くまもりHOMEへ

ホーム > 支部・地区・地域 > 北海道

カテゴリー「北海道」の記事一覧

「ヒグマの会」が、北海道知事候補石川知裕氏、鈴木直道氏に、ヒグマについてアンケートを実施

以下、ヒグマの会HPより

「来たる北海道知事選に際し、ヒグマの会では石川知裕さん、鈴木直道さん両候補者に対して自然環境課題の中で特に野生動物ヒグマにまつわる5項目の質問書をお送りし、それぞれのお考えをもとにした回答をいただきました。本日午後3時30分より道政記者室において各回答についての報道発表をおこなったところですが、報道発表資料(趣旨・質問書)ならびに両候補者からの回答をここに掲載します。道民の皆さんが一票を行使する際の一助としていただければ幸いです。」

 

<北海道知事選候補への公開質問書とその回答について>

◆石川ともひろさん回答(pdf)
◆鈴木直道さん回答(pdf)

 

熊森から

ヒグマの会様、よくぞ聞いてくださいました。感謝です。

もし、北海道にカジノが誘致されることになれば、それは苫小牧市となる可能性が大きいと聞いています。

しかし、IR(カジノ統合型リゾート)計画があがっている地区は、ヒグマの貴重なコリドー(移動回廊)となっている場所です。

ここがカジノで開発されてしまうと、ヒグマをはじめとする北海道の野生動物たちの生息に大きな打撃となります。

熊森に北海道支部があれば、同様に、【苫東コリドー】のことをどう思われるか、候補者にたずねていたと思います。

 

それにしても、最近の日本のお金持ちは、狂ってしまっているのではないでしょうか。

カジノに参加するような人達は、もう十二分に裕福すぎるぐらい裕福だと思いますが、自然を大破壊してまで、まだもうけたいのでしょうか。

昔の人なら、ばちが当たると言ったと思います。

北海道の自然がこれ以上壊されることのないよう、熊森は強く願っています。

 

 

 

 

 

 

熊森本部が北海道市民環境ネットワークら主催のヒグマフォーラム「都市のクマとヒト」に出席 

ご報告が大変遅くなってしまいましたが、2018年12月8日(土)、北海道の環境保全活動を推進するNPO法人北海道市民環境ネットワークと一般財団法人セブンーイレブン記念財団が札幌エルプラザで開催したヒグマフォーラムに、くまもり本部から2名が参加しました。

神戸空港を発つときは、薄着で十分でしたが、札幌は気温1℃、震え上がるような寒さでした。

とても同じ国とは思えません。異国に来たような錯覚に陥りました。

自然も森もクマたち野生動物の状況も、北海道と近畿地方とでは、かなり違うだろうなと改めて思いました。

 

注:写真やグラフはいずれもwクリックしていただくと大きく見えます。

 

すてきなチラシ

 

私たちにはもう一つ目的があって、前日にあたる12月7日(金)、札幌にある北海道大学農学部を訪れました。

熊森本部では現在、自然保護を仕事にしたい新卒学生・院生計2名の正職員を募集中です。

札幌駅を降りるともう目の前が大学でした。

昔は大学構内の川にもサケが上がってきていたそうです。

 

北海道大学。強風に乗って水平方向に降る雪にびっくり。

 

ちょうど到着がお昼どきだったので、まず、学生食堂でお昼をとりました。

学生がどんどんやってきます。

さすが、まじめに勉強している感じの学生ばかりです。

しかし、今の欲望全開社会では、卒業後、ほとんどの学生たちが、望むと望まざるとにかかわらず、企業の利益を上げるために、自然破壊や地球環境破壊に加担して生きていくことになるのだろうなと思うと、むなしいです。

 

食事後ロビーでくつろぐ学生たち

 

昼食後、求人票を持って就職担当教員に会いに行くと、2019年3月卒業予定者の8割は大学院に進学することになっており、残り2割の学生の就職は、もう100%決定しているということでした。しかたなく、2020年卒業予定の学生・院生 への求人として、求人票を置いて帰らせてもらいました。

 

