2023/04/04
くまもりNews日本熊森協会が新潟県で学習会を実施
3月21日新潟県村上市で、熊森協会本部主任研究員水見によるクマ学習会を開催しました。
新潟県会員の佐藤さんをはじめ県内の会員さんがチラシを配って参加を呼び掛けてくださり、当日は26名(会員5名、非会員19名、新入会2名)と多くの方がお集まりくださいました。参加者の中には、ハンターの方、県の環境委員の方、野鳥の会の方もおられました。
まず、水見が「鳥獣被害対策の現場から見えた人間社会の課題」というテーマで60分講演し、その後質疑応答・意見交換会を行いました。
質疑応答では、「クマと出会わないためにはどんな対策が必要なのか?出会ってしまったらどうしたらいいのか?」といった質問を頂き、水見が実演を交えて回答しました。
クマが向かってきてしまった際の防衛ポイントは、頭と首を確実に守ることです。荷物か手のひらで後頭部を覆い、うつ伏せになって腹を絶対に出さないようにします。こうして体の弱い部位を守ることができれば致命傷は避けられます。
他にも「再生可能エネルギーに関する問題に、熊森協会はどのように取り組んでいるのか?」という質問も頂き、再エネ開発の現状と課題や、どのように地元の方と協力して行き過ぎた開発を止めようとしているかなどの事例をお話ししました。
意見交換会では、
・村上市には、クマ、サルがよくいる。サルの被害が多い。
・シカやイノシシはこの3年間で増加している。
・クマは他の獣種より捕獲数が少ない、頭数制限があるなどの理由で有害駆除費が0円である。
・外国資本が山を買わないように、新潟県は規制をかけようとしている。
・村上市にも柿の木がたくさんある。クマが来るので、山裾の柿はクマが食べてもいいように残して、平野部の民家の柿はしっかりと対策すべき。
などのご意見を頂きました。
皆さん終始真剣に聞いてくださり、地元への思い入れの強さを感じました。
会が終わった後、地域振興や循環型社会を目指す会の方が、「また村上市に来て、うちの会でも話をしてほしい」と仰ってくださいました。
会終了後、佐藤さんと、今後村上市や新発田市でクマカフェのような会や原生林ツアーのようなイベントをしたいと意見交換しました。今後も、新潟県で熊森が活動の輪を広げていけるような道筋を作ることができました。
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