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カテゴリー「_クマ保全」の記事一覧

クマのことは熊森に訊けの流れ! 東京新聞が秋田県クマ大量駆除問題について、森山会長を取材

くまもりは長年、ツキノワグマ研究第一人者宮沢正義先生(長野県在住)や、ヒグマ研究第一人者門崎允昭博士(札幌市在住)に指導していただきながら、徹底した現場主義で、会の全力を上げ、全国の熊とその生息地を調査してまいりました。

 

クマや森の問題、生息地再生活動については、「熊森に尋ねるとわかる」という流れが、やっと社会認知されてきました。ここまで来るには、実に26年間にわたるわたしたちの全人生をかけた知的で誠実いっぱいの取り組みがありました。感無量です。自然界のことは人間には永遠にわからないことでいっぱいですが、その中でも熊森のコメントは、クマだけではなく、奥山生態系全てにかかわるものであると自負しています。

 

以下、東京新聞1月18日記事

クリックしてから拡大してお読みください。

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【続報】 東京都での親子グマ違法捕殺がテレビ等で報道されました

2月1日にお伝えした、東京都青梅市の親子グマの違法捕殺問題の続報です。

 

2016年11月、東京都青梅市で、猟友会員が、捕獲許可が1頭しか出ていないにもかかわらず、山で木に登り逃げていた3頭の親子グマを射殺しました。2頭の子グマを射殺したことは最近まで隠されていました。

熊森は、1月31日、クマを撃った猟友会員を鳥獣保護法違反で刑事告発するため青梅警察署に申し入れしました。

また、2月1日には、東京都知事宛に再発防止と絶滅危惧種である東京都のツキノワグマ保全強化の要望書を提出しました。

熊森の活動がいくつものメディアで報道されています。
親子グマの死を無駄にしないために、クマの生息地である奥山の自然林の復元と、クマと共存できる保護体制の構築ができるよう、関東での活動もこれまで以上に広げていきたいです。
たくさんの方にこの問題を知ってもらいたいので、ぜひこの記事を拡散してください。

 

 

【各社のニュースはこちらから見られます】
弁護士ドットコムニュース
https://www.bengo4.com/c_1009/c_22/c_21/n_7366/
TBSニュース
http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye3280091.htm
NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180201/0007388.html
産経新聞
http://www.sankei.com/smp/life/news/180201/lif1802010035-s1.html

くまもり本部2018年2月度> 自然保護ボランティア募集(初参加、非会員も歓迎)

熊森協会本部では、各分野のボランティアを募集しています。

会員・非会員に関わらず、多くの方々にご参加していただきたいです。

学生さんや若い方も、みなさん誘い合ってご参加ください。

ご参加いただける方は、活動日の3日前までに電話、FAX、メールにて熊森協会本部事務局までご連絡ください。

本部電話番号 0798-22-4190

本部FAX番号 0798-22-4196

メール contact@kumamori.org

 

2018年2月の活動予定

 

<いきものの森活動>

2月16日(金)風倒木の処理(三田)

(毎月第3金曜日 他に活動が必要な場合は土日を中心に活動を実施します)

午前8:00に阪急夙川駅南口ロータリーに集合してください

チェンソーを使えない方はのこぎりでご参加いただけます。

  • いきものの森活動は人工林の間伐や実のなる木の植樹、クマの潜み場の草刈りや柿もぎなど、兵庫県北部を中心に実施しているフィールド活動です。参加者のペースに合わせて活動を進めていきますので、誰でもご参加いただけます。

現地までは本部が用意した車にご乗車いただけます。

天候不順で中止になることがあります。

植樹ネットの補修

<環境教育例会(於:本部事務所)>

2月5日(月) (毎月第1月曜日)

  • 小学校や保育施設などで、森や動物の大切さを伝える環境教育を実施しています。環境教育例会では、授業に向けての練習や打ち合わせ、プログラムの作製を行います。絵本の読み聞かせや紙芝居にご興味のある方、子どもがお好きな方、ぜひご参加ください。

例会風景

<とよ君ファンクラブ(大阪府豊能町高代寺)>

2月1日、8日、15日、22日(毎週木曜日)

  • 大阪府豊能町で保護飼育しているツキノワグマのとよ君のお世話です。

現地までの交通手段は本部にご相談ください。

冬眠中のとよ

<太郎と花子のファンクラブ(和歌山県生石町)>

2月25日(日)(毎月第4日曜)

