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カテゴリー「京都府」の記事一覧

京都府丹後のクマ数はわからないが、捕殺する前に生息地の再生や被害防除策を優先してほしい

いったい何頭クマがいるのか。

 

これだけ科学技術が発達した今、野生動物の生息数など簡単に出せるような気がします。しかし、実際に調べてみると、どんなにハイテク科学技術を使っても、木々に覆われた山の中を動き回る野生動物たちの生息数を把握することは、人間には不可能なのです。それだけ自然界は複雑なのです。

 

そこで、いろんな方法で、推定生息数を算出するのですが、いまだにこれといった決定打がありません。

階層ベイズ法での推定など、第3者が再現できないような推定法を使用するのは、科学ではないのでやめていただきたいと思います。

そんななか、京都府に依頼された業者は、平成14年度の丹後のクマの推定生息数は120頭、12年後の平成26年度には約6倍の700頭に爆発増加したというのです。もしこの推定があたっているなら、爆発増加した要因を知りたいものです。

人間でいうなら、日本の人口1億2800万人が12年後には7億6800万人になっているということです。

 

だいたい、丹後半島では、平成10年ごろナラ枯れが猛威を振るい、約9割のミズナラが枯れてしまいました。ミズナラはクマの冬籠り前の貴重な食料でした。また、現在、クマの夏の食料である昆虫が、山から大量に消滅してしまっています。

食料を求めてクマたちが山から一斉に出てきたら、目撃数や捕獲数がうなぎ上りに増えるので、クマが爆発増加したように見えますが、ドーナツ化現象かもしれません。丹後半島は山が低く、人家が入り込んでいるので、クマが里に出てきたらすぐに見つかってしまう場所です。

 

もし仮に丹後のクマが700頭を超えていたとしても、何頭だったらいいのか、人間にわかるようなものではありません。人里に出て来ないように生息地の自然環境の復元や被害防除策を優先させるべきです。それらをなおざりにして、捕殺していいわけはありません。動物たちの命もたった一つ、命は何よりも尊いのです。

 

とりあえず、京都府には丹後半島のクマ生息推定数700頭に至った計算経緯を教えていただき、わたしたちもその推定方法がどこまで妥当と思えるか検証してみようと思います。

 

 

 

 

3月4日 平成27年度京都府のクマ捕殺数・誤捕獲数が西日本で突出最多となった問題で、府庁に本部・支部が要望書を提出 記者会見・NHKニュース

上記の問題を、生態系保全上看過できない大問題であると考えるくまもりは、本部と京都府支部で、府庁記者クラブに出向き、記者会見を行いました。

 

当協会の現地調査からわかってきたことですが、京都府は京都府絶滅寸前種であるクマに対して、クマ保護計画では、すばらしい保護体制を書き連ねておきながら、実際の現場は捕殺一辺倒で、クマ保護計画は言葉だけのものになっていました。

 

現場担当者のみなさんに会い、せめて他県並みの保護体制をとっていただけるように要望しましたが、担当者のみなさんはみなさんなりにご自分のお考えがあり、当然のことながら、今の体制に問題はないと一蹴されてしまいました。

 

大量捕殺されてしまったクマたちは、いまさらもうどうしようもありませんが、今後もこのような体制が続くことは絶対に認められません。熊森は、クマの保護体制に関して京都府を世に訴えることにしました。

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記者会見の様子。奥がくまもり本部・京都府支部のメンバー

 

うれしいことに、6社のメディアが出席してくださり、熊森が25分間説明した後、35分間、記者さんたちの活発な質疑応答がありました。

 

(以下は数日間で消えます。今のうちにご覧になってください)

 

●NHKニュース京都地方

www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/2013381511.htmlキャッシュ

●京都新聞

http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20160304000149

 

 

記者会見後、京都府に要望書を提出しました。

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森山まり子会長(左)が府庁森林保全課の課長へ山田知事あての要望書を渡す。

 

<要望書の内容は、4つ>

①クマが誤捕獲されないよう、環境省の、「クマ生息地でのイノシシ、シカ捕獲用くくりわなの直径12cm規定」を守ってほしい。(京都府は20cm以上に規制緩和していた)

