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カテゴリー「_自然農」の記事一覧
学び多かった2018年くまもり親子自然農
今年から兵庫県三田市で取り組んだ年4回実施のくまもり親子自然農、どの回も、とても学びのある素敵な時間となりました。
☆☆☆
その3:稲刈り
10月28日(日)、第3回自然農は、待ちに待った収穫でした。
秋晴れに映える金色の稲穂たちは、本当に美しく、いつまでも見ていたいような光景。
たわわに実った稲に参加者一同感動しながら、鎌で大事に刈り取っていきました。
昼食は100%植物食
ここでの食事は、だし汁に至るまで、動物性の物は一切使用していません。
美味しいお昼ご飯をいただいた後は、大人と子どもに分かれての活動。
大人チームは収穫した稲のはざ掛けに、子どもチームは自然あそびに出かけます。
自然の力なのか、初めての子同士でも、すぐ仲良くなります。
自然体験は、子どもたちの心を健やかに、おおらかにしてくれる、最高の道徳学習だと思います。
☆☆☆
その4:収穫祭
11月25日(日)、今年最後の自然農です。メインの作業は、前回収穫した稲の脱穀。
お天気は晴れたり曇ったりを繰り返していましたが、
何とか雨は持ってくれました。
脱穀には、昔ながらの足踏み脱穀機を使います。
今や、教科書や資料館などでしか、見かける機会がないのではないでしょうか。
大人と子どもで力を合わせての作業でしたが、これがなかなか難しい!
しかし、子どもたちの飲み込みの速さはさすがというべきか、
すぐにコツをつかんで上手に脱穀していました。
最終回ということで、昼食後に自然農第1回からの振り返りをしました。
午後は、しめ縄づくりです。
しめ縄は初めての方が多く、苦戦している姿も見られましたが、
来年のお正月飾りのため、皆さん頑張って作っておられました。
子どもたちには、来年の稲が元気に育つように、田んぼに稲わらを撒いてもらいました。
印象的だったのは、稲わらを撒く意味を説明せずとも、
「これが来年のお米の栄養になるんだね」とほほ笑んだ、6歳の女の子の言葉。
自然農での経験が、命の循環の学びに繋がったのかなと、嬉しかったです。
参加者のみなさん、ありがとうございました。
☆☆☆
こうして、全4回の親子自然農が無事終了しました。
様々な工夫を凝らした今年の自然農でしたが、特徴のひとつに、「食事」があります。
食事は、旬のお野菜が主体で、動物性食品は一切使っていません。
肉食に慣れきっている現代っ子がこのような食事にどう反応するか、不安もありました。
しかし、四季折々の自然の恵みを使ったお料理は、
優しい口当たりと、様々なお野菜の食感が楽しく、
子どもたちは「おいしい」「おいしい」と、にこにこ笑顔。
喜んでおかわりしていました。
毎回の感想文に、「いつもごはんをおいしくいただいています」等とあり、
次回のお食事はどんなかな?と、楽しみにしている声も。
かつての日本は、お米と自然からの四季折々の植物をいただく食文化でした。
私たち熊森スタッフも、本当においしいと思いましたが、この本来の日本食が、現代の子どもたちにとってもおいしいと感じるものであったことがわかり、本当に嬉しかったです。
都会と田舎が共存する三田市で、自然農を企画したのは、都会の子どもたちが、自然体験をする場になればという思いもありました。
参加してくれた子どもたちが、今はまだむずかしくても、いつか大きくなった時に、「人間は自然の恩恵を受けながら生きている。自然を大切にしよう」と思うようになってくれることを願っています。
苗の成長を見ながらの自然農では、途中、日程変更を余儀なくされる場面もありました。
自然を人間に合わせようとするのではなく、人間が自然に合わせて、その結果、自然からの恵みをいただく。これが自然農だと思いました。
田んぼを提供し、優しくご指導くださった会員のSさん、また、美味しいお食事を作ってくださった「お米の勉強会」の皆さん、
そして参加者の皆さん、1年間、本当にありがとうございました!(SY)
7月23日 くまもり自然農!田んぼの臨時草取り
無農薬、無肥料、化学物質は一切使わず、全ての生き物たちと共存する昔ながらの自然農。
くまもり本部は今年、兵庫県三田市の田んぼで、11年目となる親子自然農を実施しています。
まだ水面下ですが、稲の周りに草が育ってきました。草は、水面から頭を出すと、一気に成長し始めます。
田んぼの持ち主から、「育ってきた草を抜くのは、今」との情報を得ました。
急遽、本部スタッフ2名とボランティアさん2名で、今年、第2回目となる田んぼの草取りに行ってきました。
夕方5時に田んぼに到着。しかし、まだ日差しが強かったので、スイカをいただきながらもう少し涼しくなるまで待ちました。
日差しが弱まってきたので、草取り開始!
