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カテゴリー「_クマ保全」の記事一覧

「とよ」がよくぞここまでに だから狩猟禁止

動物はしゃべれなくても、ちゃんと人間を見ています。

 

いったん野で大人になったクマは、絶対になつかないと言われていましたが・・・

 

お世話隊のみなさん、何してるの?プールの中の「とよ」 2017年5月11日

 

あんなに人間を恐れて、人間を見ては走り寄ってきて全身で威嚇し、とんで逃げていた「とよ」。

無理もないです。人間に死ぬような恐ろしい目に遭わされたのですから。

 

あの「とよ」が、プールに入ったまま、お世話隊のみなさんの言うことをそばでじっと聞いています。

よくぞここまでに!

 

クマはしゃべれないけれど、ちゃんと人間を見ているのです。

動物も、人間と同じように心というものを持っています。

人とクマの信頼関係が築けたら、人身事故は激減するでしょう。

 

クマを殺そうとする人がいる限り、クマは人に出会ったら、命がけで人を排除しようとするでしょう。

動物として当然のことです。

 

今や、クマを獲らなければ生きていけない人などいません。

クマ狩猟を推進する知事さんたちは、人身事故が起きた時の責任をどうとるのでしょうか。

知事さんは、クマ狩猟を楽しみたいという人の言うことは聞くけれど、狩猟すべきではないというわたしたちの声は聞かれません。

なぜですか?

 

人とクマの棲み分けが復活できるように、奥山の人工林を早急に自然林に戻して下さい。

 

 

 

 

 

「秋田に人食いグマがまだ3頭生き残っている」は、米田一彦氏の毎度のお騒がせネタです

日本ツキノワグマ研究所理事長を名乗る米田一彦(まいたかずひこ)氏が、表題にあるような、またまたのとんでもないお騒がせネタ(ガセネタ)を放たれました。

 

人食いグマなど、この世にいません!

 

マスコミが取り上げるから調子に乗っておられるのでしょうが、ほんとうに許せない偽情報です。

米田氏の、世の注目を浴びたい一心の無責任発言のために、どれだけ多くの国民が惑わされ、どれだけ多くのクマが無駄に殺されてきたか、はかりしれません。本当に氏のしていることは罪深いと思います。その一方で、「日本一、クマの心がわかる男」などと、まるでクマ保護派と間違われるようなことを吹聴されるものですから、当協会の会員のなかにも、まんまと引っかかってしまう者がいます。

マスコミのみなさんが権威や肩書に弱いのはわかりますが、一度、現地に行って、名前だけはすごく大きい「日本ツキノワグマ研究所」を訪ねられたらいいと思います。実態を確認してみてください。

 

今回のお騒がせネタ(=ガセネタ)は、米田一彦氏が読売新聞<深読みチャンネル>に投稿されて掲載された文が発端のようです。

今回、NHKまでもが、取り上げたということですから、米田氏の文章力は、そういう意味では毎度のことながらセンセーショナルで、人々をギョッとさせる、いわゆるマスコミが飛びつくという面では大変優れているのでしょう。

昨年度の秋田県鹿角市でのクマによる死者4名事故を、「十和利山クマ襲撃事件」と名付け、現場近くで目撃された雄グマを「スーパーK」と名付けて作っていく物語は、小説家としては天才的かもしれません。

 

しかし、マスコミのみなさんに熊森が言いたいのは、

 

そのネタに真実性がありますか?

