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2016-12-06

とよ君、冬籠り前の食い込み完了 

かわいいさかりの元野生グマの「とよ」6歳。

ふだんはお寺の住職さんや副住職さん、くまもりお世話隊は毎週木曜日、みなさん愛情いっぱいに「とよ」のお世話をし続けてくださっています。

今年8月初め、とよは突然エサを大量に食べ始めました。冬籠りのための食い込みが始まったのです。あわててクマフードを追加注文しました。

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8月の「とよ」

 

9月になると、秋の果物がどんどん入ってくるようになりました。

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立って、木に吊られたブドウを食べる「とよ」9月1日

 

 

今年は去年より1か月早く、9月の末から地元のお店にお願いし、箱を置かせてもらうなどして、クヌギ、アベマキ、コナラのドングリを集めていただきました。(元野生グマのとよは、マテバシイやアラカシなど、暖地性のドングリは食べません)

(地元協力店)デイリーカナート光風台店・コープこうべ光風台店・ショッピングセンターときわ壱番地

おかげさまで今年は豊能町内で400キロ近いドングリが集まりました。みなさん、ほんとうにありがとうございます。

本部に集まった200キロと合わせて、600キロのドングリを入手することが出来ました。

 

とよは、クリやドングリを与え始めると、これまで食べてきたリンゴや柿には見向きもしなくなって、1日中、クリとドングリだけを食べ続けていました。

いったんドングリを口に入れ、殻をすばやく外にはき捨てて食べていきます。

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9月29日  この時期、クリとドングリ以外はほとんど食べない

 

10月は、毎日10キロのドングリを平らげ、1日に出す糞は、大きな塊が12個。

「とよ」の好きなもの10月順位が出ました。

1、クリ 2、ドングリ 3、ブドウ(ヤマブドウ) 4、洋ナシ(ヤマナシ) 5、キウイ(サルナシ)

食べない物 ×カキ ×リンゴ

11月になると、1日に食べるドングリの量が7キロに減ってきました。

もうドングリを十分に食べ、冬籠りに必要な脂肪の貯えも終わったようです。

すると、以前のように再び柿やリンゴも食べるようになってきました。

水が好きですから、冬でも1時間に3~4回、プールに入って楽しんでいます。

 

兵庫県クマ狩猟再開を前に、テレビ局の取材陣が次々ととよを訪れました。とよは大活躍で、人々のクマへの偏見を是正する、重要な役を担ってくれました。

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相次いだテレビ取材

 

そして、12月になった今、十二分に皮下脂肪を貯え終わり、動きも緩慢になってきました。最高気温が7℃以下になる日が来たら、もういつでも、冬籠りに入れます。毎日のドングリを食べる量は5kgまで減りました。

今年のとよの変化は、お世話隊の人達に急速に心を許し始めたことです。お世話隊の人が横にいても気にせずに食事をとるようになったし、じっとしてお世話隊の人にブラシで毛をすいてもらったりするようになりました。

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12月1日の「とよ」 丸々と太っている

 

獣舎に藁を入れてやりました。

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