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9月8日熊森本部、岡山県の山を調査 森林破壊により、クマが山から出て行ってしまっていた

はじめに

岡山県の山を知っている人は、岡山県にクマが残っていると聞くと驚かれるのではないでしょうか。

なぜなら、山が観光やレクレーションのために開発され尽くしており、人間がどこまでも山に入り込んでいるからです。

クマがいる地域は岡山県東部の兵庫県に接する西粟倉村と旧東粟倉村(現:美作市に合併)あたりで、面積にすれば岡山県のほんの一部だけです。

少し前までは、岡山県にクマが残っていても、10頭程度だろうと言われていました。

 

クマの分布 JBN作成

水色は環境省2004年確認地点、赤色は2014年の分布拡大地点

 

大量捕獲

ところが、山の実りゼロの異常年だった2010年には、何と岡山県で60頭のクマが捕獲され、全頭放獣されたのです。

兵庫県から大量に入ってきたのではないかという説もありましたが、真相は不明です。

その後は落ち着いていましたが、平成28年度は、目撃数が237件、有害捕殺が12頭(西粟倉、美作、勝山)、錯誤捕獲が28頭という大量捕獲となりました。

しかも、最近は、岡山県の西方面にも目撃が広がりだしました。

目撃数が増えたのは、この年、秋田県でクマによる人身事故死4名があったので、人々がクマに神経質になって、犬やイノシシをクマと見間違って報告したり、それまで見かけても気にせず届けなかった人達が行政に届け出たことも考えられます。しかし、40頭もの捕獲は、どう説明すればいいのでしょうか。

 

岡山県今年からクマ狩猟再開

岡山県は、兵庫県でMCMC法によるベイズ推定でクマの生息数を推定した研究者に岡山県のクマ数を推定してもらい、中央値205頭という数字を得たため、クマが激増しているとして、兵庫県にならって今年からクマ狩猟を再開することにしました。

 

 

熊森本部が後山連山調査に

9月8日、くまもり本部調査研究員3名は、岡山県にそんなに多くのクマがいるのだろうかと、兵庫県から西粟倉村に入り、兵庫県境にある岡山県の最高峰後山(うしろやま旧東粟倉村)標高1345m(「西大峯山」とも呼ばれ、かつては修験道の中心地)あたりを調査してみようと出かけました。

 

 

この日の移動ルートを以下の図に示します。人工林の部分がわかるように、早春のグーグルアースに重ねてみました。

濃い緑色の部分がスギやヒノキからなる常緑針葉樹の人工林、ベージュ色の部分は落葉広葉樹の自然林です。白色は残雪です。

赤線が車で移動した部分 黄色い線が歩いた部分(クリックすると拡大します)

 

毎回、このあたりに来ると、左右の山のほとんどが人工林であることに驚かされます。

人工林率は西粟倉村が85%、旧東粟倉村が73%、植えられるだけスギやヒノキを植えたという感じです。

クマの棲める広大な自然林など残っていません。

 

 

すばらしいながめ

ダルガ峰(なる)林道の展望台で昼食をとりました。

ここから、後山連山である駒の尾山(1280m)、後山方面への見晴らしは、抜群でした。さわやかな風に吹かれて、快適度100%です。

ここから見える範囲に205頭のクマが生息しているのでしょうか。

 

昼食後、車を置いて、ダルガ峰(なる)標高1163mに向かいました。

不思議なことに、こんな標高の高い山のてっぺんに、約80ヘクタールの平地が広がっています。

 

ダルガ峰(なる)の入り口 

 

「クマ注意」の看板を見て、私たちはクマに会わないように、鈴を鳴らしたり手をたたいたり大声を出したりしながら進みました。

皆伐された人工林の木の切り株がずらっとならんでおり、跡地はススキが原になっていました。

ところどころに生えている木は、ほとんどすべてシカの食べないウリハダカエデです。

道は平らで、中国自然歩道として立派に整備されており、最初のうちはとても楽しかったです。

しかし、良く考えてみると、ここは元々、クマたちの国だった場所です。

人間がこんなことをしてもいいのだろうかと思いました。

 

クマの餌も痕跡もなし

そのうち人工林地帯に入りました。

標高1000メートルを超えてまだ人間がスギを植えるなら、もうクマの居場所はありません。

祖先がしていたようにせめて標高800メートルより上は野生動物たちに返してやらないと、もうひとつの国民である野生動物たちとの共存などできません。

広葉樹林地帯もありました。しかしここのミズナラやブナにはなぜか実がなっていません。

私たちは約1時間半、クマの痕跡とエサを探して注意深く歩き続けましたが、何もありませんでした。何という山だ!