 

ということです。おもしろかったらなんでも報道するというのでは、世の中が無茶苦茶になってしまいます。

米田一彦氏は、元、秋田県庁自然保護課の職員です。

米田氏の発言を報道する前に、秋田県庁自然保護課に電話して、問い合わせられたらどうでしょうか。

 

米田さん、あなたは以前、クマ捕獲罠を仕掛けて忘れてしまわれたことがありましたよね。思い出して見に行ったら、罠の中にクマの白骨死体がありましたよね。その時、もう、クマにかかわらないと世間に向けて宣言されたじゃないですか。宣言されたことを守られるべきだと思います。今のあなたのクマに対する発言は無茶苦茶です。一般国民はだませても、ちょっとクマを研究した人なら笑ってしまう内容ではないでしょうか。

 

関心のある方は、米田一彦氏が読売新聞深読みチャンネルに寄せた以下の長文を読んでみてください。

警戒せよ! 秋田の「人食いグマ」は3頭生き残った : 深読みチャンネル …

 

彼の文章は全くの彼の推測なのですが、うまいのは、推測に過ぎなかったことが、いつの間にか文が断定文に変化していき、まるで真実のように話が展開していくことです。

 

昨年度の秋田県鹿角市のクマによる死者4名事件については、当時、熊森のブログに何度も熊森見解を書かせていただいたので、それを読んでいただきたいです。

 

要するに、人間を好き好んで食べたいと願っているクマなどこの世にいません。

もし、そのようなクマがいたとしたら、その地域で様々なことをしている人たちが次々とクマに襲われることでしょう。

昨年度の死者4名は、全員がネマガリダケを採りに入っての事故です。

非常に力の強いクマがいて、ネマガリダケを採りに来た人間と出会い、排除しようと一撃を加えたのでしょう。

一旦死体となったものに対してはそれがカモシカであろうと人間であろうと、草食動物以外は、みんなで食べて片付けてしまいます。

これが森の生態系なのです。自然界の循環の仕組みなのです。

 

クマは、環境の変化で今は草食に近い生活をしていますが、本来は雑食動物ですから、地面に死体があれば食べてしまいます。

 

熊森本部が兵庫県で、自動撮影カメラを山中に棄てられたシカの死体の近くに掛けたところ、クマはもちろん実にいろいろな獣や鳥や虫が食べに来ている映像が撮れました。これを人食い熊と呼ぶなら、日本中の熊全部が人食い熊であり、全部が人食いイノシシであり、全部が人食い狐であり、全部が人食いテンであり、全部が人食い鳥、全部が人食い虫になってしまいます。米田氏に言わせると、警戒せよ!の対象です。

 

そんなことはないわけで、当時射殺したクマの胃の中に人肉が入っていたからといって、そのクマが今後、人間を見たら襲い掛かって食べてやろうとするとは思えません。秋田のクマはやはり、6月に食べたいものはネマガリダケのタケノコのはずです。

 

人食い熊も人殺し熊も、誕生などしていなかったのです。

 

しかし、米田氏が昨年、人食い熊誕生!人殺し熊誕生!と騒いでマスコミの寵児になったため、昨年度秋田県で、476頭という生息推定数の約半分にあたるクマが、主に昨年の6月~8月に殺されてしまいました。秋田県庁によると、集落周辺に出てきたからやむおえず駆除したということですが、秋田の人達が、人食い熊誕生!人殺し熊誕生!を聞いて過剰防衛に走ったことが十分に考えられます。

 

秋田県庁担当部署に聞くと、昨年の秋田県の秋の山の実りは、ブナ凶作、コナラ・ミズナラ並作で、クマの餌としては足りたということです。その証拠に10月以降のクマの目撃は、たった28件だったそうです。人食い熊誕生!人殺し熊誕生!のデマによって、殺されなくても良かったクマが夏場に大量に殺されたのです。

 

クマ危険!と社会をあおった米田氏とマスコミの責任は誠に大きいものがあります。済んでしまった事は仕方がありませんが、マスコミは猛反省を願います。熊のことを記事にするのであれば、一人の投稿文に飛びつくのではなく、日本熊森協会やJBNをはじめ、いくつかの団体や人の声を聴いてからにしてください。もちろんこのことは、クマ問題に限ったことだけではありません。

 

