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カテゴリー「_自然農」の記事一覧

11月9日、自然農脱穀

あいにくの雨で、今年は古民家の土間での脱穀作業となりました。前日に奥山の整備をしている「生き森チーム」のメンバーが、稲が雨に濡れないように、ハセから稲束を軒下に取り込んでくれてましたので、何とか足踏み式脱穀機での作業が可能になりました。

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みんな順番に足踏み式脱穀機でワラから稲を外す作業を体験します。民族資料館にあるような道具だと感激しながら、それでもひとり2束ぐらいずつは作業出来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

s-IMG_0043次に稲から外した籾を「とうみ」に入れて、細かい稲わらやごみを風を送って吹き飛ばします。

これで脱穀が終わります。この後、籾摺りをして籾を取るとやっと玄米になり、精米すれば胚芽米や白米になります。

今日もまた、いろいろなことを考えさせてくれる、感じさせてくれる興味深い一日でした。みなさま、お疲れ様でした。

次回はいよいよ、この貴重なお米を炊いて感謝と共に味わいたいと思います。(H)

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自然農 稲刈り

10月19日、晴天です。大雨が多かった夏を終え、待ちに待った稲刈りの日がやって来ました。

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今頃になって、黒米が出穂し始めています。しかし、残念ながら中に実が入ってない空穂でした。9月時点では分ケツが良く、葉も青々としていたので、一番期待していた黒米ですが、今年は全滅です。

 

かろうじて収穫できたのは今年初めて植えてみた農林22号という品種だけでした。コシヒカリは、全部草に負けてしまったのか、分ケツすらしませんでした。

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今回の参加者は18名です。塾生のみなさんに稲刈りに挑戦していただきました。

s-DSC_0041刈り取った稲は丁寧に束にして、3方向に向けて体の後ろに置いていきます。ワラで束ねた稲をはせ掛けしましたが、1.5mほどの長さしかありませんでした。以前はあんなにとれていたのに・・・・。欲張るつもりはありませんが、こんなに収量が少ないのでは、いくら自然農と言っても、問題です。不作の原因はいろいろ考えられるのですが、どれも、推測の域を出ません。何がまずかったのでしょうか???

来年に向けて大きな課題が残った今年の稲の出来です。

 

一方、会員のTさんにいただいて植えた黒豆は見事な実りです。みなさんに持ち帰って頂きましたが、今までで一番おいしい黒豆だと大喜びしていただきました。

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次回は天日干ししたお米の脱穀をします。(H)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9月21日 くまもり自然農 田んぼは毎日見まわるべし

本部自然農チームは久しぶりに、イネの成長を見に、兵庫県南部の阪神間から、北部の豊岡市にあるくまもり田んぼを訪れました。前回、田んぼを見まわったのは、9月6日ですから、2週間ぶりです。

 

到着してみて真っ青。田んぼに水を引き込む管に土砂がたまって、田んぼが干上がっていたのです。大事な時期だったのに、後の祭りです。しかも、どこから入ったのか、なぜか田んぼの真ん中でシカが死んでいたのです。もうきれいに骨だけになっていましたが。

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 田んぼの真ん中のイネが倒れ、穴が開いたようになっている。そこに、シカの毛が散乱していた

 

うーん。米作りの基本は、まず第一に、毎日田んぼを見回ることではないかと、思ってきました。コメも生き物ですから、毎日毎日、人間が見てやらねばならないと思い知らされました。農家の方が、毎日田んぼを見まわっておられるわけがよくわかりました。

 

居住地から遠く離れ、たまにしか見に行けない場所で、米作りをすることの限界を感じました。しかも、本当は、田んぼに水をためるのが米作りですが、くまもり田んぼでは、普段の水量調整ができないため、山からの冷たい湧水を、田にかけ流しています。そのため、田んぼの水温が上がらず、これも、イネの成長を遅らせている一因かもしれません。

 

みんなで気を取り直して、シカの死体を片付け、谷川から田に水を引き込む管に詰まっていた土砂を取り除いて、再び水を田に引き込みました。その後、畦の草刈りなどをして帰りました。

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当初、地元の方に、田んぼの見回りをお願いしていた時は、米は良く実っていました。

