2023/06/14
くまもりNews森林を破壊する再エネ開発が乱立していた宮城県の山々。
かつてはあっちでもこっちでもメガソーラーと巨大風車群の計画であふれていました。現在の法律では手続きを踏めば開発できるようになっているため、これを止めるのはとても難しいことなのです。どうしたら国内外の投資家が利益優先で進めている、こんな無茶苦茶な自然破壊事業を中止させられるのか。熊森協会室谷会長は、まず住民が勇気を出して声を上げることですと言います。
宮城県のテレビに出て住民と共に訴える室谷悠子会長
宮城県では地域住民からの反対を受けて、今や大規模な風力発電などの再生可能エネルギー事業が撤退したり、計画の見直しを余儀なくされたりするケースが相次いでいます。
昨年度、首長たちも次々と風車建設反対を表明しました。川崎町、蔵王町、色麻町、栗原市、大崎市。
その結果、いくつかの風力発電事業が撤退しました。
今年になってからも、5月、丸森町南部の山間部では、東京の事業者が最大15基の風車の建設を目指して住民への説明を行っていましたが、地元の猛反発を受けて計画撤退を表明しました。
また、大崎市と栗原市にまたがる「六角牧場」では、札幌市の事業者が17基の風車の建設を目指していましたが、今、環境影響評価の準備書を取り下げ、計画の見直しを余儀なくされています。
宮城県知事も風車や太陽光パネルなど再生可能エネルギーの発電施設を森林以外の土地で建設するよう促すため、森林を開発して発電施設を新たに設ける事業者に独自の税を課す制度を今回の来年度からの導入をめざしています。
そんな中、6月6日、加美町で建設中の風力発電施設をめぐり、住民15人が風車推進派の町長に対し、町有地使用の差し止めを求める訴えを仙台地裁に起こしました。tbc東北放送ニュースより https://00m.in/tjnr7
合同会社JRE宮城加美の風車建設が進む現地
「巨大風車はいらない 守りたい 山と水と私たちのくらし」横断幕を持って住民の皆さんと仙台地裁に向かう室谷会長
今回の差し止め訴訟について詳しく知りたい方は、以下の新聞記事をお読みください。https://00m.in/QlU0q
朝日新聞6月7日
再エネによる森林破壊からどうしたらふるさとの森を守れるか悩んでおられる皆さんは、自分たちだけで悩んでいないで、熊森が共同代表で事務局も担当している全国再エネ問題連絡会につながっていただいて、みんなで情報交換していきましょう。(全国再エネ問題連絡会⇒https://saiene-news.com/)
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