参加費:1000円(交通費)

  • 和歌山県生石高原で保護飼育しているツキノワグマの太郎と花子のお世話です。

午前8:30に阪急夙川駅南口ロータリーに集合してください。

現地までは本部が用意した車にご乗車いただけます。

干し柿を待つ花子

環境教育以外は兵庫県ボランティア保険(4/1~3/31の年間500円)への加入が必要です。

自車参加も可能です。

たくさんの方のご応募をお待ちしております。よろしくお願いします。

いくらなんでも今年の冬は寒すぎる そこで「とよ」が考えた冬ごもりの新スタイル

2018年1月11日、高代寺を訪れた「とよ」見守り隊は、寝室をのぞいてびっくり。「とよ」が、わらの中にほぼ全身をうずめて、熟睡していたからです。

 

わらに穴をほって、もぐって寝ている「とよ」

 

この時のとよの様子は、動画で見ていただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=TM_VPYoyMGk

呼吸数は1分間に10回でした。

 

こんな冬ごもりの仕方をはじめて見ました。

頭もお尻も、わらの中に完全に埋まっています。

人間だけではなく、今年の冬はクマにとっても寒いんですね。

朝日新聞1月8日トップ記事に、秋田県のクマ大量捕殺に対する日本熊森協会の警鐘文

秋田のクマのことは、朝日新聞のデジタル版に掲載されただけと思っていましたので、1月8日の1面トップ記事(大阪版)を見た時はびっくりしました。

朝日新聞さん、よくぞこの問題をトップで取り上げてくださいました。

 

デジタル版より新聞記事の内容の方が詳しいので、良ければみなさんもう一度お読みください。

クリックしていただく度に、文字が大きくなります。

食い込みができないまま冬籠りに入る、それは、クマたちにとって冬籠り中に死ぬことを意味します。

人間社会は、残して捨てるまで食料に満ち溢れているというのに、ただひたすら食料を求めて、怖くてたまらない人間の所に出て来たクマたちを全部撃ち殺す。

日本人は狂ってしまったのか。

なぜ食料を分かち合おうとしないのか。

悲しい気持ちでいっぱいになっていましたので、全国民の問題として取り上げてもらえて感激です。

生命の尊厳を忘れた環境省野生生物課のコメントが、一番狂っていると思いました。

このコメントを述べられた方は、何のために環境省がこの国に存在しているのか、わかっておられないのではないでしょうか。

他者への思いやりや共感が持てなければ、自然は守れないと思います。

 

秋田のクマ、推定生息数の6割捕殺 「前代未聞」懸念も

(以下、1月8日朝日新聞デジタルより)
https://www.asahi.com/articles/DA3S13303856.html

秋田県内で今年度、ツキノワグマの捕殺数が前年度の1・7倍に急増し、推定生息数の6割弱にあたる817頭に上っている。

自然保護団体が駆除の中止を求めているが、クマによる死傷者も2009年以降、最多の20人。住民の要請を受けて捕殺が増えているといい、県は人とクマの共存に頭を悩ませている。

 

 

ツキノワグマは、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで危急種に分類される。環境省によると、国内では九州で絶滅と考えられ、四国では絶滅の恐れがあるとされている。

 

「日本熊森(くまもり)協会」(本部・兵庫県、会員・約1万7千人)は昨年10月、「根絶殺害に近い」と、秋田県の佐竹敬久知事に有害駆除と冬の猟の中止を強く求める要望書を提出した。熊森協会の森山まり子会長は「前代未聞の数でむちゃくちゃ。共存に取り組むのではなく、見つけたら殺さなあかんという流れがあまりに残念です」。

 

秋田での捕殺数は全国で群を抜く。環境省のまとめによると、今年度は昨年10月末時点で全国で最も多く、昨年度も全国最多の476頭。この10年で唯一、2年続けて300頭以上を殺した。今年度は冬の猟も9年ぶりに解禁し、解禁の昨年11月15日から12月末までに26頭を捕殺した。

 

 

