話になっており、感謝です。
<高校生徒会役員がたたら製鉄の説明>
今年は子どもたちの参加が多かったので、親子班をつくり、ネイチャービンゴをしました。
沢の水温を測ったり、足跡クイズをしたりと、森の中でとても楽しい時間を過ごしていただけたと思います。
子どもたちはシカの足跡や虫など、子供目線で次々と発見してくれます。一緒に参加された保護者の皆さんは、子どもたちのおかげで、大人だけだと気づかなかったいろいろなものを見ることができ、とても楽しんでおられました。
<沢の水温は何度でしょう?>
これまで沢の水は摂氏17度でしたが、今年はどこで何度測ってみても摂氏18度です。湧き水の温度が1度も上がるということは、大変なことで、一体地球に何が起きているのか、スタッフとしては、内心、恐ろしくなりました。
健脚コースでは、動植物や自然のお話をしながら、瑞々しい原生林の中を歩いていただきました。
「いろいろ教えてもらって勉強になった」
「森に入った途端、涼しさを感じた」
「沢の音を聞きながら歩けて気持ち良かった」など、参加されたみなさんは、原生林を満喫しておられました。
木々の葉や下草でびっしり詰まっていた 現在の同じ場所 「野鳥説明看板」
豊かだったころの原生林1999年7月26日 2015年8月7日
くまもりは、ここ、岡山県若杉天然林で、20年間このようなツアーを毎年夏に実施してきましたが、20年前と比べると、森が激変しています。年々森が目に見えて劣化してくるのです。特別保護地区ではありますが、生き物がどんどん減ってきたと感じます。下層植生が減退し、動物の息吹も感じられなくなってきました。当初あったクマの生息痕跡は、もう大分前からゼロです。
何か冷温帯の森に大変な事が起きているのではないでしょうか。ブナの大木が3本そろって枯れていた場所もありました。こんな光景を見たのは初めてです。
とはいっても、若杉天然林の中は、ササの藪から頭を出して生えているたくさんの美しいブナの木々を見ることができます。コケに覆われた岩場が続いており、保水力豊かな原生林ならではの森を体感することができます。初めて参加してくださったみなさんは、感激されていました。
これからどうなって行くのかな?日本の森、世界の森・・・