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2026/06/18

くまもりNews
【速報】奈良・平群町メガソーラー開発許可取消訴訟|控訴審で住民側が逆転勝訴!
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●大阪高裁が住民側の訴えを認める判決
奈良県平群町で進められているメガソーラー開発をめぐり、住民側が奈良県に開発許可の取り消しを求めていた裁判の控訴審で、大阪高裁が住民側の訴えを認める判決を出しました。
当協会会長室谷悠子弁護士が、全国再エネ問題連絡会を代表して、当初からこの平群メガソーラー裁判の弁護団を務めてきました。
今回の判決は、平群町の山林で進められてきた大規模開発に対し、住民が抱いてきた不安や危機感が、司法の場で重く受け止められたことを示すものです。
●住民が訴えてきたこと
この開発では、広い山林を造成し、多数の太陽光パネルを設置する工事が進められてきました。住民側は、下流の川の安全性が十分に考慮されていないことなどを問題視し、奈良県に対して開発許可の取り消しを求めてきました。
一審では住民側の請求は退けられましたが、その後も住民側は訴えを続け、控訴審では大阪高裁が住民側の主張を認め、奈良県に開発許可の取り消しを求める判決を示しました。
●裁判だけではなく、現場で起きていたこと
この問題で、改めて重く受け止めるべきなのは、裁判の結果だけではありません。開発現場では、すでに土砂流出事故が繰り返し起きていたことが報じられています。
4月には、建設現場で3度目となる土砂流出が発生していたことが明らかになりました。住民らはその後、奈良県警西和署に告発状を持参し、あわせて奈良県に対しても、事業者への改善命令などを求める申し出を行っています。
●防災施設が先か、工事が先か
県の林地開発許可では、調整池などの防災施設を先に整備し、下流の安全を確認したうえで造成工事を進めることが条件とされていました。ところが住民側は、防災施設が十分に整わないまま、造成や関連工事が進められてきたと訴えてきました。
もし下流の安全を支える施設整備が不十分なまま工事が進められていたのであれば、それは単なる手続きの問題ではありません。住民の生命や財産、日々の暮らしの安全に直結する問題です。
●繰り返された土砂流出の重み
しかも、土砂流出は一度ではありませんでした。二度、三度と繰り返されてきたことの重みを、私たちは直視しなければなりません。
森林は、ただ木が生えている場所ではありません。雨を受け止め、水を蓄え、ゆっくり流し、土砂の流出を抑える働きを担っています。そうした森林を大きく切り開き、斜面を造成すれば、防災対策が追いつかないときに危険が一気に表面化するおそれがあります。
平群町の問題は、山林を大規模に改変するメガソーラー事業が、どれほど大きな危険を伴いうるのかを示しています。防災施設の整備が後回しになれば、地域に深刻な不安と危険をもたらしかねません。
●今回の判決が示したもの
今回の大阪高裁の判決は、住民の不安や訴えが、決して根拠のないものではなかったことを改めて浮かび上がらせたと言えるのではないでしょうか。
住民が安心して暮らせること。山の安全が守られること。森林が本来持つ働きが損なわれないこと。これらは、どんな開発よりも優先されるべきものです。
●いま問われていること
日本熊森協会はこれまでも、森林破壊や山地開発が安易に進められてはならないと訴えてきました。とりわけ、山林の大規模造成を伴うメガソーラーや風力発電事業では、森林の持つ公益的機能、生物多様性、水源涵養、防災といった観点から、厳しく慎重な判断が必要です。
平群町で起きていることは、決して一地域だけの問題ではありません。繰り返される土砂流出を「想定外」で済ませず、開発の進め方そのものを問い直す必要があります。今回の判決を重く受け止め、住民の安全と森林の機能を最優先にした対応が求められています。

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