②山から出てきたクマを有害捕殺する前に、追い払いや誘因物の除去など、必ず、被害防除対策を行い、可能な限り捕殺を避ける努力をしてほしい。

③人間が破壊したクマ生息地の自然環境を復元・再生することを最優先してほしい。

④生物の多様性を保全することや他生物の命の尊厳を守ることの大切さがわかる職員を担当部署につけてほしい。

 

今回の要望書を作成するにあたって、京都府担当部署は、くまもりがお願いしたデータを快く全て送ってくださいました。お手数をおかけしました。心からお礼申し上げます。

 

熊森から

山が荒れ、第一次被害者である野生動物たちが生きられなくなって、食料を求め、次々と里に出てくるようになりました。第2次被害者である地元は悲鳴を上げており、大変な問題です。

山を荒らしたのは、全国民の責任です。野生動物の人里多数出現問題を過疎化高齢化した地元だけに任せるのではなく、都市市民も問題解決に向けて、お金持も力も出すべきです。

 

再び クマの皮はぎ行為は林業にマイナスでも、豊かな森造りにとってはプラス 殺処分は行き過ぎ 

下の写真は、パンフレット 「京都府のツ キノワグマ」の<クマ剥ぎ被害防止ページ>にあるクマ剥ぎ山の写真です。

京都府では、皮はぎ行為を行ったクマは、除去(=捕殺)と決められています。

(PDFファイル、1,013KB) (PDF:1,012KB)

 

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クマの皮はぎにより、赤く枯れたスギやヒノキ

(くまもり感想:人間が間伐したようにうまく枯らしている)

クマの皮はぎとは

樹木の水分の吸い上げが著しい6月~7月ごろ、ふつう、母熊が子熊を連れて15年生~40年生のスギやヒノキにやってきて、幹の樹皮を歯などで一方向だけはぎ取り、樹液でぐっしょりぬれた形成層をかじって食べる行為です。(地方によって、皮はぎ文化を持つクマと、持たないクマがある)クマの皮はぎは、一方向だけの皮はぎなので、スギの木は枯れません。

ただし、かじられた幹の部分は傷を負ったことになるので、その後、樹洞ができるなどいびつに成長し、将来的には、ニホンミツバチをはじめ、多くの森の動物たちに巣穴を提供します。(樹洞が形成されない場合もある)

20年ほど前に、福井県の林業家の方からお手紙をいただき、クマの皮はぎ現場を案内してもらったことがあります。クマの真似をして樹液を舐めてみました。この時期のスギの樹液の甘いのにはびっくりしました。(甘くないのもある)

林業にはマイナスであっても、森造りにはプラス

材の価値を落とされた林業家にとっては、これは林業被害です。しかし、この行為は、林業にはマイナスであっても、森造りにはプラスなのです。林と森は全く別物です。クマは林業をしようとは思いませんが、本能的に、生物の多様性を誇る森を造ろうとしています。

樹皮を全周剥いで、スギを枯らし出したクマたち

最近、クマの皮はぎに変化が起きてきて、樹皮を全周はぐクマたちが現れました。こうなると、スギは枯れてしまいます。

京都府は、皮はぎグマに対しては、加害個体を除去する(=捕殺)と決めています。

奥地の山は元々、クマたち野生動物が暮らしていた森でした。戦後、人間が林業でもうけようとして、森の木を皆伐し、スギだけヒノキだけを植えて、林に変えました。ところが、林業がもうからなくなったため、間伐などの手入れもできず、人間はこれら人工林を放置して、今、山を大荒廃させています。

クマに任せておけば、放置人工林も豊かな自然の森に戻っていくでしょう。

林業用地は徹底した防除を

私たちが木を使う限りは、国産材でなければならないと思います。国内林業はとても大事な産業ですが、将来の水源地を確保するためにも、林業は奥地から撤退し、確保した林業地は、徹底した防除を施すべきであると思います。

一つの事象でも、見る角度が違うと、害が益になります。スギの皮をはいだクマは殺処分と決めるのは行き過ぎです。人間が彼らの生息地を奪い過ぎたのです。

人間も生きていかねばなりませんが、人間の視点からしかものを見ないのでは、私たちを生かしてくれている豊かな自然を失って、人間も滅びることになります。

 

2月15日くまもりが、京都府<クマ捕殺・誤捕獲>現場を調査、現地行政担当者に会い改善策を訴える

この日、わたしたちは早朝兵庫県を出発し、京都府の<クマ捕殺・誤捕獲>多発現場へ出かけた。例年なら2月は雪で埋まっている地域だが、異常暖冬の今年は積雪がない。寒波の襲来で雪がちらつく中、現地調査をして回った。

