2023/11/28
くまもりNewsバードストライク発生の恐れがある洋上風力発電の建設中止を求める署名にどうかご協力をお願いします。
福岡県北九州市若松沖響灘で、「ひびきウインドエナジー社」による洋上風車の建設工事が2023 年 4 月に始まりました。野鳥たちが飛び回る海域に巨大な風車(※)が 25 基設置される事業です。野鳥への影響を軽減するための環境アセスでは、野鳥保護団体や識者からの意見も生かされず、野鳥への影響予測は不十分、実効性ある影響軽減策も全くないまま、計画は進みました。このまま洋上風車が建設されれば、白島で繁殖するミサゴや集団繁殖するオオミズナギドリ、越冬するカモメ類など、多数のバードストライクが起きることは必至です。北九州市では稀な島嶼地域の生態系に大きな影響を及ぼし、響灘の生物多様性が危うくなります。よって、洋上風車建設の中止を求めます。(※)3 枚羽根の回転直径は 174m、海面からの高さ約 200m
【建設中止を求める詳細な理由】
1.バードストライクを防ぐための実効性ある対策を実施しようとしない。
海外ではAIを利用したものや、遠隔操作による衝突防止システムを採用しているが、それらを採用検討しようとする姿勢すら見えない。
2.約 20 年間稼働する洋上風車において、事後調査期間の 1 年はあまりにも短く、野鳥への影 響実態を正確に把握しようとせず、1 年間の調査で済まそうとする姿勢は容認できない。
3.バードストライク状況を監視するための動物熱感知システム搭載のカメラは、25 基の風車の
うち、わずか 2 基であり、風車設置区域全体のバードストライクを把握しようとする姿勢が見 えない。
4.海上に落下した野鳥の死骸確認と回収を、設備の定期点検に合わせて月 4 回船舶で周回して実施する程度では死骸確認の実効性に疑問があり、バードストライク状況の把握を積極的に行おうとする姿勢が見えない。
以上の理由により、当会は予防原則に基づき、「ひびきウインドエナジー社」による、洋上風車 建設工事を早々に中止することを強く求めます。
「風力発電が野鳥に与える影響を考える会北九州」代表:前田 伸一
下記のリンクから署名用紙をダウンロードをしてご使用ください。
【署名窓口】全国再エネ問題連絡会 事務局
〒662-0042 兵庫県西宮市分銅町1-4
TEL:0798-22-4190 Eメール: saiene@kumamori.org
郵送の締め切りは、2023年12月27日必着
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