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熊森は、有害番組『池の水ぜんぶ抜く』の放映中止を求めます

以下、2019年02月06日 23時30分 日刊サイゾーより

 

『池の水ぜんぶ抜く』が低視聴率回続出で業界騒然 外来種を悪者扱いすることに嫌気か

『池の水ぜんぶ抜く』低視聴率回続出! マンネリ化した内容よりも「“外来種いじめ”に嫌気」が原因か

『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』公式ホームページより

 

 テレビ東京系で放送されている人気番組『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』に、現在、異変が起こっている。

 

同番組は2017年から「日曜ビッグバラエティ」枠で不定期放送され、人気となった番組。日本全国にある放置され汚くなってしまった池を掻い掘りし、キレイにするとともに、生き物の生態を調べるというコンセプトが視聴者に大ウケ。同枠の平均視聴率は5~6%であるのに対し、第1回目の放送は8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。その後も不定期であるにもかかわらず、高視聴率をキープし、第6回目の放送時には、13.5%を記録し、その後も9~10%台をキープ。2018年4月からは月イチレギュラーになり、当初は9%台をキープしていたが……。

 

「2月3日放送分が7.2%と低視聴率を記録。昨年12月18日放送分は5.2%で過去最低を記録したものの、1月2日正月特番で11.1%まで回復。裏番組などの関係で一過性のものかと思われていたんですが、今回のこの結果に、ネットのみならず業界でも騒然となっています」(放送作家)

 

そんな視聴率の低下が続いている同番組。ネットでは「最初ほどおもしろくなくなった」との声が聞こえているだけに、マンネリ化との指摘が上がっている。しかし、「それ以外にも理由がある」とテレビ局関係者は、こう語る。

 

「不定期放送時は“汚い池をキレイに掃除する”“池の生態系を調査する”というコンセプトで放送しており、時には珍しい生き物を見つけたりし、視聴者の注目を集めていました。ですが、最近では、カメと雷魚といった外来種をあたかも悪者のように放送し、退治するという内容になってしまっている。ネットではそれに嫌気を感じる人が続出している模様。また、捕獲したカメに関しては動物園に渡していましたが、外来魚については、ロケの参加者から『放置し殺している』との声も。現場には専門家もいなくて、ずさんな管理だったと、週刊誌報道もされている。面白くなくなったということより、番組に対し“信用がなくなった”ことが低視聴率続きになった理由かと思いますね」

 

裏番組では『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)や『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)など、人気番組が多数放送されている。それらに勝つためには、一旦“初心”に戻ったほうがいいのかも!?

 

熊森から

上記記事に大拍手です。

以前、この番組の余りの内容のひどさに、熊森はテレビ局に問題を指摘する手紙を出しましたが、何の返事もなく、改善もなく、無視のままです。

生き物の命をもてあそぶ有害番組『池の水ぜんぶ抜く』は即刻、放送を中止すべきです。

これまで外来種根絶の名の元、どれだけの罪もない多くの生き物たちの無用の殺生が、面白おかしくなされてきたことか。

思い出すだけでも胸が悪くなります。

 

抗議先

テレビ東京 「視聴者センター」
03-6632-7777(代表)
受付け時間は月曜日~金曜日の午前10時から午後9時まで。
土日祝日は午前11時から午後7時まで。電話内容は録音される。

『池の水ぜんぶ抜く』 制作責任者 伊藤隆行

研究者の研究都合と行政の弱腰が引き起こした和歌山県台湾ザル根絶殺害の誤り

2019年1月2日京都新聞で、和歌山県の台湾ザルが根絶されたことを知り、空恐ろしくなりました。それにしても、おかしいなあ。当時、すでに、台湾ザルは三重県でも目撃されていたので、和歌山県だけで根絶できるはずがないと思い、ネットで調べてみました。

 

和歌山県庁記者発表 平成29年12月21日(木)

なんだ、和歌山県の大池地域から根絶したというだけの話か。それならわかります。しかし、離れザルが戻って来ることもあるのではないでしょうか。また、交雑ザルの中には、外見はまるでニホンザルだが、DNA鑑定すると台湾ザルとの交雑種だったというのも多かったと聞いています。(全て殺処分) これらは、見た目にはわからないということです。

 

京都新聞記事:「交雑種サル 不妊手術か安楽死か 問われる人間の功罪」

 

 

日本霊長類学会は、国の特定外来生物である台湾ザルをよくぞ根絶したと、和歌山県に学会功労賞まで授与したそうです。しかし、熊森としては、人間としてやってはならない残酷なことをしただけで、和歌山県にとってこの事業に何の意味があるのだろうかと思います。自然生態系にも地域住民にも、何の益もありません。

 

 

 

熊森と和歌山県台湾ザル根絶殺害問題

2000年に和歌山県の台湾ザル・混血ザル根絶殺害問題が起きた当初から、熊森は、これはナチスのわがままで思いあがったホロコースト思想と同一だとして、まだ小さな会だったにもかかわらず、祖先の全生命尊厳思想を守れと根絶殺害反対の大運動を展開しました。

 

まず元動物園があった現地へとんで行ってみました。廃園の際、台湾ザルを殺すに忍びないとして、当時の飼育者が横の山に放したであろうことが想像されました。そこにサルがいても困る人は誰もいないような場所だったからです。

 

地元の人たちにインタビューしてみました。サルによる被害は困るけど、それがニホンザルであるか台湾ザルであるか、そんなことに関心はないということで、地元住民としては当然だろうと思いました。

 

次に、和歌山県庁の担当部署に行くと、台湾ザルだけを根絶殺害するなんて、そんなかわいそうなことはできないという反応でした。日本人なら当然だろうと、私たちは安心しました。

 