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柿に来たクマを捕殺した集落

山すそには、金網柵が張り巡らされていた。シカ・イノシシは金網で防げたかもしれないが、クマは柵を乗り越えて柿の木に来たのだろう。この地域の山はどこも低く、真冬でも緑の葉が付いた常緑広葉樹で覆われていた。こんなところにクマなどすんでいるのだろうかと思うが、集落外れの柿の木は、どれもクマが木に登った跡の爪痕でいっぱいだった。

 

 

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くくり罠によるクマ誤捕獲多発地

横の田んぼには、一面に電気柵が張られていた。どこが獣道かは、動物たちの足跡ですぐわかった。この日は狩猟期なので、許可されているくくり罠の直径は主に12センチのはずだが、罠が全く見あたらなかった。

 

 

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電気柵が張り巡らされた山の中の果樹園  

野生動物たちの生息地である自然の山中があちこち切り開かれ、小さな果樹園が点在していた。野生動物たちに、人間の作物と自然の実りが区別できるだろうか。蜂蜜の入ったクマ捕獲罠は、果樹園の外に置くそうだ。

 

まだまだ不完全と言われながらも、京都府では、金網柵や電気柵が防除に多用されていた。しかし、この程度では被害が防止できないのだろう。もっと抜本的に、人と動物が棲み分けられる山づくりをしなければならない。私たちが見たところでは、近隣県の野生動物被害に悩む集落と、どこも同じような状況だった。戦後の林野庁の森林政策の失敗で、動物被害が増大するようになり、地元はみんな困っているのだ。こんなことになったのは、野生動物たちの生息地破壊に声を上げなかった全国民の責任でもある。

 

現場の行政担当者らに会い訴える

午後からは、アポを取っておいたA市とX振興局の行政担当者に別々に会いに行った。彼らは、人間の方が大事であり、地元には「クマ殺せ」の声しかないとして、クマの殺処分と誤捕獲の多発に何の疑問も持っておられなかった。くまもりとしては、彼らに届いている情報があまりにも目の前の事だけ、人間の事だけで、情報不足を感じた。これからの時代は、行政も人間の事だけを考えるのではなく、全ての生き物との共存策を強力に推進していくべきだ。そうしないと、人間は、かけがえのない自然や水源を失ってしまうと、くまもりは訴えた。

 

行政がまず取り組むべきは防除と生息地の復元である。最近は自然林も劣化が激しく、人工林の中と同様、野生動物の餌場がないことをくまもりは伝えた。

 

京都府がくくり罠の12センチ規制を外したことによって、これだけのクマ大量誤捕獲が起きることが証明されたのであるから、京都府も、12センチ規制を守るべき。クマを同じところで何度も有害捕殺したり誤捕獲したりしているのは、保護対策をなおざりにしている結果であり、大いに反省と改善を望みたい。

 

野生動物たちの生息数が爆発増加しているので大量捕殺すればよいという保護管理派研究者たちの単純な理論を鵜呑みにしないでほしい。くまもりは、クマ・サル・シカ・イノシシ・・・野生動物の大量捕殺対応の誤りに気づいてもらいたくて、全く違う角度から鳥獣被害問題を見ている画期的な研究者の論文を最後に提示した。行政のみなさんは、殺しても殺してもシカが減らない。よけいに増えたような気がすると言われていたが、この論文を読んでくださったなら、どうしてそうなるのか、自然界の仕組みが目からうろこでわかるのではないか。

 

来春からは、関西広域連合でクマ対応にあたる話も出ているということだった。今後、京都府でまずクマから、保護対策が進むかどうか注目していきたい。

 

 

 

 

 

京都府平成27年度クマ捕殺数・クマ誤捕獲数 西日本で突出最多 問題視した熊森が、京都府庁へ 

ツキノワグマは、西日本全域で絶滅の恐れがある種と指定され、どこも保護体制に入っている。そんな中、平成27年度の京都府のクマ捕殺数は41頭、誤捕獲数は80頭という西日本で突出最多だ。

 

H27年クマ捕殺数(近畿・中国・四国)水見

 