この後、2つ目の大学、野生動物生態学研究室がある酪農学園大学を訪れました。就職担当官は、「兵庫県からよく来てくださいました」と感激してくださいました。ここは時間が遅かったので、学生にはほとんど会えませんでした。求人票を預けて帰りました。学生のみなさん、よろしくお願いします。

酪農学園大学

 

次の日の朝、フォーラム会場に行くと、多くの人達が詰めかけておられました。酪農学園の学生たちも来ており、最終的には参加者は200名を超えていたと思います。テレビ局も来ていました。ヒグマとの共存に関心を持って集まってくださる方が、北海道にもこんなにおられたのかと感激でした。

会場風景

 

北海道では昭和の終わりまで、ヒグマは開拓の邪魔となるため根絶させるべき害獣として、根絶研究が進められていたということです。

ヒグマとの共存が叫ばれ出したのは、なんと、平成になってからだそうです。

ヒグマは、北海道の自然が開発されるのを、命に代えて遅らせた、自然の守り神だったのです。

 

人口200万都市札幌の周辺には、捕り尽くして長らく見なくなっていたヒグマが、最近、再び目撃されるようになってきたそうです。

 

200万人が住む札幌市に、ヒグマたちも棲んでいる

 

以前ほど殺されなくなってきたので、ヒグマたちが安心して本来の生息地に戻り始めたのでしょうか。

平地ほど住みやすくて実り豊かな大地はありませんから。

しかし、市街地の中にまでヒグマが出て来ると、人身事故を誘発する恐れがあり、よくありません。

 

電柱に張られた熊出没注意のポスターを見ているヒグマ

 

ヒグマたちとどうやって共存していこうかと、みんなで模索されていました。

絶滅させる前に、ヒグマとの共存に舵を切り変えて下さった北海道民のみなさんを、心から讃えたいと思いました。

発表してくださったみなさん、いろいろと勉強になりました。ありがとうございました。

1回お会いしただけなのでまだよくわかりませんが、この会に集まられた皆さんは、ヒグマを同じ大地に暮らす仲間ととらえられており、連帯感を感じました。

 

 

北海道庁生物多様性保全課では、ヒグマの主な食料として、ミズナラ、ブナ(道南のみ)、コクワ(=サルナシ)、山ブドウの4種の山の実りを毎年調査されています。

近年ずうっと不作年や凶作年が続いていること、ヒグマの有害駆除が増え続けていることを、わたしたちは心配しています。

北海道にはまだ熊森の支部がありませんが、今年の夏には、久し振りに北海道の熊森会員たちと集って、ヒグマとヒトの共存を進めるために、私たちに何ができるか考えてみたいです。

 

ヒグマは夏場に駆除されることが多い。デントコーンを食べに畑に出て駆除されるのだろうか。

近年、有害駆除数が増加傾向にある。2018年は818頭が有害駆除された。これ以外に10月1日から始まる狩猟でも、撃ち殺される。2018年の狩猟数は、今のところ不明。

 

 

 

10月30日 安藤誠講演会 in 芦屋市・尼崎市

2018年10月30日、びっくりするような大きなオートバイに乗って、北海道釧路の鶴居村から、くまもり新顧問の安藤誠氏が兵庫県まで来てくださいました。

 

この日、昼は芦屋市で、夜は尼崎市で、日本熊森協会本部主催の講演会「安藤誠の世界」が持たれました。

昼の部

 

安藤氏は、プロのネイチャ―ガイドとして北海道やアラスカの原生的な自然をガイドされているだけではなく、アメリカのスミソニアン博物館で今年動画部門でグランプリを獲られたプロの写真家でもあります。

 

昼の部と夜の部では、全く違う内容でした。どちらもとてもよかったです。

安藤氏は何日間話しても尽きないまでの膨大な話す内容を持っておられ、会場の人達に合わせて語っていかれます。

今回は熊森協会主催の講演会だったので、熊森に合わせたお話を用意してくださり、私たちにとってはとても贅沢な時間でした。

 

夜の部

 

熊森の顧問を受けてくださったのは、熊森が21年間運動し続けているという継続への信頼(安藤氏流の信頼できる人=継続している人)や、権力に取り入ろうとしない姿勢を評価されたからです。

 