しかし、権威に傘を来た日本霊長類学会の学者たちの根絶殺害願望はものすごく強くて、様々な理由を付けては行政に予算化を迫りました。しかし、どうも聞いていると、要するに混血することで自分たちのニホンザル遺伝子研究がやりにくくなるというのが台湾ザルを根絶させたい唯一の理由のようでした。

捕獲会社(WMO)の職員は仕事がほしいので、行政に根絶殺害すべきだ、うちが請け負うと通い始めます。

 

私たちはそれなりに生態学の知識がありますから、研究者たちにいくらでも反論できますが、3年ごとに部署替えされる日本の行政は皆素人状態から勉強し始めるので、肩書きのある研究者と熱心な業者にどんどん押されて行きます。当時の行政担当者は、ノイローゼ状態になったのではないかと同情します。

 

熊森は当時、形勢が危うくなってきたのを察知し、台湾ザル根絶殺害反対の署名活動を開始しました。夏の暑い日、兵庫県からJRの和歌山駅まで行って、駅前で声をからしてみんなで署名集めしたのを思い出します。(当時、まだ和歌山県支部はなかった)

 

そもそも台湾ザルが野生化したのは昭和34年(1956年)のことです。台湾ザルとニホンザルが自然交雑したのは、同種だからで、今後どんどん血は薄まっていくだろうし、仕方がないと私たちは思いました。研究者の皆さんの迷惑はわかりますが、そんなに混血ザルの存在が困るのなら、当時無制限に輸入されていた(現在も、ほんの一部にしか輸入制限はかけられていない)外来種の輸入を止めるべきだっただろうと思いました。

 

学術権威の力はすごいです。そのうちついに和歌山県行政は学者たちに押し切られて、台湾ザル・混血ザルの根絶事業開始に向かいます。しかし、当然ですが、県には反対意見が殺到。困った県は、当時無人島を探し始めました。避妊・去勢した台湾ザルに和歌山県がえさを与えて終生保護飼育する案です。和歌山県は賛同してくれる地権者を募ったのですが、現れなかったようです。今の熊森なら、島を買うこともできるかもしれませんが、残念ながら当時の熊森にはその資金がありませんでした。

 

和歌山県が、パブコメを募ったところ、根絶殺害反対がほとんどでした。この後は、賢い研究者の先生方の入れ知恵だと思うのですが、和歌山県民に限定して、1000人を無作為に抽出し、アンケートをとったところ、650人から返答があり、過半数の賛同が得られたということで、台湾ザル・混血ザル根絶殺害が一気に決定してしまったのです。

 

熊森は、負けました。今、思い出しても、悲しくなります。私たちの力が足りなかったばっかりに、何の罪もない台湾ザル・混血ザル全頭の命を奪うことになってしまったのです。申し訳なくて胸が痛みます。何回合掌しても、しきれるものではありません。

 

社会というのは、ほとんどの人が、そんなえげつないこと、そんな人の道に外れたことできないと思っていても、ほんの例外的な賢く強い一部の利権がある人たちの策略だけで行政の政策が決定され、訳のわからないままみんながその恐ろしい流れに流されていくことになるものなんだと、私たちはこの件から学びました。私たち利権のない自然保護勢力がもっともっと大きくなっておかなければなりません。

 

それにしても、あの時、650人が回答して、台湾ザル・混血ザルの根絶殺害を決めたアンケートとはどういうものだったのか、当時非公開で教えてもらえなかったような気がします。

 

この度、調べてみると、アンケートは2択になっていて、

1、捕獲して安楽死

2、避妊去勢後、施設で飼育

だったそうです。

なにい!3、このまま放置がない。

 

本当に研究者たちは頭がいいですね。狭い施設で何百頭ものサルを飼うのはかわいそうと思う一般県民の心を利用して、自分たちが望む方向に、アンケート結果を誘導したのでしょう。

 

ちなみに、大池地区の、台湾ザル・混血ザル根絶事業によって殺されたサルの数は、366頭。和歌山県が使った予算は5000万円だったそうです。1頭あたり13万円。捕殺業者にとっては、ぼろい仕事だったかもしれません。

 

霊長類学会の先生方は、一面、確かに優秀で偉い方たちであり、敬意を表します。しかし、台湾ザル・混血ザル根絶問題では、とんでもない間違いを犯されました。人間以外の生き物たちの命を人間が自由に操作して良いという前例を作ったことは、今後、自然に対する尊厳を国民が失って自然破壊を進める文化を作ることになる(実際なっている)と私たちは思います。

 

研究者のわがままだけからスタートしたナチスのホロコースト思想が、ついに行政や専門知識のない人たちを脅してここまでやったのかと思うと、改めて今の日本社会が空恐ろしくなりました。

 

 

テレビ東京「池の水ぜんぶ抜く」に、熊森が番組改善提案

<熊森は、以下の感想をテレビ東京に送らせていただきました。みなさんも、テレビ東京に声を届けてください。>

〒106-8007

東京都港区六本木3-2-1

六本木グランドタワー㈱テレビ東京ホールディング

「池の水ぜんぶ抜く」制作責任者様

TEL:03-6635-1771(代表)

 

番組は90分間もあり、たくさんの芸能人や子供たちがワイワイきゃあーきゃあー言って動き回り笑い合っていました。このような番組を集中して終わりまで見るのは相当疲れましたが、とにかく2018年7月22日放映分を、初めから終わりまで、ネットで一度、初視聴してみました。

 

この番組には、功罪2つの側面があると思いました。

 

功の面は、魚獲りをしたこともない芸能人や子供たちに、池の水を抜いて魚を獲りやすくしてやり、魚やカメを獲らせてやっていることです。人間も動物ですから、逃げ惑う生き物を追いかけて知恵比べをしながら獲ることを楽しいと感じる本能を有しています。