ただ、県によると、12月末までの捕獲数は817頭に上り、すべて殺された。このうち、767頭は住宅地や農地への出没による「有害駆除」。増加は、住民の要請に応えた結果という。県警などによると、目撃頭数(12月末まで)も過去最多の延べ1500頭余。クマによる死者が1人、重傷者が5人出ており、死傷者数は計20人に上る。例年は山に食べ物が少ない夏に出没が多いが、ドングリ類が凶作で、昨年は秋も目撃が多かった。県自然保護課は「人が襲われる事故も多く、生活圏の近くで目撃され、住民から求められれば、対応せざるをえない」という。

引用ここまで

 

熊森から

豊かな森が残っていさえすれば、動物たちも人間も生きられます。

クマたちは、秋田の山にもはやえさがないことを、身を賭して人間に訴えていると思います。

撃たれても撃たれても、冬ごもり前の食料を求めて出て来るクマたちの姿は、近い将来の私たち人間の姿かもしれません。

何十年後かに地球規模で大変な食糧難時代がやってくると言う予測がありますから。

 

佐竹知事を初め、秋田のみなさんはやさしい人でいっぱいですし、熊森は秋田県庁にもいろいろとお世話になっていますから、秋田県を責める気はありません。

ただ、殺人熊誕生、人喰い熊誕生と、センセーショナルに叫んでいるマスコミの寵児に、あまりにも踊らされていないでしょうか。

 

クマは秋田のみなさんが知っておられる通り、臆病でやさしい動物です。

棲み分けにより、この国で人間と共存が可能です。

 

地球温暖化による大規模なナラ枯れや昆虫の激減に加えて、昨年度は山の実りなしという異常な大凶作年でした。

外から見ていると、殺す以外の対策が何も見えなかった秋田県ですが、電気柵などの被害防除対策や、リンゴ園の落ちリンゴはクマにあげるなどの食料の分かち合いなど、殺さない対応はとれなかったのでしょうか。

秋田にも、殺さないでクマに対応した個人や集落がきっとあったと思います。秋田県行政ややメディアはそこを発掘してほしいと思います。

また、人身事故が起きないようにうまく対応したところも多いと思うので、そういう住民たちの知恵を出し合っていただきたいと思います。

 

最後に一番大切なことをお願いします。

クマたちを育んできた秋田の山が、今どうなってしまっているのか、私たちが調べきれていない秋田のクマ生息地の山の中の食料調査を早急にしてください。

このような調査は、一見、クマのためではありますが、結局は私たち人間のためでもあるのです。

 

 

日本熊森協会のことを知りたい方は、まず、この小冊子から!熊森誕生秘話「クマともりとひと」くまもりホームページで無料PDF公開開始

※拡散希望

日本熊森協会は、なぜ、どのようにして誕生したの?

日本熊森協会ってどんな団体なの?

熊森誕生秘話「クマともりとひと」(熊森小冊子63ページ100円)
2017年末までの販売実績51万部(発行2007年)
著者 日本熊森協会 会長 森山まり子

 

日本熊森協会のめざしていること、実際の活動などを、より多くの方に知ってもらうため、この度、日本熊森協会の誕生秘話をまとめた小冊子「クマともりとひと」を熊森協会ウェブサイトより無料で公開しました。(読了所要時間約20分)

「この本は、どうしてこれほど人を感動させるのでしょうか」と問われた森山会長は、「100%、真実を書いたからだと思います」と答えられました。

 

ふりがながふってあるので、小学生にも読めます。

 

是非、多くの方に読んでいただきたいです!

熊森協会ウェブサイトはこちら

「クマともりとひと」PDFはこちら

 

「愛は、言葉ではなく、行動である。」

 

この本を読んで、自分も日本の森や動物を守るために何か寄与したいと思われた方は、ご連絡ください。

ぜひいっしょに声をあげましょう!

 

・熊森会員になる、

・ボランティア活動に参加する、

・勉強会や集会に参加する、

・行政に声を届ける、

・寄付をするなど、

・・・・

あなたにもできることがきっとあります。

 

読後感想もお寄せください。

 

尚、これまで通り1冊100円での紙媒体での販売も続けています。

結婚式での引き出物から学校(中・高・大)での環境学習用教科書としてなど、今も注文が絶えません。

世界的な環境考古学者である安田喜憲先生も、「教科書に載せて、全国民必読にすべき」と、絶賛されています。

12月28日 3頭はいつ冬ごもりにはいるのか  太郎・花子・とよ

和歌山経済新聞によると、和歌山城公園の動物園園長であるツキノワグマのベニーが、日中最高気温8度の12月28日、冬籠りに入りました。

 

