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山形の月山ブナ原生林とクロちゃん見学ツアーに参加して

参加者レポート/2013.6.15~6.16
【山形の月山ブナ原生林とクロちゃん見学ツアーに参加して】

 

周り一面サクランボ畑が広がる山形空港で、旅行社の斉藤さんとクマのクロちゃんのお父さん(飼い主)の佐藤さんのお出迎えを受けた後、山形駅で他のメンバーと合流。勝手に少しレトロな山形駅を想像していましたが、綺麗な新しい駅ですぐ横には高層ビルがにょきりと立っていて、遠く東北まで来たという感じがしなくてちょっとがっかり。

一行は、まずは月山山麓の県立自然博物園を目指しました。夏スキーで有名な月山には、たくさんの雪が残っていて雪解け水の激しい流れに驚いていると、山から下りてくるたくさんの人とすれ違いました。聞けば山菜取りの人が行方不明になって警察も出て捜索中とのこと、地元の人も迷うほど山が深いということでしょうか。

幻想的なブナ林の内部

幻想的なブナ林の内部

その後、歴史を感じるお蕎麦屋さんで美味しいお昼を楽しむうちに参加者も自己紹介などもしながら和やかな雰囲気に。

真ん中の青いシャツの人が佐藤さんです

真ん中の青いシャツの人が佐藤さんです

佐藤さんの自宅に近いブナ林では、ドームのようになったブナの木々を下から見上げると厳かなような何とも言えない気持ちになり、目を地面に移すとそこにはブナの赤ちゃんが一面に広がっていました。佐藤さんいわく「こんなに多くあるけど来年まで育つのは一本もないだろう」とのことで、木々が一人前に育つことの大変さに想いをはせました。

今夜の宿の田麦荘に荷物を置いて、いよいよクロちゃんに会いに、佐藤さんのお宅を訪問。

クロちゃんは、佐藤さんが飼育しているツキノワグマで、佐藤さんがかつて猟師だった頃、母熊を殺されて孤児になった小熊を見つけ、保護することにしたのだそうです。

クロちゃん

クロちゃん

佐藤さんはクロちゃんを保護した時、「熊はすぐに大きくなるので個人で飼うのは無理だと言われ、引き取り先を探していたのが、ある時クロちゃんが迷子になり、探す私の声を聞いて嬉しそうに駆けてくるのを見たとき自分で飼うことを決めた」とおっしゃっていました。

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「それから20年以上いろいろ苦労したけれど、先日私が一週間入院した時にクロちゃんはその間餌も食べず排泄もしなかったと息子から聞いて、私はクロちゃんより先には死ねないと思った」と言われたのが印象的でした。

今では日本全国からクロちゃんに会いに人が訪れます。「来られた人が泊まれるように新しい宿泊所を建てたので、熊森協会からももっと多くの人に来てもらいたい」とのことでした。

1階にクロちゃんのオリが設置されている宿泊所

1階にクロちゃんのオリが設置されている宿泊所

クロちゃんのオリの中はとてもきれいに掃除されていて、大事にされているのがわかりました。

野生のクマの寿命は12,3年ということで、それからすると20歳を越えるクロちゃんはかなり高齢なのですが、体のツヤも良くとてもそんな年齢とは思えませんでした。
一時間ほどお話を伺った後、宿で頂いた夕食は山菜と日本海のお魚、それとクロちゃんファンクラブの会長でもある宿の女将さんから差し入れていただいた地酒も美味しく、皆、とても満足でした。

今回はあいにくの天候でしたが、晴れるとまた素晴らしい森の表情です。(2011年)

今回はあいにくの天候でしたが、晴れるとまた素晴らしい森の表情です(2011年)

佐藤さんは、食事の間もそのあとの二次会でも会員からの質問に丁寧に答えてくださり、お話からはクロちゃんへの思いが伝わってきました。

翌日も佐藤さんがガイドしてくださり、午前中は羽黒山観光を楽しんだあと、山形駅で解散。それぞれ帰途につきました。

佐藤さん、本当にお世話になりました。またクロちゃんに会いに、田麦俣に行きたいです。(池田)

7/23、24 東北で進む山林への農地開発とすさまじいナラ枯れ、安易なクマ駆除の実態を視察して唖然②

すさまじいナラ枯れ

兵庫県でもナラ枯れは脅威であるが、兵庫県の山はここまでは枯れていない。

東北の山々のナラ枯れはすさまじく、山がもうスカスカだった。ブナもナラも実がまず付いていなかった。なぜ、こんなことになるのか、諸原因説あるが、わたしたち人間にはどれが本当なのかわからない。地球温暖化、酸性雨、農薬…?いずれにせよ、人間がやったことで、野生鳥獣の豊かだった生息地が壊されていっているのであろうと察せられる。