また、獲った獲物について、専門家が一つ一つ解説をしてくれます。これは、知的好奇心をそそるもので、私たちが見ていても楽しい部分です。

 

しかも、泥沼に沈み込んで危険と隣り合わせの上で獲らせたりもしています。ヒヤヒヤはらはらさせて冒険心をあおって楽しませています。あー楽しかったと参加者たちも最後に言っていました。確かに安全の中でしか生きて来なかった若い人たちにとっては、スリルもあって楽しかったんだと思います。

 

生き物に触れ合える場を番組が作ってあげたのは、いいことでしょう。(ただし、若い女性タレントに胸まで泥沼にめり込ませて獲らせていたのは、危険極まりないです。その部分の沼底が背丈を超えて深かった場合、全身が沈んでいく恐れがあり、そうなったら、もう誰も助けられなかったと思います。事故が起きなかったのは幸いでしたが、あの泥の深さまで行かせるのは、今後、絶対にダメです)

 

 

 

もう一つの罪の面は、やはり、<外来種=殺すべき対象>という、カルトと言っていいまでの誤った思想を、科学的検証もせず垂れ流しにしていることです。若い男性タレントが、獲った魚を観察した後、「(水に)もどしてあげていい?」とスタッフに尋ねていました。他生物に対する人間の共感本能からは、これまた当然の発言です。しかし、そこに、「外来種だからだめ。生態系に悪い影響を与える。在来種を守るために駆除しなければならない」という答えが何の解説も検証もなく提示されるのです。そして、最後のまとめは、心無い誰かがペットの外来種を自然界に放したために、日本の生態系が破壊されたのですと、個人を悪者にしています。

 

しかし、こんなことになった責任は、外来種が自然に逃げ出すこともあるし、飼い主が家庭内の狭い飼育環境をかわいそうに思ったり、飼いきれなくなったりして自然界に逃がす恐れがあることなども十分知りながら、儲けるために輸入し続ける無責任な輸入業者や、それを許している無責任な環境省にあります。本当に責任を問われなければならない悪は、後者の方であるのに、個人の責任までに止めてしまっているのはダメでしょう。

 

また、今さら日本の生態系から外来種だけを全部取り除くことなど不可能なのに、この番組は、みんなで毎年外来種を捕獲して殺し続ければ何とかなるという一部の研究者たちが考えた誤った思想を広めることに無批判に加担しています。池を2か月間干して、獲り切れなかった外来種を駆逐すると番組のリーダーのような方が叫んでおられましたが、同時におびただしい在来種も昇天させられていますから、この部分には嘘があります。

 

外来種を日本の生態系に放り込むということは、もう人間がその後何をしても取り返しのつかない事態を生む大変なことのです。番組内でも、図らずも、去年もたくさん獲ったのにまだ外来種が減っていないことを示す箇所が何か所かありました。人間が獲っても獲っても、生きものは環境収容力までは増え続けて減りません。ならば、外来種根絶作戦は、無用の殺生をしてるだけなのです。(まだ野外繁殖していないなど、生態系から取り除ける時期の外来種であれば、取り除いて人間が責任を取って終生保護飼育すべきです。)

 

外来種根絶殺害に夢中になっている学者には、していることの滑稽さがもう見えなくなってしまっていると思われます。研究者とはそういう者です。しかし、多くの人が第3者としてこの番組を見ているということですから、外来種根絶殺害のおかしさ、残酷さ、無意味さに気づいて、指摘する人がこれまで出て来なかったのだろうかと、残念に思いました。

 

この番組から、外来種根絶殺害論者に利用されている部分を、取り去るべきです。第一、今の私たちの生活は、外来種と在来種が織りなした新しい生態系によって成り立っており、今さら外来種だけ外すことはできないし、そのようなことをしたら生物学者池田清彦氏(早稲田大学名誉教授)も言われているように、人間は生きていけなくなります。

 

大事なことは、外来種の輸入を止めることなのです。ミシシッピーアカミミガメはかつての10分の一に減ったというものの、今も年間10万匹も輸入されています。熊森は当初からこの問題については、外来種の輸入を止めることが一番であると、環境省にずっと訴え続けてきました。遅きに失しましたが、現在、何種類かは輸入が止められました。しかし、未だに多くの外来種が我が国では合法的に輸入されています。

 

最後に、この番組で絶対にやめてほしいのは、面白いから、視聴率が取れるからということでしょうが、子どもを外来種捕獲隊長にしていることです。子どもには、外来種根絶殺害論の正邪などわかりません。大人に言われて深く考えることもできないまま、間違った極端な研究者に洗脳されて誤った行動に参加してしまいます。

いずれ、外来種根絶論の間違いや残酷性が問題になる時代が必ず来ると私たちは確信しています。そのとき、大人たちに踊らされて、外来種根絶という誤った残虐行為に隊長という責任ある立場で参加してしまったことを悔いて、彼が苦しむ時が来るでしょう。まさに、オウムの事件と重なります。

 

 

 

「外来生物」は本当に「悪者」なのか 実はイネもレタスもキャベツも外来種!?