以下は、くまもりのクマたちの近況です。

 

太郎と花子(和歌山県生石高原)

 

愛知県の会員から、持って遊べるようにと、どっしりとした真新しいアカシアの丸太がプレゼントされました。

12月24日、お世話隊が、その丸太の上に、ノイバラの赤い実が付いたクリスマスのきれいな手作りリースを飾ってあげました。

さかんに匂いをかいでいる太郎

 

太郎は飾りには関心がなかったようで、すぐにリースをバラバラにしてしまいました。

和歌山県生まれの太郎は、冬ごもりをしません。

クヌギ、アベマキのドングリを食べます。

大好きな食べ物は、殻つきピーナツとクルミです。

 

花子は、最後の食い込みでしょうか、12月末というのに、まだドングリを食べ続けています。どうも、今年の秋に与えたドングリの量が足りなかったようです。

アカシアの丸太の周りの殻は、花子が食べたドングリの殻です。

花子はクヌギやアベマキはもちろん、マテバシイ、シリブカガシ、アラカシなど、常緑のドングリでも喜んで食べます。

クリスマスリースの横で、洋ナシをほおばる花子

 

長野生まれの花子は、そろそろ冬ごもりに入ると思われます。

しかし、冬ごもり中でも、お世話隊が行くと起きて来て餌を食べますから、完全な冬ごもりではありませんね。

神奈川県から餌を送り続けて下さっている方がおられます。

飼育者である山田さん一家、和歌山県・南大阪地区・京都府・兵庫県のお世話してくださった会員の皆さん、今年も2頭のお世話を、ほんとうにありがとうございました。

 

 

とよ(大阪府高代寺)

 

とよの獣舎にも、アカシアの丸太が運ばれてきました。

クリスマスのきれいな手作りリースも飾られました。

副住職さんの話では、とよはクリスマスごろからほとんど運動場に出てこなくなったということです。

冬籠りが近いようです。とよは、春まで寝ます。

 

去年までは常同行動をしていたので体が熱かったのか、真冬でも何度もプールに入っていました。

しかし、もう常同行動をしなくなったからか、今年の冬はプールに入りません。プールの水がとてもきれいです。

水飲み場の水は、凍っています。とよは、プールの水を時々飲んでいるそうです。

 

12月28日、お世話に行くと、とよは寝室に籠ったままで出てきませんでした。

寝室の小さな穴からのぞくと、寝ています。

名前を呼ぶと、頭を少し上げてこちらを見ました。

目と目が合いましたが、またすぐに寝てしまいました。

とよが一瞬、頭をあげてこちらを見た・・・

 

 

何と、寝室の引き出し型餌箱が糞尿でいっぱいになっていました。

もう、水や食べ物はいらない。運動場に出るのはおっくう。餌箱をトイレにしてしまおうと思ったのでしょうか。

ステンレスの餌箱なのですが・・・とよ、考えたね。

 

寝室の中は、眠りやすいように、藁が整えられて,真ん中に大きな穴が開けられていました。

寝床はとてもきれいで、糞尿は一切ありません。

この日は、最低気温マイナス0度、最高気温8℃でした。

 

寝室の扉を静かに閉めて、獣舎をみんなでお掃除しました。

掃除後、寝室の戸をあけてやると、とよはゆっくりと出てきました。

 

そして、大きなあくびをしたのです。

その長い舌に、みんなびっくり。

アリやハチを食べるためだよ

 

お世話隊のみなさんをはじめ、多くのみなさんのおかげで、今年も、3頭のクマたちは元気に暮らしました。

大きな愛情でクマたちを包んでくださったみなさん、ほんとうにありがとうございました。

生き物たちの幸せを思い生き物たちを大事にする方は、ご自身の人生もきっと幸多いものになるはずです。

 

とよの獣舎にも、手作りのお正月飾りがかけられました。

毎日とよを見て下さっている住職さん、副住職さんには、感謝でいっぱいです。

12月31日、高代寺では除夜の鐘をつきます。

夜 11:30ぐらいに、くまもりも除夜の鐘をつかせてもらいに行こうと思っています。

お時間のある方は来られませんか。

 