国民のみなさんは、間違った報道に躍らせられることのないよう、一方的な意見しか報道しないマスコミにはくれぐれも注意してください(完)

 

山中でのクマ駆除は、棲み分け共存のルール違反 

全国各地でクマとの事故が後を絶ちません。以下は、福島県南会津町での事故です。

 

(以下、福島民友の記事より)

クマにかまれ男性重傷 南会津の山林で猟友会メンバー

5月6日午後3時15分ごろ、南会津町高杖原の山林で、有害駆除のため狩猟をしていた同町の農業男性(65)がクマに襲われけがをしたと、男性と共に山に入っていた地元猟友会メンバーから南会津署に通報があった。男性は顔や両腕をかまれ重傷。命に別条はないという。

同署によると、男性は有害駆除のため猟友会の複数の仲間と共に山林に入った。同日午後3時ごろ、前方からクマ1頭に襲われたとみられる。クマの体長などは不明。襲われた当時、男性は仲間と離れ1人だったという。

地元の山岳救助関係者によると、冬眠から目覚めたクマが渓流釣りなどで訪れた釣り客らに被害を及ぼさないよう、男性を含む猟友会のメンバーが同日朝から山林で警戒活動を行っていた。

猟友会はクマを発見したため、猟銃で発砲したが致命傷にはならず、興奮したクマに男性が襲われたという。負傷した男性は猟友会のメンバーに麓まで運ばれ、県警ヘリで福島市の病院に搬送された。

 

 

熊森が、この後のことを行政に聞き取ると、翌日5月7日、他のハンターが、状況確認を行うために事件現場を訪れたとき、けがを負ったクマを発見し、その場で射殺したそうです。体重70kg、体長1.2mのメスでした。

 

 

(熊森から)

狩猟であれ、有害駆除であれ、山中でクマを撃つことによって、クマはもちろん人間も不幸になるという例です。このような猟友会員の行動によって、全く関係のない人が負傷した場合、誰がどう責任をとるのでしょうか。

 

この大地は人間だけのものではありません。人間さえいなければ、クマは平地に住んでいるという研究発表を聞いたことがあります。一番過ごしやすい平地を、人間が全部取ってしまっているのですから、山の中にいるクマまで撃ち殺すというのは、いくらなんでも人間としてやり過ぎだと思います。人間に、そんなことをする権利はないはずです。これでは棲み分け共存ができません。

 

あきらかに人間側のルール違反です。このような習慣がなくならない限り、クマと人との事故もなくならないでしょう。

今回のような事故の場合、原因は人間が作っていると熊森は思いますが、みなさんはどう思われますか。

くまもり本部と支部で、クマとの事故例の聞き取り

くまもり本部と支部は、クマとの事故の詳細を行政担当者などから一つ一つ聞き取っています。

 

石川県金沢市の医王山山中(4月15日15時ごろ発生)

山中でクマを銃で駆除中、クマに銃弾が当たったと思い近づくと、突然クマが向かってきて、頭や手足をかまれた。

 

北海道標茶町の山林(4月16日8時ごろ発生)

山菜採り(ギョウジャニンニク)を採りに、ササなどが生い茂る見通しの悪い場所に入って、子グマを2頭連れた母グマと出会い襲われる。

 

富山県高岡市の山中(4月20日12時50分ごろ発生)

タラの木などを栽培している自分の畑へ行き、左手をクマにかまれた(左指骨折)。

 

岐阜県高山市の住宅街(3名負傷)(4月25日19時50分~20時00分ごろに発生)

19時50分ごろ、ランニングをしている男性が、クマとバッタリ鉢合わせしケガを負う。クマは住宅街の中へ逃走し、民家の玄関で73歳の女性と出くわし、女性の頭や首にかみついた。そこへ47歳の女性が物音に気付き、女性にかみついたクマを引き離した。その際に47歳の女性も手や足にけがを負った。クマは、家屋の中に逃げ込み、駆け付けた猟友会に射殺された。クマは体長1.3mのメス。