以下、2018年8月16日掲載デイリー新潮より

 

ブルーギル

「外来種」とは、もともとその地域に生息していなかったのに、人為的要因によって他の地域から入ってきた生物のことを指す。テレビ東京の人気番組「緊急SOS 池の水ぜんぶ抜く大作戦」では、外来種を駆除するシーンがたびたび登場したり、最近だと、サクラの木などを食い荒らす外来種「クビアカツヤカミキリ」や、強い毒を持ち“殺人アリ”とも呼ばれる外来種「ヒアリ」のニュースなどが世間を騒がせており、外来種=悪という印象を持っている方も多いのではないだろうか。

 

しかし、「ホンマでっか!?TV」でおなじみの生物学者・池田清彦氏の著書『ナマケモノはなぜ「怠け者」なのか』に収録されているコラム〈外来生物は悪者なのか〉によると、「外来種が病原菌をまきちらしたり、産業に甚大(じんだい)な影響を与えたりすれば、駆除せざるを得ない。だが、さしたる影響を及ぼさない場合や、駆除費用がかかりすぎて、費用対効果がマイナスの場合は、何もしない方が賢い」という。

 

それでもいずれ生態系を脅かすかもしれない外来種は駆逐すべきなのだ!と勇むかたもおられるだろう。しかし、同書によれば「外来種排斥原理主義者たちは何であれ外来種が存在することが許せないようであるが、外来種を全部排除すると、われわれの生活は成り立たない」のだという。いったいどういうことなのか。

さてここで、旅館の朝食なんかを思い出して欲しい。白米に味噌汁に梅干しにキャベツの漬物……そんな典型的な日本の食卓風景に、実は外来種が潜んでいるのである。

「レタスもキャベツもイチョウもウメも外来種だ。たかだか2500年前に日本列島に入ってきたイネは、日本の低地の自然生態系を完膚なきまでに破壊した、史上最悪の侵略的外来種である。そうかといって、イネを排除しようとする人は私の知る限りいない。外来種の排斥よりもわれわれの生活の方が大事だからだ」(同書コラムより引用)

 

つまり、外来種排斥原理主義者たちの主義に則れば、哀しいかな、もう日本でお米は食べられないということになってしまうのだ。これは我々日本人にとって大きなダメージだろう。

 

「入ってきた当時は、日本の自然にそぐわないとして嫌われる外来種も、侵入して長い年月がたてばわれわれの生活になじんできて、違和感がなくなってくる。アメリカザリガニは侵入してきてまだ90年弱しかたっていないが、子どもの頃ザリガニ捕りをした人たちにとっては、なつかしい日本の風物詩であろう。コスモスも明治時代に導入された比較的新しい外来種だが、秋の田園を彩(いろど)る花として多くの人に親しまれている。外来種だと思っていない人もいるに違いない」(同書コラムより引用)

 

秋の季語にもなっているコスモスも外来種だったとは……。こうなってくると、外来種・在来種という呼び方すらも、なんだか意味をなさないような気さえしてくる。前掲書で池田氏も述べているが、ブラックバスもあと100年もすれば日本の自然に馴染んでしまい、排斥の声なども潰え、各々の生命の自由を謳歌しているのかもしれない。生命の深慮の前には人の浅知恵にどれほど意味があるのか、考えさせられる。

熊森から

熊森は、池田清彦先生の言われるとおりだと思います。
テレビ番組「池の水ぜんぶ抜く」で、池のコイが外来種であると判明したとのことで、外来種のレッテルを張られていました。そんなことを言い出したら、セイヨウミツバチやスズメをはじめ、私たちの身の回りは外来種だらけで、いずれもそれなりに生態系に大きな影響を与えています。我が国の犬、猫はもちろん、人間も外来が多くなっています。そもそも日本人自体が、外来です。

教育上いいの? テレビ東京「池の水ぜんぶ抜く」の“殺生正当化” 専門家が指摘

以下、「週刊新潮」2018年8月9日号 より

 

結果的に生き物を殺すにも拘わらず、嬉々として捕獲に励むチビッ子たち……。テレビ東京の人気番組「緊急SOS 池の水ぜんぶ抜く大作戦」では、“外来種=悪”と決めつけ、生き物をバケツに放り込むシーンが度々、登場。まるで地獄絵図のような光景には、専門家も首を傾げるのである。

 

 

番組は、住民や自治体からの応募に応じて、手つかずの池をかい掘りし、迷惑外来生物の駆除やゴミの撤去を行うというドキュメントバラエティだ。司会のお笑い芸人の他に毎回、様々なゲストも参加。日比谷公園を取り上げた際には、小池百合子都知事も胴長姿を披露している。

 

TV情報誌記者によると、

「2017年の放送開始当初はスペシャル番組でしたが、シリーズ化されると10%を超す高視聴率を記録。視聴者は、池の中から何が出てくるのかといったワクワク感を持つようで、今春からは月イチのレギュラー番組に昇格したのです」

 

その一方で、番組の問題点が取り沙汰されたことも。

「今年2月、ヤゴを捕食する外来魚を駆除する様子を収録した際、一般参加者1千人が池の中を踏み荒らし、在来種を含む多数の小魚が死んでしまいました。現場で専門家が足りていなかったことや杜撰な進行が物議を醸したのです」(同)

“極端すぎる”

 この時は、テレ東の社長が定例会見で弁明する事態にまでなったのだが、のど元過ぎれば何とやら。千葉県のお寺の池を舞台に、50人の地元小学生が参加した7月22日の放送では、

「この池に巣くう影の支配者が出たー」「ヤング隊、総動員でブルーギル(外来魚)の駆除に掛かる」

といった大仰なナレーションを合図に、ブルーギルを捕獲。殺生を禁ずる仏教の寺での大量駆除は、ブラックジョークと言うほかないが、子どもたちに命を奪うという実感はないようで、まるでお祭りイベントに興じるかのよう。仕舞には、水も張っていないバケツに、山のように入った魚の映像が流れたのである。

 

「外来種だからすべて駆除という考えは極端すぎる。いかがなものかと思います」

とは、生態学の専門家で、『「自然」という幻想』の訳書がある慶應大学の岸由二名誉教授。

「番組では、それぞれの生態系をどうしたいのか目標を立てずに、外来種の駆除だけが目的のような印象が強い。私も外来植物の駆除を行っていますが、場所によっては在来種を除去することもある。目標によってケースバイケースで必要な駆除が異なるのです」