2017年 官・民で兵庫県のクマ対応を振り返る

12月25日、お互い年末の忙しい時期ではありましたが、熊森本部の会長、クマ担当、森担当の3名は、兵庫県庁の農政環境部環境創造局局長と鳥獣対策課課長を訪れ、約45分間、今年度の兵庫県のクマ対応を共に振り返る時間を持ちました。

 

(1)県土はどのようにゾーニングされたのか

 

兵庫県は今年から、環境省が昨年度出した指示に従い、クマのゾーニング管理を導入しました

県土を、[保護地域]、[緩衝帯]、[人の生息する地域]などに分けて、それぞれの場所でのクマ対応を決めていくのです。

足で歩いて現地の様々な状況を見て、その場所をどのゾーンにするか検討しなければなりません。

想像しただけでも頭が痛くなるほど、むずかしい作業です。

これまでずっと、「まだ、ゾーニングは、できていません」という県の答えでした。

一体、県土はどのようにゾーニングされたのか、今日こそゾーニング地図を見せていただこうと思いました。

県の答えは、<集落から200m以内にクマがいてはならない>ゾーニングの中身は、たったひとつそれだけでした。

(あまりにも機械的。こんなゾーニングなら、一瞬にしてできるのではないでしょうか)

 

熊森:集落の裏がクマの生息に適した自然林で、これまでクマがそっと棲んでいた場所であっても、集落から200m以内ならば、捕殺対象ですか?山中に罠を仕掛けたんですか。

兵庫県:そうです。地元から駆除申請があればね。

 

熊森から

今年勝手に人間が集落から200mにラインを引いたのです。

クマにそのようなラインができたことを伝える努力は何一つしていません。

これまでは、山の中にいるクマまでは獲らないという共通認識があったのに、このようなゾーニングは保護体制の大後退です。

かつて兵庫県は、日本一のクマ保護先進県として、他府県の行政からも称賛されていたのに、今の状況は残念の一言です。

 

(2)有害捕殺32頭

 

熊森:どんな罠を仕掛けたのですか?

兵庫県:箱罠や、ドラム缶罠。シカ・イノシシ用に掛けた罠に、クマという名札を付けて共に獲ったりもしました。

熊森:誘引剤は何ですか?

兵庫県:まだまとめていません。

熊森:今年32頭も、有害駆除されましたが、200m以遠のクマまで罠の誘引物がクマを誘引してしまった結果ではないでしょうか。

兵庫県:そういうこともあるでしょう。今年は、春・夏の目撃がすごく多かったです。

熊森:春や夏は、どんな食べ物を食べようとして、人里までクマがやってきたのですか?その食べ物を除去したり、電気柵で防いだり、クマを追い払ったりされましたか。

兵庫県:何を狙って出て来たのかわかりませんでしたから、できませんでした。

熊森:そういう時は、熊森が調査に駆け付けるから、クマを捕獲する前に連絡してほしいと、毎年、県にお願いしてきましたが、今年も1回の連絡もいただけませんでした。

兵庫県:・・・

 

クリックするとグラフが大きくなります。注:11月に狩猟1頭あり。

有害捕獲は全頭殺処分。錯誤捕獲は全頭放獣。

秋の山の実り:豊作  センターは、春や夏のクマの餌は何で、なぜ山で得られなくなったのか究明されていますか?

 

熊森から

 

兵庫県はとにかく、クマが爆発増加している。何とか捕殺して頭数低減を図らなければならないという考えに憑りつかれているように見えます。

奥山生息地を人間が壊したために里に出て来ざるを得ないクマの哀しみや、山にハンターが捨てた無数のシカ駆除個体にクマが付いていることなどを何故考慮されないのか、不思議でなりません。(熊森は指摘し続けてきました)

山中のクマ数が爆発増加していると言われる割には、昨年度のクマ狩猟数4頭、今年度のクマ狩猟数1頭をどう分析されるのか、まだまだ聞きたいことでいっぱいでした。

昨年度お願いした情報公開請求の件も、まだ終わっていません。

時間がないということなので、これらの意見交換は来年に回させていただくことにしました。

 

クマ狩猟終了 兵庫1頭、岡山0頭 これを見ても、まだクマ絶滅の危機に気づかない行政とは! 