 

 

宮城県大和町の笹倉山山中(4月25日11時ごろ発生)

タラの芽をとりに来ていた男性が、下山途中にコグマを2頭連れた母グマに遭遇し、攻撃された。笹薮からクマが突然出てきたという。クマは、男性の左肩をかんだ。男性は右手を使ってクマを引き離したが、その後左指をかまれた。男性は持っていたカマでクマの頭をついたら、クマは逃げた。

 

 

岩手県山田町山田の山林(4月25日発生)

男性は、父から引き継いだ山の下草刈りに、ひとりで入っていた。ケガの状況は、顔面挫傷、左腕負傷、尾骨骨折と重傷。命に別状はないが、話すことができないので、現在、どういう状況かわからない。

 

 

青森県弘前市の山中(4月30日午前15時30分ごろ発生)

ひとりで見通しの悪い笹薮の中で山菜取りをしていた女性が、親子と思われる体長80cmくらいのクマと60cmくらいのクマに出会い、大きい方のクマに太ももをかまれた。軽傷。

 

熊森から)

クマとの事故で、けがをされた皆様に、お見舞い申し上げます。

 

 

クマは山中では、昼間も動いています。山に入られる方は、クマ鈴やラジオを携行したり、大声で歌を歌うなど、人間が山に入ってきたことをクマに知らせてください。これだけで、警戒心の強いクマは自らが先に立ち去り、事故が激減するはずです。

 

クマは、人里では、人間に見つからないように早朝や暗くなってから動くことが多いです。ゆっくり歩いている人より、走っている人の方に恐怖を感じるようですから、クマの行動時間にランニングすることは危険です。充分お気を付けください。

 

子グマの傍には必ず母グマがいて、子グマを守るために人間を排除しようとしますから、子グマを見かけたら直ちにその場を立ち去って下さい。

 

①の石川県の事故例は、人間がクマの国に入り込んで発砲するなど、棲み分け共存に対する人間側のルール違反です。クマのやったことは正当防衛であり、当然です。

住民たちが10日間ほど 見守っているうちに、見かけなくなった若グマ

この時期、親離れしたばかりの子グマが、各地で人里に現れては騒がれています。

 

4月中旬、クマ生息地の住民から、道路横で衰弱した子グマが1頭寝ている。まるでぬいぐるみのようなクマだという情報が本部に入りました。

3日間ほど見守っているが、母熊が現れる気配はないということで、地元の方々もこの子グマを思いやって心配そうでした。

うーん。あの愛情深い母グマが、今年生まれの子グマを見捨てるはずがありません。

母グマが病死した?母グマがイノシシなどの罠にかかってしまった?母グマが密猟された?

子グマだけでは生き残れないので、保護飼育することになるのだろうか?

くまもりとしてはどう対処すべきか悩みながら、とりあえず現地に向かいました。

 

 

地元の人に教えてもらったところに行くと、小さなクマが1頭、フキノトウを無心に食べていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

クマが食べたとみられるフキノトウのあと

 

 

あたりはフンでいっぱいです。(専門家にこのフンを送った所、後日、根っこなど地下のものが入っているので、アナグマのフンではないかと言われました。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

繊維質でいっぱいのフン

 

 

このクマ、確かに小さいけれど、今年生まれのクマではありません。すでに親離れしたクマなのでしょうか。

地元の人達に、「助けてやって」と、頼まれましたが、自力で生きていけそうです。

ただ、こんな人目のつくところにいたら、誰かが行政に通報して捕獲されてしまう恐れがあります。

 

心を鬼にして、追い払うことにしました。

山に向かって追い立てていくと、クマはぐんぐん逃げ始めました。

 

 

 

 

 

 

 

土手をかけあがって逃げるクマ

 

 

さらに追い詰めていくと、大きな木の上にするするとのぼって、不安そうに下にいる人間の動向を見ています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高い木の上から不安そうに下を見下ろしているクマ

