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2016-10-07

10月7日 兵庫県クマ狩猟再開の中止を求める署名 第一次集約分6623筆を兵庫県に提出

以下、 NHKテレビニュースより  2016.10.7 18時~

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全国でクマの被害が相次ぐなか、兵庫県が、ツキノワグマの狩猟を、20年ぶりに解禁する方針を固めたことについて、反対する自然保護団体が、6600人分の署名を集め、解禁の見送りを県に求めました。ツキノワグマは、絶滅のおそれがあるとして、22の都府県が、狩猟を禁止していますが、このうち、兵庫県は、県内では生息数が増えて、集落への出没が目立つようになったとして、猟を20年ぶりに解禁する方針を固めています。

これについて、西宮市の自然保護団体、「日本熊森協会」は、「再び絶滅の危機にひんする」として、反対する6623人分(ネット署名Change1435名+紙署名5188名)の署名を集め、7日、兵庫県庁で、秋山和裕環境部長に署名簿を提出しました。

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このなかで協会側は、「クマが人里に出没するのは、環境の悪化が原因で、数が増えたからだとはいえない。猟が始まれば、人間を怖がり、人身事故を引き起こすおそれがある」として、解禁を見送るよう求めました。
これに対し秋山部長は、「署名をしっかり読んで、思いは受け止めます」と応じていました。
協会の室谷悠子副会長は、「事故の対策として、狩猟を解禁するのは合理性がない。狩猟とは別の方法を考えてほしい」と話しました。

 

熊森本部から

本日第一次集約分を、兵庫県秋山環境部長に提出しました。署名を集めてくださったみなさん、本当にありがとうございました。

みなさんが一生懸命集めて下さったおかげで、テレビニュースにもなりました。

ネット署名Changeには、一人一人の胸打つコメントが付いています。提出にあたって、昨日、全員の署名をコピーしたところ、外国からの署名も結構入っていて、びっくりしました。

現在、第2期分を集めています。締め切りは10月末までです。まだの方は、明日から発送が始まる会報に、署名用紙を同封させていただきますので、これから集めてくださいますようお願いします。

 

森山会長らは、署名提出後、県担当者に、今からでもクマ狩猟再開を中止すべきであると、必死で訴えました。

 

【東北6県でクマ大量捕殺】今年8月末までに計1193頭、昨年の2~3倍

今年の東北地方では、8月末現在、すでに大量のクマが捕殺されています。

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捕殺数を月別に見てみると、下表のようになります。

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注:山形県の4月の大量補殺は、熊の胆めあての春グマ狩りが認められていることによるものです。

 

東北地方では、毎年夏季に有害捕獲数が多くなる傾向がありますが、それにしても、今年、なぜこんなにも多くのクマが殺されねばならなかったのでしょうか。

特に秋田県では、昨年のクマ捕殺数は、年間で106頭でしたから、今年8月だけで184頭捕殺は大変な数です。

 

熊森本部では、東北各県の担当者に大量駆除の背景を電話で聞き取りました。

・青森県「出没数が例年よりもかなり多くなっているから」

・岩手県「今年は春先早くからクマの目撃が多く、農業被害も例年より多くなったため」

・宮城県「今年は集落付近や、都市への出没が多く、農作物被害も相次いだため」

・山形県「例年よりも、民家近くでの出没が多かったから」

・福島県「7月、8月に果樹・農作物被害が相次いだから」

・秋田県「目撃数が例年よりも多い。農作物被害や人身事故が相次いだから」

 

【熊森から】

今年6月、秋田県鹿角市でタケノコ採りに山に入った人4名がクマによって死亡するという前代未聞の事故がありました。

原因はすべて人間側にありましたが、「人食いグマ誕生!」などと、一方的にクマを凶悪動物に仕立てたマスコミのセンセーショナルな虚偽報道が目立ちました。「人食いグマ」など、誕生しておりません。

このような無責任な報道が、クマが出たらすぐに「殺しておこう」という間違った流れを生んでいるのではないかと危惧します。

 

本当のクマは、争いを好まず、人間が見習わねばならないほど平和的な動物です。

クマによる人身事故が起きたとき、正確な検証報道がなされることが必要です。

 

今年の東北地方の山の実りは、どこもブナ0の大凶作です。

このまま捕殺が暴走しないか心配です。

 

この大地は、人間だけのものではありません。

 

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