前回同様、ブラシや田車を使って、草を取っていきます。
田車を使うにはコツがいります。
吹き抜ける風が心地よかったです。自然と、「気持ちいい!」という言葉が出てきました。
稲たちも、そよそよと気持ちよさそうに波打っています。まるでダンスをしているように見えました。
じっくり観察すると、いろいろな生きものたちが葉の裏などに隠れていました。
皆、田んぼの水や稲の葉をうまく利用して、連日の猛暑に対応して暮らしていました。
みんなで力を合わせて、無事、草取り作業が終了。
気持ちのいい汗をかいて、皆、いい表情でした。
お米を作るには、毎日田んぼを見て回る必要があります。
私たちが親子自然農を実施できるのは、田んぼの持ち主さんが日々、水量など見回って田んぼの管理をしてくださっているからです。
本当にありがとうございます。
これからの時期は稲の根が張ってくるので、もう田んぼに入らないほうがいいそうです。草取りはひとまず完了。
これからの稲の成長が、楽しみです。
次回の親子くまもり自然農は、10月28日(日)、稲刈りと自然あそびです。
初めての方も大歓迎!皆さんお誘いあわせの上、ぜひ、ご参加ください☆
くまもり親子自然農その2、田んぼの草取りをしました! 次回自然農は、10月28日の稲刈りです。
- 2018-06-28 (木)
- _環境教育 | _自然農 | お知らせ(参加者募集)
2018年6月24日、第2回自然農では、無農薬・無肥料の田んぼの草取りをしました。
6月10日の田植えから参加いただいているご家族や、今回が初めての方など、たくさんの方が参加くださいました。
ご指導くださったのは、前回同様、田んぼの持ち主である坂本さんです。
まだ草が小さいうちに草を取っておくことが大切なのだそうです。一生懸命植えた苗が元気に成長するように、まずセリという草から抜いていきました。
梅雨の時期ということで雨が心配でしたが、当日は爽やかな快晴。
大きな草は、手で抜いていきます。
生えてきたばかりの小さな草は、田車という農機具を使って浮かせていきます。
後で、田んぼの水をオーバーフローさせて、浮いた草を流し出すのだそうです。
田植えから2週間後の苗。順調に成長していました。
やっぱり子どもたちは生きもの大好き!草取りもほどほどに、生きもの探しを始めます(笑)
午前中の草取り、終了!みんないい笑顔で記念撮影です。
みんなで入ったため、田んぼの水が泥水になっています。
今回も、お昼ごはんはお米の勉強会の皆さんに作っていただきました。優しい味でとても美味しく、子どもも大人もついおかわりの手が止まりません。
午後からは、大人チームと子どもチームに分かれての活動。
大人チームは田車とデッキブラシで稲を痛めないように必死で草取りです。
子どもたちは、ヒントを頼りに植物を探していく「名探偵ゲーム」と、生きもの調査に挑戦です。
ヒントをよく観察する子どもたち。花びらやにおい、触感など、ヒントは様々です。
「あれかな?」みんなで相談しながらの探索。無事、全ての植物を発見できました!
生きもの調査では、見つけた生きものを地図上に記録し、生きものマップを作りました。
ギンヤンマやアカハライモリなど、前回出会えなかった生きものに出会って、子どもたちは大興奮!
季節や気温、お天気など、条件が違えば出会える生きものも様々。一瞬一瞬の出会いを大切に、これからも自然体験を楽しんでもらえればと願っています。
汗びっしょりになりましたが、大人も子どもも良い表情で、素敵な一日となりました。
次回のくまもり自然農その3は、10月28日(日)で、稲刈りです。
初めての方も大歓迎!
皆さまお誘いあわせの上、お申込みください。
6月24日(日) くまもり親子自然農(草取り)開催!参加者募集中!
- 2018-06-16 (土)
- _環境教育 | _自然農 | お知らせ(参加者募集)
第2回目の自然農は草取りと、生きもの調査です。
都市の子供たちに自然や生きものの大切さを学んでもらうためにも是非ご参加ください。
大人だけのご参加も大歓迎です!
