2024/04/26
くまもりNewsクマ保全未曽有の危機、だからこそ集まろう!
1、去年お亡くなりになられた会員の追悼
2、開会宣言
3、オープニング
コマーシャルソングの女王と呼ばれた熊森会員でもあるミネハハさんが、「いのちの森」「ありがとう地球」の2曲を熱唱してくださいました。会場が感動で包まれました。
熱唱中のミネハハさん
4、特別報告動画は、「クマ大量捕殺の嵐に立ち向かう」(東北編)です。
昨年、東北地方で起きた山の実りなしという過去に例のない異常事態発生によって、大量のクマが生きるために餌を求めて決死の覚悟で山から出て来ました。地元は対応の仕方がわからず、人身事故発生数が過去最高に。
そんな中、クマが増えている、クマが生息域を拡大している、クマは人を襲う凶暴な動物であるなど、事実に反した誤情報のみがマスコミに氾濫し、北海道や東北地方で、クマ大量捕殺の嵐となりました。
今年の特別報告は、この嵐を何とか鎮めようと奮闘した熊森のクマ保護活動報告です。
この中に、秋田県美郷町の親子グマの救命に駆け付けたが命を救えなかった、新潟県村上市在住の佐藤支部長のコメントが出てきます。ぜひ全国民に聞いていただきたいです。
佐藤支部長コメント(約1分)
5、「去年は、本当に苦しい苦しい1年でした」から始まる室谷悠子会長の圧巻の基調報告です。
室谷悠子会長
基調報告に聞き入る参加者たち
要旨
マスコミは全く伝えませんが、わずかに残された奥山の自然の森で何とか生き延びてきたクマたちが、地球温暖化などによりいっそう森が荒廃し、生きられなくなって山から出てきたということは、クマ生存の危機と共に、水源の森がいっそう荒廃してきたという、私たち人間社会の危機でもあるのです。
ウクライナやパレスチナでもそうですが、危機的な状況においては、弱い立場のものが翻弄されます。森のエサ不足においてエサにありつけず出て来ざるを得なくなったのも親子のクマや子グマたちでした。親子グマでも子グマでも、山から出てきたクマは全部殺してしまうという今のクマ対応は、子を持つ母の一人として、つらいものがあります。
さらなるクマの捕殺強化をめざして、クマを指定管理鳥獣にしようという国の動きに対して、熊森は環境省に反対する要望書や署名を提出、記者会見を行う、兵庫県の豊岡市で行政や地元と連携してクマを殺さないクマ対応を行い、人身事故ゼロ、クマ被害ゼロを達成して見せるなど、必死でがんばりましたが、国はクマを指定管理鳥獣にしてしまいました。
ますます厳しいクマ保全状況になってきましたが、今後は地域に働きかけていきます。
昨年の全国大会には、再エネ巨大森林開発と闘っている宮城県の皆さんに来ていただきました。
丸森町では地域、町、県が協力してメガソーラー着工を止めています。
加美町では、町長選で風車反対の町長を誕生させました。
青森県では、日本最大の八甲田山の風力発電計画にたくさんの県民が反対するようになって白紙撤回が決まりました。
くまもりは次世代のためにそして全ての生き物たちのために、本当に必要な自然保護活動を必死で自分たちでも頑張り、全国の仲間を応援するという会でもあり続けたいと思っています。
仲間を増やしていくこと、いろんな方と協力していくことが、豊かな森を残すことになると信じて、今年もがんばります。
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