この山は人間が楽しいだけで、クマは時には通るかもしれないが棲めないと確信を持ったので、引き返すことにしました。

 

帰りは、もう、音や声を立てず、黙って下山しました。こんな山にクマなどいるはずがないと思ったからです。

1000メートル級の山々が連なる岡山の奥山連山にクマが棲めないのなら、岡山のクマはどこで何を食べて暮らしているのでしょうか。

駐車していた所まで戻り、車でアスファルトの道路を一気に下りました。

 

低標高地帯にクマの痕跡

周囲は延々と続く人工林地帯ですが、低標高まで下りて来たとき、道路沿いの1本の桜の木に今年の熊棚ができているのを見つけました。

サルナシの実もなっていました。

岡山のクマたちは、山ではなく、こんな人目を忍ばねばならない道路の横で餌をとっているのかと思うと、かわいそうになりました。

町まで降りると、姿を隠せる小さな自然林がいくつかありました。ドングリの木もありました。果樹もあります。

岡山のクマたちは、むしろこのあたりに身を潜めているのではないでしょうか。

 

熊森本部は近年、兵庫の奥山が荒れてクマが棲めなくなっていると大問題にしてきましたが、岡山の奥山の動物の棲めなさは兵庫の比ではありませんでした。

 

行政担当者のみなさんは、休みの日に山を歩いてみてください

岡山県のクマが激増しているとコンピューターで計算した研究者は、西粟倉村や旧東西粟倉村の連山を最近歩かれたことがあるのかたずねてみたいです。

夕方になっていましたが、今年からクマ狩猟再開を決めた岡山県行政に会いに行って、担当者に狩猟再開にあたって山を調査されたかたずねました。答えは、行ったことがないということでした。

 

クマが人里に出て来るのは増えすぎたからであり、猟期にはクマを山中で狩猟して個体数低減を図るべきという、兵庫県や岡山県が進めている政策を、みなさんはどう思われますか。

自然界の事は、25年間調べ続けている私たちにもわからないことでいっぱいです。

しかし、もし本当にクマが激増しているのだとしたら、何を食べて増えているのか、クマ狩猟再開を行政に進言してきた研究者たちは明らかにすべきでしょう。

 

行政は県民にクマ情報を公開すべき

実は、熊森本部は昨年度、クマ情報の公開を兵庫県に求めました。その中の項目の一つに、これまでに捕殺されたクマの胃内容がありましたが、公開を拒否されました。そこで、仕方なく兵庫県情報公開審議会に訴えました。審議会の答申は、「胃内容に関しては、(森林動物研究センターの研究者が)研究に用いるデータとしての状態が記載されていない部分に限り、公開する」でした。

しかし、この答申に基づいて、兵庫県が最終的に熊森に提示した胃内容情報は、全てが白紙か黒塗りでした。

 

このような研究者や行政の態度を、私たちは大変残念に思います。

一体何が起こっているのか、情報を提供してくださらないと私たちは考えられません。

民主主義の第一歩は情報公開のはずです。

 

クマ狩猟再開だなんてとんでもない

今回の調査で、私たちは、岡山県の知事さんに会って調査報告をし、クマ狩猟を再開するなどという無茶なことをやめていただくように訴えたいと強く思いました。

もし猟期に山にクマがいたなら、ここにいたら撃たれないとクマに思わせることが、地元の人たちにとってもとても大切なことなのです。

行政担当者のみなさんは、忙しくて奥山を調査する時間などない大学の先生たちの指示を鵜呑みにしないで、どのような政策が本当に地元の人たちの為になるのか、今一度、自分の頭でじっくりと考えていただきたいです。(完)

兵庫・岡山:国が狩猟獣と定めているからと、頭数基準だけを見て山の違いを考慮せず、クマ狩猟

2017年度のクマ狩猟がどうなるのか、熊森本部は、東中国山地にある3県の各担当部署に問い合わせてみました。

 

8・31 兵庫県鳥獣対策課

今年もクマ狩猟を続行する。

狩猟と有害捕殺を合わせて、平成29年4月1日~平成30年3月31日までの1年間の上限殺数を134頭とする。

根拠・・・(県内推定生息数897頭×0.15=134頭)

 