【日時】
6月24日(日)草刈りと生きもの調査
10月28日(日)稲刈りと自然あそび
11月25日(日)自然に感謝!収穫祭
【ところ】
兵庫県三田市小柿
【参加費】
1回につき一人1000円(昼食付き)
(くまもり会員は800円)
★全4回全て参加で、1回分が無料になります。
【時間】
10:00~16:00(9:30~受付)
【持ち物】
飲み物、雨具、帽子、タオル、長靴、着替え、マイ食器
くまもり親子自然農その1、田植えをしました! 次回自然農は、6月24日の草取りです☆
2018年6月10日、三田市の小柿という所で、田植えを実施しました。当初、6月3日に実施する予定だったのですが、苗の生育が遅れたので、1週間延期しました。急な日程変更だったので、参加者が減らないか心配しましたが、おかげさまでたくさんの方にご参加いただくことができました!
子供たちは田植えが始まる前から生き物を探すのに夢中です。何か捕まえたのかな?
三田市小柿は西宮市の本部事務所から車で一時間ほどですが、緑あふれる田園地帯で本当に気持ちの良い所でした。
今回、肥料も農薬も使わない生き物たちと共存する自然農を指導してくださるのは坂本さんです。自然農は、全ての生き物たちと共存するという熊森の自然観そのものの農業版です。熊森は、人類が生き残るためにも、森造りだけではなく、あらゆる分野に、この自然観を広めて行きたいと考えています。
稲の苗は立派に成長していました。
最初は恐る恐る泥田に入っていた子供たちも、すぐに慣れました。
もちろん田植えも手伝ってくれましたよー。
1本1本大切に植えていきます。すくすく育ってね☆
大人も一緒に田植えをします。前から見るととてもきれいに植わっていますね。
こちらは泥が気持ちよくてたまらないようで、足に泥を塗り始めた子供です。(笑)
きれいに苗を植えていくためには、本来は下の写真の奥の方にある六角形の木の骨組みを転がしていきます。泥についた跡を目安に植えていくのですが、この日は水が多すぎて跡がつきませんでした。そこで、竹の棒でだいたいの場所を決めて植えていきました。
みなさん、思い思い楽しんでくださっています。
この日は高確率で雨が降る予定だったので、午前中のうちにみんなで記念撮影しました。きれいに植えられてみんな大満足です!
お昼ご飯は、坂本さんのお宅でいただきました。農作業をされているお米の勉強会のみなさんが作って下さいました。赤エンドウ豆のおにぎりと、お醤油の搾り粕で作った具だくさん汁、冷ややっこなどのマクロビ食でした。シンプルですが、とてもおいしくて、何度もおかわりをしてしまいました。
午後からは、子供たちは、本部環境教育担当者に連れられて、生きもの探しに出かけました。大人たちは田植えの続きです。みなさん泥田の気持ちよさを感じながら楽しく作業していきます。
一方、子供たちは、「これはなに?」「こっちにもいそう!」「あっ、逃げられた!」
元気に駆け回りながら、生きものたちとの出会いを楽しんでいました。
生きもの探しの中で、様々な自然体験がありました。
最後は、みんなで生きもの探しの報告会です。
ひとりひとり前に出て、今日の成果を発表してくれます。
それぞれの自然体験を語る、子どもたちのきらきらした表情に、
お父さんお母さんも、ニッコリ笑顔でした☆
自然農を勉強したい、子供たちに自然の中で生きものや泥遊びをさせてみたかったなどなど、みなさんいろいろな動機で参加して下さいました。大人も子供も楽しんでいただけたようで、とても良い一日でした。
次回のくまもり自然農その2は、6月24日(日)で、草とりです。
もちろん、田植えに参加できなかった方も、ご参加いただけます。
子供チームはまた生きもの調査をする予定です。
たくさんのご家族にご参加いただきたいです。
もちろん、大人だけの参加も大変心強く、熱望します。
参加応募がまだの方は、熊森本部まで早めにお申し込みください。
6月10日(日) くまもり親子自然農(田植え)開催!参加者募集中!
- 2018-05-21 (月)
- _環境教育 | _自然農 | お知らせ(参加者募集)
今年もくまもり親子自然農を開催します。これまでは豊岡市や朝来で自然農をさせてもらっていましたが、今年は三田市の会員さんのお宅で実施させていただきます。
今年は下記の日程で全4回実施しますが、6月10日は「田植えと自然あそび」です。。
都市の子供たちに自然や生きものの大切さを学んでもらうためにも是非ご参加ください。
大人だけのご参加も大歓迎です!