安藤氏は、検閲のないネットの世界が広がって、インチキ情報が渦巻く人間社会となってしまっている現在に大変な危機感を持っておられ、ヤラセが一切ないすべてが本物の自然界を垣間見ることによって、人間の嘘・社会の嘘を見抜く力をつけてほしいと強調されていました。

 

自然界で生き物たちは皆一生懸命生きており、人間と同じように豊かな感情があり、個性が全て違う。ずっとみていると、いとおしくてたまらなくなる。生き物たちはお金や権力とは無縁で、人間の100倍も1000倍もピュアに生きており、私たち人間に、人生で何が一番大切なのか(お金や地位ではないよ)を教えてくれるという話には感動しました。

 

予備校の人気講師だったというだけあって、語りは人をひきつけます。写真や映像には魅せられ、本当に癒されました。

原生的な自然や生き物たちの話の中に、強い意志や確固とした哲学がこめられており、参加者のみなさんは口々に、もっと聞いていたかったと言われていました。

 

小さい頃からお母様が心配になるほどヒグマにとりつかれ、深い愛情を持ってクマを守りたいと思われてきた安藤さんですが、プロの手になるきちんとした狩猟は認められます(彼自身は狩猟をしない)。その点が、私達熊森本部には理解できなくて、講演終了後、質問してみました。そうしてわかったことは、私は日本人ではなく北海道人ですと安藤さんが言われるだけあって、北海道の人はアイヌの狩猟採集文化(縄文タイプ)の影響を強く受けておられ、私たち熊森本部の日本人は、稲作漁労文化(弥生タイプ)の影響を強く受けているということです。納得しました。どちらにしても、自然への強いリスペクトという点では、連携できると思いました。

 

クマなんかいない方がいいという人には、自然は全てつながっているのでクマだけを切り取れないことを伝えるべきだと教えていただきました。アイヌ語でヒグマを表すキムンカムイは、「豊かなる山の神」の意と一般に説明されていますが、本来のキムンカムイの意味は神々の中の一つの神を指しているのではなく、アイヌの自然観では、ヒグマを失うことはかけがえのない自然全てを失うことなのだそうです。それほどクマは重要なものだということです。アイヌの自然観を勉強してみたくなりました。

 

安藤さん、お忙しくて全ての講演依頼には応じられない状況の中、兵庫県で私たち熊森のために講演してくださって本当にありがとうございました。

 

まだまだ教えていただきたいことが山のようにたくさんあります。今後とも、よろしくおねがいします。

 

 

かわいそうと思う心をとりもどそう 島牧村 罠の中でおとなしくしているヒグマを山に運び射殺 

9月になって北海道島牧村に連日出没していたヒグマが箱罠にかかり、9月30日、罠ごとトレーラーで山に運ばれて射殺されました。

せっかく山まで運んだのなら、射殺ではなく放獣してやれなかったのでしょうか。

体長約170センチ、体重100キロの4歳から5歳くらいの雄グマだったそうです。

 

写真は、北海道新聞デジタル版より

 

熊森から

私は、このヒグマの目と顔が、脳裏に焼き付いて離れません。

人間を疑うことを知らない、すごく性格の良いクマだったように思います。

 

港に出て来て船の中の魚を食べたり、夜中に集落をはいかいしたりしたのは確かにいけなかったと思います。

ヒグマがうろつくことによって、人身事故が起きるのではないかと心配された方も多いと思います。

しかし、殺してしまう前に、人間の所に出てきてはいけないと、このヒグマに教育することはできなかったのでしょうか。

以前、地元のガイドが、ヒグマは人間より大きいので、人間を見るとかわいいと思って寄ってくる傾向があるので困りますと言われていました。

このヒグマも、人間という動物に、良い感情を持っていたのだと思います。

 

殺すなんてかわいそうという人はいなかったのでしょうか。

日本社会は、かわいそうという感情を、もう一度取り戻さなければならないと思います。

それは他生物の為でもありますが、とりもなおさずわれら人間の為でもあるのです。

 