これを問題視した熊森本部と京都府支部は、1月28日に京都府庁を訪れ、京都府が出しているクマ保護対策はすばらしいのに、どうしてこのような大量捕殺、大量誤捕獲が起きたのか、森林保全課の係官から聞き取った。<京都府ツキノワグマ>平成14年(2002年)より狩猟禁止。

 

「京都府第一種特定鳥獣保護計画第3期―ツキノワグマ―」(平成27年~29年)より、以下を抜粋

 

・丹後個体群(推定生息数700頭)・・・危急地域個体群ナラ類が集団枯損可能な場所から広葉樹への樹種転換を図るなど、クマの生息環境に配慮した森づくりを進める。防除の徹底と被害対策を進め、加害個体を管理(=捕殺)。

 

・丹波個体群(推定生息数200頭)・・・絶滅危惧地域個体群ナラ類が集団枯損森林所有者の協力のもとに、人工林の強度間伐による下層植生の回復、針広混交林化や堅果類の広葉樹植栽。基本的には防除対策を優先し、加害個体を管理(=捕殺)。

 

・誤捕獲の防止・・・原則としてクマの生息地では、イノシシやシカ捕獲用の「くくり罠」の使用を避ける。繰り返し、クマの誤捕獲を起こす者には、捕獲許可の更新中止を検討する。

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京都府のクマ対応について森林保全課の係官に質問する熊森本部・京都府支部

 

わかったこと

★京都府が公表していたクマ保護対策は、「誤捕獲グマは放獣する」こと以外、実際の場ではほとんど実施されていなかった。(!)

野生動物たちは哀れなことに、何をされても、ものが言えない。訴えることができない。共存を達成するには、鳥獣被害を受けて苦しんでいる地元の人達のことを思うのは当然だが、同時に、動物たちの声も代弁できる民間自然保護団体が、絶えず行政事業をチェックしていく必要がある。

 

・クマ有害捕殺はX振興局管内に集中

有害捕殺されたクマは、京都府内に4つある府庁出先機関としての振興局(山城、南丹、中丹、丹後)の内、あるひとつのX振興局管内に集中していた。(41頭中40頭)。果樹や柿に来たことが捕殺理由となっているが、同じ集落で6回も捕殺されているなど、防除を徹底させたのか疑わしい。

 

・クマ誤捕獲はX振興局管内のA市に集中

誤捕獲80件(箱罠20件、くくりわな58件、麻酔銃 2)のうち、約7割にあたる55件はX振興局内で起きており、うち48件は同局内のA市で集中的に起きていた。しかも、多い集落では10回も誤捕獲を繰り返しており、誤捕獲防止対策がとられた形跡はない。しかも、京都府は、クマの誤捕獲を避けるための環境省によるシカ・イノシシ用くくり罠直径12センチ以下規制を、近畿地方で唯一、規制緩和していた。 これでは、クマの足が罠にズボッと丸ごと入ってしまい、誤捕獲が頻発するのは当然。京都府には、なんとしても他県と足並みをそろえ、環境省12センチ規制を守ってもらいたい。

 

・広葉樹林化事業は中止

京都府では、平成14年~18年に、森林所有者の協力のもと、広葉樹を植栽する「いのちと環境の森づくり事業」を約30haで実施したが、現在、広葉樹林化事業はどれも中止。理由は、植えても、シカが食べてしまうので、苗木が全く育たないからとのことだった。

 

くまもりから

どんなにすばらしいツキノワグマ保護計画を作っても、その部署を担当する人間によって、実行されるかされないかが決まる。すべて、その部署を担当する人次第なのだ。

京都府本庁の担当者は、現場には1回も行ったことがないと言う。

くまもりは、現場を担当している人に会わねばならない。現地を調査し、その後、X振興局とA市の双方の担当者に会いに行くことにした。(つづく)

 

本末転倒 森林伐採100ヘクタールで太陽光発電計画 京都府南山城村ら

<以下、京都新聞2015年12月23日記事より>

メガソーラー計画 村が将来見据え対応を

京田辺・学研総局 住吉哲志
手前の山がメガソーラー建設予定地の一つ(南山城村北大河原)
手前の山がメガソーラー建設予定地の一つ(南山城村北大河原)

京都府南山城村と三重県伊賀市の一帯で進む大規模太陽光発電所(メガソーラー)計画は、森林を伐採して合計100ヘクタールの土地を開発する。私有地がほとんどだが、村には住民の生活環境を守るため、将来を見据えた対応が求められる。

