お知らせ

2026/04/27

イベント
危機的状況の中、これまでにも増して熱気あふれる第29回くまもり全国大会に

今年も全国から参加者が集い、183名、会場は熱気にあふれ、満席。企業会員である新潟県三条市マルソー㈱の渡邉 社長から毎年届けられる豪華な祝花が参加者を迎えます。

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今年の全国大会は、特別ゲストとしてクマと人との共存をめざして活動されている岩手県花巻市の猟友会長と北海道知床財団事務局長を招聘。
昨年の北日本でのクマ大量出没時に展開された捕殺一辺倒の国のクマ対策に危機感でいっぱいになって参加された方々も多く、来て良かった、元気を得たと、みなさん喜んで帰られました。顧問の先生方や国会議員のみなさんからも、熱いメッセージをいただきました。
今後多く計画されている尾根筋風車建設等による水源の森の破壊を白紙撤回させ、奥山天然林再生や棲み分け対策を進めて生物の多様性を守らねば日本に未来はないということを、この1年、会員一人一人がさらに周りの人たちや議員のみなさんに伝え、日本にも欧米のような大きな自然保護勢力を早急に育てていきましょう!

全国大会開始に当たり、門崎允昭顧問らこの1年間に亡くなられた19名の会員のみなさんに全員で黙祷をささげました。

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オープニングは、北海道鈴木ひかる支部長による歌唱「もののけ姫」、バックの映像は今年1月にナショナル・トラストした札幌の天然林をはじめとする熊森トラスト森林などです。

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■室谷悠子会長は基調報告
「昨年度は北日本で大量のクマたちが山から出て来て、人身事故が過去最多、クマの捕殺数もヒグマ2048頭、ツキノワグマ12262頭と前代未聞の過去最多。これはクマが増えて山から出てきたのではない。地球温暖化などの影響で、本来の生息地である奥山で餌が消えるという異変が起きたためだ。近年、里の過疎化高齢化が進み、里山が森林化。クマが里に移動し、定着しつつある。人とクマの距離が縮まり、人身事故が起きやすい状態になっているため、以前のようなはっきりとした棲み分け環境を再構築しなければならない」と訴えました。

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基調報告の中で、二人の専門家のビデオメッセージが紹介されました。

信州大学・泉山先生(長野県でクマ放獣4,000頭以上)
「クマを1頭捕殺しても、クマは行動範囲が大きいので、餌となるものがあれば別のクマがまた来るだけ。ちゃんと防除しなければ被害はなくならない」
金井塚務氏
「本来の生息地での餌資源がなくなって、人の生活域で暮らすしかなくなったクマを、増えたといって無差別に殺してしまうのは暴挙。エゾオオカミの絶滅の時と全く同じプロセスだ」

 

再エネ森林破壊について
「今年、特に力を入れるのは尾根筋の風力発電問題。全国260以上の陸上風力発電計画のほとんどが北海道・東北の保安林地帯に集中している。メガソーラーに次いで、国が規制をかけるよう動く」と明言。

■ 特別ゲスト1 狩猟歴60年、藤沼弘文・花巻市猟友会会長
「昨年11月、これまでクマが多くいた地元の山をメンバー6人で歩いた。ところが、この年の新しい爪跡が一つもない。山の中にクマがいない。それもそのはず、昨年は異常気象でブナの実をはじめ、山には全く餌がない。こんな山にクマがいるはずがない。クマは餌を求めて一斉に里に下りてきていた。有害駆除は止まらず、柿の木に登って渋柿を食べているようなクマまで殺す。昔はクマを獲った時には祭壇を作り、みんなで頭を下げたものだ。今や駆除されたクマは捨てろ、だ。こんな馬鹿な国にしてはいけない。猟の文化を次世代に継承し、クマが山で見られる自然を残すために、皆で山に植樹するプロジェクトに取り組もうと思う」

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■ 特別ゲスト2 北海道・知床財団の玉置創司事務局長
「知床財団は1988年設立、世界自然遺産・知床の保全実動部隊として、人間とヒグマの共生と森づくりに取り組んでいる。熊森協会と目指す方向は変わらないと思っている。知床で深刻なのが温暖化の影響でヒグマの秋の重要な食物であるカラフトマスが、2021年ごろから川にほとんど上がらなくなっていること。世界自然遺産の知床でさえ、ヒグマの環境収容力が下がっている。その中で人間とヒグマの距離をいかに保つかの取り組みを進めている」。

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■ 国会議員の皆さまからの力強いメッセージ

  • 片山大介 参議院議員(顧問):「問題の本質は、人間がクマの生息地を侵すことで住み分けができなくなったことにある。熊森協会の理念を全国に知ってもらえるよう一致団結して頑張る。風力発電についても、国会議員が一丸となってしっかりと政府に働きかけていく」
  • 高橋光男 参議院議員:「昨年9月、宍粟市で室谷会長と終日現場を視察した。クマの問題の原因は人間が作ったのだから、人間の知恵と行動で、与野党を超えた課題として共存できる環境をつくっていく」
  • 嘉田由紀子 参議院議員・前滋賀県知事(顧問):「知事在任の28年間、クマを一頭も殺さず放獣で対応してきた。九州ではクマが絶滅し、今まさに水害で苦しんでいる。四国もあと20頭。50年後のクマがいない日本列島が目の前にある。風力発電もメガソーラーも、国会で取り上げていく」
  • 串田誠一 参議院議員(顧問):「参院環境委員会での参考人室谷会長の発言は大変好評だった。高知で計画されている風力発電現場を視察し、高市総理の前で環境規制を直接訴えた。クマは捕殺一辺倒ではなく共存できる社会へ」
  • 北野裕子 前衆議院議員(来賓):「国会で粘り強く質問を重ねたが『クマと共存』という言葉を使っただけでネットで執拗なバッシングを受けた。クマとの共存とは住み分けのことなのに、理解されていない。バッジを外した今も皆さんとともにこの問題に取り組んでいく」
  • 松木謙公 前衆議院議員(顧問):「クマが幸せに過ごせる日本=国民の皆さんも幸せに過ごせる。これからも頑張っていきましょう。」
    松木議員は、昨年、(仮称)宗谷岬風力発電事業の現場にも駆けつけ、国会の質疑の場でも積極的に捕殺一辺倒のクマ問題や再エネ自然破壊問題について訴えてくださいました。
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■ 赤松正雄顧問(元厚生副大臣)・閉会の言葉

前兵庫県知事井戸敏三氏の、「熊森協会の積極的姿勢に期待する」というメッセージを代読。

「静岡県支部長の息子さんが4年生の時、『大人になった時、日本がめちゃくちゃになっているんじゃないか』と、お母さんに訴えた話を聞いて、今を生きる大人として深い責任を感じた。
北野前議員が、国会で『(クマと)共存』と言っただけでネットでひどいバッシングを受けたと知って、非常にショックだった。
室谷会長が基調報告で語った『今年はクマと人間が共存するモデルケースをつくりたい』という言葉は非常に大事なメッセージだ。みんなで力を合わせて、モデルケース作り、やっていきましょう」

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30年目の決意

昨秋のクマ大量出没問題を受けて、新たに多くの方々がなんとかしたいとご入会。全国大会にも多くの新入会員の方々がご参加くださいました。会員の皆さんのお力を結集させて、設立30年目の熊森、今年も、全生物のために、次世代のために、日本の自然を守るため、全力で動いて参ります。

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