世界中から食料を集め、食べ残している今の飽食の日本人には、動物たちが食料を失い苦しんでいることを、もはや思いやることすらできないのであろうか。地元では、山から出て来た動物対策として、捕殺しか考えていないようにみえた。

 

枯れ残ったミズナラにも、今年、実がついていない。

 

野生鳥獣が山から出て来てもらっては困るのなら、人間が山の中に、野生鳥獣の餌場づくりをしてやらなければならない時代になっているのではないかと感じた。

 

ちなみにスギなど針葉樹だけの人工林率は、福島37%、山形29%、

宮城50%、岩手44%、青森42%、秋田50%である。

この中には基本的に、動物たちの餌はない。

 

山形県東置賜郡高畠町が今回、熊の放獣を決定

13日に報告した山形県高畠町の熊についての続報です。

17日朝、高畠町役場に電話し、現況をお聞きしました。

ドラム缶のわなを設置しているが、まだ熊は捕獲されていません。捕獲された場合の対処として、県より、放獣が決定したとのことです。

13日に電話でお聞きしたときに放獣場所を探しているとのことでしたが、今日お聞きしたところ、県で放獣場所をなんとか確保できたとのことでした。山形県でも熊が多数出没しており、放獣場所を探すのもなかなか困難であるとのことでしたが、ご尽力により確保していただきました。

また、経営者の方へも、電気柵を設置していただきたくよう指導中とのことです。補助金では全額出ないとのことですので、熊森が足りない部分を補う旨再度申し入れました。

ひとまず、放獣が決定されたことは、喜ばしいことです。

当然のことながら、捕獲されたクマの、精神や心臓へのショックや苦しみは大きい上に、全身麻酔するための薬物を注入すると弱ってしまいます。当協会は、人間の所に出て来たクマ対応としては、クマが執着している食べ物の除去、追い払いや電気柵などの防除をお願いしています。捕獲は、最終的にそれ以外に方法がない場合に限るべきだと思います。捕獲しても、いわゆるお仕置きなどせずに、水と餌がある奥地に運んで、そっと逃がしてやっていただきたいと思います。

(山形県)牛の飼料を食べに通ってくるクマに捕獲許可 熊森が東置賜郡高畠町役場に電話

7月12日、山形県東置賜郡高畠町の牧場で、熊が牛のサイロの飼料を食べに来ている映像が、テレビで放映されました。12日の夜に、このクマを捕獲するため、わなをしかけるということでした。

あいにく当協会山形県支部長が山奥に出かけており、電話がつながりません。まず12日夜、役場に電話をして確認しようとしたところ、担当部署(産業経済課)が出払っているとのことで、生活安全課の方とお話しました。捕獲後殺処分ということもあり得そうでした。

 

このあとどうなるのか、心配されている会員の方も多いので、現在までの情報をお伝えします。

 

13日朝9時に再び役場に電話。今から現場に向かおうとされていた産業経済課の方につながりました。今回のわなは、一番よく出没する1頭を捕獲するためにしかけたということでした。熊森からは、「クマには電気柵が大変有効。今回、クマが入ってこないように電気柵を張るとかの防除努力もせずに、クマが何回も来たから捕殺するというのは、問題。すぐ、電気柵を設置すると同時に、クマが捕獲された場合は、奥地放獣してほしい」と要望しました。

担当者によると、町には電気柵の貸出補助制度もあるし、クマの放獣体制もあるということです。すばらしい町です。どんな生き物にもひとつしかない命ですから、最大限尊重していただくようお願いしました。

 

続報:当協会山形県支部長と連絡がつき、 高畠町役場に電話をしていただくことができました。役場としては、今回の熊が捕獲された場合の放獣先を探しておられるということでした。町では町の状況をふまえ、冷静に対応方法、対処法をかねてより探って来られており、今後も今回のことも踏まえ、さらに検討をされていくとのことでした。

 

7月28日(土)~29日(日)「山形の月山ブナ原生林とツキノワグマのクロちゃん見学ツアー」のお知らせ

月山の山麓に広がるブナ原生林は、世界遺産に登録された白神山地にも匹敵する規模。多種多様な動植物が織り成す、保水力抜群の森です。好評につき3回目の月山ツアー、スケール大きな美しい東北の森の懐に抱かれてみませんか。ガイド付き。先着15名のみのご案内です。皆様のご参加をお待ちしています!
詳細はこちら(チラシ/pdfファイル)よりご覧ください。