【日時】
6月10日(日)田植えと自然あそび
6月24日(日)草刈りと生きもの調査
10月28日(日)稲刈りと自然あそび
11月25日(日)自然に感謝!収穫祭
【ところ】
兵庫県三田市小柿
【参加費】
1回につき一人1000円(昼食付き)
(くまもり会員は800円)
★全4回全て参加で、1回分が無料になります。
【時間】
10:00~16:00(9:30~受付)
【持ち物】
飲み物、雨具、帽子、タオル、長靴、着替え、マイ食器
(本部:参加者募集)生き物と共存、昔ながらの米作り親子体験
- 2017-05-18 (木)
- _自然農
くまもり本部主催:農薬なし化学肥料なしの自然農での米作りに、親子で参加されませんか?一人参加もOK。
2016年6月の田植え(田んぼの中は、生き物でいっぱいでした)
米作りは、田んぼの水の調節など毎日の見回りが必要です。
兵庫県但馬地方で自然農を営む方のご協力を得て、山からの一番水で育てる米作りが体験できます。
子どもたちの心身の健やかな発達、探求心、弱者へのやさしい思いやりは、様々な生き物たちや自然と触れ合うことによって、自然にはぐくまれます。ぜひ親子でご参加ください。
1回だけの参加もOK 6月:田植え 8月:生き物調査 10月初旬:稲刈り 11月中旬:収穫祭。
■ 田植え日時 2017年6月11日(日)
現地集合 10時30分~15時30分 ※雨天決行
車のない方はご相談に応じます。
■ 開催場所 兵庫県朝来市 (裸足、足袋、長靴いずれもOK)
■ 参加費 (昼食・行事保険代含む)
自給食材と薪エネルギーによる昼食。
高校生以上~大人 2600円/人
小学生・中学生 1名 1100円/人
幼児(無料)
※小学生以下は保護者が同伴してください。
■ 応募方法 お電話・メール・FAX
応募してくださった方には詳細をお知らせさせていただきます。
■ 問合わせ先 一般財団法人 日本熊森協会
〒662-0042 兵庫県 西宮市 分銅町 1‐4
TEL / 0798-22-4190 FAX / 0798-22-4196
mail / contact@kumamori.org
6月30日 本部 冬水田んぼ(自然農)の田植えに参加 兵庫県朝来市
- 2016-07-17 (日)
- _自然農
農業は、何よりも大切な国民の基本産業です。
戦後の農業は、自然の恵みと人力だけで作物を収穫してきた以前の農業から、農協の指導の元、効率的な農業に転換されていきました。農家はお金を使ったり何百万円という借金をしたりしながら、田畑に化学肥料や農薬を大量に投入し、機械を買い、農作物以外の自然界の生き物たちを消し続ける農業を続けてきました。その結果、大切な土壌がダメージを受けてしまいました。
自然と共存する農業にもどそうという農家の動きが、各地で起きて来ているそうです。(「リンゴが教えてくれたこと」(木村秋則著)より…この本は、国民皆読書にすべくすばらしい内容だと思います。)
自然農にもいろいろなやり方があるようですが、今回は、雪深い山間で、冬水田んぼで収穫を上げておられる方の田植えに参加させていただきました。
化学肥料ゼロ、農薬ゼロの田んぼですが、毎年それなりの収穫があるそうです。
田んぼの中はオタマジャクシでいっぱいでした。私たちが田んぼに入ることによって踏んでしまわないか心配でした。
「の」の字を書くように泥に穴をあけて、苗を植えていきます。ぬるっとした泥の感触がとても気持ちいいです。
田植えの前に、農家の方からいろいろと講義をしていただきました。とても勉強になりました。
戦後の機械化農業は、石油変換農業だったと言われていました。できた米粒は、石油を燃やすことによって得られた食料です。石油は限りある資源ですから、いずれなくなります。持続可能な農業ではありません。
地球の自然と太陽エネルギー、人力だけで生産できる農業に戻して行けるように、たとえほんの少しであっても人力を提供してみようと思われる方はおられませんか。本部までお知らせください。次回本部が参加させていただく作業は、草取りです。
10月24日 本部自然農 田んぼの稲刈り
- 2015-10-28 (水)
- _自然農
2008年から始まった熊森本部の自然農での米作り。初年度は驚くほど収量が多かったのですが、その後は年々減る一方。原因がわかりません。
今年は地元の方に、毎日の水番をしてもらっての再挑戦でした。
豊かな緑の中で、自然を大切に思う仲間との農作業は楽しく充実した時間でした。
しかし、収量が・・・去年よりは多いけれど、こんなに少ないのでは米作りをしていますとは言えません。
