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2026/02/26

くまもりNews
㊗️静岡県支部が約20年ぶりに再結成されました

この度、くまもり静岡県支部がおよそ20年ぶりに再結成されました。支部長を引き受けてくださった宇野まどかさんからのメッセージをご紹介します。

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1月27日付で、室谷悠子会長から日本熊森協会静岡県支部の新支部長に任命していただきました、宇野まどかです。

約20年ぶりとなる静岡県支部の再結成祝賀会を8月に予定しております。現時点では、まだ活動らしい活動もできていませんが、なぜ私が支部長を引き受けることになったのか、その経緯を書いてみたいと思います。

私は2009年に静岡県浜松市天竜区春野町に夫婦で移住し、有機・無農薬のお茶農家として新規就農しました。3人の子供(中3、小4、小2)の母親です。出身は愛知県知多市です。

中学生の頃、たまたま借りた熱帯雨林の動植物の写真集『Vanishing Paradise(滅びゆく楽園)』で、熱帯雨林の消滅を知りました。特に、「一秒間に一度、指を鳴らしてごらんなさい。音が鳴るたびに1エーカー(約0.4 ヘクタール)の熱帯雨林が消滅している。このままのペースでは20年後には低地熱帯雨林は永久に消滅する。」というくだりに衝撃を受けました。自分が生きている間に破滅的な局面を迎えることに、私は非常な焦燥感を覚えました。

また、程なくして、その遠い海の向こうの出来事と、先進国に暮らす自分の生活が無関係ではないことに気づくようになりました。それ以来、せめて自分は環境破壊に加担しない暮らしをしたいと願うようになり、その思いが、今の暮らしにつながっています。

しかし、農業を軌道にのせ、子育てに忙しくする中で、私は次第に環境問題と向き合うことを避けるようになっていました。

熱帯雨林消滅の危機を知った日から20年以上が経つのですが、その後、その低地熱帯雨林がどうなったのか、自分で調べることもしていません。様々なニュースを耳にする中で、不安がよぎるときもありましたが、自分の生活で精一杯で、私には深刻な環境問題に相対する時間や精神力、行動力が欠けていたと思います。

私がそんなに悩まなくても、優秀な人たちがきっと解決策を考えてくれているに違いない。そう思い、不安を遠ざけてきました。3人の子供たちの母となり、この子たちの未来が破滅的だなんて、想像もしたくありませんでしたから。

ところが、約1年前、親子3人で出かけた場所で、日本熊森協会を紹介する「クマともりとひと」という小冊子を当時9歳の次男が受け取り、すぐにその場所で読み始めました。帰宅後もたびたび「お母さんも、読んで」と言うので、私もその夜読んだのですが、そこには、衝撃的な事実が書かれていました。途中で一度も冊子を置くことができませんでした。

私が中学校の頃に知った環境問題は、解決に進むどころか、悪化の一途をたどっていました。しかもそれは、遠い海の向こうの熱帯雨林の消滅ではなく、すぐ近くの森林が荒廃し、命の水が脅かされているという信じがたい形で現れていたのです。

私はそれまで、心が塞がるような環境問題に背を向けてきました。しかし、次男に「ねえ、ねえ」と袖を掴まれ、振り向かざるを得なくなりました。そして飛び込んできた現実は、あまりに悲惨でした。もう目を背けることはできません。冊子に書かれた中学生たちの次の言葉も胸に刺さりました。

「先生、大人って、ほんまはぼくら子供に愛情なんかないんと違うかな。自然も資源もみんな、自分たちの代で使い果たして、ぼくらに何も置いとこうとしてくれへんな。」

私は、子供たちのことを心から愛しています。この子たちが生き残れる自然を残したいと思います。

そして、さらに私の背中を押したのが、冊子の最初のページに書かれた言葉です。

「愛は、言葉でなく、行動である。」

というわけで、約1年後、私は静岡県支部の新支部長に手を挙げました。

今住んでいるところで実際に起こっている深刻な獣害、暑すぎる夏、涸れてきた近くの山の湧き水。農家として、事態の深刻さを肌で感じています。もう「きっと誰かが何とかしてくれる」などと悠長なことは言っておられません。時間との闘いに入っていると思います。

静岡県に、法改正に向けて国会議員を動かすことができるような熊森の大きな組織を作っていきたいです。副支部長と会計はすでに決まっておりますが、自分も支部の役員になって一緒に動いてみようと思ってくださる方は、ぜひ本部までご連絡ください。(電話0798-22-4190)

また、静岡県内各地での熊森講演会も順次開催していきたいと思っています。集会を企画できる方は、ぜひお知らせください。

これから一人でも多くの方に会員になっていただき、いっしょに国を動かし、「日本を持続可能な自然保護大国」にもどしていきたい。その思いで、静岡県支部長として頑張ります。

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