山形県支部 6月の活動見合わせのお知らせ

山形県支部は6月に、植樹を行なってきた国見町で植樹地見学、標識付け軽作業、ハイキングを行う予定でした。

しかし、この度の震災で国見町役場も被害を受け、別の場所に役場を移して作業をされている状況ですので、6月の行事は見合わせることになりました。

6月以降の活動は、事態の推移を見ながら検討し、随時お知らせ致しますので、よろしくお願いします。

4月16日(土)山形県支部総会開催!

4月16日(土)13:30より、山形国際交流プラザ「ビッグウイング」にて、山形県支部総会が開催されます。
群馬県川嵜支部長が出席し、群馬県支部の実践活動についてお話していただきます。
また、去年の山形県での活動のご報告を行なうとともに、
今年一年の活動について、多くの方と意見交換を行なう予定です。
会員・一般、山形県民・他県民、どなたでもご参加していただけますので、
ぜひお越しください!

■日時   2011年4月16日(土) 13時30分~16時00分
■会場   山形国際交流プラザ「ビッグウイング」4F研修室
       990-0076 山形市平久保100  TEL:023-635-3100 
■内容    (1)群馬県支部の活動に学ぶ
        (2)この一年間の支部活動の報告
        (3)支部決算の報告
        (4)特定鳥獣保護管理検討委員会報告
        (5)今後の活動について
        (6)その他

ご案内・お申し込みについてはこちら

山形県支部長の投書が朝日新聞に掲載!

八木山形県支部長の投書が、2月22日付け朝日新聞「声」の欄への掲載されました!
八木支部長は先日山形県のクマ春季捕獲中止などを求めて要望書を提出するだけでなく、一人でも多くの方に現状を知っていただくために投書も行っていたのです。
熊森ではあちこちでこのような声を上げていくことを求めています。

*山形県支部ではクマ春季捕獲中止の要望書賛同署名を集めていましたが、2月16日を持って受付を終了致しました。 たくさんの方にご協力いただき、誠にありがとうございました。

「クマ捕殺 根本的な解決にならぬ」

自然活動指導者 八木 文明 
(山形県長井市 57)

 昨年は全国的に山の実りが少なかったせいか、クマの出没が相次いで人身事故も多発。農作物の被害もかなりの額に上ったと聞く。そうした状況下、県内では今年度220頭のクマが捕殺された。県内の推定生息数の10%超だ。  山形では今世紀の10年間で約2300頭のツキノワグマが捕殺されたことになる。クマはブナ、ミズナラ、コナラなどの広葉樹の森に依存して生きている。しかしそれらの実は毎年豊作というわけではなく、豊凶の差が大きい。  私は、クマの人里への出没の背景に、開発や酸性雨などによる森林環境の変化があると考える。さらに数年前から低山では「ナラ枯れ」、標高の高いブナ帯ではブナの「葉枯れ」が進行している。原因が解明されたわけではないが、里山の荒廃や農薬使用などが遠因という説もある。  豊かな森林を守ろうと、植樹などささやかな活動を仲間たちと続けているが、モグラたたきのような捕殺は控えてほしいと願っている。根本的な解決にはならないからだ。しかし願い空しく、県は来年度の捕獲数の上限を今年度より11頭多い229頭とする方針を固めた。極めて残念だ。 

山形県クマ春季捕獲中止の要望書賛同署名、全国29都府県1021名分を持って特定鳥獣保護管理検討委員会へ

全国の皆様に報告と御礼
日本熊森協会山形県支部 八木文明

日本熊森協会山形県支部では、去る1月24日、山形県知事に対し、森林環境の保全や野生動物との共生という観点から、クマの「春季捕獲」を来年度は中止してほしいことなどを盛り込んだ要望書を提出しました。この要望書への賛同署名を呼びかけておりましたが、2月17日までに、全国29都府県からあわせて1021名分の署名をお送りいただいております。それぞれの地域、職場、ご家族、ご友人などへの呼びかけ、ほんとうにありがとうございました。

去る2月16日、私は、山形県の「特定鳥獣保護管理検討委員会」に、自然保護団体の代表として出席してきました。この日に間に合った署名912名分を自分の席に置き、皆様から後押しをしていただいていることを心強く感じながら会合でさまざまな発言をしてまいりました。