船の魚を食べられるなどして、漁民のみなさんは腹が立ったと思います。

しかし、海に魚が豊かに存在するのは、奥に豊かな森があるからです。

その豊かな森を造っている生き物の一つが、ヒグマです。

人とヒグマは、持ちつ持たれつなのです。

まして、ヒグマは先住民です。

 

殺さない共存方法を探ってこそはじめて、人間は生態系の頂点に立つ資格があります。

 

 

 

 

 

信じられない! 北海道北見市 デントコーン収穫後の畑で箱罠にかかった子グマ3頭を殺処分

9月30日、北海道東部にある北見市で、箱罠にかかったヒグマの子供3頭が駆除されました。

以下、TBSニュースより

TBSNEWS、10月2日付

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3487775.html

 

子グマ3頭は親グマとはぐれたとみられ、体長がおよそ70センチ、体重が8キロほどで、今年生まれたばかりの“三つ子”とみられます。

地元のハンターによりますと、設置されたわなは通常、子グマ1頭の重さだと扉が閉まる装置が反応しませんが、3頭がいっぺんに中に入ったため、扉が閉まり捕獲されたとみられます。

地元の猟友会は近くに親グマがいないか警戒を続けています。(02日02:01)

 

熊森本部はさっそく、北見市役所留辺蘂総合支所の担当者に電話しました。

 

熊森:子グマがデントコーン畑を荒らしたのですか?電気柵は、設置されていましたか?

 

担当者:9月初めにデントコーン畑がクマの食害を受けた跡があって、調べたら十数センチのヒグマの足跡がありました。

被害を防ぐために捕獲罠を設置しました。しかし、なかなか被害は減らずでした。9月27日ごろにデントコーンは収穫されました。収穫後もヒグマがデントコーンを探しに来るのではないかと思い、その後も罠をかけておいたところ、およそ3日後に3頭の子グマが罠にかかっていました。デントコーン畑を荒らしたのは子グマではありません。電気柵は、設置しておりませんでした。

 

熊森:「北海道ヒグマ管理計画」には、●捕獲する前に被害防除対策をすることとあります。まず電気柵を設置してください。デントコーンの●収穫後は、罠を撤収すべきです。体重8kgの●子グマまで殺すなんてひどすぎます

留辺蘂の隣の遠軽町では、ヒグマの被害防止対策や追い払いに力を入れている方がいます。ヒグマがデントコーン畑へ侵入した経路を特定して、クマの通り道に数mの長さの電気柵を設置しただけで、一度電気ショックを受けたヒグマは2度と畑に入ろうとしなくなったという動画を撮影されています。

今後は、ぜひ被害防除対策をやってください。

 

熊森から

人間には人の情けというものがあるので、多くの行政は、子グマが有害捕獲罠にかかると放獣します。

今回の北見市の対応には、胸が痛みました。

 

「北海道ヒグマ管理計画」では、北海道はヒグマの数を調整する<個体群管理>ではなく、1頭1頭のヒグマの性格を見て対策を考える<個体管理>を行うことになっています。

人とヒグマが共存していくためには、まず捕殺ありきではなく、電気柵の設置や誘因物の除去など、被害防除対策を徹底していくことと、記載されています。

 

しかし、現実は、被害防除もせずにいきなり罠を掛けて、デントコーン収穫後も罠を片付けず、かかったクマは子グマであっても無差別に殺害していました。

北見市出身者でとしては、非常に残念でした。

 

北見市留辺蘂町は、北見市西部に位置する

 

みなさんも、北見市のクマ行政担当者に声を届けてください。

 

北見市役所留辺蘂総合支所 産業課 農務係

TEL:0157-42-2430 FAX: 0157-42-2500

Mail:ru.sangyo@city.kitami.lg.jp

 

p.s  北海道の良い点・・・北海道のマスコミが、捕殺も含めて、クマのニュースを写真や映像でどんどん道民に流しているのは、とても良いことだと思います。行政や地元、猟友会の方々をはじめ、いろいろな立場の方の意見も聞けます。クマの顔もアップで出るので、命を感じることができ、いろいろと考えさせられます。

 

以前、兵庫県のマスコミも、クマのニュースをオープンに報道していましたが、もう何年も前から、一切の捕殺報道が消えました。報道規制がかけられたとしか思えません。よって、兵庫県民は、クマを初めとする野生動物が大量に捕殺されていることすら知りません。今年からは、クマの目撃情報も、新聞紙上から消されました。