在来種か外来種かのみを基準とするのは、生態学的にも疑問だというのだ。さらに、大問題なのは、

「仮にその動物が悪だとしても、子どもたちに乱暴に動物を抹殺させるのは、教育上、いいとは思えない。自然を守るためでも、動物の駆除は大人が行えばいいこと。市民参加でイベントのようにするものではないし、ましてやテレビで面白おかしく放送することでもありません」(同)

殺生を正当化した番組のほうが、外来種よりも悪影響というのである。

 

熊森から

デイリー新潮さん、この問題を取り上げてくださって本当にありがとうございます。

岸由二先生、貴重なコメントをありがとうございます。

外来種根絶殺害は外来種根絶殺害原理主義者が環境省の官僚を動かして政策化したものと思われます。この機会に自然生態系とは何かがある程度分かっている多くの人達に様々な意見を出していただき、政策再検討がなされることを願います。今も、アライグマやヌートリアをはじめ、残酷なだけの外来種の無用の殺生が、私たちの税金を使って全国で展開されています。由々しきことです。

 

外来種アライグマを駆除しないヨーロッパの合理的精神を見習うべし

NPO法人環境研究所豊明が発行している機関誌「はちどり」VOL46(2018年4月発行)が、ヨーロッパにおける外来種問題を特集しています。

 

それによると、ヨーロッパでも外来種アライグマが急速に増えているそうです。

根絶がほぼ不可能であることもあって、WWFをはじめとする環境保護団体も各国政府も緊急に駆除が必要とは考えておらず、ドイツ最大の自然保護団体NABUも平和的共存の立場です。すでに帰化動物とされており、ふつうの狩猟対象動物です。

 

(熊森から)

日本でアライグマの野生化が正式に確認されたのは1977年だそうです。

40年を経過し、すでに広範な国土で繁殖してしまっているアライグマの根絶など不可能です。

 

<アライグマの分布図:国立環境研究所資料より>

アライグマは多産のため、殺しても殺しても餌がある限りすぐ元の数に戻ります。

 

未だに国民の税金で大量の根絶殺害を続けている日本は、無用の殺生をしているにすぎません。

民家の屋根裏に入られないように屋根に通じる穴をふさぐなど、税金は被害防止に使われるべきなのです。

その方がずっと合理的であり、効果的です。

アライグマは、もはや自然生態系に組み込まれて落ち着くのを待つしかありません。

 

アライグマを見つけて助けようとし、殺すしかないと言われて胸がつぶれる思いをしている人がたくさんいます。

環境省が2004年に作った「特定外来生物法」というバカげた法律のせいです。

この法律で喜んでいるのは、お金をもらい続けることができる駆除業者だけです。

無用の殺生をやめるよう、みんなで声を挙げましょう。

行政のみなさんも意地を張るのはやめて、間違ったと気付いた時点ですぐに取りやめる勇気を持っていただきたいです。

 

 

元外来動物だった多くの動物が、今や日本の生態系に取り組まれて落ち着いています。

ネコ、スズメ、モンシロチョウ、アメリカザリガニ、ドバト、ハツカネズミ、ウシガエル、ドジョウ・・・帰化動物でいっぱい、書ききれません。

 

自然生態系を守りたいくまもりが環境省にやっていただきたいことは、外来動物の輸入を止めることです。

当初から、ずっと主張し続けてきました。

 

人間狂った!「ミドリガメ、のんびり駆除」とは   

今度は、5月9日朝日新聞デジタル記事です。

 

ミドリガメ、のんびり駆除「日光浴わな」広がる

人間ここまで狂ってしまったか。

 

駆除というのは、殺すことですよ。

カメが甲羅干しをする習性を利用して、「日光浴わな」をしかけ、手軽に捕獲して殺処分できることを、一方的に耳寄りなニュースとして記事にしたものです。

このような記事がデスクで指導されずに世に出て来てしまう新聞社のチェック体制は、一体どうなっているのだろうかと思います。

以前の日本では、考えられないことです。

 

日本には、来世、人間以外の生き物に生まれてくるかもしれないという輪廻の思想があり、日本人は、次、何に生まれて来てもいいように、いろいろな生き物に人と同じようにやさしく接してきました。

これは自然との共生を可能にするすばらし文化でした。この文化が、環境省の指導によって、今、猛スピードで失われていっています。国が狂ったと、わたしたちは今、危機感でいっぱいになっています。

 

生き物の命を軽視し、生き物が殺されることを「のんびり駆除」などと茶化して記事に書く記者が誕生していることを、空恐ろしく感じます。

 

 

日本熊森協会は、何の罪もない外来生物の命を物扱いしてもてあそぶ平成の大悪法「特定外来生物法」に、強く反対しています。「特定外来生物法」によるアライグマやマングースの根絶殺害が、私たちの税金によって執り行われていますが、残酷なだけです。毎年大量に捕殺しても、環境収容力に合わせて、すぐにまた元の数に増え戻ってしまうため、問題は全く解決していません。無用の殺生をしているだけなのです。

 

外来生物問題で、まず人間がしなければならないのは、殺し方を考える事ではなく、輸入という蛇口を止めることです。

ミドリガメは業者の利権を守るために、現在も輸入され続けています。

「日光浴わな」が広がっているかもしれませんが、人間が考えねばならないミドリガメを取り巻く様々な問題を一切無視して、捕殺効率の良い罠があることだけを紹介するなど、とんでもないことです。自分が来世、ミドリガメに生まれたらと考えれば、今何をしなければならないか、おのずとわかってくるのではないでしょうか。

 