(今年度のクマ狩猟の詳細は未定)

9月4日午後1時30分~兵庫県環境審議会鳥獣部会(於:のじぎく会館、傍聴可)で決める。

 

8・31 岡山県自然保護課

生息数増加により、17年ぶりに今年からクマ狩猟を再開する。

狩猟と有害捕殺を合わせて、平成29年4月1日~平成30年3月31日までの1年間の上限殺数を30頭とする。

根拠・・・(県内推定生息数205頭×0.15=30頭)

 

(今年度のクマ狩猟の詳細)兵庫県を参考にした。

ツキノワグマの狩猟期間は11月15日から12月14日までの30日間。銃猟のみ。

10月6日にクマ狩猟講習会を開くが、講習会に参加しなくても、銃猟狩猟者のクマ狩猟OK。他府県狩猟者もOK。

狩猟後狩猟者は最寄りの県民局森林企画課又は地域森林課に報告する。

専門員が駆けつけて、体重、体長、年齢(クマを見ればおよそ何歳かわかる)を測定する。クマの遺体は狩猟者が全てもらえる。

 

熊森:何故、上限が30頭なんですか?

岡山県:国のガイドラインに基づき、県内の生息数に捕獲上限割合(15%)を乗じて算出しました。
205頭は、平成28年末時点の県内の推定生息数(中央値)です。

熊森:数えたわけではなく、計算で出しただけの推定生息数の信憑性がまず問題です。次に、山の状態です。私たちは東北地方のクマの生息地を調査してきたばかりです。北海道よりは劣るでしょうが、それでも森の深さ、餌供給量は西日本の山とケタ違いに大きく、別の国の山かと思うほど豊かでした。一方、西日本の山は浅く、奥まで人間が入り込んでおり、開発もすさまじく、山が荒廃。餌供給量は非常に乏しい。いくら日本が中央集権国家だからといって、中央で決めた15%の値を全国一律に使用するのは間違っています。元々、環境省の指導が問題なのですが。全国一律に、スギ・ヒノキを植えよと言われて、スギ・ヒノキに向かない山にまでスギ・ヒノキを植えて失敗した拡大造林の過ちの繰り返しじゃありませんか。
兵庫県も岡山県も、ハンターにクマ狩猟を楽しんでもらうような場合ではありませんよ。地元の皆さんのためにも、クマが山に帰れるように森を復元することが、今一番にすべきことです。岡山県の検討会委員の中で、クマ狩猟再開に反対する委員はいなかったんですか?

岡山県:ひとりだけでした。

熊森:それは、岡山県が環境省指導に賛成する人ばかりを委員に集めているからですよ。もっと多様な意見の人を入れないと議論が深まらないし、政策決定を誤りますよ。1時間程度の講習会を受けたからと言ってどうということはないでしょうが、クマ狩猟の経験がない人でも自由に狩猟して良いなど、クマという動物を舐めすぎです。事故の元ですよ。

 

ちなみに、鳥取県はクマ狩猟を再開しないそうです。

理由は、山中にいるクマまで撃つのはおかしいと思うからだそうです。

一番まっとうだと、熊森は思いました。

 

☆東中国山地のクマ狩猟について、みなさんはどう思われますか。

6月23日 岡山県支部総会

岡山県支部総会は、JR岡山駅のすぐ近くにある、会員が管理されている建物で持たれました。岡山県支部の例会は毎月ここで夜7時から持たれているのだそうです。便利だし広いし、本当に恵まれていると思いました。希望者には、おいしいお弁当が安く買えるようにもなっているのだそうです。仕事帰りに寄ってくださるといいですね。岡山県支部は、これから組織化を進めていかねばならない、まだこれからの支部だということです。

 

 

s-DSC06511

森山会長の記念講演は、「初めての自然保護」という題で、町内に残された自然を守ろうと住民みんなで立ち上がり、隣町のすばらしい町内会長さんの指導で、初めて無茶な開発を止めることに成功した約30年前の体験談でした。一般国民は無力なようだが、正論で数が多いということは、実はすごい力を発揮します。声をあげる。集まる。力を合わせる。これがいかに大きな力になっていくか、集まられた方々に会長は熱く語り続けました。みなさん、笑い、集中し、食い入るように聞いておられました。

第2部は、岡山県支部の里山整備を通した実践活動が報告されました。自然から離れて暮らしている子供たちを、どんどん里山整備活動に呼び込んで、すばらしい環境教育をされていました。