岡山県の仲間たちは、たくさん収穫しているというのに、何が問題なのでしょうか。
今年は担当者たちだけで、ほんとうに勉強して、いろいろ手を入れてみました。
水番をして下さった地元の方に、「この田んぼは、毎日水を入れても半量がなくなってしまう。ザル田になってしまっているよ」と言われ、びっくり。
いつの間にこんなことになってしまったのか。以前、水が涸れないようにと水のかけ流しをしていた時期があったからだろうか。
数年間米作りに挑戦してみて今思うのは、自然農の米作りは素人が月1回田んぼをのぞく程度でできるような簡単なものではないということです。
毎日毎日田んぼを見回って、モグラが畔に穴をあけたらすぐ対処するなど、日々起こる問題に迅速に対応できる体制が必要だとわかりました。
今後、どうしていくか、担当者たちで考えてみます。
本部自然農 雪の収穫祭 12月7日
- 2014-12-07 (日)
- _自然農
いよいよ今年最後の田んぼの作業です。雪です。しかも20cmは積もっています。
やはりここは、山里なんだと再認識しました。冷たいけれど、まずは、ネットはずしとワラを田んぼに返す作業をします。
草を刈って、田んぼに入れる予定でしたが、雪の下なのであきらめました。
初雪にはしゃぐ人、雪だるまを作る人、昼食の準備をする人、19名の参加者はみんな自由に楽しみながら、今年最後の田んぼでの時間を過ごします。
お正月用に刈り残した黒豆を収穫しました。この黒豆はあの素晴らしく深い味の枝豆です。
皆さんに持って帰っていただきました。
囲炉裏で暖かくなった部屋でとれたての農林22号をいただきます。おいしい!おかわり!食べ過ぎてしまう!1年間の成果です。
地元のKさんもお話に来てくださいました。「今年はうちも天候が悪くて2割減だったよ」と慰めてくださって自家用米をみんなにおすそ分けしてくださいました。来年は考え付くあらゆる改善と手立てをして、気持ちも新たに再スタートを切ります。最後に、今年も田んぼを快く貸してくださったKさんをはじめ、ご参加いただいた方、ご協力いただいた方、すべてに心より感謝申しあげます。ありがとうございました。
<塾生の方々の感想文です>
1年間有り難うございました。
自然との関わりの中で作物を育てる農業の大変さ、手仕事中心で人々との協力がなくてはなりたたなかった(今日でも)自分の親達世代の苦労が少しわかったように思います。農機具も大切に残されていて懐かしく使えました。お世話になりました。(RY)
「自然農での米作りがあるのよ」と山仲間であるOさん夫妻から聞いた時、なんのためらいもなく「行ってみたい!」と返事。
私は「野菜作り」「花づくり」は経験があるのですが「米作り」は初体験。
自然農の米作りにまずもってびっくりしたのは、「どうして、、、?」「こんなところに、、、?」
「雑草と、、、?」「肥料もなしで、、、?」(とうてい受け入れがたい状態の田んぼにびっくり)でも参加したからには「相手」を知る必要があり、手にした本は「川口由一」著。
「うーん」と思いながら(自分の無知と戦いながら?)自分なりに反芻しながら勉強させてもらう。結果、見えたものは「ここはひとつの宇宙なんだな」ということ。もう少しこの宇宙と遊んでみたいと思っています。(KI)
始めに三月から十二月のながきにわたり無償のお世話をしてくださったことに感謝しお礼申し上げます。三月の座学で披露して頂いた稲穂の豊饒さは今でも印象に残っています。一泊の合宿行事も思いがけない企画で、学生時代に戻ったような楽しさでした。米作りはその作り方というよりも自然農法の「心」をお教えいただいたと思います。また、畦づくりの大変さなどを思うと生半可な気持ちではお米は作れないなという事も学びました。本当にありがとうございました。(KA)
初めての体験で大変興味深く参加させていただきました。清々しい野山の空気、又、皆さんとの会話など楽しく参加できた事は大変良かったと思います。4月から6月苗作りに始まり、種まき、畦塗、水入れ、田植え、シカやイノシシ除けのネット張りと作業が進行致しました。8月から11月の草取りは雑草が茂り、稲と雑草の区別が分かりにくく苦労したのを思い出します。今はなんでも店頭で買える時代です。このような大変な作業を経て収穫の喜びを成し得たのだと貴重な体験ができました。今回は思ったほど期待できる収穫ではありませんでしたが、これも色々と勉強になりました。さいわい同時に植えた黒豆は良く出来て美味しく頂きました。耕さず、無肥料、無農薬、そこで生きている虫や草と共存し、安全な米作りの体験ができ意義のある経験をさせていただきました。最後にいろいろな方とお会いしお話ができたことを感謝いたします。(TT)