都市民が遠隔地で米作りを行う場合、日々の田んぼの水量調整ができませんから、やはり、地元の見回り協力が必要だと思い知らされました。

 

 

 

くまもり自然農田んぼ 生きもの調査 7月21日の調査風景

先月、兵庫県豊岡市但東町にある、くまもり自然農田んぼにて、毎年恒例の生き物調査を実施しました。

普段お世話をしている田んぼの小さな動物や植物を調べることで、身近な自然について学ぶことが出来る良い機会です。

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参加者は全部で14名。田んぼの中、溝の中、池の中、周辺の草むら等に分かれて調査をします。

今回は生き物調査の常連さんや、生き物のエキスパートの方々ばかりで、とても心強いです。

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コオイムシの赤ちゃん誕生の瞬間に立ち会うことができました

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顕微鏡でプラナリアを観察。なかなかキュートな目をしています。

今回は3名の小学生が参加してくれたのですが、子どもならではの目を働かせて、次々に生き物を見つけていきます。

今ではあまり見かけなくなった、自然に遊ぶ子どもの風景に、胸が暖かくなりました。

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トノサマガエルに夢中な小学生たち。

今回の調査で、約200種類もの生き物を見つけることが出来ました。

小さな生き物たちの息遣いに、耳を澄ませながらの作業は、

暑さを忘れて夢中になれるものでした。

ゲンゴロウのポーズで、ハイチーズ☆

ゲンゴロウのポーズで、はいチーズ☆

日差しの強い中での活動となりましたが、皆さま、お疲れ様でした。(SY)

7月13日 草と共存する自然農の米作り 第1回草刈

植えた苗は草に負けずに、育っているでしょうか。

本日は、田植え後、第1回目の草刈です。自然農では、草抜きは草の命を奪うことになるので、やりません。草は刈るだけです。曇り時々雨の草刈日となりました。

草は根元から刈り、その場に置いていきます。畦の背の高い草も刈ります。

風の流れも、稲の成長になくてはならないのです。

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下の田んぼです。自然農では、草の中にイネの苗が育っています。

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良く育っていた苗です。水位加減が良かったのかな?

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根付くのが精一杯?で頑張っている苗です。周りの草に覆れておりました。これから大きくなってね。

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下の田んぼです。草刈りもラストスパートです。写真の上部は草の勢い強くて、草をかき分け苗を探しながらの草刈となりました。宝探しさながらです。残念ながら苗がなくなっている個所には、残しておいた苗を補植しました。

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上の田んぼの横の空き地に蒔いた黒豆も草の中から、大きく育っていました。周りの草を刈っておきました。ところで、 田んぼの中も、この大豆畑も、小さな生き物たちの多いこと・・・。除草剤、化学肥料、農薬などの化学物質を一切使わないと、生き物たちがあふれる田んぼになります。全生物と共存する持続可能な農業です。鎌の周りに常に動く物があります。思わず手を止め、見入ってしまいます。作業になりませんね・・・

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本日の作業終了、お疲れ様でした。次回は、2回目の草刈です。苗も草も一緒に大きくなってくださいね。

6月15日 (自然農) 田植え

6月15日は、やや曇りがちの田植え日和でした。

田植えをすると、やっと稲つくりだなと実感できます。しかしながら、しんどい作業です。

これからの苗にとっては水位調整が肝心です、田植えをしながら水位の動きを見守ります。

田植えとは、苗の移植です。大きくなった苗を、苗床から取り出します。

ちょっとの間、苗の皆さん、我慢してくださいね。

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アドバイザーが、苗床から苗の取り出し方を説明する。「根を切らないように、鍬をつかってとりだして下さい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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苗の植え方を説明するアドバイザー。「苗を深すぎず、浅すぎず、植えて下さいね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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横に並んで、決められた位置に植えて行きます。2チームで植えていきました。写真は、Bチームの皆さんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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作付縄を張って目印のところへ植えていきます。この姿勢がつらいです。ストレッチしながら進みます。