 

会員の中には、人工林でびっしり埋まった地域の山を3.7ヘクタールも個人で買い、9割間伐を施して自然林に戻しつつある方がいました。こんな会員がおられたのか。感激でした。

 

また若い男性や女性のボランティアグループが、土日に奥地に通い、地元の方々と仲良くなって、地元の方々の山をきらめき(皮むき)間伐したり、チェンソー間伐したりさせてもらっている事例が、2例も発表されました。何とか間伐を広め、下草の生える山に戻そうと、汗を流している若者たちに悲壮感はなく、大上段に構えず、とにかくみんなで楽しもうという感じで仲間を集めることに成功しているようでした。若い人たちに拍手。

 

先週の福岡県支部で出会った人たちに続き、岡山県支部で出会った人たちもまた、未来への責任感で集まり、語り、動こうとしているすばらしい大人たちでした。お互いが出会うことで、こんなに真剣に、未来のこと、地球のこと、生き物たちのことを考えて生きておられる方たちがいたとわかっただけでも、元気をいただき、勇気が湧いてきました。孤立しておられるくまもり会員のみなさんが、まだまだ全国にたくさんおられます。どうか、勇気を出して、集会に出てきていただきたいと願っています。また、各地域のリーダーのみなさんは、集まってくださった方々が大きな元気を得て帰れるような楽しくてためになる集会企画を、がんばって作り上げてください。

 

3月31日 クマと森と人の共存を考えるシンポジウム 主催:くまもり岡山

「戦後、広大な奥山生息地を人間に壊され、生きられなくなって悲鳴を上げている多くの野生動物たちの声に耳を傾けて、人工林のスギを伐り、広葉樹の雑木林に戻そう」と集落をあげて活動している兵庫県クマ生息地のリーダーが、「森からの告発」と題して、人間中心文明からの方向転換を呼びかける1時間の記念講演をして下さいました。55名の参加者が聞き入りました。参加くださったみなさん、シンポジウムを準備して下さったみなさん、ほんとうにありがとうございました。

今月4月15日(日)には、熊森本部が大会を持ちます。また、4月22日(日)は、福島県で熊森会員のつどいが、来月5月26日(土)には、栃木県支部が宇都宮大学で講演会を予定しています。この後もくまもりは、全国各地で、日本の森や動物の危機的な状況を、多くの国民の皆さんにお伝えしていく決意です。

個体数調整の撤回を求めて、鳥取・岡山・本部3県のくまもりが合同で、鳥取県庁へ ② 9/ 28

次に、県庁記者クラブに行って、本日、「鳥取県ツキノワグマ個体数調整導入の撤回を求める意見書」を、公園自然課、自然環境保全担当者に提出してきたことを伝え、記者会見をしました。

熊森は、「県は、公聴会で反対者がいなかったから個体数調整を導入することにしたと言っているが、名簿を見たら、反対するような人をはじめから誰も呼んでいないのだから、反対者がいなくて当然。熊森鳥取県支部のように、猛反対している人たちもいるということを、県民に伝えてほしい」と訴えました。40分間の記者会見後、関心を持ってくださった記者さんらと、個人的にいろいろ話し合えてよかったです。

最後は、議員歴40年、議長もしたことがあるという県会議員さんと懇談しました。「鳥取の山が荒れて大変なことになっている。スギの人工林を間伐して、広葉樹を増やさねばならない。紀伊半島豪雨でも、崩れているのは人工林がほとんどで、あのようにならないように早急に取り組まねばならない。このようなことは、今や、鳥取全県会議員の共通認識となっている」と教えて下さり、この点では熊森と意見が完全に一致しました。

しかし、クマのことになると、「去年のように人里に出て来てもらったら困るから、個体数調整をして減らさねばならない」と言われました。同席された非会員の鳥取県民も、「鳥取に住んでいたら、やっぱり、クマはこわい。奥山を動物が棲める山に復元して出て来ないようにしようという話ならわかるが、クマを殺すなから始まる話は、聞けない」と、率直に言ってくださいました。

この日、熊森と意を異にする方々にお会いして、いろいろと示唆を受けました。これからの活動に生かしていきます。それにしても、鳥取県支部や岡山県支部の方々の、個体数調整など絶対に許さないという思いの強さや本気の発言に、本部から駆け付けた3名は胸が熱くなりました。

