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2017-01-31
本部 2017年初「生きものの森」活動は、「とよ」の獣舎まわりの環境整備としての竹林伐採
- 2017-01-31 (火)
- 豊能町誤捕獲クマ「とよ」
熊森本部には、会員たちがボランティアで森林整備に汗を流す「生きものの森」活動(通称「生き森」)があります。
1月29日(日)に、今年最初の活動を、保護飼育中のツキノワグマの「とよ」の獣舎がある大阪府豊能町高代寺で実施しました。
獣舎周辺には現在、竹藪が密生しています。
以前、この竹林がまだ繁茂していなかった時は、今、「とよ」の獣舎のある場所から、妙見山が展望できたそうです。
この竹藪は景観上悪い上、夏、やぶ蚊が発生する原因にもなっており、竹を伐採して獣舎周辺の環境整備を行うことになりました。
今回のメンバーは、本部スタッフ1名と会員ボランティア4名。
4名の方の内訳は、長年くまもりのフィールド活動に参加してくださっているベテランの方、久しぶりに参加してくださった方、昨年入会してすぐに活動に参加してくださった方、その方が誘ってくださったご友人の方と、なかなか楽しい顔合わせでした。
竹伐採用のノコギリもあるそうですが、今回は普通のノコギリで伐りました。
スギの木を伐るのとは違って、竹は誰でも楽に伐れるのでみなさん楽しんで作業されていました。
チェンソーで伐採すればもっとはやくできるのですが、音がうるさくて「とよ」が冬籠りからさめるとかわいそうなので、今回はノコギリでの作業となりました。少し心配したのですが、とよは冬籠りしている寝室から出て来ませんでした。今回の作業は、冬籠りの邪魔にはならなかったようです。
現在熊森本部には職員がいますが、本来、くまもりはボランティア団体です。
本部「生きものの森」活動では、多くの会員ボランティアを募集しています。
活動予定は会報やメールでご案内しております。
メールアドレスの登録がまだの人は本部にお知らせください。
よろしくお願いします!
1月18日 15年連続実施!尼崎市の小学校でくまもり環境教育
くまもり環境教育部は、毎年、こちらの小学校で授業をさせてもらっています。
感謝の心を込めて、今年も、森や動物を守ることの大切さがわかる授業を実施させていただきました。
5年生。
イースター島がたどった悲惨な歴史をベースに、森を失えば人間も生きていけないことを学ぶ授業です。
さすが5年生。私たちの話に静かに耳を傾けてくれ、私たちが質問すると的確に答えてくれました。
世界の森の減少量と減少速度には、驚きの声が上がりました。
次に1年生。
クマの食べ物クイズや紙芝居を通して、森が動物にとって、なくてはならない存在であることを学んでもらいます。
食べ物クイズでは、「クマはサルを食べるかなー?」ときくと、ほとんどの子が「食べなーい!」。クマが植物食中心であることは、よく知っていました。
クイズ中は元気いっぱいでしたが、カキの実を採りに行って有害駆除されたクマの親子の紙芝居では、涙を浮かべながら真剣な表情で見入っていました。
みんな素直で優しい子どもたちでした。
この日の最後は3年生。
自然の森と人工林を、「動物」「土」「水」「建材」の4つの観点で比較しながら見ていくプログラムです。
授業を通して子供たちにどのような意識変化が起きているのか調べるために、授業の前と後で、簡単なアンケートを実施させていただきました。
大きな意識変化が見られたのは次の2点でした。
①動物のすむ森は、人間にも必要ですか?
(授業前) 「必要でない」が多い。 → (授業後) 「必要」が増える。
②自然の森を作っているのは誰ですか?
(授業前) 自然、人間 → (授業後) 自然、人間、獣、鳥、いろいろな生き物
今後も、生きとし生けるものに畏敬の念を持ち、この国で全ての生き物と共存してきた祖先のすばらしい文化を、子供たちに伝えていきたいと思います。
関係者の皆様、お世話になりました。本当にありがとうございました。
今年は、小学校を中心に、森や動物の大切さを広めていきたいと思っています。
これからもよろしくお願いいたします。(SY)