2023/05/30
くまもりNews2023年5月19日(金)衆議院経済産業委員会で千葉県選出の田嶋要議員が、再エネ事業から森林を守るために森林法の文言改正を提案されました。
田嶋議員は以前から再エネ事業による森林破壊問題に取り組んでおられ、地元千葉県鴨川の山林に計画されている日本最大級の鴨川メガソーラー(146ヘクタール)計画を地元の皆さんと今も止めておられます。
今回の委員会質問では、有識者の方たちからヒントを得たということで、森林法を以下の3点で文言改正するよう提案されました。
①森林法10条の第2項の規定を、都道府県知事は、前項の許可の申請があつた場合において、「次の各号のいずれにも該当しないと認めるときは、これを許可しなければならない」から「次の各号のいずれにも該当しないと認められない限り、これを許可してはならない」と逆側から書くようにすること。
②その下の一、二、三の次に四を加えて、
四「生物多様性と景観の維持、その他の公益的機能を害するなど、森林法の目的に反するおそれがあること」という言葉を入れること。
③森林法の目的にも、生物多様性と景観の維持、その他の公益的機能の保全に資することを加えて明文化すること。
農地は農地法でしっかり守られている。森林も森林法でしっかり守られるように法改正しなければならない。とりあえずすぐできることとして、法文自体の書きぶりを少し変えるだけでもいい効果が生まれる可能性があるので、すぐ取り組んでほしい。(日本の森林を守れないできた)林野庁の責任は重いし、再エネを進めている経産省も「森林法」に関心を持ってもらいたいと締めくくられました。
質問中の田嶋議員の動画 約12分間
それにしても、このような提案が林野庁からではなく民間の有識者から出たということは、特記すべきことであると思います。どうしたらふるさとの山を森林伐採から守れるか、地元の方々の苦しみに同苦した有識者がいたからこそ出てきた提案です。
風車群建設が計画されている国有林「緑の回廊」宮城県にて
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