2022/11/07
くまもりNews9月28日、県議会で宮城県の村井嘉浩知事は、「森林を開発して再生可能エネルギーの発電施設を設置する事業者に課税し、経済的な負担が重くなる状況をつくり出すことで、森林以外の適地に(再エネ事業を)誘導する方法を検討している」と、全国初の山林再エネ規制条例案を発表されました。(くまもりブログ、フェイスブックで既報)
くまもりは村井知事がこのようなことを言われるとは思ってもいなかったので、驚くと同時に感激しました。すぐに、秘書課に「村井知事に大拍手」のFAXを入れさせていただきました。
10月17日、産経新聞やkhbなどの報道によると、「鳴子温泉郷のくらしとこれからを考える会(考える会)」の曽根義猛代表ら10団体が村井知事に会い、鳴子温泉郷周辺で、陸上では日本最大級となる200メートル級の風車180基以上立ち並ぶ計画が、7つの業者によって進められていることを訴えたところ、村井知事は2024年度の導入を目指している独自の課税を紹介して反対住民らの訴えに理解を示し、「再生可能エネルギーは非常に重要だが環境破壊につながっては意味がない。国、県と、市町、そして皆さん方と連携してやっていかなければいけない。住民の意向や要望書をしっかりと受け止める。(森林への再エネ設置が)環境破壊や健康被害、野生に影響を与えることを認識した。前向きに協力するように国にも伝えていく」と発言されたそうです。
風力発電に反対する団体から要望書を受け取る村井嘉浩知事(中央)於:県庁
大崎市の伊藤康志市長も9月末、市議会で「現行の事業計画は容認できない」と答弁されたという。
熊森から
最高です!これでこそ知事です。人間のことだけでなく、野生動物のことまで考えてくださっている!普通の住民が日常生活まで犠牲にして、法の抜け穴まで知り抜いた金もうけのプロの再エネ業者たちと、どんな大変な思いでふるさとを守るために闘ってきたことか。これからは、知事が連携してくださるのだ!10団体の皆さんの喜びと感謝が目に見えてきそうです。
宮城県が再エネ森林破壊事業の草刈り場になっていることをこれまで嘆いてきたくまもりですが、なんという宮城県の急転回。わたしたちも26年間、熊森活動をがんばって来た甲斐がありました。弱者を救ってこそ政治です。宮城県知事や大崎市長に手を合わせて、心から感謝の気持ちを伝えたいです。
署名などで熊森も必死になって応援してきた宮城県の再エネ森林破壊に反対する団体の皆さん、知事が賢明で良かったですね!再エネ業者は、「環境などに配慮しながら計画を進めていきたい」と答えているようですが、森林伐採して、切土盛り土して、どこに環境への配慮があるのかと問いたい。
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