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上の田に移ってラストスパートで植えました・・もう余力なしです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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天晴、全部植えました。苗は刈った草の中にあります。自然農の田植えは、見慣れた田んぼの田植えと、全く違っていますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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田の隣に水たまり池があります。モリアオカエルの卵塊があちこちに・・・びっくりです。でもこれが普通らしいです。

6月14日 (自然農) 水の引き込みと畦づくり

今回は、1泊2日の自然農です。

6月14日は、翌日の15日に田植えができるように、田を整えました。

ここでの自然農の稲作りは水稲ですので、水の管理が大事です。

この日の作業内容は、

①山の水を田に引き込み、水位を調整します。

②水を守る畦を作ります。畦の草を刈り、泥をこねて、しっかりと塗っていきます。

③ 田の草を刈って地面に置いておきます。

以下、写真をご覧ください。

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山の水を田に引き込みます。

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水が巡るまで苗の成長を・・・大きくなったね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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畦つくりです。なかなか難しい。泥が柔かい。水が多すぎたとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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畦つくりの次は、草刈です。ちょっとしんどい。

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本日の作業は終了。余力を残してお泊りへ。

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地元の温泉の後、古民家にお邪魔しました。自然農への熱い想いを語り合いました。明日の田植えの余力は・・・?

 

 

苗の生育は順調!田んぼの周りの シカ防止ネット張り完了 

5月25日(日)、自然農2回目の作業日です。

作業の前に、近くの「山の神」神社へ参りました。自然への感謝と自然農塾息災を、お願いしてきました。

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○まず苗床にお米の芽が無事に出ているかどうかを調べます。ワクワク・ドキドキです。

保温と保湿のために苗床にかけておいた藁をそっと取ってみると、かわいい芽が出ていました!自然農では、温室苗床など使わず、苗作りもすべて自然に沿って行います。そのため、この時期の苗は、まだこんなに小さいのです。ちなみに、今年の田植えは、6月15日です。

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   種籾から根と芽が出てきています。

○苗床には、生き物がいっぱいです。いろいろな草の芽、コオロギ・バッタの仲間の子供たち、クモ、毛虫、巨大ナメクジ?、アマガエル、カナヘビの子供など

自然農の理の一端を感じることができました。

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  寝覚めのアマガエル、周りにいろんな草が芽を出しています。

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  カナヘビの子供

○ しばらく生き物たちを見つめた後は、田植え時に備えて、イネの芽の周りの草を取ったり、根元を刈り取ったりします。

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 イネの芽以外の草の芽を取るか、根元で切ります。

○苗床の一部にモグラが入った跡がありました。ここは本当にモグラの多い所です。モグラが入ると、苗床の土が浮いてしまい、苗の成長の妨げとなります。浮いた土は上からしっかり押さえ込みます。

オケラもいるようで、オケラに食べられて空になった種籾がたくさん残っていました。予定の苗数に成長するかちょっと心配です。

オケラに種籾が食べられるのは、珍しいことです。オケラの目覚めの時期と種籾を蒔いた時期が合致したためか?と思われます。

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モグラが入った跡(横方向にモコモコしている部分です)

○草抜きの後は、苗床に敷いていたワラを短く切って苗床に再び敷きます。乾燥防止になります。

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○昼からは、シカ・イノシシの進入防止のために、田んぼの周り全体を囲む柵・ネットを張りました。

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柵、ネットを田んぼの周りに張っていきます。

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 おつかれさまでした。 

○追記

下の写真は、現在多くの農家がやっている米作りである慣行農法の田んぼです。

同じの日の様子です。

すでに大きい苗が、水の張った田んぼに、機械を使って整然と植えられていました。

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このやり方では、イネの苗が2~3本ずつ束になって植えられます。イネの成長を思うと、

1本植えにしてあげた方が 、イネはのびのびと育ちます。

次回作業は、6月14日の畦作り、15日田植えです。楽しみです。

 

 

 

 

 

2014年4月20日 「自然農」の苗床つくり

2014年度、くまもり自然農。

いよいよ現場作業が始まります。午前8時に、兵庫県南部の西宮市にある阪急電車夙川駅前に集合。兵庫県北部の豊岡市の現場まで車に分乗して高速道路を使い2時間半。車の中では、ワイワイとおしゃべり。講義も始まり、あっと言う間に現地に着きました。

