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2017-02-20

兵庫県野生動物管理計画案 くまもりコメントの概要 その③

兵庫県:クマ管理計画案、サル管理計画案、シカ管理計画案、イノシシ管理計画案、外来動物根絶殺害計画案に対するくまもりのコメントに賛同してくださるみなさんは、ぜひ声を兵庫県庁にお送りください。

 

これは兵庫県民だけの問題ではなく、日本国が、水源の森である奥山生態系をどう保全していけばいいのかを問う全国民の問題でもあります。

 

(資料)兵庫県野生動物管理計画案 (約200ページ)

兵庫県庁住所、FAX、メール 2月28日締め切り

〒650-8567 神戸市中央区下山手通5-10-1

兵庫県農政環境部環境創造局鳥獣対策課鳥獣保護管理班

Fax:078-362-3069

e-mail:choujutaisaku@pref.hyogo.lg.jp

コメント記載様式は自由。住所、氏名、電話が必要。

 

 

(くまもりコメントの概要)

(1)<全般>

●大型野生動物による被害問題は、大型野生動物を大量殺害するのではなく、被害問題を引き起こす原因を作った人間側が責任を持って、生息地保障、被害防除による棲み分けの復元に尽力し、解決すべき。

 

●生息数推定にあたっては、いかようにも数値を捏造できると言われているベイズ推定法の使用をやめること。

●生息数推定にあたっては、いかようにも数値を捏造できると言われているベイズ推定法の使用をやめること。・

(2)<クマ管理計画案>

●「精神被害」という極めてあいまいな定義の言葉で、クマ捕獲罠を集落から200m離れた場所まで掛けられるようにすることになっているが、これではクマを獲り過ぎる恐れがある。

兵庫県では集落裏が地形的に山になっているところが多く、安心して身を隠せる場所として、下層植生が消えた奥山よりこのような藪化した里山にいる方が安全と判断して、ひっそりと潜んでいるクマが多くいるとみられる。また、クマ捕獲罠の中のハチミツに奥地のクマまでが強烈に誘引され、どんどん出て来ることも考えられる。

よって、集落200m圏内の罠かけを認めることは、クマの大量補殺につながる恐れがある。これまで通り、山中にはクマ捕獲罠を設置しないこと。

 

管理計画案というのは、著しく増加している種を対象とするものであり、平成28年度940頭→平成29年897頭のクマには当てはまらない。

保護計画案にもどすこと。 

 

●狩猟継続案を、狩猟禁止案とする。狩猟再開には、環境省の成獣800頭以上がクリアーされなければならない。

兵庫県は、きちんと成獣数を示すこと。

到底狩猟など再開できる成獣数にはない。

 

●クマ本来の生息地であった奥山の内部荒廃状況(人工林・自然林)を隠さず公表すること

兵庫県はずっと隠し続けている。

 

●造り過ぎたスギだけヒノキだけの奥山人工林を伐採して、クマたちが棲める自然林に大規模復元すべきく、具体的な目標と毎年の検証結果を掲げること。わたしたちはいまだにクマたちが棲める森が復元された場所を知らない。

(奥山人工針葉樹林の大規模自然林化)

 

●クマ大量誤捕獲を防ぐために、シカ・イノシシ罠に、クマを強烈に誘引する米ぬかを使用しないことと共に、罠にクマ脱出口を付ける。

(誘引物の除去とクマ脱出口付き罠)

 

●被害を出していないクマまで殺害する個体数調整殺害や予察駆除は行わないということだが、それならこれまで通り計画案に明記すべき。

 

●計画の実施体制の中に、森林動物研究センターや県民局が明記されているが、県庁の名前がない。県庁が全責任を負うことがわかるように名を明記すべき。

 

 (3)<サル管理計画案> 

●絶滅の恐れとなっている群れもいる。表題も中身も保護計画に変えるべき

(4)<シカ管理計画案>

●シカが安心して棲める生息場所を保障すべき

●シカ有害駆除死体の回収を義務付ける(クマをはじめとする野生鳥獣たちがシカの死体を食べに来て、生態系を大混乱させている)

(5)<イノシシ管理計画案> 

●生息推定数が激減している。表題も中身も保護計画に変えるべき  

●人間が広大な生息地を奪ったことを思うと、六甲山系のイノシシを害獣視すべきではない。

 

(6)<外来種根絶殺害案>

●今や無用の殺生になっている根絶殺害をやめて、被害防止対策に予算を使うべき

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