報道関係者のみなさんは、外来種の記事を書かれるなら、日本熊森協会のコメントも同時に掲載していただきたいです。一方的な報道だけでは、国民が思考力を失ってしまいます。

 

ミドリガメ問題について、意見を述べている人はいないのだろうかと思い、ネットで調べて見ましたら、なんと

 

ミドリガメを助ける署名

 

を集めている有志一同さんがおられました。

この人たちの主張を読んでみました。人間の心、日本人の心を失っておらず、まっとうです。

熊森会員の皆さん、ぜひネット署名をしてあげてください。

 

 

朝日新聞本社に電話をして、読者係の方に、厳重抗議をさせていただきました。

担当者の方は、まじめに聞いてくださいました。

 

自然豊かでやさしい社会を取り戻すために、報道には良きにつけ悪しきにつけ、重なってもいいので、熊森会員のみなさんはどんどん声を上げてください。

自分たちの言動が、全ての生き物と人類の未来を形づくっていくのだという気概を持って!

 

ぜひご一読ください。

外来種問題に対する日本熊森協会の見解

今や立派な観光資源、市民の癒し、京都市鴨川の何とも愛らしいヌートリアたち

京都新聞によると、京都市が、鴨川などで繁殖する特定外来生物ヌートリアを、特定外来生物法に基づいて、今春から民間に補殺してもらう計画を策定しているという。京都市はこれまで、農作物の被害がないことから、鴨川のヌートリアの対策に消極的だったが、生態系保全のため、捕獲(=補殺すること)が必要と判断したとのこと。

 

この生態系保全のためということばが、くせものなのである。専門知識のない一般市民にとっては、「生態系保全のため」という錦の御旗を立てられると、具体性がないため、何のことかさっぱりわからない。行政が、殺さねばならないと言っているから、殺さねばならないのかなと思ってしまう。しかし、実は、行政担当者も、よくわかっていないことが多い。日本の行政担当者は、ふつう3年で担当部署を異動していくため、行政担当者に高い専門性を期待することは一般的に無理である。

 

では、だれがヌートリアを殺そうとしているのか。「このことによって、だれがもうかるのか」を、考えると、簡単に構造が見えてくる。もうけたい人は、どうしたら行政にヌートリア捕殺予算を付けてもらえるか、考える。常套手段として使われるのが、肩書や権威である。

「専門家が殺さねばならないと言っている」

「大学の教授が、ヌートリアを殺さないと、生態系が保全できなくなり大変なことになると言っている」

行政担当者は、よくわからないので、これらの脅しにいつも弱い。そして、予算を付けてしまう。こうして、殺さなくてもいい命を奪うという残虐なことに、税金を使ってしまうのだ。肩書・権威と、業者は、しばしば裏でつながっているのである。利権のない市民が、もっともっとこういう問題に声を上げていかなければ、命を大切にするやさしい社会は作れない。行政担当者の皆さんには、もっともっと権威を疑っていただきたい。

 

2月4日、とりあえず現地に行ってみた。

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鴨川に着いて、まずびっくりしたのは、野鳥の多さである。いくら川があるといっても、都会のど真ん中に、こんなに野鳥がいるものなのか。

 

トンビ・ユリカモメ・ハト・ゴイサギ・カモ・カラス・・・見とれてしまう。これまで、トンビなど、はるか上空に飛んでいるのしか見たことがなかったが、ここでは目の前に見ることができるのである。

 

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うーん。歩かなくても駅を降りたところでこれだけの野鳥が見られるなんて、観光地としては、100点満点だ。観光客が大喜びするだろう。

 

それにしても、ヌートリアに会えるのだろうか。川をのぞくと、いたいた。すいすい泳いでいる。思わず、「ヌーちゃん」と声をかけてしまう。

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私たちを見て、人懐っこそうに上陸してきた。そばで見ていると、何とも愛らしい動物だ。我が国は、カワウソを絶滅させてしまったけれど、カワウソの生まれ代わりと思えばいいのではないか。観光客や市民が、楽しそうに眺めている。何とも癒し系だ。また会いに来たいと思う。

 

この日、2頭のヌートリアに出会えた。人間への警戒心がなくて、人間を信頼しきっている。

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京都市役所の担当課を訪れ、ヌートリアはもう日本の生態系の中に組み込まれているので、根絶殺害など今更無意味な殺生はやめてほしいと申し入れる。

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担当者に、農作物被害が出ていると言われた。ヌートリアは水系から離れられないのに、どのような農作物被害が出ているのか不思議に思って尋ねると、河川敷で畑をしている人の畑が被害を受けたという。柵をして、防除すれば、殺さなくてもいいのではないか。

 

熊森としては、外来動物を日本の野に放すことにはもちろん反対だが、もう、日本の野で繁殖して数十年になる動物、殺しても殺しても、すぐに元の数に戻ってしまう動物を、税金で殺し続ける大義名分など何もないと考える。

 

生態系への、どのような許しがたいマイナス面があるというのか、じっくり追求していきたい。

 

 

 

 

 

 

 

<外来生物法>根絶殺害は狂気、国がすべきことは、新たな輸入を徹底的に止めること  環境省がパブコメ募集中 10/18締め切り

環境省が、悪名高き<外来生物法>関連のパブリックコメントを募集しています。

当協会は、この法案が出来る前からこの問題にかかわっており、どのようにしてこのような法案が出来ていくのか、ずっと見てきました。そして、研究者と捕獲業者が中心になって裏で動いて国に作らせた<外来生物法>に、一貫して反対し、廃案を主張し続けています。

この法案のなかで絶対に認められないのは、外来生物の根絶殺害です。外来種の根絶殺害は、自然の摂理や命の尊厳を無視した恐ろしい思想であるばかりか、そもそも不可能なのです。