自然農の田んぼは、集落の最奥にある山裾の三枚の棚田です。

棚田から3分のところにある古民家で着がえて、道具を揃え、棚田へ。

この古民家は、くまもり自然農の拠点となっている場所で、家主のご厚意で、くまもりが使わせてもらっています。

 

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古民家

 

今日の自然農は、塾生とくまもりボランティア自然農チームの皆さんなど、総勢20名で取組みます。

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くまもり自然農の塾生一同

 

種もみは、黒米と農林22号です。講師より作業説明です。移動はあぜ道を歩きましょう。道具は、特性を生かして使いましょう・・・・などなど。

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講師の説明を聞く参加者たち

 

種もみの選定です。水に沈む籾を使います。

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種もみの選定

 

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苗床を作ります。冬草を刈った後の表面を少し削り、土を平らにならします。

 

種おろしです。選定した種もみを苗床にふり蒔きます。種もみが、2~3センチ間隔にくらいなるようにします。一粒一粒丁寧に苗床に寝かせていきます。その上に、ほぐした土を被せて、軽く土を押さえます。

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種おろし

 

自然農では、「持ち込まない、持ち出さない」が合言葉になっており、苗床づくりも、田植えをするのと同じ場所で行います。また、自然農では、あくまで、イネという自然の草の営みに、人間がそっていくだけですから、温室で早めに苗を育てるなどの不自然なことは一切しません。田植えは、苗床づくりから2か月目と決まっています。

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苗床の周囲に溝を掘ります。モグラやノネズミの進入防止になります。

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苗床の保護です。苗床にワラや枯草を被せます。

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種もみを狙ってやってくるのは鳥です。鳥に種もみを取られないようにするには、苗床に、曲がった小枝をたくさんさしておくだけで大丈夫でなのですが、最近は、種もみから芽が出たら、シカが食べにやってきます。イノシシもやってきて、土を掘り返します。そこで、鳥や動物から苗を守るために、鉄柵で囲い、ネットを張りました。

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これで、苗床が完成です。パチパチ。

 

次回のくまもり自然農は、5月25日です。苗床の状況確認と補修です。元気なイネの芽が出ていますように。

3月21日 くまもり自然農塾再開  第1回目は座学

2008年から開始した、熊森自然農。耕さず、肥料を入れず、虫や草と共存する米作り。

三重県赤目の川口由一先生の自然農塾に長年通っておられる熊森会員から、川口先生の自然農法の話を初めて聞いたときは、目から鱗というより、驚愕でした。虫や草を排除せずにお米を育てるなんて、まさに、全生物と共存しようという熊森理念にぴったりの農法です。

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さっそく、熊森も取り組んでみることになりました。すばらしい指導者を得て、兵庫県但東町で多くの学びを得ながら5年間続けてきた熊森自然農塾でしたが、お米の収穫量が落ちたため、昨年度は初めて1年間、田んぼを休ませました。

 

2014年度 くまもり自然農塾 再開!さて、今年の収穫量はどうなるでしょうか。

3月21日。うれしいことに、定員いっぱいの塾生がそろいました。第一回目は座学でした。

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第1回座学  熊森本部事務所にて

今年の自然農塾の取り組みについて、説明がありました。

その後、自然について、農について、人間の生き方について・・・参加者全員で、お互いに思いを語り合い、熱い気持ちを共有できました。

 

人間は、大昔より飢えに悩まされてきましたが、今や、日本は飽食の時代です。しかし、その代償か、私たちの生活は、気が付くといたるところで自然循環の営みから外れてしまい、他生物を排除し、大地を痛めていく持続不可能な農法を行うようになっています。

これから体験する熊森自然農は、自然循環の営みにそって進められます。かけがえのない全ての命について考えるきっかけになればと願っています。

 

※ 自然農塾概要

3月21日から12月7日(予定)12回 開催。次回は、4月20日(日)兵庫県但東町の現地で、苗床作りです。

今年は、黒米と農林22号というお米をつくります。畔には、黒豆も植える予定です。さて、どうなりますか。ブログを通して、みなさんに熊森自然農の進展をご報告してまいります。乞う、ご期待。

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