今後は、メディアが行政からの一方的な情報や考えを流し続けて国民を洗脳してしまっているこの国で、クマという動物の本当の姿や、個体数調整という殺し方の狂気を、どうしたら人々にわかってもらえるか考えていかなくてはならないと思いました。

鳥取県がクマへの個体数調整導入を撤回してくださるまで、熊森は訴え続けます。

個体数調整の撤回を求めて、鳥取・岡山・本部3県のくまもりが合同で、鳥取県庁へ ① 9/ 28

鳥取の山々です。人工林率54、4%というすごさです。もちろん、林内は砂漠化しています。

自然林を見つけました。よく見ると、ナラ枯れがすごい。「こんな山では生きられない」・・山の動物たちの悲鳴が聞こえてきそうです。いずこも同じ。

鳥取、岡山、兵庫の3県県境に位置する東中国山地のクマに、個体数調整名目の捕殺が導入されようとしているのではないかと、危機感でいっぱいになった熊森は、3県合同で鳥取県庁を訪れ、自然環境保全担当者らと90分にわたり話し合いました。

鳥取県は、ツキノワグマの絶滅を止めようとして、2007年に狩猟禁止令を出し、同10月にツキノワグマ保護管理計画を策定しました。しかし、2010年の異常凶作年秋に、多数のクマが人里に出て来て、有害獣として、44頭が捕殺されました。その他に、イノシシ罠に54頭が錯誤捕獲され、これらは放獣されました。

㈱WMOに、鳥取県のクマ生息数を調べてもらったら、今年3月末に、推定250頭~400頭という回答を得たそうです。そこで、鳥取県の担当者らは、絶滅を止めるためのこの3年間のできるだけ殺さないという方針を一転させ、多すぎるから、個体数調整を導入して、2009年の生息数まで減らすことに決めたのだそうです。

クマは、絶滅の恐れありとして、ワシントン条約でも国際的に保護が決められている動物です。熊森は、「去年、人里に多くのクマが出て来たのは、クマ数が多かったからではなく、山に食べるものがないという異常が起きたからである。クマを殺すのではなく、最近度々このような異常を起こすようになった山の方を、何とかしなければならない」として、何の被害も出していないクマまで、個体数調整名目で殺すという発想のクレージーさ、他生物の生命軽視、動物愛護喪失を指摘し、撤回していただくように訴えました。しかし、担当者のみなさんには、残念ながら全く理解していただけませんでした。熊森は、推定250頭~400頭の根拠となったデータを頂きたいとお願いして、この日は別れました。

今年のクマの目撃数は、去年と比べて格段に少なく、今のところ、イノシシ罠に錯誤捕獲された数頭のクマを放獣しただけだということでした。子グマはまだ1頭もかかっていないそうです。担当者の皆さんには、お忙しい中、お時間をとっていただきありがとうございました。

自然環境保全の部署までが、人間の都合しか考えないなら、この国の行政に、野生鳥獣のことを考える部署は皆無です。

クマと共生、ドングリの森基金創設で条例案 (岡山県美作市)

< 以下、読売新聞からの情報です。素直に喜びたいと思います。>

 昨年秋にツキノワグマの出没や捕獲が相次いだ岡山県美作市は、クマとの共生や自然環境の保全を目的にした「ドングリの森基金」を創設する条例案を、2日開会した市議会に提案した。

 市内の山林を針葉樹から広葉樹に転換することで、熊の餌ドングリを増やし、二酸化炭素の吸収を促して地球温暖化防止にも一役買う。

 基金の財源は、県内外から寄せられた寄付金39万円と市の予算1000万円。同市真殿の市有林(約10ヘクタール)の杉やヒノキを伐採後、基金の利子や伐採した木材の売却益を活用しながら広葉樹に転換していく計画だ。

 同市では、北部を中心に昨年10月頃から熊の目撃が相次ぎ、昨年11月末までに45頭が捕獲された。同情した久米南町の女性が13万円を寄付したのをきっかけに、市内や大阪市の主婦ら計11人が「保護に役立てて」と寄付金を寄せていた。

 安東美孝市長は「保護を願う熱い思いの寄付をいただいた。基金を希少動物との共生、山林の再整備に向けての第一歩にしたい」と提案理由を説明した。
(2011年3月3日19時49分 読売新聞)

岡山県支部がニュースに登場!

岡山県支部のどんぐりを集めている様子が、テレビで流れます!

12月14日午後6時10分から、ニュースコア6岡山です。

ぜひご覧ください!

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