 

地元の人達には、とにかく見かけたら、山の方に追い上げてくださいと伝えて帰りました。

 

 

うーん、人間を疑わず人間に親しみを持っているクマ…、こんな時、祖先はどう対処していたのだろうか。

このままだと金太郎の世界になってしまいます。

太郎を育てられた故東山省三先生は、金太郎の話は、昔どこの集落でもあった実話だとわかったと言われていましたが・・・

今の時代、行政がそんなことを許すはずがありません。

 

 

後日、地元から再び電話がありました。

このクマ、人間が畑仕事をしている横で、のんびり昼寝して、逃げてくれないというのです。

困りました。とにかく追い払ってもらうしかありません。

そうこうしているうち、雨の日がやってきました。

なぜか、この日を境に、このクマはぷっつり姿を見せなくなったそうです。

 

 

フキノトウはもう大きくなってしまい、土手の草は農家にツクシごと刈り取られてしまいました。

山を見ると、柔らかい新芽がいっぱい芽吹いてきていました。

今頃はきっと、おいしい若葉をついばんで山の中を移動していることでしょう。

もう人間の所になど来るんじゃないぞ。生き延びろよ。

思わず抱きしめたくなるほどかわいかった若グマの写真に、心の中で叫びました。

 

 

教訓

①地元の人達の心に、生き物に共感するやさしい文化が残っているから、これまでクマは絶滅を免れてきた。

②クマは、季節ごとに刻々と変化する食べ物を追って、移動していく。

 

 

 

 

北海道庁が、ヒグマ管理計画(素案)に対するパブコメ結果を発表

1 意見等の募集期間

平成28年12月12日(月)~平成29年1月13日(金)

 

2 意見募集結果

北海道ヒグマ管理計画(素案)についての意見募集結果

 

応募者4団体・23人 102件だったそうです。

 

北海道庁が受け入れた変更はたった3件(以下)

 

1.ヒグマによる軋轢→人とヒグマとの軋轢(軋轢をヒグマだけのせいにするのはおかしいの意見に対して修文)

2.エゾシカの捕獲個体残滓→エゾシカの捕獲個体の不要部位(生き物の遺体をゴミ扱いする記述はおかしいに対して修文)

3.ヒグマ出没時の主要な通報先となる警察の役割を明記せよ→項目追加

 

問い合わせ先

北海道環境生活部環境局生物多様性保全課(動物管理グループ)

〒060-8588 札幌市中央区北3条西6丁目 道庁12階

電話番号 011-231-4111(内線24-394)

ファクシミリ 011-232-6790

電子メール kansei.shizen1@pref.hokkaido.lg.jp

※迷惑メール対策のため、「@」を全角にしています。

メールを送信する際は半角に置き換えてください。

 

(熊森から)

学識経験者や行政担当者は、その職務上、野生動物を命あるものとしてではなく、研究物体や害あるものとみなす傾向に陥りやすいため、彼らに任せておくと野生動物との共生共存がむずかしくなります。

 

今回採用されたのはわずか3件のみでしたが、生物としての正常な感性を失っていない一般国民が、学識経験者や行政担当者が間違った方向に進まないよう、絶えずかれらに声を届けて連携していく必要があります。

 

毎日の生活に追われている国民には、このような取り組みを行う余裕がないため、年金生活者の皆さんには特にがんばって声を上げてもらいたいです。

 

以前ドイツに行ったとき、教員などの生活が安定した公務員が、市民社会のリーダーとなって様々な分野に真摯な声を上げているのを見て、日本との違いに衝撃を受けました。本来、民主主義国家で市民社会のリーダーとなるべきこのような立場の人たちが、日本では残念ながら、残業に次ぐ残業で過労死寸前にまで陥っています。

 

非正規雇用の若い人たちもまた、その不安定さから、他者のことまで考える余裕がありません。

 

