くまもりNews
COP10 – 19日
- 2010-10-19 (火)
- くまもりNEWS
朝、本部から会長、Aが到着し、会長とTは、世界各国から集まった13人のグランドマザーの公演を聞きに名古屋学院大学の生物多様性フォーラム会場へ。
「COP10では、利益をいかに公平分配するか、などの話し合いが行われていますが、私たちは大地と天と、動物たち、植物、水、空気・・・すべての存在たちと共に生きているのです。そのことを忘れてはいけません。」
先住民としての知恵を私たちに伝えてくれました。
会長が最後に「今日本の山は大荒廃していて、おなかをすかせて山を降りてきた動物達が次々に殺されています。先住民の皆さんでしたら、どう対処しますか。」
と質問したのに対し、
「山の気候が変われば、どうしているだろう。大丈夫だろうか。私には何ができるだろうか。と問います。」
という返事が返ってきました。
困っている存在が目の前にいて、手を差し伸べることができるのだとしたら、あなたなら、どうするでしょう。思いやりの心はとても大切だと思います。
さて、M&Aはポスターセッションの設置。Kが昼過ぎに本部から到着して、夜の公演の準備に。三重、岐阜、愛知の会員さんたちがヘルプでかけつけてくれてくれました。(ありがとうございます!!)
どれだけ人が集まってくれるかどきどきでしたが、始まるぞという時になって、どどっと人が入ってくれました。
実は、その時になって、プログラムに「ヤングレディーが見たCOP10」なるものが存在することに気づいたM&T。
「え~~~?!私たちも話すんですかー?!」
突然のことにあわてる二人。
相談して、MはCOP10チーフとして、COP10に参加するにいたったいきさつや、目的など。Tは実際にブースを出して、会議に参加しての経過を話すことに。
その後、会長公演。
山が荒廃している現状や、野生動物たちがなぜ山から出てきているのか。私たちの水源の森を守り、再生していくために必要なこと。国にも是非協力してもらいたいこと、など、切々とお話したところ、しきりに涙を拭う親子や、考え込む方、真剣に話を聞いている方、など、最後まで皆さんじっくりと聞いてくれました。
そして本当は、環境教育部長のAが紙芝居をする予定だったのですが、会長の熱弁で時間切れとなり、Kが熊森の緊急声明を発表し、残り時間は質疑応答にあてることに。3名の質疑応答の後、インド人のN氏が、インドの例を是非話したいということで、突如プレゼンをすることに。(Tは突然通訳をすることに)
インドの大変田舎で、唯一の収入源は蜂蜜という村。ゾウなどの野生動物がいるなか、対策は切ってきた竹を組んで柵をつくること。お金もかからない、動物との共存方法です。動物と共に育てることは、とても幸運なこと。
と、お話されました。
フォーラムには、テレビ朝日の報道ステーションさんが取材に来てくださっていて、その晩、9時54分から数秒放映してくださっていたそうですが、なぜかやっぱり奥山荒廃の話は出ないし、コメンテーターもピンボケしたコメントしていたそうです…。メディアとは、偉大な力をもっていますから、だからこそ、真相を追究して、主観を抜いた曇りない視点でもって、公衆に情報を発信して欲しいですね。
COP10チームより