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2016-12-31
2017年 謹賀新年
- 2016-12-31 (土)
- くまもりNEWS
これだけ科学技術が発達した21世紀の今も、
そして未来永劫に、
人間は自然に生かされており、
自然に生かされているだけに過ぎない動物です。
このことを、全国民が知らねばなりません。
自然をコントロールしてやるだの、マネジメントしてやるだの、
こういうことを言うエリート研究者が、今、日本の国を動かしていますが、
人間にそんなことは、できっこありません。
残念ながら、かれらは自然と接することが足りなかったのか、
自然がはるかに人智を超えた超複雑系であることを知らないようです。
クマのいるお寺(日本でここだけです)
大阪府豊能郡豊能町高代寺
グーグルアースが、2016年5月の航空写真をアップしています。
大阪府豊能郡高代寺の本堂・庫裡・「とよ」の家・駐車場が、はっきりと見えます。
近隣の方は、今年、ぜひ高代寺を訪れ、「とよ」に会ってやってください。
元野生グマ「とよ」6才
大阪で、イノシシ罠に誤捕獲された野生グマ「とよ」、
大阪府によって殺処分が決定されていました。(殺処分だなんて、物じゃないぞ)
熊森の要請で、高代寺の住職さんが、「かわいそうだから飼います」と言ってくださり、「とよ」は、命拾いしました。
もちろん、熊森は保護飼育に全面協力。
あれから2年。
野生グマ「とよ」も、2017年2月には7歳となります。
人間が怖くて怖くて、人間が近づくと、走り寄ってきて獣舎の鉄格子に体当たりし、必死に威嚇していた「とよ」。無理もないよね。人間に殺されかけたんだから。
お寺、熊森、近隣住民、
みんなの深い愛情を受けて、あんなに恐れていた人間に、「とよ」はこの2年間、少しずつ心を開いていきました。
今では、住職さんの手からりんごをいただいたり、住職さんのてのひらをペロペロなめながら食べ物を食べたりしています。
いったん野生で大人になったクマでも、飼えることが証明されました。日本初の報告例です。
厳しい自然界の中で必死に生きる野生動物たち。
どの生き物も、知れば知るほど、その優しさすばらしさに魅せられ、深い感動に包まれます。人間が教えられるところがたくさんあります。
本当は故郷京都の奥山に放してやりたかったのですが、京都府が許してくれませんでした。(何故なんだ)
しかし、2015年2016年の京都府のクマ大量補殺を見ると、もし、放していたら、「とよ」は、今度は、クマ捕獲罠にかかって殺されていた可能性が大です。野生鳥獣を殺さない国に、変えていかねばなりません。
「動物たちに帰れる森を、地元の人たちに安心を」
「水源の森を全生物に、次世代に」
今年も、わたしたちは、奥山再生活動に、あの手この手で、取り組んでまいります。
日本熊森協会の旗のもとに、今年もみなさん、お集まりください!