このように厳しい社会状況ではありますが、一人一人の国民が他者のことや社会に関心を持ち、自分の頭で考えて意見を言う流れを、熊森は作っていきたいと思います。このことが、人類が今後も地球上で生き残れる生き方を選択していけるかどうかを決めます。

 

 

<くまもり本部2017年5月度> ボランティア募集(会員・非会員)

※拡散希望

熊森協会本部では、各分野のボランティアを募集しています。

以下に、5月度の予定を掲載させていただきます。

会員・非会員に関わらず、多くの方々にご参加していただきたいです。

学生さんや若い方も、みなさん誘い合ってご参加ください。

ご参加いただける方は、活動日の3日前までに電話、FAX、メールにて熊森協会本部事務局までご連絡ください。

(アースデイは当日まで受け付けます。)

本部電話番号 0798-22-4190

本部FAX番号 0798-22-4196

メール contact@kumamori.org

 

 

 

2017年5月の活動予定

 

<アースデイ出展のお手伝い>

5月4日(木)、5日(金)11:00~17:00

於:みなとのもり公園(神戸震災復興記念公園)

アースデイ神戸ホームページ http://earthdaykobe.com/

 

5月14日(日)アースデイはまでらこうえん(浜寺公園)

於:浜寺公園 大阪府堺市西区浜寺公園町

アースデイ浜寺公園ホームページ https://earthdayhamadera.wordpress.com/

  • アースデイに熊森協会の展示ブースを出展します。11:00~17:00の間で1時間でも良いのでお手伝いをして下さる方を募集します。基本的には、本部スタッフと一緒にブースを見に来られた方に熊森協会の説明や活動内容を紹介して、6月4日(日)の皮むき間伐フェスタや8月6日(日)の原生林ツアーへのお誘いをお願いします。

 

<いきものの森活動>

5月27日(土)植樹地の草刈りと植樹地メンテナンス(兵庫県宍粟市)

集合時刻と場所 午前8:00 阪急電車夙川駅南口ロータリー

  • 生きものの森活動は人工林の間伐や実のなる木の植樹、クマの潜み場の草刈りや柿もぎなど、兵庫県北部を中心に実施しているフィールド活動です。参加者のペースに合わせて活動を進めていきますので、誰でもご参加いただけます。

現地までは本部が用意した車にご乗車いただけます。自車参加も可能。

天候不順で中止になることがあります。

当日連絡先090-1073-0980(担当:家田)

 

<とよ君ファンクラブ(大阪府豊能町高代寺)>

5月4日、11日、18日、25日(毎週木曜日)

  • 大阪府豊能町で保護飼育しているツキノワグマのとよ君のお世話です。

現地までの交通手段は本部にご相談ください。

 

アースデイのお手伝い以外は兵庫県ボランティア保険(4/1~3/31の年間500円)への加入が必要です。

本部の車に乗車される場合は集合場所から現地までの交通費は不要です。

たくさんの方のご応募をお待ちしております。よろしくお願いします。

 

冬ごもりから覚めた「とよ」の近況

4月6日の「とよ」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年秋にため込んだ脂肪が、まだ幾分残っている感じ

 

お世話隊のみなさんから、思わず「かっわいー」の声があがります。

本当にかわいいです。みなさん会いに来てやってください。

去年京都府では、70頭のクマが有害であるとして捕殺されました。

「とよ」を獣舎に入れて飼うのはかわいそうなのですが、野生でいたら里の柿やドングリを食べに来て、罠に掛けられ、殺されていた確率が高いです。生息地の広葉樹林の復元が進まない限り、クマと人の軋轢問題は解決せず、殺されるのはいつでも罠や銃の前に絶対弱者であるクマです。

 

 

3月23日、冬籠りから覚めた「とよ」は、最初、運動場をゆっくり歩いていました。

2か月も歩いていなかったから、無理もないですね。

 