 

「民は由らしむべし、知らしむべからず」こんな封建時代に逆戻りの県は、他にあるのでしょうか。知りたいものです。

北海道島牧村で新たに現われたヒグマ、誘引物除去と電気柵で対応を

今夏、相次ぐヒグマの出没で揺れた島牧村でしたが、この1か月間、ヒグマの目撃も出没も収まっていました。

島牧村の位置

しかし、9月20日の朝5時と夜9時に、千走漁港の近くで、これまでとちがう新たな若いオスのヒグマの出没がありました。

その後、9月21日、22日、23日、24日、25日と出没が続いています。

島牧村の村木はブナで、村の奥には有名なブナの原生林が残っており、そこから出て来たのかもしれません。

このヒグマ、9月22日の午前0時30分、23日の午前2時、何と、接岸している漁船に乗り込んで、エビ釣り用の餌のホッケを食べてしまったのです。

 

このヒグマは、人目を避けて、夜遅くか早朝に動いています。人間を恐れているヒグマです。このタイプのクマは、人身事故を起こしません。

 

熊森本部は、さっそく島牧村の役場に電話をして、「大変だと思いますが、ホッケを屋内の冷蔵庫にしまってもらえないでしょうか。それができないのであれば、このヒグマはホッケの味をしめてしまったので、門崎允昭顧問がいつも言われるように、クマに電気柵は有効ですから、電気柵を張って漁船の防除をしてもらえないでしょうか」と、お願いしました。

 

テレビニュースでは、島牧村では今年度分のハンターの報酬金を使い果たしてしまったので、ハンターが出動できないと報道されていました。しかし、熊森が役場の方に電話でお話を聞くと、報奨金が底をついたのは本当だが、そうも言っておれないので、今後、報奨金を工面することを約束して、出動してもらっているということでした。

 

今年すでに数頭のヒグマを駆除した島牧村では、今のところこのクマを有害駆除する予定はないそうです。ハンターのみなさんは、このヒグマの侵入経路を調べたり、花火や爆竹でこのヒグマを追い払ったりされているようです。

 

25日にもクマが出て来ているようです。熊森は、今後も島牧村に電話で状況を聞き取り、適切な被害防除対策やヒグマ対応を提言していきます。

 

 

 

 

 

 

北海道島牧村出没中の若いヒグマ、殺す必要は全くないと門崎博士 北海道文化放送

連日話題になっている島牧村に出ている若いヒグマです。

人間社会の本当の恐ろしさを知らずに、連日夜間に出て来ています。(でもちょっと怖いから、夜ばかり)

島牧村では法律で禁止されている夜間発砲が検討され、猟友会はいつでも撃てる体制が整ったと言っています。

熊森顧問の門崎博士は、電気柵などの設置を進めよ。殺す必要は全くない。そのうち山に帰ると主張されています。

熊森は、この若いヒグマは好奇心が強いだけで、人間を襲う意思などゼロだと思います。

むしろ、人間に好意を持っているのでしょう。

なぜ殺さねばならないのでしょう。

電気柵や追い払いで脅かして、ここはイヤな所だなあと学習させ、山に返すべきだと思います。

 

以下はUHB北海道文化放送テレビのニュースの映像です。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180814-00000008-hokkaibunv-hok

 

8月13日、島牧村で開かれたクマ対策会議。連日のクマ出没に、島牧村の藤澤村長は駆除に向けて警察と協議を進めていく姿勢を示しました。

 

藤澤克村長:「捕獲駆除を行わなければ住民に対する危害は時間の問題。夜間における発砲ができる環境を作っていく」

 

一方で専門家は駆除の前にすべきことがあると指摘します。

北海道野生動物研究所 門崎允昭代表:「生ごみの出し方や保管の仕方を考慮、検討すべき。出てきて困るところには電気柵を設置する。クマが1度でも電気柵に触れると2000ボルトのショックがあるので絶対その場所にクマは寄り付かなくなる」