今年の11月15日から1か月間、兵庫県と岡山県は、クマが爆発増加しているという若い研究者(=現在、野生動物捕獲会社社長)の言葉を信じて、狩猟を推奨しました。

 

岡山県:上限30頭 狩猟者は誰でもクマを撃って良い。 結果0頭

・・・・11か所でクマ狩猟講習会を開催

兵庫県:上限は100頭 クマ狩猟許可取得者154名   結果1頭

・・・・3か所でクマ狩猟講習会を開催

 

兵庫県は今年、ドングリの実りが良かったため、一部のクマが里から山に帰っていることが、熊森のクマ痕跡調査からわかりました。

この1か月間「山中にいるクマまでも殺さないでほしい」という思いでいっぱいでした。

熊森本部は、兵庫・岡山の両県行政にほぼ毎日電話して、クマの狩猟状況を聞いてきました。

11月26日に、兵庫県朝来市で1頭のクマが狩猟された時は、山の中に潜んでいただけなのに、絶滅が危惧されるのにと、胸が痛みました。

詳細は、兵庫県鳥獣対策課のHP参照

12月15日付の神戸新聞によると、このクマはシカやイノシシを追い込む狩猟中に出て来たために銃で撃たれたということです。

 

 

12月14日の兵庫県知事定例記者会見で、兵庫県井戸敏三知事は、クマ狩猟数1頭の結果に対して、次のように答えられました。

「率直な感想として、昨年発生したハンターの死亡事故が起きたことでちょっと慎重になりすぎたと思う。

だけど、1頭では困る。適正頭数よりも130-140頭オーバーしているはずなんで、さらにどういう対応をとるかというのも考えないといけませんね。」

 

 

2016年5月10日、熊森本部は井戸知事にお会いし「クマは爆発増加などしていません。山が大荒廃したので、餌を求めて生きるために里に出て来ただけです。狩猟再開ではなく、昔のように人間とクマの棲み分けができるよう、奥山の生息地復元に取り組んでください。」と、多くの資料をお持ちして説明しました。

その後も、全国から同様のメッセージを井戸知事へ何度も送りました。にも関わらず、知事からクマの生息地復元の話は全く出ず、出てきたのは「狩猟数をもっと増やすにはどうすればいいのか」というものでした。

兵庫県は、来年度以降も、クマ狩猟を継続する方針だそうです。

 

生息地を失った兵庫県や岡山県のクマが爆発増加しているのなら、その原因を聞きたいです。研究者の計算ミスであったことに、もういい加減に行政の皆さんも気づいてほしいです。

 

今こそ、「王様は裸だ」という、子供の登場が必要な、両県です。

 

なぜ、「クマは、もう山におらん」という、猟師たちの声を信じずに、有名大学出ではありますが、現場経験の少ない若い研究者のコンピューター計算の結果に、優秀な行政マンたちが引っかかってしまうのでしょうか。残念の一言です。

 

クリックしていただくとグラフが拡大します。

 

兵庫県が重用している若い研究者によると、1992年にクマが絶滅するとして、兵庫県猟友会が狩猟を自粛し、1996には兵庫県も正式に狩猟を禁止したため、60頭だった兵庫県のクマが爆発増加し始め、20年後の2016年には、約16倍の940頭にまで増えたそうです。

 

 

 

ならば、単純計算としても、狩猟自粛前の1991年の狩猟数である15頭の16倍にあたる240頭のクマが狩猟されねばなりません。現在は、昔と違って、クマ生息地の多くが下層植生が消えて遠くまで見渡せますから、以前よりはずっと狩猟しやすいはずです。

 

昨年、大阪から来たハンターが兵庫県で死亡事故を起こしましたが、兵庫県担当部署は、クマ狩猟とは関係のない事故だと言われました。関係あるのかないのかどちらなのでしょうか。

 

ちなみに、人里に出て来たからとして、今年兵庫県は有害駆除したクマ数は、32頭です。クマは本来の山に棲めない、集落周辺に潜んでいるという熊森の主張がこれからも確認されたはずですが・・・

 

熊森の見解は、兵庫のクマが現在仮に940頭いるのなら、昔はもっといたのではないかというものです。何頭いてもいいのです。山の中に棲んでいてくれたら。人間には、山中にいる野生動物の生息数を調整する権利も能力もありません。

人間がしなければならないのは、人間が破壊したクマたちの棲息地を復元してやり、かれらが山中に棲めるようにしてやることです。

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