しかしこの日の「とよ」は、もうすっかり元にもどって、運動場を元気に走りまわっていました。

 

 

寝室をのぞいてみてびっくりしました。

この間まで、藁には大きな穴があけてあり、そこに潜って冬ごもりをしていましたが、もう穴は不要となったのでしょうか。

穴が埋めてありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「とよ」が、藁の穴を埋めた。

 

去年、餌として与えた麦が残っていたらしく、運動場が麦畑のようになってきました。

とよの麦踏み効果はあったのでしょうか。

 

お世話が終わって、みんなであたたかいコーヒーを入れて飲んでいたら、「とよ」がそばに寄ってきました。

鼻を上に向けて一生懸命においをかいでいます。

りんごを与えたら、これじゃないという感じで無視。

どうも昨年から、「とよ」は、コーヒーの香りに魅せられているようです。

 

クマさんがうっとりと匂いを嗅いでいる横で、コーヒーを飲む。

これぞまさに、クマカフェですね。

 

お世話隊は今年も毎週木曜日、しっかりお世話をします。

いっしょに「とよ」のお世話をして下さる方は、本部までお電話ください。

 

 

一番肝心の生息地大荒廃への言及0分 、兵庫県森林動物研究センターのクマシンポジウム3時間半

2月25日の兵庫県森林動物研究センターが主催するシンポジウムに参加されたみなさんは、どのような感想を持たれたでしょうか。

 

我が国は、林野庁が戦後行った人工林政策で、山の自然植生を壊滅的に破壊してしまい、現在、広大な荒廃人工林を放置したままです。(国が先頭に立って自然林に戻すべしの声を、みんなであげていきましょう!)

 

 

今度は、環境省が行っているまず初めに殺害ありきの野生動物管理政策で、野生動物たちを壊滅的に破滅させてしまおうとしています。

 

 

なぜクマが山から出てきたか、その原因を正しく特定することが大切なのです。センターの研究者たちは、クマが増えたから、ハンターが減ったからとして、「山が荒廃して棲めなくなったから」とは、決して言いません。

 

平成1年からのハンター数は、減ってはいません。

(以下、兵庫県狩猟者の推移)

 

 

 

 

 

 

第1種(銃ハンター)(白色部分)は警察が厳しく取り締まるため減っています。しかし、その分、第2種(罠ハンター)(黄色部分)が増えています。銃を持っていなくても、罠だけでも充分捕殺できます。(殺し方は残酷すぎるので、ここでは割愛します)

 

高齢化はしています。

 

 

 

シンポジウムのなかで、人工林荒廃問題(奥山のクマ生息地に、大荒廃したスギの放置人工林が延々と残されたままになっており、クマが棲めない)や、自然林荒廃問題(近年ナラ枯れやシカの食害などで急速に劣化が進み、クマが棲めない)などへの言及は、いつものことながらゼロ!でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●人工林問題(内部大荒廃)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●自然林問題(内部大荒廃)

 

 

 

 

 

 

 

 

これらの根本原因を解決せずに、山から出てきたクマをどうすればいいかばかり論じてみても、クマ問題は解決しません。

 

シンポジウムでは、発表者が、「科学研究をもっと進めてクマ(=自然)をうまく管理していこう」と言われていました。

自然に生かされているに過ぎない人間が、突然、自然を管理してやるぞなどと言い始めたら、天も、「人間、お前、一体何様なんだよ」と、びっくりしてしまうのではないでしょうか。

人間が野生動物を管理することなど不可能なことに、気づいてほしいです。

 

 

 

 

 

2月25日(土)マジですか?兵庫県森林動物研究センターが、兵庫のクマが絶滅の危機を乗り越えたというシンポジウムを開催されるそうです

兵庫県森林動物研究センターが開設10周年を記念して、「絶滅の危機を乗り越えたツキノワグマの保全管理」という題で、シンポジウムを企画されています。(シンポジウムの詳細チラシ)