メガソーラー計画が財政的に自治体にもたらすメリットは大きい。開発業者の説明資料によると、太陽光パネル設備への課税で固定資産税のうちの償却資産税は年6千万円に上る。

村の2014年度決算では、ダムやゴルフ場などによる村の固定資産税は1億7千万円。村民税は1億2千万円で前年度比8・3%減。人口が2014年に3千人を割り、日本創成会議の「消滅可能性都市」に挙がる村には、魅力的な計画だ。

だが、今回の計画は広大な面積の山を変形させ、樹木を太陽光パネルに置き換えることが盛り込まれており、環境が大きく変わる。ゴルフ場や工場などの跡地を利用したメガソーラーとは異なり、別の問題が起きる懸念がある。

その一つが、山の保水力の低下だ。開発業者は、水路や調整池を設けて流量調整をするとした上で、「現状よりも安心安全になります」と強調する。しかし、村域で54人が犠牲となった1953年の大水害を知る村民は、近年多発する集中豪雨に耐えられるのかを心配している。

生態系をはじめ、周辺のニュータウンや小中学校などへの影響も未知数だ。

太陽光パネルの耐用年数は通常17年。仮に今回の計画が実施されたとしても、パネルに寿命が来た際、事業者がメガソーラーを継続するかはわからない。将来、事業者が村を離れても、敷地は開発前の状態には戻せない。跡地を住宅地やゴルフ場などに変える計画が持ち上がる可能性もある。メガソーラー以後を十分に考えておく必要がある。

「景観が変わる可能性がある。村としてどのような方針をとるのか」。今月10日の定例村議会一般質問で、村議がただした。村が活性化の中核施設に位置付ける「道の駅」(2017年春開業予定)や学校などが予定地周辺に立つことが念頭にあった。

手仲圓容(かずよし)村長は「民間同士の開発計画なので法にのっとり進めてもらう」と答弁し、住民から大きな反対がない限り、静観する姿勢を明らかにした。景観に関しては周囲が樹木で覆われ、ほとんど変わらないと説明した。

森林開発や砂防工事などの許認可権限は府にあり、住民への計画説明は事業者が担っている。村は独自に計画を検証する義務を持たないが、地元自治体として文書で府に意見を述べることができる。府や事業者に任せきりではなく、積極的にメリットやデメリットを村民に示して議論を深め、村として守るべき価値を示す姿勢が求められる。

 

くまもりから

2016年1月16日に、事業者「ファースト・ソーラー・ジャパン・プロジェクト6合同会社」(東京都)が、全住民(京都府南山城村・三重県伊賀市)に説明会を開く予定だそうです。

森林伐採を行って環境に良い太陽光発電パネルを設置する事業は本末転倒であり、国も府も認可すべきではないと、くまもりは思います。

今でも過疎地は空き家だらけです。これからますます人口も減ってきます。太陽光パネルの耐用年数が過ぎる17年後、壊した里山はどうなるのでしょうか。2度と元には戻せません。宅地開発や、ゴルフ場などやってもうまくいかないと思います。村民のみなさんは、たいせつな故郷の自然環境を失わないようにして下さい。

第一、この山林は、イノシシをはじめいろいろな野生生物のすみかです。開発したら、彼らの行き場がなくなってしまいます。必ず人間にも大変なしっぺ返しが来ます。

 

10月27日 京都府支部 桑谷山佐保の森の実り調査→良好

京都市花脊(はなせ)にある桑谷山佐保の森は、50ヘクタール。2007年に奥山保全トラストが購入しました。10月27日、京都府支部の皆さん7名が、秋の実り調査を行ってくださいました。以下その報告です。

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今回は、久多峠から入りました。樹上のドングリはもうありませんでしたが、林床にはミズナラのドングリやシバクリがたくさん落ちていました。今年の実りは良好でした。今年は、動物たちも喜んでいることだろうと思うと嬉しくなりました。アスナロの巨木たちも健在でした。(上写真右)

クリはイガだけになっており、傍らには、栗の中身がきれいに食べられ、皮だけになった実が落ちていました。クマ棚や熊の爪痕など、クマの痕跡を探しましたが、登山道を歩いた限りでは見つかりませんでした。