結論を先に申し上げれば、来年度について、私たちの要望を実現することはできませんでした。せっかく署名をお送りいただいたのにと思うと残念です。しかし、私はそれほど落胆してはいません。私たちの働きかけはまだ始まったばかりであり、今後の地道な取り組みがいつか理解されるはずであるという可能性に期待しているからです。

痛ましいことですが、山形県では今世紀に入ってからの10年間で、2300頭を超えるツキノワグマを捕殺してきました。そこに来年度は、「229頭」(今年度は218頭)を上限として、捕殺が行われることになりました。また、この中に「春季捕獲分」として含まれているのは86頭(今年度は83頭)です。いずれも昨年度を上回る数字となっています。

この数字を出すにあたって県は、県内に生息するクマを1985頭と試算しています。これは昨年度当初の推定生息数の2109頭から捕獲分227頭を差し引き、それに自然増加率が環境省のマニュアルの中に示されている12%であるとして算出したものです。

百歩譲って、この数値がかなり精度の高いものであるとすれば、環境省が全国に棲むツキノワグマの生息数を15000頭から25000頭と見積もっていることから、その10%もの個体が山形にいることになります。そしてさらに、「捕獲上限229頭」は、この生息数の11.5%になります。クマは、前の年の秋の実りの状況によって、出産が大きく影響をうけると聞いていますが、昨年山の実りが大凶作だったことなどは、この算出では全く考慮されていません。

全国のみなさんからの署名が集まっていることに触れながら、私は、「この会合で話し合っているのは実は山形だけの問題ではない」ということを強調してきました。クマに住民票はありませんし、森林が作り出す酸素や水にも、県境も国境もありません。
会合は、県事務局が出した案に反対の意見を述べたのは私一人でした。結果としては「少数否決」ということですが、今回の取り組みは「ゼロ」ではなかったと思っています。いくつか前進の兆しも見えています。

山形県内にはたくさんの国有林がありますが、これまで森林管理局は国有林へのクマの放獣を認めてきませんでした。そのことが放獣のハードルにもなっていたのですが、昨年秋、県の自然保護団体協議会(私たちの支部も加入している)の名前で東北森林管理局に提出した要望書に対し、今後条件の整備を県との間で行ないながら、放獣を認めてゆくという回答が得られています。

また、放獣の前提となる、クマを傷つけないで捕獲するドラム缶ワナの製作について、県費での対応を検討してゆくという考えを県は示しています。

問題の大きさを考えれば小さな一歩ではあるのですが、一歩がなければ365歩もないのです。

ご協力いただいたみなさんにお願いです。署名は「終わり」ではなく始まりです。たとえば、山形のクマ捕獲の問題点について、新聞にぜひ投書してくださいませんか。また、県のHPから入って、県知事や担当部局あてにみなさんの声を届けていただけませんか。山形が全国の方々から注目されているということは、行政には強いインパクトを与えるはずです。どうぞご検討ください。なお、その際には決して匿名や無記名ではなくお願いいたします。正しいと信ずる意見を表明するのに、自分を隠す必要はありません。

山形支部では現在4月24日(日)の午後に、支部の総会を兼ねて勉強会を開催する予定です。山形県外からの参加も大丈夫です。ちょうど桜が見ごろの時期かもしれません。花見を兼ねてぜひ参加ください。また、今年秋あたりに、山形の森をみていただくツアーの実施を考えています。ナラ枯れやブナ枯れの現状と、ゆたかな原生林を見ていただく中身の濃い、しかも低価格のツアーを検討してゆくつもりです。案内を協会のHPなどに掲載していただきますので、ぜひお声をかけあってご参加ください。

このほかに、山形県の鶴岡市内でクマのクロちゃんを飼育しておられる佐藤八重治さんが、6月あたりにツアーを検討してくださっています。こちらも何らかの広報がなされると思いますので、そのときには参加をご検討ください。

みなさま、ほんとうにありがとうございました。

春グマ狩りの取りやめなどを求め、知事へ要望書提出!    (熊森山形県支部)

熊森山形県支部が、クマノイ(胆嚢:漢方薬として高く売れる)が一番大きくなっているときに狙って行われる、県内でのツキノワグマの春季捕獲(春グマ狩り)を取りやめることや、増大しているナラ枯れやブナの葉の食害対策を求めて、山形県吉村美栄子知事宛に要望書を提出しました!

http://kumamori.org/files/5812/9587/1717/山形県知事等への要望書.pdf
八木支部長は2月16日、山形県の特定鳥獣保護管理検討委員会で、

要望を強くアピールします。

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