そこまでやるかと、熊森は驚きました。

本気で、兵庫県のクマは絶滅の危機を乗り越えたと思っておられるのでしょうか。

優秀な方たちばかりなのに信じられません。

 

 

チラシには、「平成8年度、兵庫県内のツキノワグマの生息数は減少を続けており、このまま放置すれば絶滅が心配されたため、県は保護を目的に狩猟を禁止しました。それから20年、絶滅の危機を脱したと判断できるまでに推定生息数が回復しました。この間に取り組んできた研究成果を紹介し、今後の保全管理の在り方を考えていきます。」とあります。

 

あきれ返るとはこのことでしょうか。

まるで、平成8年度に、県が自主的にクマ狩猟を禁止したことになっています。事実を曲げ過ぎです。

しかも、センターができて10年ですから、20年間の研究成果はないはずです。

 

平成4年に、兵庫県ツキノワグマが絶滅寸前に陥っていることを知った当時尼崎市の中学生たちが起こした激しいクマの保護運動があります。署名を集めたり新聞やラジオ、テレビに次々と出て、中学生たちは、「兵庫県のクマが絶滅する。みんなで守ろう」と、大運動を展開しました。

兵庫県に狩猟禁止を何度も申し入れましたが、当時、県は、全く聞き入れようとしませんでした。

また、平成4年には、猟友会の狩猟自粛発表がありました。

当時、環境庁は、平成6年に、兵庫県クマ狩猟禁止を発表しました。

多くの声があって、やっとのことで県が最後に動いたのです。

そのことは、きちんと書くべきでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に、平成8年に兵庫県が狩猟を禁止したから、クマの絶滅が回避されたのか、兵庫県森林動物研究センターの説を検証してみましょう。

以前、兵庫県でどれくらいのクマが狩猟されていたのか、以下のグラフをご覧になって下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グラフは2度クリックしていただければ、大きくなります。

現在、平成以前の有害駆除数が未入手となっています。近々、入手次第、差し替えます。

 

兵庫県でクマを狩猟していた人など昔からほとんどいませんでした。

平成8年の狩猟禁止前20年間のクマ狩猟数は194頭(年間平均約10頭)です。

平成8年の狩猟禁止後20年間のクマ有害捕殺数は237頭です。(年間平均約12頭)です。

狩猟で獲られていたクマよりも有害捕殺で獲られたクマの方が多いのです。

 

兵庫県のクマが絶滅の危機に陥ったのは、戦後の奥山の人工林化と開発という行政の奥山破壊政策の結果です。兵庫県森林動物研究センターは、まだ、主原因を隠し通そうとされるのでしょうか。

 

当時新聞に載った朝日稔兵庫医科大教授(動物生態学)のコメントをかみしめてほしいです。

●1992.1.14 朝日新聞

スギ、ヒノキといった人間にとっては有用な人工林に山がどんどん変わっていく。冬眠に必要なブナや天然スギの大木が伐採されている。開発が進んでいる西日本では特に深刻で、九州で絶滅したように西日本でもクマは絶滅の危機にある。

 

●1992.3.24 神戸新聞

過去の森林伐採で破壊された生息環境を動物たちが棲める状態に戻さないと、餌を求めて畑を荒らすなどの被害はなくならない。国などが中心となってクマの生息地の自然環境の保護に取り組む必要がある。

 

広大な人工林は今もそのまま放置されており、全く改善されていません。その上、10年ほど前からは、クマたちにとって生きていく上で最後の頼みの綱であったわずかに残された自然林まで大荒廃してしまいました。この状況でクマが絶滅の危機を脱したというのなら、兵庫県森林動物研究センターのみなさんは、生きられなくなって人里に出てきたクマの数だけしか見ていないのではないかと、心配になってきます。

 

関心のある方は、シンポジウムに参加してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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