2021/12/14
くまもりNews北海道のヒグマは、毎年、箱罠にかけられて大量に駆除されています。カナダなどの海外と違って、いまだに、北海道には放獣体制すらありません。
加えて、国内外の投資家による風力発電や太陽光発電などの巨大再エネ事業が、北海道の豊かな大地を破壊し続けています。
今年秋、本部から北海道支部結成に関するアンケートを北海道全会員に送ったところ、30名の方から、支部結成に協力したいという返信を頂くことができました。
12月12日午後、札幌市で北海道支部結成に向けての会員の集いを持ったところ、45名の方々がご参加くださいました。
会場風景
■日本熊森協会 室谷 悠子会長■
熊森協会とは何か、熊森の支部はどのような活動をするのか、会長が40分間話しました。最後に、会長が「ヒグマの大量捕殺問題や、再生可能エネルギーによる大規模な自然破壊を止めるためにも、北海道に熊森が支部を作り、地域と密着して自然を守るための活動に取り組んでいきましょう」と、熱く呼びかけると、会場から大きな拍手がわきあがりました。
■日本熊森協会顧問 門崎 允昭氏(北海道野生動物研究所所長)
私のヒグマ研究53年の間で、北海道で発生した過去のヒグマの人身事故を見ると、ほぼすべてのケースで、ヒグマから自分の身を守るための鉈(なた)、自分の存在をヒグマに知らせるための遠くまで音が伝わる鈴などを携行されていませんでした。農作物被害も多いですが、電気柵や有刺鉄線で事前に防げるケースが多いです。支部ができ、実践的な対策活動、研究活動が北海道でも始まることを願っています。
山に入るときのクマよけ道具の使い方、持ち方、門崎顧問が実演して教えて下さいました。参加者の皆さんも目からうろこでした。
門崎顧問
■日本熊森協会顧問 安積 遊歩氏■
人もクマも、命はみな平等。すべての命が尊重される世論になれば、人の暮らしもよくなります。これからも協力したいです。
安積顧問
■札幌市の熊森会員 中山 布美香氏■
熊森の活動は、ずっと私がしたいと思ってきた活動です。世の中を変えていくためには、多くの方々に私たちを知っていただき、仲間になっていただかねばなりません。政治家や行政にも、動いていただかねばなりません。北海道でも支部を作り、各地で講演会を実施して熊森の考え方を広めていきたいです。北海道会員1万人をめざしたいです!
中山会員
■日本熊森協会本部 主任研究員 水見 竜哉氏■
北海道北見市出身の私は、雄大な自然の中で育つと同時に、開発され丸裸になった山々を見てきました。日本全国にすでに作られた、風車やメガソーラー開発により消えた森林は、13府県で調べただけでもすでに9993ヘクタールにもなります。今、47都道府県の実態を調べていますが、東北・北海道のように広大な自然が残され、クマが生息している場所が、再エネの大規模開発に次々と狙われています。法整備や法規制が間に合っていません。私たち市民が声を上げていかないと、日本の国土は取り返しのつかないまでに破壊されてしまいます。
水見 本部主任研究員
■石狩郡当別町の熊森会員 大澤 俊信氏■
当別町で計画されている巨大風車建設は、地元の山を壊し、クマの生息地を破壊し、水源の森を破します。巨大な風車の回転によって生じる恐れのある低周波や健康被害等、様々な弊害が懸念されています。再エネ推進は国策ですから、わたしたち地元住民が声を上げないと、どんどん造られて行ってしまうという状況です。今、風車建設反対運動に立ち上がっています。何とか、この自然大破壊を止めたいのです。
大澤会員
参加者の皆さんに自己紹介をお願いし、その後、意見交換会をし、たくさんのご意見やご提案をいただきました。
参加くださっ たみなさん、応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました!
おかげさまで支部役員もそろい、この後、支部結成に向けて、みなさんで詰めが行われていく予定です。ご期待ください!
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