これまでアライグマをはじめ、何の罪もない生き物たちを、どれだけ無駄に殺し、どれだけの莫大な税金をつぎ込んできたことかしれません。まだこれからも国民の税金を使おうというのでしょうか。多くの国民が、この法案の狂気さに気づき始めており、根絶殺害に協力する国民はどんどん減ってきていると感じます。

 

熊森からは、「根絶殺害は狂気。このような残酷でばかげたことに、今後も私たち国民の税金を使うことは許せない。国がすべきことは、新たな輸入を徹底的に止めること」というコメントを、環境省に送ります。

賛同して下さる方は、10月18日までに、環境省に各自コメントをお送りください。

 

ただし、これまでの経験から言うと、パブリックコメントは、「今後の参考にします」として取り扱われるだけで、いくら多くの国民が意見を入れても、国が方針を変えたりすることはありません。パブリックコメントは、ポーズとして行政がやるだけですから、これに応募することは、時間の無駄ではあります。しかし、多くの国民の声は何だったのかを残すことは出来ます。

 

今回のパブコメの対象は、「外来生物法の施行状況等を踏まえた今後講ずべき必要な措置について(案)」についてです。

http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=15702

 

この案の内容を一言で言うと、外来種ブラックリストを作って、根絶殺害をさらに進めていこうというものです。

 

4ページ

●個別目標9「2020 年までに、3 侵略的外来種とその定着経路が特定され、優先順位付けられ、優先度の高い種4 が制御され又は根絶される。」

つまり、順位を付けて、根絶殺害に取り組むということです。ナチスの思想を思い出して、背筋が凍ります。

 

応募の注意事項の中に、

「下記に該当する内容については無効といたします。」として、●「法律に反する意見」と書かれています。こんなパブコメは許されるのでしょうか。驚きました。

 

お暇な方がおられたら、環境省ページをお目通しください。忙しい国民に、このような長文の訳の分からないことを読ませるのは、本当に失礼です。

国民の意見を聞きたいのなら、ずばり、この点についてどう思いますかと、的を絞って提示すべきでしょう。

 

 

COP10 - 20日

ブースは会員ボランティアさんにお願いをして、M&Tは会議場のサイドイベントに参加することに。

Mは生物多様性再生プロジェクト・ケーススタディー紹介(Society for Ecological Restoration International)、Tは環境省が主催する、ブラックバスバーガーが参加者に振舞われる外来種管理の会議に手分けして参加。(部屋の外に並べて、CBCテレビ局などが大騒ぎで取材。もっていこうとする人たちにNO、NO、NO!講演を聴く人だけ!と英語で注意をするスタッフ・・・だったら廊下におかなければいいのに)

M: 再生プロジェクトでは、一度壊してしまったものは元に戻せないので、新しい方法で生物多様性を新たに復元させるというプロジェクトを手がけている組織に所属する参加国のケーススタディーの発表がありました。森が壊されたところに新たに森を復元するなどの紹介を受けて、色々なところで森復元活動が行われていることを知ったMは大興奮。つい質疑応答のときに挙手し、日本の奥山の荒廃を伝え、日本でのケーススタディーはありますか、と聞いたところ、無いので、君の団体が始めてのケーススタディーを是非作ってくれ。といわれました。Mの隣にはカナダ人の森林政策アドバイザーのジェシカ・トンプソン女史が座っていて、彼女は日本の奥山の現状をよく知っていました。(隠してもばれてるぞーーー、日本!)会議が終わったと、名刺交換をしました。熊森も加盟できるといいなと思っています。会議に参加していた名古屋大学の准教授のY博士が、熊森の会員になるよ!と言ってくれたのもとても嬉しかったです。

これが講演を聴く人にだけ振舞われるブラックバスバーガー。冷えていて硬くて、出来立ては美味しかったのだろうけど・・・

なぜかこのサイドイベント講演だけ、仰々しい取材が・・・バーガーを食べる外国人にはりついて、コメントをもらっていた

T: 環境省のMasaki Ushiba氏。日本では、侵入外来種法令(IAS ACT)が2004年に実行され、ブラックバス、マングースなどがその対象になっている。一例として、琵琶湖のブラックバス根絶プロジェクトの紹介。ブラックバスは1925年に北アメリカからもちこまれ、99年には全都道府県で確認されるなど、爆発的に増えていて、漁業や在来種への多大な影響があるため、IAS ACTの対象となっていて、根絶に向けて日々励んでいるもよう。琵琶湖には50種の在来種がいて、北アメリカから持ち込まれたブラックバスが生態系を壊してしまっている現状があるので、Erodication Programを通して、ブラックバスで作ったバーガーなどを販売することで、ブラックバスが実は結構美味しいのだという認識を普及させたいというお話。(後ほど、質疑応答の答えとして表示された、各プロジェクトの予算の大きさに愕然としたT)2010年10月の時点では、97種類がIAS ACTの対象となっているそうだ。

人の都合でつれて来られたマングースも今や「根絶」の対象だ

次は森林総合研究所(環境省のには必ずいますね~~)のFumio Yamada氏。マングースのケーススタディー。もともと、開拓した農園を荒らすネズミやハブの対策として輸入されたが、ふたを開けてみたら、あまり効果ないし、在来種を脅かすので、根絶することになったそうだ。「動物愛護団体の反対はないのですか」という答えに対し、「本土からはほとんどなく、地元はハブには有効なのになぜ、という声は上がったが、在来種の存続がかかっていると説明して理解を得ている」とのこと。

