2022/07/08
くまもりNews「みちのく風力発電事業(仮称)」:最大で高さ200メートルの風車を約150基、野辺地方面へ連なる尾根に並べる。総延長は約100キロ。
事業者:ユーラスエナジーホールディングス
~20220707 朝日新聞デジタル中山由美より~
国内最大級・総出力約60万キロワットの大規模風力発電事業計画が進む青森県八甲田山系。厳冬の吹雪に耐えた森は雪がとけ、木々が一斉に芽吹く季節。八甲田連峰は明るい新緑に包まれていた。雪が消えれば、生い茂る草木が行く手を阻む。登山道はなく、人が歩いた跡も見えない、ひっそりした奥山だ。雪がまばらに残る中、背の高さを超えるやぶをかき分けて進む。2時間余り登ってやっと尾根に出た。風車の建設予定地だ。
日本自然保護協会の若松伸彦博士(植生地理学・環境学)群生するブナ。幹回りは3・2~3・6メートル前後。樹齢300年くらい。伐採したら、森が元に戻るまで400~500年かかるだろう。人が長年手を加えていない原生的な森が広がり、特に自然度が高い。ここは手を付けてはいけない場所だ。
■山ガイドの川崎恭子さん■
この景色は先代が守り続けた『宝』。八甲田は幼いころからの原風景、壊したくない。心のよりどころである風景の中に、巨大な風車群が並ぶ光景を想像するだけで涙がこみあげる。環境のための自然エネルギーをうたい、森をつぶすのは本末転倒。
仲間と「Protect Hakkoda~八甲田の自然を後世に~」を立ち上げ、事業撤回を求める署名を集めている。水質汚染や土砂崩れも懸念し、山ガイドらは5月、事業の中止を求める約8千筆の署名を青森県の知事に提出。
■三村申吾知事■
再エネならどこでも開発してよいわけではない。(6月県議会)
■熊森から■
まだ環境アセスの段階なのに、道造りの名で、もう山が伐採されはじめているとのこと。まず、祖先がそうであったように、森に棲んでいる多くの生き物たちのことを考えよう。彼らは自然がないと生きていけないことがわかれば、森林伐採などできなくなるはず。
林野庁は国民の財産である国有林(ほとんどが保安林)を、風車の事業者に差し出さないでほしい。
今までなぜ保安してきたのかとなる。国に言われても、いやだと林野庁は抵抗してほしい。川崎さん、泣かなくていいよ。全部守ろう。
ほんの一部の投資家たちのたった20年間のもうけのために、なぜ300年の森を伐らねばならないのか。
しかも、二酸化炭素削減という名目なのに、風車を作ったり運んだりするために、かえって二酸化炭素発生量が増えるとの指摘もある。私たちは、このようなバカげたことを許さない。
尾根筋風力発電は、もはや事業ではなく犯罪だと思う。大人たちがもっと強くなって、みんなで風力発電反対の声を上げよう。
再エネは、自然を壊さなくてもよい都市部で行うべき。くまもりは、Protect Hakkoda~八甲田の自然を後世に~を応援しています。クマさんの棲む最高に豊かな森を守ろう!
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