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ミズナラの枯死木が多くありましたが、いずれも何年か前のものばかりで、今年、新しく枯れた木は見当たりませんでした。これまでミズナラの枯死木を多くみてきて、森がなくなってしまうのではないかと胸が痛んでいましたが、今回、2~3年生のミズナラやクリの実生苗が、枯死した木の根元でたくましく成長しているのがたくさん見つかり、希望が芽生えているようで嬉しくなりました。特に、栗の苗木は無数に生えており、なぜここの苗木はシカに食べられないのか、不思議に感じました。

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イヌブナの実生稚樹

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ミズナラの実生稚樹

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シバグリの実生稚樹

5/17 クマたちの棲める森再生めざして、17名で初の人工林皮むき間伐88本!(京都府支部)

京都府京北トラスト地の人工林部分を、クマたちの棲める森に再生させるために、本部の応援も得て総勢17名で初の皮むき間伐に挑戦しました。

 

めざすは、頂上付近のヒノキの人工林です。ロープを伝って急な斜面を登ります。

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林内は、茶色一色。

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本部リーダーの説明や注意は、とてもわかりやすかったです。どんな小さな事故も起こさないように、心を引き締めます。

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念願の皮むき間伐、ついに京都府支部でも開始です。

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楽しいお昼と言いたいところですが、実は震えるくらい寒い日で、午後からは霧雨でした。

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88本の皮むき間伐達成!早く下草が生える森に戻したいので、がんばりました。終わってから山を降りて見上げると、あんな急で高い所に登っていたのかとわかり、自分でもびっくりしました。

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今日は、京都府支部にとって、記念すべき日となりました。指導して下さったみなさん、参加して下さったみなさん。本当にありがとうございました。いつ下草が生えだすか楽しみです。

(お知らせ) 5月19日(日) 安田喜憲先生講演  立命館大学

熊森顧問の安田喜憲先生(東北大学大学院教授)が、京都で講演されます。

お時間の都合がつく方は、ぜひ、ご参加下さい。

5月19日(日)13:00~16:40

シンポジウム3「環太平洋生命文明圏」

立命館大学衣笠キャンパスの創思館1Fカンファレンスルーム

参加申し込み・・・先着200名、シンポジウム3、住所、氏名、電話、メールアドレスを記入して、以下にお申し込みください。

r-ppc@st.ritsumei.ac.jp  5月15日締切

主催:立命館大学環太平洋文明研究センター

 

 

 

第6回 熊森 森再生活動 本部・京都府支部合同でトラスト地を整備

3月28日(木)、第6回森再生活動を実施しました。今回の参加者は本部6名、京都府支部6名、計12名で、京都のトラスト地の整備(苗木の防護ネット再設置、間伐)をしました。雨の予報がでていたのですが、みんなの想いが通じたのか、雨はほとんど降りませんでした。

作業の準備をしてから、まず、はじめに、トラスト地入口にあるシンボルツリーのカツラの木の直径を測りました。メジャーをぐるーっと回してみると、なんと幹周りが6mもありました。今や、このような巨木は森から次々に伐採され、減少する一方です。このカツラの木は、永久保全していこうと思います。

カツラの直径を測っている様子 ↓

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午前中は、冬期に外しておいた苗木保護ネットの設置作業をしました。このトラスト地に植樹した苗木は、京都府支部の方たちが、一本一本大事にしてくださってます。

シカよけネット設置の準備をしているところ ↓
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昼食の様子。 ↓  本部と支部の楽しい交流の場となりました。

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午後は、ヒノキの人工林箇所に移動し、間伐をしました。この日も京都府支部の方が発明した間伐補助器具のアシストくん、かけるゾウが大活躍しました。

伐倒方向を簡単に確認できるアシストくん ↓

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↓ 高い位置に楽にロープをかけることができるかけるゾウを使用している様子
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記念撮影。みなさんお疲れさまでした。

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今年は京都京北トラスト地の間伐計画を立て、本部・支部で協力して整備をすすめていきたいと思います。

 

追加

土壌酸性度・・・ここのヒノキ林の土壌酸性度を測定すると、pH4.2でした。驚きました。これはひどい。

 

兵庫県戸倉トラスト地でも、先日測定してみましたが、pH6.2でした。京都と兵庫、同じpHの酸性雨が降っているはずなのに、場所によってここまで違うのはなぜか、わかりませんでした。

 

 

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