北海道大学のTohru Ikeda氏。アライグマ、ヤギ、マカクエス。出産率の高い若い固体を捕殺したり、捕殺犬をトレーニングしたり、など等。

自然環境研究センター(2004年設立)Mitsuhiro Toda氏。小笠原諸島のアメリカ南東部から入ってきたグリーンアノールとウシガエルを排除するプロジェクトの紹介。哺乳類よりも大変らしい。

哺乳類の根絶より難しいらしい

結局、1868年以降、日本に持ち込まれた外来種で、在来種に多大な影響を与えていると判断された生物を根絶するための(可能か不可能かは別として)法律は2004年から実行され、環境省だけを見ても、2004年は$500,000だった予算が、2005年には$2,500,000。2010年は$4,000,000と年々増えている。農林水産省、林野庁、それぞれ独自に予算を組んでいるらしいから、総額はすごいだろう…税金が、もともとは人間の都合でつれて来られた生き物たちを根絶するために使われている、ということで。入ってくるほうの制限はどうかというと、日本のブラックリストに載っている生物、外国で報告があがっている有害外来種については規制があるけど、それ以外は特にないのだそう。大元を規制しないと、きりが無いと思いますね…。

ということで、Mは「再生」なので、とっても前向きなお話を聞けて、ウキウキランラン。Tは「ブラックバス根絶」「マングース根絶」などなど、いかに「殺すか」の話を2時間も聞き続けたので、むせるし、頭が痛くなるし、へろへろ。

やはり、「殺す」生き方ではなく、「生かす」生き方がしたいと、心底思った一日でした。

COP10チーム

ブースは会員ボランティアさんにお願いをして、M&Tは会議場のサイドイベントに参加することに。

Mは生物多様性再生プロジェクト・ケーススタディー紹介(Society for Ecological Restoration International)、Tは環境省が主催する、ブラックバスバーガーが参加者に振舞われる外来種管理の会議に手分けして参加。

M: 再生プロジェクトでは、一度壊してしまったものは元に戻せないので、新しい方法で生物多様性を新たに復元させるというプロジェクトを手がけている組織に所属する参加国のケーススタディーの発表がありました。森が壊されたところに新たに森を復元するなどの紹介を受けて、色々なところで森復元活動が行われていることを知ったMは大興奮。つい質疑応答のときに挙手し、日本の奥山の荒廃を伝え、日本でのケーススタディーはありますか、と聞いたところ、無いので、君の団体が始めてのケーススタディーを是非作ってくれ。といわれました。Mの隣にはカナダ人の森林政策アドバイザーのジェシカ・トンプソン女史が座っていて、彼女は日本の奥山の現状をよく知っていました。(隠してもばれてるぞーーー、日本!)会議が終わったと、名刺交換をしました。熊森も加盟できるといいなと思っています。会議に参加していた名古屋大学の准教授のY博士が、熊森の会員になるよ!と言ってくれたのもとても嬉しかったです。

T: 環境省のMasaki Ushiba氏。日本では、侵入外来種法令(IAS ACT)が2004年に実行され、ブラックバス、マングースなどがその対象になっている。一例として、琵琶湖のブラックバス根絶プロジェクトの紹介。ブラックバスは1925年に北アメリカからもちこまれ、99年には全都道府県で確認されるなど、爆発的に増えていて、漁業や在来種への多大な影響があるため、IAS ACTの対象となっていて、根絶に向けて日々励んでいるもよう。琵琶湖には50種の在来種がいて、北アメリカから持ち込まれたブラックバスが生態系を壊してしまっている現状があるので、Erodication Programを通して、ブラックバスで作ったバーガーなどを販売することで、ブラックバスが実は結構美味しいのだという認識を普及させたいというお話。(後ほど、質疑応答の答えとして表示された、各プロジェクトの予算の大きさに愕然としたT201010月の時点では、97種類がIAS ACTの対象となっているそうだ。

次は森林総合研究所(環境省のには必ずいますね~~)のFumio Yamada氏。マングースのケーススタディー。もともと、開拓した農園を荒らすネズミやハブの対策として輸入されたが、ふたを開けてみたら、あまり効果ないし、在来種を脅かすので、根絶することになったそうだ。「動物愛護団体の反対はないのですか」という答えに対し、「本土からはほとんどなく、地元はハブには有効なのになぜ、という声は上がったが、在来種の存続がかかっていると説明して理解を得ている」とのこと。

北海道大学のTohru Ikeda氏。アライグマ、ヤギ、マカクエス。出産率の高い若い固体を捕殺したり、捕殺犬をトレーニングしたり、など等。

自然環境研究センター(2004年設立)Mitsuhiro Toda氏。小笠原諸島のアメリカ南東部から入ってきたグリーンアノールとウシガエルを排除するプロジェクトの紹介。哺乳類よりも大変らしい。

結局、1868年以降、日本に持ち込まれた外来種で、在来種に多大な影響を与えていると判断された生物を根絶するための(可能か不可能かは別として)法律は2004年から実行され、環境省だけを見ても、2004年は50,000,000だった予算が、2005年には250,000,0002010年は400,000,000と年々増えている。農林水産省、林野庁、それぞれ独自に予算を組んでいるらしいから、総額はすごいだろう…税金が、もともとは人間の都合でつれて来られた生き物たちを根絶するために使われている、ということで。入ってくるほうの制限はどうかというと、日本のブラックリストに載っている生物、外国で報告があがっている有害外来種については規制があるけど、それ以外はないのだそう。大元を規制しないと、きりが無いと思いますね…。

ということで、Mは「再生」なので、とっても前向きなお話を聞けて、ウキウキランラン。Tは「ブラックバス根絶」「マングース根絶」などなど、いかに「殺すか」の話を2時間も聞き続けたので、むせるし、頭が痛くなるし、へろへろ。

やはり、「殺す」生き方ではなく、「生かす」生き方がしたいと、心底思った一日でした。

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