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2026/01/26

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クマ出没の“本当の背景”が、読売新聞に取り上げられました
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クマ出没の“本当の背景”が、読売新聞に取り上げられました
昨年、東北地方を中心に相次いだクマによる人身被害。
世相を一字で表す「今年の漢字」にも「熊」が選ばれるなど、社会問題として大きく注目されました。
その背景について、読売新聞が現場取材で掘り下げています。
記事で紹介されているのは、大阪と兵庫の県境にある高代寺。
ここでは、イノシシ用のわなにかかり、行き場を失ったツキノワグマ「とよ」が、殺処分されることなく終生飼育されています。全国でもきわめて珍しい事例です。
・捕獲されたクマの 99%が殺処分されている現状
・人身被害が多発する中で続く、駆除をめぐる賛否
記事ではまず、いま社会で語られがちな論点が整理されます。
しかし焦点は、そこで終わりません。
本当に考えるべきなのは「なぜクマが山で生きられなくなっているのか」という根本原因だと問いかけています。
高度成長期に進められた原生林(ナラ林など)の伐採と、スギ・ヒノキ中心の人工林への転換。
その後の林業衰退による放置で、クマが好む木の実や昆虫が減ってしまった森が各地に広がりました。
さらに、地球温暖化の影響による「ナラ枯れ」が進み、餌不足に拍車をかけていることにも触れられています。
クマは木の実だけでなく、昆虫や魚も食べる雑食動物です。
クマが暮らせる森は、生物多様性が保たれた「豊かさの証」でもあります。
善意の終生飼育に頼るのではなく、人身被害をどう防ぐのか。
クマを人里から遠ざけるには何が必要か。
そして、山をどう再生していくのか。
感情論や単純な二項対立ではなく、複合的に考えるための視点を与えてくれる内容です。
高代寺での「とよ」の世話は、日本熊森協会の職員や、心優しいボランティアスタッフの皆さんによって行われています。
毎日、健康状態や行動の様子を確認しながら、大切に見守られています。
高代寺のクマ飼育は、クマの命を助けたというだけでなく、ツキノワグマがどのような動物なのかを、実際に見て知ってもらう場でもあります。
春になり、とよがまた元気な姿を見せてくれる季節には、ぜひ会いに来ていただきたいと思います。
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