これは遠軽町丸瀬布のデントコーン畑で撮影された映像です。クマは畑に近寄りますが電気柵を乗り越えようとしない様子がわかります。

 

専門家は現時点での駆除には慎重です。

北海道野生動物研究所 門崎允昭代表:「殺すという対策は、全く必要ありません」

利尻島のヒグマ 消息が途絶えて13日目

8月4日、天皇皇后両陛下が利尻島を初訪問されるそうです。

両陛下は、クマを初めとする生き物たちに大変お優しいお気持ちを持っておられますから、利尻島に人間を徹底的に避けて暮らしているオスのヒグマが1頭いても、何ら問題にされないと思います。

 

気になる利尻島のヒグマのその後ですが、7月12日に本島に向かい合った旭浜で糞と足跡が確認されて以降、消息はぷっつりと途絶えたままです。

利尻島ヒグマの痕跡(北海道利尻富士町役場HPより)

 

 

7月25日、利尻島の役場の担当者に電話をしてみました。

熊森:13日間も全く痕跡がないのは初めてですね。本島に泳いで帰ったのでしょうか?

役場:そうだといいのですが。確認のしようがないので、何とも言えません。捕獲罠は一応利尻島に2基用意しましたが、1回も設置していません。

 

熊森から

106年前にも本島から20㎞も離れた利尻島に泳いで渡ってきたヒグマがいたそうです。

また本島に帰ろうと思ったのか、海の中を泳いでいるところを見つかり、島民に殺処分されています。

 

もう、時代が違います。もし、このクマが罠に捕獲されたら、今度は殺さずに放獣してやってほしいと、北海道庁にお願いしました。

 

北海道庁によると、学術研究のため研究者が山中に仕掛けた罠にかかったヒグマを捕獲して麻酔をかけ、発信機を付けるなどの処置をしてその場で放獣した例は少しあるということです。

 

しかし、いったん罠に捕獲したヒグマを、殺処分せずに適当な場所に運んで放獣した例は、北海道にはないそうです。もし、利尻のクマが捕獲されたら、殺処分しかないということでした。

 

ヒグマの放獣など珍しくないカナダなどと比べると、北海道の野生動物保護は遅れているのでしょうか。

 

 

ヒグマの管理に詳しい人に、電話で聞いてみました。
以下が、その答えです。

 

ヒグマを罠で捕獲して山に運び放獣した移動放獣例は、知床では今年度はありませんが、以前、少しあります。

しかし、せっかく放獣したのに、すぐまた元の場所に帰ってきてしまいました。

北海道でヒグマを有害として罠で捕獲して、山奥に運び放獣することは、北海道ヒグマ管理計画上可能です。

そういうことができる人材は、知床財団はもちろん、それ以外にもいます。

しかし、過去に放獣例がないのは、どこの山に放獣するか、受け入れてくれるところがないからです。

 

もし、利尻のクマを有害捕獲して移動放獣するなら、箱罠(鉄格子檻)で捕獲してはだめです。

逃げようとして、ヒグマが鉄格子をかんで、歯をぼろぼろにしてしまいます。必ず、ドラム缶檻で捕獲しなければなりません。

 

次に、対岸は、宗谷総合振興局ですが、そこがうちの山に放していいよという許可を出すかどうかです。

 

カナダのような広い地域にヒグマがいるわけではありませんから、北海道では放獣先を見つけるのがなかなか難しいです。

 

 

 

 

 

マスコミが流すクマは事故やトラブルばかり 本当のクマはこんなに素晴らしい 妹思いの兄グマ

北海道の鶴居村という所に、安藤誠さんというネイチャーガイド・写真家がおられます。

熊森が購読している宮崎中央新聞で、この方の撮られたヒグマの兄妹の写真とエッセイを見ました。

以下は、その写真です。

久し振りの再会にはしゃぐヒグマの兄妹(撮影:安藤誠)

 

写真に付けられていた記事:

お兄ちゃんと妹が久し振りに偶然再会したんです。このお兄ちゃんは、お母さんや妹と一緒に暮らしている時から、とても妹思いのやさしいクマでした。

この日は、お兄ちゃんが妹を見つけて、ものすごい勢いで走ってきて、でんぐり返しをして見せたり、はしゃぎまわっていました。うれしくてうれしくてたまらない様子でした。

妹に、「おまえ、今まで何やっていたんだ?」みたいなことを兄ちゃんが言う。すると妹は、「カラフトマスもいいけど、私は山のマイタケの方が好きよ」みたいな会話をしていたと思います。2頭は抱き合っちゃってもう大変でした。ぼくたちはこの2頭を見ながら、感動して泣いていました。

親から独り立ちしたクマが、自分がこれから生きていく場所を見つけるのは大変なことです。いい場所は、もうすでに力の強いクマに取られてしまっています。そんな中で、自分の生きていく場所を、大変な思いをして必至で探し回っていたクマの兄妹の再会です。

 

野生のクマというと、マスコミは事故やトラブルだけを流すので、「クマ=危険」というイメージが日本中に広まってしまっています。

もし殺人事件のニュースばかり流されたら、「人間=危険」というイメージができあがってしまうことでしょう。

でも、いいニュースも流れるから、そうはなりません。

しかし、クマに関しては、「今日、山からクマが出てきました。とてもかわいいクマでした。」みたいな報道は、ありません。

それどころかマスコミは、ショッキングなニュースとしてクマを伝えるのが大好きですから、かたよったクマのイメージが日本中に広まってしまっているのです。

宮崎中央新聞2018年5月21日「安藤誠の世界」より引用

 

 

(熊森から)

安藤さんが野生のヒグマを識別できるのは、高性能の双眼鏡でずうっと自然界を見続けているからです。どのヒグマの鼻にはどんな傷があるかまで細かく把握されているそうです。年齢や性別をはじめ、どのクマとどのクマが家族で兄弟でなどまで、ヒグマを見ればだいたいわかるそうです。すごいですね。野生動物に対するリスペクトという点で、熊森と一致すると思いました。

 

1回クマを見ただけでは背景まではわかりませんが、安藤さんのようにずっと野生グマを見続けていたり、熊森のようにクマの保護飼育をしたりすると、ストーリーを持つクマになってきます。こうなると、もうクマを殺せません。

 

この兄グマは、もともととても妹思いの優しいクマでしたと語る安藤さんの脳裏には、この兄がこれまで妹に見せてきた数々のやさしいシーンがインプットされているのでしょう。

この地球上に生まれ来て、人間以外の動物とも心通わす人生を送る。なんと豊かなすばらしい人生でしょうか。

【利尻のヒグマ】北海道のテレビ局が門崎允昭顧問のコメントと熊森の要望書を報道 6月25日追記

北海道文化放送局が6月22日夕方のニュースで、門崎允昭顧問のコメントと、熊森が高橋はるみ知事に6月21日に提出した利尻のクマを捕獲しないようにという要望書を報道してくださいました。リンクが切れないうちにぜひご覧になっておいてください。

北海道文化放送UHB、2018年6月22日

北海道文化放送局さん、ありがとうございました。

 

みなさんも利尻のヒグマを捕獲(=殺処分)しないよう、地元行政へ声をお届けください。

利尻富士町役場 総務課 TEL:0163‐82‐1112  fax:0163-82-1253

利尻町役場 総務課 TEL:0163‐84‐2345   fax:0163-84-3553

 

捕獲許可を出した北海道庁自然環境課は、守るべき自然が何なのかわかっておられないようです。一体どんな理由で、何の問題も起こしていないこのヒグマを殺すことを許可されたのでしょうか。強く抗議したいと思います。

北海道庁自然環境課 TEL:011-204-5205   fax:011-232-6790

 

6月25日北海道庁に熊森が電話

熊森:何もしていないクマを殺処分するのは、犯罪だと思います。なぜ、捕獲許可を出されたのですか。

北海道庁:捕獲許可を出したのは、道庁の出先である宗谷総合振興局です。今のヒグマの状態で、ヒグマを捕獲することはありません。罠もかけていません。万一の事態が生じた時のために、あらかじめ捕獲許可を出しておいただけです。このヒグマが利尻の山に棲みついたとしても自然なので、島民に被害がない限り、このヒグマはそのままにしておくと思います。

フィード

Return to page top