2022/11/05
くまもりNews10月15日(土)
この日は市議選公示直前の青森市議が、超お忙しい中、建設中の新城山田太陽光発電建設現場105ヘクタールを早朝に案内してくださいました。すでに稼働中のメガソーラーも近くにあります。
工事現場から泥水が流れ込んで泥が川に堆積し、以前数十メートルあった川幅が数メートルの細さになってしまっていました。新しくできた泥河原にヤナギなどが生えてジャングル状態です。川の生き物たちは死に絶えたのではないかと感じました。積もった泥を浚渫する必要がありますが、気が遠くなりそうです。第一、誰が責任を持ってやってくれるのでしょうか。山林破壊型メガソーラーは、建設地以外にもデメリットをもたらすことがよくわかりました。すぐ目の前は、陸奥湾です。海や漁業にも大きな負の影響が出ていることが予測されます。
泥川となった川(市議さんのフェイスブックから)
工事現場の近くまで歩いていきました。道にはシバグリやミズナラの実がたくさん落ちています。この辺り一帯は様々な生き物たちが生息する豊かな雑木林であったことがわかります。
工事現場に向かう道
工事現場が目の前です。朝7時台というのに工事の音がどんどん響いてきます。毎朝7時から工事が始まるそうです。近隣の方は苦情を言われないのだろうか、不思議です。
太陽光パネル設置現場
残念ながら、業者が買い取った土地なので、私たちは工事の様子を見に入れません。市議であっても入れないのだそうです。ドローンで見るしかないのです。
ドローン撮影
ここは火山灰地なので、石や岩が全くない土質です。専門家にドローン映像を見てもらうと、盛り土したところは全て今後、雨の度に崩れ続けるということです。このような土質の斜面を開発したことが、すべての失敗の原因だそうです。樹木を伐採したので、雨水がしみ込まず山から流れ出てしまいます。洪水が起きないように、大きな池を山の下に作っていますが、やがて埋まってしまうでしょう。隣接する田んぼが、太陽光発電造成地から出た泥で埋まってしまっていました。
泥で埋まった田んぼ(市議さんのフェイスブックから)
この工事が始まってから、サルの群れが隣接する新興住宅地に出るようになって、住民の皆さんは困っておられるそうです。サルたちが有害獣駆除で捕殺されていないか心配です。
隣接住宅地
こんな無茶苦茶な事業が合法であること、国も県も市も工事を止めようとしないなんて、信じられないの一言です。朝から多くの人々が現地で黙々と何台ものブルトーザーを動かして作業していましたが、どうも、地元の人たちではないようです。山林造成にものすごいお金が使われていると思います。それだけのお金を使っても、太陽光発電事業をすれば、FIT法に守られて業者たちは、大儲けできるのです。業者の大儲けを支えているのは、私たち国民の毎月の再エネ賦課金です。黙っていると、私たちも共犯者になってしまいます。再エネ賦課金不払い運動を起こしたいのですが、強制的に通帳から天引きされているので、どうしたものかと悩みます。
まだまだ山林破壊型の再エネ事業が、この後も東北地方や北海道地方を中心に目白押しに計画されています。どこがクリーンで安全な自然エネルギーなんでしょうか。
山林破壊を伴う再エネは、絶対にだめです。
業者は、物言えぬ生き物や地元の人たちの生きる権利を奪ってまで儲けたいのか。日本人の道徳性はどうなってしまったのか。これはもう、すさまじい自然破壊以外の何物でもないと感じました。
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